レジャー
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レジャー 2009年09月09日 15時00分
京成杯AH追い切り ヒカルオオゾラ絶好
惜敗続きにピリオドを打つ。秋の中山開幕を飾る「第54回京成杯AH」(GIII、芝1600メートル、13日)。エプソムC、関屋記念と2着を続けるヒカルオオゾラが絶好の動きを披露した。武豊が「秋はこの馬で」とマイル路線のパートナーに選んだ逸材。勝利に最も飢えた馬が、重賞初Vで飛躍のきっかけをつかもうとしている。 今夏はエプソムCと関屋記念で2着と惜しい競馬が続いたヒカルオオゾラ。特に前走は完璧に折り合って理想的なレースができたものの、勝ったスマイルジャックにケタ違いの末脚を繰り出された。悲願の重賞制覇へもうそろそろ決めたいところだ。 「今後に向けて終いを生かすレースができたのは収穫だった。勝ち馬には完敗したけど、4角でのコース取りの差もあったからね。決して悲観する内容じゃない」と吉村助手は振り返った。 関屋記念の後はいつものようにグリーンウッドへ放牧。十分に疲れを癒してから3日に栗東へと帰厩した。 「レース直後は疲れが見られたけど、今は随分良くなっている。あとひと追いすれば態勢は整うだろう」 前走は2着に敗れたものの、脚質の幅は広がった。後方からの末脚勝負も武器にして、さらに安定感が増している。 「今回は久々の中山になるけど、武豊さんならうまく乗ってくれるでしょう。重賞勝ちがもうすぐ手の届くところまで来ているだから、何とか決めたい」 GIシリーズに乗り遅れないためにも、ここは譲れない。 【最終追いVTR】武豊騎手を背に、CWで5F64秒4→49秒9→36秒9→11秒4(一杯)の好時計。前半は馬任せでじっくりと行って4角から徐々にピッチを上げた。直線ではこの馬らしい豪快な伸び脚で力強くフィニッシュ。ひと息入っているが、むしろ前走時より迫力が増した印象だ。
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レジャー 2009年09月09日 15時00分
京成杯AH追い切り ケイアイライジン好仕上がり
成長力にあふれた3歳馬のケイアイライジンが不気味な存在だ。 ダービーTR・プリンシパルSは2000メートルを1分59秒9の好タイムで快勝。ダービー3着馬アントニオバローズを破っているのだから、能力は高い。ダービーは10着。初めて掲示板を外したが、敗因は明らかだ。「前に行った馬が上位に残っているように、展開が向かなかった」と奥窪調教厩務員。また、「ベストは千六から二千ぐらいまで」と距離も長かった。今回は条件ぴったりのマイル戦、中山も2勝と得意にしている。 「新馬勝ちしているように、気性の勝った馬で鉄砲も利く。折り合いさえつけば楽しみはあるよ」。例年、ペースが速くなるこのレース、希望通りの流れになれば直線一気に浮上するシーンは十分だ。 【最終追いVTR】坂路(800メートル59秒7)を1本上がった後、2本目にバロンビスティー(古馬1000万)と併せ馬を行い、51秒1をマーク。最後は相手がバテたため流したが、それでも1Fは12秒8でまとめた。久々を感じさせない仕上がりだ。
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レジャー 2009年09月09日 15時00分
セントウルS追い切り ローレルゲレイロ不安なし
今春、待望だったGI制覇にようやく手が届いたローレルゲレイロ。高松宮記念はスリープレスナイトの猛追を半馬身差しのいで逃げ切った。 王者として挑む秋の戦い。もちろん、復帰戦といえどもGI馬らしい走り、そして結果を求められる。中途半端な仕上げでは出走できない。 「放牧先から帰ってきたことは夏バテで体が減っていた。だから、この中間は馬体を戻すことに重点を置いてきたけど、先週の時点で464キロ。本番までには何とか回復できそうだね」と平岩厩務員はうなずいた。 2日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは、800メートルから50秒2、ラスト1F12秒8の一番時計をマークした。馬場のきれいな開門早々の午前5時に乗られたとはいえ、相変わらずのケイコ大将ぶりだ。 「日曜日(6日)にも坂路で軽くやったけど、引っ張りきりで59秒3(800メートル)が出た。見た目以上に時計が出るのは調子がいい証拠。状態に関しては言うことない」 今春の高松宮記念では9度目のGIチャンレンジでようやく念願を達成した。これからは挑戦者でなく、王者として受けて立つ戦いが待っている。秋の最大目標はもちろんスプリンターズSだが、前哨戦となるここでも不様な競馬はできない。 「阪神との相性はいいし、少々の速いペースでハナを切ってもバテないのがこの馬の強み。何より次にGIを控えているだけに何とかいい形でスタートを切りたい」 スプリント界制圧に向け、春の王者がいよいよ動き出す。 【最終追いVTR】坂路で一杯に追われ、800メートル52秒2→37秒9→12秒4。攻め駆けするタイプらしく前半からスピードに乗った走りを見せた。追い出してからの反応もしっかりとしており、久々の不安は感じられない。
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レジャー 2009年09月08日 15時00分
京成杯AH 叩き2戦目でエフティマイアが本領発揮
秋の中山競馬の開幕を告げるのは、マイル路線の第1弾「第54回京成杯AH」(GIII、芝1600メートル、13日)。東西から好メンバーが顔をそろえたが、一発の魅力を秘めるのが叩き2戦目のエフティマイアだ。休み明けの朱鷺Sで3着と好走し、さらに調子を上げての参戦。昨年の桜花賞、オークス連続2着と牝馬クラシックで実績を残した実力はGIIIなら上位で、華麗に復活を遂げるシーンは十分だ。 昨年の桜花賞、オークスで2着したエフティマイアがマイル路線に矛先を向けてきた。 骨折で8カ月ぶりの実戦になった前走の朱鷺Sは0秒2差3着とあと一歩及ばなかったが、スタートで出遅れる不利があったもの。直線、メンバー2番目の上がり3F34秒6の脚を使って伸びてきたレースぶりは負けて強しを印象づけた。 「ジャンプしてゲートを出たからね。道中は勝ち馬(マイケルバローズ)と同じような位置にいたんだけど、早めに動いた分の差かな。結果論だが、直線を向くまでジッとしていれば、もっと際どかったと思う」と鹿戸雄調教師。「それでも、心配していた千四の速い流れにも対応してくれたし、休み明け初戦としてはいい内容だったと思う」と振り返る。 今回は新潟遠征後の中1週と牝馬にとってはきついローテーションになるが、中間は疲れも見られず順調に調教を消化。速い時計こそ出していないが、連日、コースで元気いっぱいの動きを見せている。 「ダメージはなかったし、カイバも食べているよ。それに、前走は久々といっても、関屋記念を使うつもりで乗り込んでいたからね。除外で延びて、さらにケイコを積めたし、きっちり体力をつけての出走。おかげで反動も出なかった」 もともと気温の上昇とともに調子を上げるタイプでもある。10〜3月は<0007>とまったく結果が出ていないのに対し、4〜9月は<3211>の好成績を残している。 「寒い時が全然ダメというわけじゃないが、暑い時季に走っているのは確か。状態がいいときに使っておかないとね」とトレーナー。「長いこと勝っていないから、今のままだと使いたいレースを除外される恐れがある。マイルは実績があるし、時計の速い競馬にもメドが立っているから、ぜひ賞金を加算したいね」と意欲満々だ。 今週は秋華賞を目指してデリキットピース(オークス6着)が紫苑Sに登場。ジャパンC連覇を狙うスクリーンヒーローも山元トレセンで始動した。指揮官にとって文字通り実りの秋になりそうだ。
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レジャー 2009年09月08日 15時00分
セントウルS サンダルフォンがサマースプリントチャンピオンへ万全
ここを勝てば文句なしにサマースプリントチャンピオンとなるサンダルフォン。僚馬ダンスアジョイがサマー2000シリーズ(4位)の座に惜しくも届かなかっただけに、陣営のモチベーションは相当高い。 前走の北九州記念でようやく負け癖にピリオドを打つとともに、レース運びにも格段の進歩を見せた。楽に中団に取りつき、巨体を揺らしながら直線、豪快に突き抜けた姿は強いの一語。スタートで置かれ、終い届かずというパターンが続いていたのがウソのような覚醒ぶりだった。この内容には松永幹調教師も「本当に強かった。すんなりスタートを切れて、あれぐらいの位置でレースを運べれば、このクラスでも十分やれることが分かった」と高く評価する。 今年はそれまで5戦してメンバー最速の上がりを使ったのが3度。その豪脚はすでにGIでも通用するレベルにあるだけに、ここにきて器用さを身につけたことは大きい。 前走後も状態はかなり高いレベルをキープしている。2日に行われたケイコでも栗東CWで躍動感たっぷりに6F81秒2をマーク。ラスト1Fも11秒9と切れに切れた。指揮官は「今年の初めから調教は抜群に動いているし、とにかく雰囲気がいい。どのレースでもすごい脚で突っ込んでくるんだから、それだけずっといい状態ってこと」と笑顔を見せる。 前が残りやすい開幕週とはいえ、同条件は1戦1勝。何より直線が長くなるのは好材料だ。スリープレスナイト、ローレルゲレイロのGI2騎の目標はまだ先。使っている強みを考えれば、スプリント界の勢力図を一気に塗り替える可能性を大いに秘めている。
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レジャー 2009年09月08日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿 完成度高いシンメイフジ
クローバー賞の翌日の当コラムでサンディエゴシチーに関し、「札幌芝1500メートルで1分30秒を切ってくれば、GIはともかく重賞でもソコソコの勝負はできる」と記した覚えがあるが、札幌2歳Sは2戦のキャリアの恩恵もあったのだろう。1000メートル通過が61秒7というスローにも、好位のインでピタリと折り合い、仕掛けをワンテンポ遅らせる形でラスト2Fは推定11秒5→11秒4(3Fは35秒1)で、力強く伸び切った。 クラシックうんぬんを語るには、札幌2歳Sは1分50秒を切ることがひとつの目安となるが、1分49秒7なら、時計的にもマズマズ。昨年のロジユニヴァースのレコードには劣るものの、来春が一応見えてきたように思う。 2着はモズ。フラフラとして若さを残しながらも、スローの流れにうまく乗ったように感じた。惜しかったのはアーバンウィナー。道中はシンガリを決め込み、追い込み届かずの3着に終わったが、上がり3Fは34秒7。札幌の洋芝で34秒台の上がりは、東京なら33秒台前半の価値がある。 1番人気のダノンパッションは、ラスト1Fの甘さや体形を思うと基本はマイラー。ロードシップは、パドックを見て、負けっこないと思えたが、あの下がり方が不可解。ソエがきついとか、何かアクシデントでもあったのだろう。 なんて、新潟2歳Sは、ザッと出走馬をパドックで見渡すと、ほどよく整ったコンパクトなマイラーがそろったなという印象を受けた。なかでも、身のこなし、機敏さ、バランスの良さはシンメイフジに一日の長あり。 レースは前半1000メートルが60秒6というマイル重賞にしては、スローでストレスのたまる流れ。インに閉じ込められたり、折り合いを欠いたりする馬も多かったなか、上がり3F32秒9の末脚で大外一気の離れ業は、結局はキャリアと完成度の高さの差なんだろう。 2着に競り負けたフローライゼの奮闘には、一応の敬意を表するものの、同じメンバーで戦って、同じ結果が出るとは限らない。クロフォードあたりはモロにキャリア不足に泣いての3着。ただ、ここで言う「完成度の高さ」とは、「早熟」とは微妙に異なる。大事にローテーションを組めば、暮れの阪神JF、来春の桜花賞まで続く個体能力を有している馬だとみたが、さて…。 一方、メンバー的に小粒感の否めなかった小倉2歳S組は、将来性に疑問符がつく。やや引っ掛かり気味ながらも、最後まで押し切ったジュエルオブナイルのスピードと、安定したレース運びは認めるものの、クラシックうんぬんを語るまではどうだろう。 小倉芝1200メートルの新馬戦を制したアグネスティンクルは、最終週の荒れ馬場で1分9秒8なら、小倉開催デビュー馬の中では、上位5本の指には数えられる。 新潟マイルの新馬・メジロイングリットは、ラスト3Fを33秒9でまとめたとはいえ、1分38秒2はレベル的に? 新潟芝1400メートルで1分23秒9のサクラエクスプロー、札幌芝1500メートルで1分32秒3のワイルドラズベリーも、水準レベルには1秒足りないか。
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レジャー 2009年09月08日 15時00分
キャバクラ嬢「お持ち帰られ物語」第九夜
本人はいたって真剣でも、傍から見れば空しい努力に見えることはよくあるが、静岡県某市にあるキャバクラ『B』に在籍しているノリエ嬢は、そんな典型ともいえるアフターを繰り返している。「どうしても東京に行きたいの。いつか絶対、引っ越そうと思ってる」という夢を叶えるためとはいえ、その行動は少々エスカレート気味。同じお店に勤めている女のコによると『東京から来たお客さんと聞くと、すぐにアフターしちゃう』のだとか。まだ20歳と若く、いくらでも方法はありそうなものなのだが、「一応、貯金もしてるけど、もし『ウチに来てもいいよ』って言ってくれる人がいたら、すぐに上京できるでしょ」と、その行動理念は極めて短絡。引っ越しというよりは、就職活動、あるいは婚活に近いような有り様なのだ。 つまり、彼女がアフターに応じる条件は、東京から仕事などで来た一見の客、ということになる。常連客にとっては面白くないだろうが、たまたま立ち寄った東京の客にとっては非常にラッキーな話。「アフターっていっても、食事だけの人とかのが多いんですよ。脈がありそうなときだけ、勝負しちゃいますけど(笑)」一体、どんな人なら脈があるのかよくわからないが、彼女なりの判断基準はあるらしく、いけそうと思えば、相手の滞在先に泊まりに行くことも厭わないらしい。では、 そんなノリエちゃんの上京活動はうまくいっているのかというと、「うまくいってたら、もう東京に行ってるよ〜。この人ならいいなとか、いけそうかなって思う人はいたけど」といった具合で、今のところは不発。ちなみに、いけそうと思ったけどダメだった人という話を具体的に聞いてみたところ、「結局、奥さんとか彼女がいたりして、一緒に住めないとかね」と、とても残念そうに話す。どう見ても、上京をエサに遊ばれただけとしか思えないのだが、真剣に語ってくれた彼女に対して、 最後までそのことは言えなかった。 代わりに、寮完備のお店に体験入店をしてみてはどうか、と提案してみたところ、「それも考えてるけど、東京行くのに交通費かかるでしょ、今あんまりお金ないし」ついさっき、『一応、貯金もしている』 と聞いたはずだが、空耳だったのだろうか。彼女と東京のお店で再会できる日は、まだずいぶん先の話になりそうだ。*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年09月07日 15時00分
新潟2歳S(JpnIII、芝1600メートル、6日)末脚一閃 シンメイフジが優勝
今年も岩田だ。新潟2歳チャンピオンを決める「第29回新潟2歳S」(JpnIII、芝1600メートル、6日)は岩田騎手が騎乗した1番人気のシンメイフジが直線で上がり3F32秒9の豪脚を繰り出して快勝した。勝ちタイムは1分34秒4。同騎手は昨年のセイウンワンダーに続いて連覇を達成した。2着は15番人気のフローライゼ、3着には2番人気のクロフォードが入った。 まるで昨年のセイウンワンダーの再現を見るかのようだった。道中は最後方を進んだ1番人気のシンメイフジが直線、外から豪快に伸びて、先に抜け出していたフローライゼを4分の3馬身差し切った。 「去年といっしょやったね。確かな能力を感じた」と見事に連覇を達成した岩田騎手。主戦場の北海道からスポット参戦。この馬に乗ったのはレース直前の返し馬が初めてという、まったくのテン乗りで答えを出すあたりはさすが百戦錬磨の仕事人だ。 それでも、道中は少しヒヤッとしたという。「スタートして進んで行けへんねん。これは腹を決めて直線勝負にかけるしかないなと」。4角手前で気合をつけられると、上がり3F32秒9の2歳馬離れした末脚を繰り出し、力強く伸びた。 「返し馬で物見をしていたから、そこだけ気をつけていた。直線では案の定、遊んで、観客席を見ていたね。でも、それだけ余裕があったということ。無事にいってくれればいいところを狙えそうだよ」 この夏は函館2歳Sをステラリードで制しており、まさに両手に花といったところ。「いい夏になったね。(1番人気のアンライバルドで12着に敗れた)日本ダービーの悔しさをバネにしてやってきた。秋も頑張りたい」と笑顔で締めた。 一方、「物おじしなくて、どっしりしている。だから、あの脚が使えるんだろう」とは安田景助手。「おとなしいし、普段の調教なんかもすごくやりやすい。牝馬らしくないのがいいところ。入厩当初から完成度が高くて、適性は短いところかと思っていたが、道中であれだけ遊びがあれば、距離が延びても大丈夫そうだね」 この後は放牧でひと息入れて実りの秋に備える。阪神JF、来春の牝馬クラシックの有力候補として迎える次走は目が離せない。
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レジャー 2009年09月07日 15時00分
京成杯AH(GIII、芝1600メートル、13日)古豪マイネルスケルツィ 得意の右回りで完全復活だ
いよいよ今週から開幕する秋の中山。オープニングを飾るのは「第54回京成杯AH」(GIII、芝1600メートル、13日)だ。主役を務めるのは13番人気の関屋記念で3着と激走したマイネルスケルツィ。苦手の左回りで見せた粘りが右回りなら威力倍増。前残りが圧倒的に有利な開幕週で、ベストのマイル戦なら、3つ目の重賞に手が届く。 ベストマイラーへの道が、再び見え始めた。3年前にはGIIのニュージーランドTを制し、一昨年はGIIIの京都金杯を勝った。マイル路線で確固たる存在感を示していたマイネルスケルツィだが、それ以降は徐々に影が薄くなっていた。 そのあたりは前走、関屋記念の13番人気という前評判にも表れていた。実績の乏しい左回り。加えて「放牧明けで仕上がり途上だったし、もともと暑さには弱いタイプですから…」と、担当の桑原調教厩務員でさえ弱気になってしまう状況だった。 ところがレースでは2番手から積極的に流れに乗ると、持ち前の粘りを発揮。スマイルジャックとヒカルオオゾラには差されたが、皐月賞馬キャプテントゥーレの猛追はクビ差しのぎ切り、3着に踏ん張った。 「正直、自信がなかっただけに、よく走ってくれたと思います。精神面で成長し、競馬がさらに上手になった。左回りもそうですが、直線の長い外回りでしっかり走れたのは収獲でした」と振り返った。古豪の意地を十分に見せつけた。 その後は京成杯AHを秋初戦に定めて、熱心に乗り込まれてきた。2日の1週前追い切りは、美浦南のポリトラック。800メートルから55秒8→39秒8→12秒3をマークした。 「テンの入りが遅かったので、ゴール板を過ぎても1角までビシッとやりました。前走は八分の仕上がりだったけど、今回は九分以上。心配な点は何もないですね」。自ら騎乗した桑原調厩員は笑みを浮かべた。 条件はすべての面で好転する。デキは良化、舞台はGII勝ちのある最も得意な中山。しかも開幕週で、馬場状態は先行馬に圧倒的に有利だ。外差しが決まる馬場だった関屋記念当時の新潟とはまるで違う。 「初騎乗だった乗り役(石橋脩騎手)とは相性がいいようだし、何より前走で手の内に入れてくれたでしょう。変に脚をためず、早めに動いて押し切る競馬をすれば、チャンスは十分ある」 マイルCSに胸を張って挑むためにも、ここは勝って賞金加算が条件。遠のきかけたGIの夢に再び挑む。
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レジャー 2009年09月07日 15時00分
セントウルS(GII、芝1200メートル、13日)真打ちスリープレスナイトが復帰
いよいよ今週から秋競馬に突入。阪神開幕のメーンは、サマースプリント最終戦「第23回セントウルS」(GII、芝1200メートル、13日)だ。夏場に活躍した馬がそろったが、注目は昨年のスプリント女王スリープレスナイト。目標はGIのスプリンターズSでも、順調さを欠いた春に比べるとデキははるかにいい。格の違いを見せつける。 待ち望んでいたパートナーとの再会。上村騎手は5カ月ぶりの実戦を前に、スリープレスナイトの感触をじっくりと味わった。 「高松宮記念よりずっといい。休養明けだけど動きはかなり良くなっている」 2日に栗東坂路で行われた1週前追い切り。800メートルを51秒4、ラスト1F12秒4(一杯)の好時計をマークした。もともと調教は動くタイプだが、体の張り、毛づやともに休養していた馬とは思えない。 前走の高松宮記念は2着。逃げたローレルゲレイロをあと一歩捉え切れず、秋春のGI連覇は幻に終わった。しかし陣営は、この踏ん張りでスリープレスの底力を改めて見直したという。 レース前にジンマシンを発症し、予定していたステップレースすら使えず。仕上がり途上のぶっつけ本番となってしまっただけに、惨敗すら覚悟したほどだった。それでいてあの速さ、粘り。 「ジンマシンで悩まされたのに、本当によく走ってくれたよ。その後はじっくり休ませてリフレッシュしたし、影響や反動はまったくない。ケイコも十分に積めているからね」と橋口調教師はうなずいた。もう春のようなひ弱さはない。 この秋、最大の目標はもちろん次走のスプリンターズS連覇だ。しかし夏場をじっくり休養に充てただけに、休み明けのここから全力投球の構えでいる。 「本番を見据えて戦うという部分はもちろんあるけど、能力からいけば負けていられない。GI連覇を目指すためにも、ここでちゃんとはずみを付けたい」と上村騎手は言葉に力を込めた。 昨年より数段パワーアップした僚馬カノヤザクラなど、手ごわい馬がそろった。だが鞍上は、スリープレスの底力を信じている。不動のスプリント女王へ、いきなり貫録を見せるつもりだ。
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