レジャー
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レジャー 2007年10月18日 15時00分
菊花賞 ロックドゥカンブ 無傷の5連勝で菊の大輪咲かせる
東の新星が混戦を断つ!3冠クラシックの最終戦「第68回菊花賞」(JpnI 京都芝3000m 21日)が今週のメーン。デビューから4連勝と破竹の快進撃を続ける関東馬ロックドゥカンブが満を持して登場する。今朝の追い切りでは圧巻の動きを披露、菊獲りに向けて万全の構えだ。 90年代から続く西高東低。その間、菊花賞を制する関東馬もいたが、主役はあくまでも“西の馬”だった。それが証拠に、関東馬で1番人気に支持されたのは、1990年のメジロライアンまでさかのぼる。あれから17年、ようやく東から菊の主役が現れようとしている。それがロックドゥカンブだ。 南半球産馬で遅生まれというハンデを乗り越え、デビュー以来、破竹の4連勝で駒を進めてきた。堀師はいう。「どこまで強くなるのか、今の段階ではなんともいえません。でも、10年に1度の馬かもしれないという気持ちもあります」 手綱を取る柴山騎手も同じ気持ちだ。「乗った感じがほかの馬とは違う。いいクッションがあって、重量感もあるし…ひと言でいえばすべての面でいいんです」 前走・セントライト記念については「中京のとき(騎乗は安藤勝騎手)は馬込みに入ったら下がっていったけど、そこから突き放しましたから。収穫のあるレースでした」と確かな成長を感じている。 京都三千は馬だけでなく“人”も初めてになるが、「ゲートがいいんで5、6番手くらいからの競馬になると思う。ムキになるところがないから距離は大丈夫。初めてだからといって気負っても仕方ないし、何よりそれでは馬に申し訳ないですから。馬のリズムに合わせて流れに乗れれば」と自然体で臨む。 「注文が一切つかない馬」揺るぎない信頼を胸に、人馬一体となって菊の大輪をつかみ獲る。 【最終追いVTR】柴山騎手を背にWコースで追われ、5F67秒3、上がり3F36秒1→12秒8(G追う)。3角すぎから3頭併せの真ん中に入って迎えた直線、鞍上の軽い仕掛けに瞬時に反応し、内外2頭を置き去りにした。文句なしの仕上がりだ。
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レジャー 2007年10月17日 15時00分
菊花賞 ドリームジャーニーが飛ぶ!
夢の旅はクライマックスを迎える。群雄割拠の様相を呈する「第68回菊花賞」(GI 京都芝3000m 21日)だが、神戸新聞杯を完勝したドリームジャーニーが天下統一に乗り出す。ディープインパクトの背中を熟知する武豊に「軽く飛んだ」と言わせたその末脚。17日の追い切りもシャープに駆け抜けた。 朝日杯FSを快勝し、2歳王者に輝いたドリームジャーニーだが、血統は晩成型だ。父はGIで善戦を重ね、7歳の暮れに香港でGIを勝ったステイゴールド。母の父は菊花賞を制し、天皇賞春を連覇したメジロマックイーン。もちろん、長距離への適性も文句ない。 春の皐月賞、ダービーは折り合いの難しい繊細な気性がネックとなり、思うような実績を残せなかったが、秋初戦となった神戸新聞杯は折り合い名人の武豊に操られ、見事なパフォーマンスを披露。後方から大外を一気だった。 以前は右回りだと手前をかえずに走ってしまう不器用さを抱えていたが、直線半ばでその課題を克服するとさらに加速。半馬身差という着差以上の完勝だった。 レース直後、マイクを向けられた武豊が「軽く飛びましたね」と興奮気味に振り返ったほど。彼の脳裏にはディープインパクトの迫力がよみがえっていた。 その後の調整も順調そのもの。「体重は変わっていないけど、ガリガリだった春と違ってトモにもたくましい筋肉がついてきた。1週前追い切りも予定通りにいい動きだった」と池江寿師はうなずいた。 その1週前は11日、栗東坂路で800m54秒5、ラスト1F12秒9と馬任せにサッと流しただけだが、小気味いいフットワークで秋の風を受け止めていた。 大混戦の菊絵巻。展開ひとつ、その日の状態ひとつで勝ち馬が変わりそうな激戦だ。ここまで思い通りにきたといっても池江寿師の見通しは決して楽観的ではない。 「3000mだし、極端な競馬しかできない馬。スタートもいまひとつだからね。前残りの展開はつらいかも」 しかし、そこは鞍上が武豊だ。この菊花賞でも天才の手綱はさえ渡っている。内にササる悪癖のあったエアシャカールを内ラチぴったりからゴールへ導いた00年、無敗3冠というすさまじい重圧をディープインパクトとはねのけた05年。「武豊君は菊花賞の勝ち方を一番知っている。腕に託します。爆発してほしい」その歴史に新たな1ページが綴られる。 【最終追いVTR】DWコースで6F81秒8、上がり3F39秒1→12秒6。1週前に続いて今週も軽めのケイコ。ゴールまで馬任せだったが、直線では自らハミを取ってグイグイと前進した。春先はか細い感じに映った馬体も、今はたくましさが出てきた。充実一途。
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レジャー 2007年10月17日 15時00分
菊花賞 復活なるか フサイチホウオーが背水の陣
3冠クラシックの最終戦「第68回菊花賞」(JpnI 京都芝3000m)の最終追い切りが17日、東西のトレセンで行われ、巻き返しに燃えるフサイチホウオーが絶好の動きを披露した。神戸新聞杯は12着惨敗も、一時はクラシックの最右翼と呼ばれた逸材で、能力は折り紙つき。ダイワスカーレットで秋華賞を制した松田国&安藤勝のコンビが2週連続GI制覇にどんなマジックを見せるか、注目だ。 完全に歯車が狂い始めている。前残りの展開に泣いた皐月賞(3着)から、1番人気に支持されたダービーでは7着に敗退したフサイチホウオー。そして、秋初戦の神戸新聞杯にいたっては12着に惨敗した。 「前走は前に壁ができず、闘争心を欠いてしまった。馬込みでレースができていれば違った結果が出ていたかもしれない」 松田国師はトライアルの敗因を振り返る。 先週の秋華賞では繊細な牝馬の精神状態をうまくコントロールした。ケイコではダイワスカーレットの闘争心を内に秘めさせる調整を施し、これが功を奏した。今回は逆の方法で、中間はあえてホウオーの気持ちを前面に引き出すような攻めの調教を繰り返した。 「男馬の場合はこれくらいビッシリと追い切る方がいい。この中間からいい気合が表に出てきている。父ジャングルポケットの猛々しさが出てきたね」 前走で足りなかったメンタル面は強化された。あとは4連勝したあのころの底力を信じるだけ。トレーナーは最後の1冠に向けての巻き返しを誓った。 「いかに馬込みの中でロスなく競馬ができるかどうか。じっくり脚をためて行ければ巻き返しのチャンスはあると思う」 クラシック候補ナンバーワン…そう呼ばれた力をもう一度、信じる。 【最終追いVTR】安藤勝騎手を背に、坂路で800m51秒5→37秒8→12秒7。ゴール前ではステッキ3発が叩き込まれる激しいケイコとなった。鞍上からの気合に応え、終いは力強く伸びて併走馬に2馬身先着。この中間を含めてハードに追われていて、3000mへ対応できる息はできあがった。
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レジャー 2007年10月16日 15時00分
再び頂点へ 2歳王者ドリームジャーニーが万全
待ちに待った2歳王者の復活劇だった。最強の助っ人・武豊の手腕もあり、不安視された距離の壁を見事に打ち破ったドリームジャーニー。久々に見せた世代随一の末脚…混戦・菊花賞での主役を確信させる切れ味だった。 「レース前には当日輸送や距離面などに対しての不安があった。でも、あの勝利で見通しがついた。自信を持って菊花賞に向かいます」 マイルの朝日杯FSを勝って以降、同馬につきまとった距離への不安。しかし、トライアルで見せた折り合い面での進境は池江寿師にこれまで以上の自信を植えつけた。 「春に比べて精神面でかなり落ち着きが出ている。鞍上の豊君もうまく乗ってくれているし。あのレース内容なら距離が延びても大丈夫だと思う」 最大の課題だった長丁場の戦いに対しての懸念も気性面での成長、そして名手の腕によって解消した。 朝日杯FSに続くGIの頂点へ、状態も万全だ。1週前は坂路を4F54秒5秒の馬なりで軽く流した。これまでなら短期放牧を挟むパターンだったが前走後はずっと自厩舎で調整されてきた。 「ケイコは予定通りにきている。前走より上積みがあって状態はとてもいい。それに最近は肉体面でもしっかりしてきて馬体にもボリュームがある。たくましさが出てきた」 ケイコを付ける吉村助手はフィジカル面での成長を強調する。 もう怖くない淀3000m。心身ともに充実した2歳王者が再び、大舞台で輝きを放つ。
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レジャー 2007年10月16日 15時00分
ロックドゥカンブ無敗の菊花賞馬へ死角なし
デビューから無傷のV4と連勝街道を突っ走る東の新星ロックドゥカンブ。文句のつけようがない成績に加え、その中身も濃い。 前半5F64秒0と極端にスローペースだった1阪・新馬戦は2番手でピタリと折り合い、上がり3F34秒3で快勝。逆に、前走・セントライト記念では前半の1000m59秒1と速い流れを終始、好位で追走、直線あっさりと抜けだし完勝を飾った。菅沼助手の口からも「遅生まれでまだ成長途上のなか、4戦4勝なのだから、すごい馬だよ」と賞賛の言葉しか出てこない。 初の3000m。3冠がかかったディープインパクト(2005年)ですら、スタンド前のストレート(1周目)で折り合いを欠いたが、同馬にその心配はない。同助手が「三千は未知の領域だが、折り合いがつくので、乗り役の意のままに乗れる。克服できる」と言えば、セントライト記念のレース後、柴山騎手も「入れ替わりの激しいなかで、しっかりと折り合っていた。距離が延びても大丈夫」とはっきりと口にしている。 遅生まれの特権である斤量2kg減は今回も適用される。春はレース後、「クタっとしてなかなか疲れが取れなかった」(堀師)が、「使った後も回復が早くなり、動きはさらに素軽くなっている。状態は前走以上」と菅沼助手。中間も併せ馬を3本としっかり乗り込まれており、死角らしい死角はまるで見当たらない。 遅れてきた南半球産の大物が混戦の3歳牡馬戦線に断を下す。
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レジャー 2007年10月15日 15時00分
8月1日開業 心身気鋭の川島豊調教師
「競馬は見ないし、興味もまったくなかった」。そんな青年が大変な世界(?)に足を踏み入れてしまった。今年6月1日付で調教師免許を取得し、8月1日に浦和で厩舎を開業した川島豊調教師だ。 電気関係の専門学校に進学し、卒業後は電気会社でサラリーマンに。馬とは無縁の生活を送っていた。だが、実は厩舎生まれの厩舎育ち。父の川島和美調教師は元騎手で、トレーナーとしても829勝以上(※地方競馬全国協会の記録が1973年以降のため)を挙げた名伯楽。近年ではロイヤルエンデバーで2001年埼玉新聞杯、02年テレビ埼玉杯を制し、昨年に引退を迎えた。豊師は、文字通りのサラブレッドだ。 きっかけは会社を辞め、職探しをしていた時だった。和美師に声をかけられ、「小遣い稼ぎ程度」の気持ちで足を踏み入れてからは、あれよ、あれよという間に競馬の世界に傾倒。北海道・日高のクローバーファームで育成や馬乗りを勉強し、父の厩舎で厩務員→村田貴広師の下で調教師補佐を務め、晴れて独立した。 まさに“カエルの子はカエル”。「休みの日も馬が気になって仕方がなくて、開業した8月は一日も休みを取っていない」ほどの熱血ぶりだ。 現在は「『聞くは一瞬の恥』をモットーに、父やいろんな人に話を聞いたり、見たりして質の高い自分なりの調教方法をみつけていきたい」と強い馬づくりを模索中。「新しモノ好き」の元技術屋は発想も実に大胆だ。旋回癖のある馬の前に、巨大な鏡を置いて注意を引きつける突拍子もない“実験”をしてみたり…競馬の世界にいなかったからこそ気づく点もある。 試したいこと、勉強したいことはまだまだたくさんある。その探究心がいずれは厩舎を進化させていくだろう。ちなみに、花嫁さんも探しているとか…。
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レジャー 2007年10月15日 15時00分
菊花賞 ラスト1冠へフサイチホウオーが野獣になる
野獣になる。絶対王者不在、大混戦の「第68回菊花賞」(JpnI 芝3000m 21日)。トライアルの神戸新聞杯で謎めいた大敗を喫したフサイチホウオーが、究極のマツクニ流トレで勝負をかけてきた。内枠に泣いた皐月賞、精神面の弱さを露呈したダービー、残されたクラシックのチャンスは一度きり。長丁場を克服するため、こん身の仕上げで臨む。 もう、馬ではない。今にも「ガオーッ」とほえ出しそうな迫力がフサイチホウオーに漂い始めた。 「今回は三千の長丁場。これまでと同じ調整ではダメです」と松田国師は言い切った。内枠に泣かされた皐月賞、レース前にイレ込み、精神面の弱さを露呈したダービー。クラシック級の器と評されながらその地力を大舞台で発揮することなく、とうとう菊の淀決戦を迎えてしまった。 チャンスは一度きり。松田国師は究極の仕上げを施す構えだ。 「カイバをたっぷり食わし込んで、そこから体を絞り込んだ。父のジャングルポケットのイメージを前面に出すような調整をしてきたつもりです。けたたましい感じで本番に出走させたい」 スピードや切れ味だけでは勝てない。スタミナに加え、道中、ライバルを威圧するようなオーラを身にまとうため、ホウオーは野獣になる。 菊花賞を見据える上で、はっきりさせておかなくてはならないのは前走の神戸新聞杯だろう。直線、まったく反応せず12着に敗れた。 夏場は栗東でじっくり調整され、インフルエンザ騒動とも無縁だった。謎めいた敗戦を師はこう分析した。 「もともと右の背骨に弱い部分があって、それを前走の返し馬か、道中で痛めたのかもしれない。レース後はすぐ息が入ったし、調教でも疲労はまったく感じない」 ホウオー自身が本能を働かせ無理をしなかったとすれば、あの大敗は試走として割り切れる。もちろん中間はそのあたりのケアを徹底した。馬を大事にしながら、同時に、攻めた。 「秋に入って肩や腰にすごい筋肉がついた。この体でどうして走らなかったのかと思うぐらい」悔いを残した春、それをすべて取り返すのが秋だ。 「馬に触るのが怖いぐらいギリギリに仕上げます」と師は静かにうなずいた。ホウオーが飛翔の準備を整えつつある。
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レジャー 2007年10月15日 15時00分
秋華賞 ダイワスカーレットがV
秋の女王を決める3歳牝馬の争い、「第12回秋華賞(JpnI 芝2000m)は14日、京都競馬場で行われ、2番人気の桜花賞馬ダイワスカーレットが1分59秒1のタイムで優勝、賞金8900万円を獲得した。2着はレインダンス、1番人気のダービー馬ウオッカは3着に敗れた。 ダービー馬か、桜花賞馬か。注目の「2強」対決は、桜花賞馬ダイワスカーレットのスピードが勝った。 ヒシアスペンが内から強引に行く展開。鋭いダッシュからハナを奪う勢いだったスカーレットはケンカを避け、向正面から2番手に下げた。 「(ハナに)行こうかなと思った。でも、池添クンの馬が控えないので、そのまま2番手で。4コーナーを回って先頭に立ったが、ためて行って春は負けているので、そのまま突き放す競馬をした」と安藤勝騎手は振り返った。 これが、桜花賞でウオッカを抑えた自信か。宝塚記念で敗れ、やや自信喪失のウオッカ陣営とは大きな違いだった。 前半1000m通過は59秒2。展開は縦長、淀みのない流れのなか、2番手追走からラスト3Fを33秒9でまとめられては他馬は手も足も出ない。 「あのペースで行って、終いが33秒9。すごいフットワークですね。次はどこに使うか、まだ聞いていないけど、どこに使ってもこれなら楽しみです。前半を自分のペースで行ければ、終いも本当にしぶといですね」 フェブラリーSのサンライズバッカスから始まった今年の“アンカツ”のGI狩りは、これで4勝目。武豊騎手が1勝だから、大きな差をつけた。スカーレットも年間獲得賞金が3億円を突破。第1位のウオッカを抜き去る大逆転で、ともに同じ土俵にいる最優秀父内国産馬&最優秀3歳牝馬の年間タイトルをグッと引き寄せた。 だが、これでビッグ2の対決に決着がついたわけではない。「きょうは久々の競馬で息が切れた。次はもっと強いウオッカが期待できると思う」と四位騎手は捲土重来を誓った。 エリザベス女王杯(GI 京都芝2200m 11月11日)で、4度目の対決を果たすのか、それとも国内外の古馬の男馬を相手に敢然とジャパンC(GI 東京芝2400m 11月25日)に挑むのか。今後の動向から目が離せないこの2頭。いずれにしても、直接対決2勝1敗でリードしたスカーレットは、今度は追われる立場になった。
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レジャー 2007年10月15日 15時00分
府中牝馬S デアリングハートが連覇
これがGIでもまれてきた馬の底力だ!「第55回府中牝馬S」(GIII 東京芝1800m 14日)は4番人気のデアリングハートが、1年ぶりに勝利の美酒を味わった。勝ち時計は1分45秒4(良)。 いつも通りの好スタートからすんなり好位に取りつけ、アサヒライジングを終始マーク。直線残り300mで並びかけると、藤田騎手のムチに応えて先頭でゴール板を駆け抜けた。 「ずっと悔しい思いをしてきたからね」と藤田騎手。春の東京では、ヴィクトリアマイルが展開に泣かされて僅差の3着、エプソムCでは他馬にぶつけられる不利があり、レースにならなかった。「もともとGIでも好走する力がある馬。これまではケガとかもしていたけど、いつもスタッフがきっちり仕上げてくれていたから。その期待に応えられてホントに良かった」とこれまでのうっぷんを晴らす圧勝劇に、喜びを爆発させた。 次走についてはまだ未定だが、「今まで一番強い競馬ができたからね」主戦ジョッキーはGI奪取への手応えをしっかりとつかんだようだ。
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レジャー 2007年10月15日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(東京)
芝1600m戦は、単勝1.7倍の断然人気に推されたゴスホースケン(牡、父Bernstein、母Allthewaybaby=美浦・斎藤誠厩舎)が2馬身半差の圧勝を飾った。勝ち時計は1分34秒9(良)。 評判通りの強さだった。「ちょっと仕掛けただけ。まだまだ伸びしろはあるし、距離も二千まではいけると思う」と田中勝騎手はニッコリ。 一方、斎藤誠師も「体がまだまだ緩いから、さらなる上積みが期待できるよ」と将来を嘱望する。「馬の状態を見ながらだけど、今後は距離を延ばしていきたい。それなりの路線にいくつもり」今後については未定だが、大きなところを狙える器であることは間違いない。 同日のダ1300m戦は、6番人気のマルサンサイレンス(牝、父エイシンサンディ、母レディクイック=美浦・谷原厩舎)が制した。勝ち時計は1分21秒3(良)。 直線先に抜け出したブルーラヴに馬体を併せると、しぶとく伸びて2馬身差の完勝。手綱を取った木幡騎手は「ケイコではスタートが良くなかったから、無理して好位につけた。(距離は)もう少し長い方がいいと思ったが、よくこなしてくれた」と高い評価を与えた。 谷原師も「カイ食いが細く馬体がギリギリだったけど、今日は落ち着いていたのが良かった」と満面の笑み。さらに、「芝でもいけるタイプだと思う」と芝路線での活躍も見込んでいる。今後は馬体の維持がカギとなりそうだ。次走は未定。 13日(土)の芝1800m戦はダノンインスパイア(牡、父アドマイヤベガ、母ブゼンキャンドル=美浦・加藤征厩舎)が、堂々1番人気に応えて快勝した。勝ち時計は1分52秒6(良)。 「来週は、もっと走る馬がいる」。1週前の7日に、フジヤマラムセスが新馬勝ちした際、加藤征師はそう宣言。まさしく“公約”を果たした格好だ。 スタートで出遅れた時は、ヒヤリとさせられた。田中勝騎手も開口一番、「まるっきり出て行かないので、焦ったよ」と苦笑い。それでも、あっさりとビハインドを跳ね返してしまったのだからすごい。 「道中はリズム良く走っていたし、最後は(闘争心を引き出すために)馬を寄せていった」と振り返る田中勝騎手。「力があるね」その一言に実感がこもっていた。 母ブゼンキャンドルは秋華賞(1999年)を優勝した名牝。516kgと雄大な馬格にも恵まれ、前途は洋々としている。
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