とにかく夏と冬は大の苦手。だからこの時期ホールに並ぶのは心底しんどいのである。が、今日は狙い台があるので仕方がない。本日のターゲットは昨日3万発オーバーを炸裂させた地中海。このホールはクギを据え置きにすることが多く、イベントデーの翌日以降はしばらく狙い目となるのである。
入店後、さっそくお目当ての台へ。一番目の入場だからライバルに押さえられる心配はない。気がかりはクギのほうだが…。よし、どうやら無事の模様。試しに打ってみると1000円25回。昨日と全く同じ状態である。まだ機械代回収に躍起になっているホールも多い中でこのクギは上出来。それに呼応するかのように今日は初当たりも早く、61回転目に4絵柄で大当たり。そしてこれが大当たり中のマリンチャンスで確変に昇格してくれた。しかし2連で終了。隠れ確変を期待してランプを確認するも残念、まぎれもない時短…。
ところが時短中に一発告知が高らかに鳴り響き見事確変引き戻しに成功! が、またも2連。初当たりは冴えているが連チャンはパッとしない。
それを証明するかのように時短突入18回転目でさらにもう一発単発大当たりを追加。都合5連。少ない投資でしかもベースは25。持ち玉の余裕も十分だし、よほど酷いハマリに遭遇しない限り今日は負けないであろう。
さて、ほかの台の状況を調べるため店内をブラブラしていると、プロのA氏にバッタリ出くわした。実に数年ぶりの再会である。世間話の後、久々の再会を祝して本日の実戦終了後飲みに行こうということになった。そういえばA氏は酒がめちゃくちゃ強いのを忘れていた。きっと朝までコースに違いない。私も酒は大好きだが、最近は二日酔いになる頻度が高いのだ…。明日は確実に二日酔いだろうなあ。というわけで被害を最小限に留めるためにウコンの力を2本飲み干したところで実戦再開。
台に戻った直後はお決まりの中ハマリ。幸い473回転で脱したが、初実戦の時に1000ハマリを食らっているだけに大当たり確率を超えると不安になってしまう。ちなみに私自身のハマリ記録は新海の1893回転。海シリーズでは昔からよくハマっている。
この日は極端にデカいハマリは一度もなし。終日順調に出続ける。特に中盤戦突入と同時に訪れた本日最大の見せ場はなかなか見事だった。5連達成後に魚群+マリンから単発絵柄を引き当て、さらにその22回転後にロング一発告知で確変ゲット。ちなみに確変大当たりの一部は隠れ確変となるが、何度もランプを確認したものの今日は隠れ確変は一度もなし。引き戻しはすべて純粋に時短中ということになる。個人的に海は昔からハマリだけでなく時短引き戻し率が妙に高い。それが、好んで勝負する要因ともいえる。
そんなこんなで今日の初当たり確率は約1/200。しかも初当たりの8割が確変というオマケ付きだ。これなら連チャン率が多少理論値を下回ったところでたいして苦にならない。終盤500回転を超えるハマリに遭遇したものの、回りが良いのでさほど飲まれることもなく、18時の段階でドル箱は13箱。
昨日は3万発出しているのでこれでトータル5万発か…。さすがにこれ以上出すと、いかに据え置きが多い店とはいえすぐにシメられる可能性もある。明日以降もう少し抜きたいので今日はこの辺でヤメておこう。
そしてちょうど同じタイミングでA氏も実戦終了。そのまま居酒屋へ直行した。しかしA氏が到着した瞬間に注文したのはなんと烏龍茶だったのには拍子抜けした。立ち回りの際に判断力が鈍るからヤメたらしい。あれほどの酒好きがそこまでしているとは…。
実はA氏、新婚なのだそうだ。ちなみにA氏も嫁も無職…というか2人ともパチプロであり、毎日生活を賭けてパチンコを打っている。「とてもスリリングな毎日だよ」とはA氏。
しかしながら先月の収支は2人でプラス40万というからたいしたものだ。なお収支に応じてその日の夕食の内容が異なるらしく、3万円以上負けると食事抜き。確かにスリリングな生活である…。プラス5万7500円ナリ。
<プロフィール>
白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。