−−まず触れざるを得ないのは、小宮さんはなぜ、前歯がないのかという点です(笑)。
小宮「これはですね、後輩と、終電に間に合わないと思って、新宿に向かって走っていたら、前に転んで」
相田「雨の日でね。コンクリートに歯を打ちつけて、前歯が飛んだんだよね?」
小宮「で、後輩が歯を拾って、僕に近づいたんですけど、すごいホラーな状態になってたんで(笑)、怖がっちゃって。すごい引いたんで、『大丈夫!』ってちょけて、派手にリアクションとったら、隣のガードレールに膝ぶつけて、骨にヒビが入るという、信じられない二次災害(笑)。で、いきなり立ちあがったら、今度は脳震とうになって。後輩も天然なんで、歯持ちながら、『すいません。あと7分で終電です』って、いやいや、救急車だよって(笑)。この2日後に、『ゴッドタン』(テレビ東京系)の収録があって」
相田「ばらし(※取りやめ)になるかもしれないってなったんですけど、番組がタクシーを出してくれるっていうんで、初登場なのに車いすっていう(笑)。逆に良かったです、インパクトが残せて」
−−相方ばかりの露出が増えるのは、複雑なのでは?
相田「いえ。相方が出てくれれば、三四郎の名前も上がるので、どんどん出てほしいですね。ジェラシー? ないです。ライブでも、小宮が前に出て、僕がサポートなんで、それがテレビに出て逆になっちゃったら、俺のほうが普段は目立ってるのに…ってなるでしょうけど、立ち位置は変わってないので、別に」
小宮「性格上とかも、たとえばサッカーをやったら、目立つ僕がフォワードだったら、こっちがいぶし銀のボランチとかで」
相田「目立つの、嫌なんで、僕」
−−小宮さんは、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の深夜別枠の“若手プレゼン”でも、飛び抜けた存在感を放ちました。
小宮「いちばん最初に発言したときは、(司会の雨上がり決死隊は)どういう芸人かわからないみたいなリアクションだったんですけど、徐々にわかっていただいて。ハマったとは思ってないですけど、それなりに。はい」
−−27日には、“本戦”に初出演した模様が放映されます。
小宮「若手プレゼンのときは、お客さんがいなかったんですけど、今回はいて。ウーマンラッシュアワー・村本さんとか、狩野英孝さんとかが最初に出たら、キャーキャー! で、僕が出たらシーン…みたいなとこからはじまって、(VTRで)僕が走ってたら、キャーって悲鳴が起きて(笑)。こいつ、変なのは声だけじゃねぇんだ、みたいな空気になったんです。あとになって考えたら、歯はねぇし、ガリガリだし、走り方ヘンテコだしで、そら悲鳴も出るわって、わかったんですけど」
相田「中学校からの仲なんでね、相方が変わってるって、そんなに思ってなかったんですけど。芸人になって、あまりにも回りが言うから、滑舌も悪いのかなぁと思いだしましたけど」
小宮「宮迫(博之/雨上がり決死隊)さんからは、『声がヘンテコうんぬんじゃなくて、人物そのものがヘンテコ』って言われましたけど」
【プロフィール】小宮浩信(左) ‘83年9月生まれ。相田周二 ‘83年5月生まれ、ともに東京都出身。マセキ芸能社所属。2004年結成。初のDVD『一九八三』が5月28日、3,000円(税別)でコンテンツリーグから発売
(この連載は次回、4月の最終週に更新予定)