−−川元さんは『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦』(フジ系)に“ものまね嵐”の二宮くんとして、何度も出演されていますね。
川元「嫌ですけどね。コントだけやってきた人間なんで、抵抗ありますよ。まず、似てませんから(笑)。そもそもは、嵐のそっくりさんのオーディションをしたらしいんですけど、二宮くんだけが見つからなくて。誰かいないか? ってなったときに、僕の名前が挙がったらしく。ただ、クレームがすごいらしいですけど…」
黒田「それだけ、反響があるってことだよ」
川元「僕個人には、ぜんぜんないけど。な〜んも、ないっ」
−−相方だけが有名番組に出ることに、嫉妬しませんか?
黒田「そういうの、いっさいないんですよ。むしろ、もっと行け! って。相方がテレビに出てるの、微笑ましいですから」
川元「引っ張るつもりは、ないよ(キッパリ)」
黒田「いいよ。テレビで観て、ああいうふうにイジればいいんだってわかるし、それで営業に回れれば。あいつだけ売れやがって! みたいなコンビもいるけど、うちはないな」
−−それぞれにお聞きしますが、相方ってどんな人ですか?
黒田「まず、クズですね(笑)。書けないことばかり。あと、毒舌。大人なんだから、オブラートに包んでかないと! 意外なところでは、子煩悩ですね。子どもがいるんですけど、朝、お風呂に入れるのは川元さんらしく、この前も携帯で何かを調べてて、見たら“女性の髪の結び方”(笑)。気持ち悪っ! と思ったら、娘さんのためだった。ただ、子どもの顔は知らないですけどね。写真すら、見たことないんで」
川元「嫁だって、誰にも会わせてないんで。誰にも」
黒田「プライベートは、まったく知らないんですよ。15年一緒にいますけど、どこに住んでるのかさえ」
川元「相方はね、最初の印象はいいと思うんですよ。でも、上っ面。何も考えてない」
黒田「踏みこまないのも、大事よ。そう考えると、ふたり(の真の性格)は、近いかも」
川元「腹黒いんですよ(笑)」
−−今後の夢を聞かせてください。
川元「15年売れてないと、もう売れる想像できなくない? 夢のハードルもどんどん下がってくるし。月15万(円)ぐらいもらえればいいかなぁとか」
黒田「現実的(笑)。でも、まあ、今年はダメだったけど、やっぱり『キングオブコント』! 決勝に行けたら、号泣しちゃうな」
川元「引くなぁ、相方が泣いたら。大人になってから1回も泣いてないからね。都営住宅が当たったとき、涙は出ないけど、よっしゃ〜! ってガッツポーズは出た。それくらい。でも、『キングオブコント』は行きたい。もう、あれしか売れる手段がないから」
黒田「(準決勝進出者が座る)審査員席は、悔しいだけだもん」
【プロフィール】川元文太(左) ‘74年12月生まれ、鹿児島県出身。黒田俊幸‘75年9月生まれ、茨城県出身。ホリプロコム所属。1998年デビュー。
(この連載は次回、11月最終週に更新)