−−まずは、『THE MANZAI2013』の認定漫才師50組に選ばれて、おめでとうございます。
岸「いいのかなぁって」
佐藤「それに尽きるね(笑)。ほかの芸人さんは、ここに向けてガッツリやってきたなかで、ちょっとふざけた僕らが出てきて、たまたまハマったんですかね」
岸「本職はコントなんでね、ほんとは『キングオブコント』で残んなきゃいけなかったのに。まあ、腕があるっちゃあ、ありますから」
佐藤「そういうの、活字になると怖いよ(笑)」
−−岸さんは“ジャックものまね”もありましたが、『R-1』のファイナリストに3度もなっている。
岸「あのころは、街歩いてても『ジャック・バウアーだ!』としか言われませんでしたね。ネタブームの時期だったんで、いつか消えるだろうなと思ってましたけど。『R-1』はね、今年はトップバッターになった時点で、もういいっかなぁって。前の日の晩は、普通にサウナ入って、酒飲んでました(笑)。3回も出てるとね、緊張とか、そういうんじゃなくなってくるんですよ」
−−佐藤さんはオードリー・若林正恭さんの良き理解者であり、作家としてはブレーンでもあって。
佐藤「仲はいいですけど、基本的には彼(若林)の脳みそから全部出ているものですよ。ふたりとも、友だちがいないんで(笑)。大勢でいるより、ひとりでいるほうがいいと思ってるし、趣味もないんでね。まあ、僕はトイレ(※)が唯一ピタリとハマった趣味かもしれないですけど」
岸「趣味って、ないですね。基本的になんでも、すぐに飽きちゃうんで、ひとつのことを突き詰めることができない。ジャック・バウアーのときも、流行ったときには、飽きてましたから(笑)」
佐藤「ネタにかんしては、飽きてもちゃんと次を書いてくるから、コンビとしてそこの弊害はないですよ。書くんで、期限を決めれば」
岸「(期限が)ないと動かない。大御所ですよ。飽き性の大御所(笑)」
−−スタンスとしては今後も、信じたコントを書き続け、やり続けることだと?
佐藤「生活のためにコントをするんじゃなくて、結果、『キングオブコント』が獲れちゃいまいました…みたいなのは理想ですよね」
岸「笑いで競いあうって考えが、あまりないコンビなんでね、俺らって」
(※)佐藤は日本トイレ協会会員で、2010年&11年に、日本トイレ協会からグッドトイレ選奨を連続授与された。ラジオ日本『佐藤満春in休憩室』のパーソナリティも務める。http://toiletroom.info/
【プロフィール】岸学(左) ‘78年11生まれ。佐藤満春‘78年2月生まれ、ともに東京都出身。ケイダッシュステージ所属。2001年デビュー。インターネットTV・動画「乙アプリ」(http://www.kamiapp.tv/)は、隔週木曜日21時〜22時。
佐藤のTwitterhttps://twitter.com/satomitsuharu
佐藤のブログ http://ameblo.jp/satomitsuharu/
(この連載は次回、10月最終週に更新)