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次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜 (Vol25 ダブルネーム)

 フジテレビ系列のものまね歌合戦の常連コンビ。EXILEやチャゲ&飛鳥に扮しながらする漫才でも、爆笑をさらう。似すぎているものまね芸人。その素顔に迫った。(伊藤雅奈子)

 −−大人気ものまね特番の常連ですね。

 ジョー「3年ぐらい前に、『お笑い芸人 歌がうまい王座決定戦』で優勝させていただいて。聞いたら、視聴率が23〜4%で、3時間ぐらいずっとテレビに出て優勝したんで、これは売れるなぁと思ったんですよ。ヘタしたらCDデビュー!? とか、そんな思惑もあったんですけど、なくて(笑)。営業は増えたんですけど、番組と同じく『笑わさなくていいから、そのままの歌詞で歌ってよ』っていう状況で、ネタやりてぇなみたいなこともありますけどね」
 カオル「ものまね芸人といいつつも、ヘンにいろいろできちゃうんで。ものまね芸人だと思ったら、ネタもやるしで、どんな目で見たらいいのか、わかってない人が多いみたい。でも、ものまねをしながら漫才をする人が周りにいないんで、ずっとずっとやり続けたら、自分らのポジションを確立できるんじゃないかと思ってます。結果、『THE MANZAI』の決勝戦に行けなかったとしても」
 ジョー「ここで僕らが、今年の『THE MANZAI』からちゃんとした漫才をやったら、周りの芸人がガッカリすると思うし」

 −−なぜ、ものまね芸人という道を選んだんですか?

 ジョー「コンプレックスだったんです、最初はものまねが。だから、普通に漫才やって、クソみたいにすべってたんです。そしたら、オードリーの若(林正恭)さんから、『ものまねで笑い取ってんのに、なんでその武器を使わないの?』って、『やれるのにやらない意味がわからない』って言われて、そっからですね、武器を使っていこうとなったのは。EXILEで歌いながら、若乃花のことを話すというネタも、若さんは認めてくれて、結果、『M-1グランプリ』の準決勝に初めて進めましたから」
 カオル「僕は、そこまで芸人の友だちが多くないんですけど、花香よしあきくんからは刺激をもらったりしてますね」
 ジョー「相方は芸人の友だち、少ないんです。千葉に住んでるから、ライブが終わってもすぐに帰るし。千葉の金持ちにキャバクラに連れてってもらって、カラオケしてキャバ嬢に褒められるのが、好きなんで(笑)」

 −−そうなんですね(笑)。最後に、今年さらに磨きたい武器はありますか?

 カオル「基本、相方が前に出るポジションなんで、支える立場の俺がもう少しレベルを上げれば、間違いなく、今より良くなると思います。相方のボケを、ちゃんと処理できれば…」
 ジョー「これが不思議なもんで、できちゃわないほうがいいときもあって。その場で偶然できても、こいつ、ほんとはできないなってバレるんで、できないならできないなりのやり方があると思う。こいつはほんとに、ポンコツだから」

 −−普通にダメ出しされちゃいましたが。

 カオル「大丈夫です。普通に聞けるアレはあるんで」
 ジョー「ただ、そこがウケることもあって。若さんもずっと、『相方(春日俊彰)を替えたい』って昔は言ってましたから。結果、今、最高のバランスになってる。そういう席もあるんですよね、必ず」

【プロフィール】カオル(左) ‘78年9月生まれ、千葉県出身。ジョー ‘79年11月生まれ、東京都出身。トップ・カラー所属。2003年結成。

(この連載は次回、3月の最終週に更新予定)

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