各メディアによると、監督を務めたのは、かつて若松孝二監督の独立プロダクションに加わり、性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を量産した足立正生氏。
パレスチナゲリラの日常を描いた「赤軍-PFLP・世界戦争宣言」などで知られ、1969年には連続射殺事件を起こした元死刑囚・永山則夫の心象風景を捉えたドキュメンタリー「略称・連続射殺魔」を手がけたことで知られている。
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7月8日の銃撃事件直後からわずか3日で脚本を書き上げ、8月末にクランクインし、8日間の撮影を経て編集作業に入り27日に安倍元首相の国葬に合わせて緊急特別版の緊急上映が決定したというのだ。
山上容疑者をモデルにした主人公・川上役は、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」、「止められるか、俺たちを」のタモト清嵐。手製の銃で凶行に至るまでの人生が獄中からの回想形式で描かれ、完成版の劇場公開は年末に予定されているという。
「最近はなかったような問題作で各方面からも批判の声があがっている。そんな作品だけに、関わるのはそれこそ〝命がけ〟の覚悟が必要だったはず。年末の公開時もまたまた論争を巻き起こすことになりそうだ」(映画業界関係者)
一部メディアによると、川上役は事務所所属の俳優では難しかったそうでフリーのタモトに白羽の矢が立ったのだとか。あえて「面白い」と感じてオファーを受けたというタモトだが、製作サイドを通じて『誰かがやるなら自分がやりたかった』とコメントを発表している。
この役を引き受けたことが、今後の仕事にどう影響するかが注目される。