最終回は、2次試験に向けてラストスパートに突入する東大専科。生徒たちは、最後の追い込みで東大の過去問を必死にやり遂げ――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
とうとう東大入試に挑み、合否も明らかになった最終回だったが、視聴者の注目をたくさん集めたのは、藤井(鈴鹿央士)だった。
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「藤井と言えば、第9話で共通テストの結果が振るわず、より合格を狙える文科三類を受けるために文転。しかし、最終回冒頭で『自分のために東大へ行くなら理1で受けたい』と宣言し、より高い壁に挑むことになりました。しかし、試験中の昼休み、健太(細田佳央太)が素行の悪い生徒に絡まれるのを見て思わず助けに行ってしまい、突き飛ばされたことにより右手を負傷。最終的には試験不合格となりました」(ドラマライター)
試験前には、桜木(阿部寛)から「自分のことだけ考えろ」と言われていた専科の生徒たち。結果発表後、自分を優先せず他人を助けたことを桜木に叱られた藤井は、不合格はケガのせいではないと言い、「前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも、助けに行けたんだ。そういう自分になれたことが嬉しくて、嬉しくて。その後の試験も興奮しちゃって」と告白。ネットからは「泣いた」「涙が止まらない」といった声が集まっていたという。
「藤井と言えば、物語前半では専科の生徒を見下す、“超”がつくほどの嫌なヤツ。特に、健太に対しては『虫けら』呼ばわりするなど侮辱を繰り返し、視聴者から大いに嫌われている存在でした。しかし、専科入りしてみんなで勉強し始めてから変わり始め、最後にはその変化を自分で『嬉しい』と話した藤井。これまでストーリーを見守ってきた作品ファンは、その成長に感動したようで、ネットには『藤井が完全に主人公』『藤井の成長記だった』『あんなに嫌いなヤツを大好きになれるなんて…』といった藤井への絶賛が集まっていました」(同)
不合格だったとは言え、東大受験でもっとも成長したのは元嫌われ者の藤井だったようだ。