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社会 2018年10月18日 19時00分
女性3人強姦で懲役21年の元NHK記者「DNAは第三者が持ち込んだ」の主張に、司法は“NO”
山形・山梨両県で女性3人を強姦したとして強姦致傷などの罪に問われた元NHK記者の控訴審が18日に開かれ、仙台高裁は一審の判決を支持し、被告側の訴えを棄却した。 本サイトでも既報の通り、元記者はNHKの甲府放送局と山形放送局に勤務していた2013年から2016年にかけ、女性3人の自宅に侵入し、性的暴行を加えて怪我を負わせた疑いで逮捕されていた。 元NHK記者は逮捕後から容疑を否認。1審で懲役21年の判決が出たものの、判決を聞きながら他人事のようにメモを取るなどしており、反省の態度は全く感じられなかったという。 さらに控訴審では「被告に罪を着せようと考えた人物が被告のDNAを何らかの方法で入手し(現場に)残した」などと、かなり無理があるとも思える論理で無罪を主張し続けていた。 仙台高裁は18日、元NHK記者の主張について「およそ具体性・現実性を欠く抽象的な可能性である」と指摘。その上で「その他の犯人がいる可能性は考えられない」と認定し、一審の「懲役21年」を支持する判決を言い渡した。 女性を傷つけたあげく、「他者が現場に記者のDNAを入手し残した」という幼稚とも思える論理で無罪を主張した元NHK記者に、ネットユーザーは「ふざけるな」「21年でも軽い」「去勢するべきではないか」と憤りの声を上げている。 また、「出所したら再犯しそう」「いずれ世に放たれる時が来るのは怖い」との懸念も。「NHKはこの件で責任をとったのか」「受信料で強姦魔を養ったことについて責任を感じていないのか」「しっかり説明するべきだ」と、NHKの責任を問うユーザーもいた。 元記者が今後上告するか否かは現在のところ不明だが、「被告に罪を着せようと考えた人物が被告のDNAを何らかの方法で入手し現場に残した」という主張は通用するとは考えづらい。上告審で認められる可能性は極めてゼロに近いと言わざるを得ないのではないか。 刑務所に入り、自分の罪を償うべきだろう。
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芸能 2018年10月18日 18時40分
一気に5人も…最強の地下アイドル・仮面女子のメンバーが続々と卒業する理由
アイドルグループ・仮面女子の神谷えりなが17日、自身のブログを更新し、11月30日でグループを卒業し、所属事務所のアリスプロジェクトを退所することを発表した。 神谷はブログで、「私、神谷えりなは2018年11月30日をもって、仮面女子アリス十番を卒業し、アリスプロジェクトを退所します」と報告。 決断に至った経緯を、「事務所の方ともたくさんお話しをして、自分の中の葛藤もあって決断しました」とした。 これまでの活動を振り返り、「私を知ってくださったきっかけ、みんなと出会ったきっかけはそれぞれだけど、みんなの人生に神谷えりなという人物を刻んでくれてありがとう」とファンに感謝した。 神谷は2012年に仮面女子に加入。以後、絶対的なエースとして君臨してきたのだが…。 「神谷といえば、昨年2月に会見を行い、自身のブログへのコメントで殺害予告を受けていたことを明かした。その後、犯人は逮捕され、変わりなく活動していたが、何らかのトラウマを抱えながら活動していたようです」(芸能記者) 神谷の卒業式は11月23日に東京・秋葉原の仮面女子カフェで開催。「私の最後のステージ、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです」とファンに呼びかけた。 また、所属事務所のブログも同日に更新され、神谷の他、桜のどか、立花あんな、坂本舞菜、水沢まいが年内で卒業することが発表された。 「15年1月にグループの運営会社社長への“性接待疑惑”などのスキャンダルを一部で報じられてしまった。そのため、現状でもなかなかテレビ出演がかなわない。それも一因で、どんどんメンバーが離脱していると思われる」(同) グループにとって、神谷の卒業はかなりの痛手になりそうだ。
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芸能 2018年10月18日 18時20分
元KARAク・ハラのリベンジポルノ動画に「再生を期待した」 宮根誠司がまたも問題発言で炎上?
昼のワイドショー番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)での司会の宮根誠司の発言が、また物議を醸している。 17日の放送では、元KARAのメンバーであるク・ハラの元恋人が、リベンジポルノを匂わせながらハラを脅したとする騒動について詳しく解説。その中で、元恋人がハラとの喧嘩のあと、ふたりの性行為を撮影した動画を送信したことなども報じた。 しかしその途中、騒動を説明するフリップに掲載された、性行為の動画を表している「秘」と表示された写真の上に描かれた再生ボタンマークを宮根が連打。アシスタントの林マオアナウンサーが慌てて「再生されませんよ!」と宮根を止めると、笑いながら「出ないの?」と発言。出演していたモデルのアンミカが「何を考えてるんですか?」とツッコむと、「これちょっと赤星さん、期待したでしょ?」と同じくゲストとして出演していた元阪神の赤星憲広に話を振るも、赤星は「期待してません」ときっぱり。宮根はその後も「この(再生)マーク付いてるから」と言いつつ、タッチパネルを操作するようにフリップを何度も指で押していた。 宮根のこの行為に、『ミヤネ屋』の視聴者からは批判の声が噴出。「動画を観たかったってこと…?信じられない」「リベンジポルノの危険性を報じる側が言っていい冗談じゃない」「ゲス過ぎる。あの発言と行為はリベンジポルノに悩む人を傷つけることになりかねない」といった声が集まる事態となっている。 宮根といえば、8月にも『ミヤネ屋』で異常気象を報じていた際、スタジオの液晶画面に天気図が表示されないというトラブルが起き、ミヤネが液晶画面を連打。スタッフに対し不快感を露わにし、物議を醸していた。 『週刊文春』(文藝春秋)が今年発表した「好きな・嫌いなキャスター&コメンテーター」ランキングでも、「嫌いなアナウンサー」の1位に選ばれるほど好感度の低い宮根。しかし、今回の発言は単に「不快」というだけで済まされるようなものでもなく、リベンジポルノを報じるメディアの人間がしてはならない発言だと指摘もあり、番組中で謝罪すべきという声もある。果たして番組側が対応することはあるのだろうか。注目が集まる。
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芸能 2018年10月18日 18時12分
需要なしですっかり表舞台から消えそうなあの“「ロンバケ」女優”
放送中のフジテレビ系月9ドラマ「SUITS/スーツ」で、織田裕二(5)と鈴木保奈美(52)が91年放送の大ヒット月9ドラマ「東京ラブストーリー」以来27年ぶりに共演し話題になっている。「ドラマの放送直前には『東京|』を夕方に再放送。女子高生の間でも話題になっていたそうで、鈴木演じるリカの名ゼリフ『カンチ、セックスしよ!』が生徒に悪影響を与えるとして、フジに抗議電話をかけた高校関係者もいたという笑えない話もありました」(テレビ誌記者) もうすでにすっかり忘れ去られてしまったが、今年の年初めには、女優・山口智子(53)が、木村拓哉(45)が主演する1月期のテレビ朝日系ドラマ「BG〜身辺警護人〜」に出演。2人の共演が、96年放送の大ヒット月9ドラマ「ロングバケーション」以来22年であることから話題になった。「ドラマはそこそこの高視聴率を記録しましたが、山口の演技が『ロンバケ』当時のまんまであまりにも古すぎました。22年前で色気もあることならいざ知らず、すっかりオバサンになった今あの演技をやっても気持ちが悪いだけ。視聴者をどん引きさせてしまったようです。もはや需要がないのか、映像作品のオファーはなさそうです」(テレビ局関係者) 山口は95年に俳優の唐沢寿明(55)と結婚後、女優業をセーブ。12年ごろから女優業を再始動したが、出演したドラマがことごとくコケてしまった。 一時期はトップ女優の登り詰めた山口だが、時代の流れには逆らえなかったようだ。
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芸能 2018年10月18日 18時00分
『けもなれ』の視聴率が暴落 このドラマのガッキーはなぜ「観ていて苦しい」のか
水曜ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率が8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが分かった。第1話の平均視聴率11.5%から3.0ポイントの下落。その背景には視聴者のある不満が隠されているという。 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務めている本作。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、『アンナチュラル』(TBS系)などで知られる人気脚本家・野木亜紀子氏のオリジナル作品で、ファンの間では『けもなれ』の略称で親しまれている。ストーリーは主人公・晶(新垣結衣)を中心とした人間関係が描かれており、営業アシスタントとしてECサイト制作会社に勤める晶が、営業の社員から業務外の仕事を回されたり、社長からのパワハラに悩む一方、恋人・京谷(田中圭)との関係にも綻びが見え始め、行きつけのバーで知り合った恒星(松田龍平)と独特の関係性を築いていく――、というものになっている。 第2話では晶と京谷の出会いが回想された一方、第1話の終盤でパワハラ社長に待遇改善を要求したものの、特別チーフクリエイターに昇進となるなど、話が噛み合わず。また、京谷が元彼女の朱里(黒木華)を自宅マンションに住まわせていることについて、晶が弱音を見せるなどの展開が描かれたが、放送後、視聴者からは、「観てて苦しくなる。楽しくない」「水曜日に見るには重すぎる」「イライラ要素とモヤモヤ要素が多すぎて観てられない」といった感想が集まった。 「晶の周りに絶対的な味方がいないことが、『観ていて苦しい』という感想を生んでしまった原因のひとつでしょう。野木さんのこれまでの作品でいえば、『アンナチュラル』で主人公をサポートし続けた東海林(市川実日子)や『逃げるは恥だが役に立つ』の主人公の伯母(石田ゆり子)の存在が、『獣になれない私たち』にはおらず、誰かしらがそれぞれ晶の心の負担になっていることから、『重い』と感じてしまった視聴者が多かったのではないでしょうか」(ドラマライター) 新垣と野木氏が再タッグを組んだ作品ということもあり、放送前から期待が高まっていたものの、残念な結果に。果たして、ここから逆転劇が描かれることはあるだろうか。今後の展開にも期待したい。
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スポーツ 2018年10月18日 17時45分
【DeNA】さらば田中浩康…スワローズにベイスターズに愛されたいぶし銀
☆スワローズの顔として活躍 尽誠学園、早稲田大学から自由枠で2004年ヤクルト・スワローズに入団した田中浩康。いわゆる野球エリートコースを進み、プロ入り2年目からはレギュラークラスの選手として活躍。バッターボックスでバットを横に振る独特なルーティーンは、縦に振る同僚のラスティングス・ミレッジとセットで印象的であった。2010年には打率3割をマークし、2011年にはその代名詞とも言える犠打は62を数え、2012年にも犠打は40個、守備面では念願のゴールデングラブ賞も受賞。充実した活躍を見せたが、翌年には山田哲人が台頭し、ここから立ち位置が一変する。その後ファーストや外野にも挑戦するも、出場機会は減り続け、2016年オフに戦力外通告された。☆ベイスターズの一員として ベイスターズの監督アレックス・ラミレスが、スワローズ時代のチームメイトの田中を好評価していたこともあり、2017年からベイスターズの一員となった。背番号はスワローズ時代の7に、先輩の宮本慎也の6を合わせた「67」を背負った。すると開幕スタメンを勝ち取り、神宮球場での古巣スワローズ戦だったこともあり、満員のスタンドからは敵味方関係なく360度から大声援が送られた。5月23日には移籍後初となるヒーローインタビューを受け、「はじめまして!田中です!」の名言を残し、ファンにビッグインパクトを植え付けた。今年も岡本和真にデッドボールを当て、判定に納得のいかないパットンが退場処分になり興奮状態に陥っている際も、すぐになだめに入るなど、その人柄がにじみ出るエピソードも思い出深い。☆全試合終了後に引退発表 そんな田中浩康がバットを置く決断を下した。シーズンが終わった時点での発表は、CS争いをしているチームに対しての配慮だろう。もし、10月9日前に発表していたら、神宮のスワローズファンからも最後の雄姿を一目見たいと、周辺がざわついたであろうことは想像に難くない。「最後の二年間在籍したベイスターズでは、夢の続きを見させて貰いました」と控え目な引退コメントを残した田中浩康。日本球界5位の通算302犠打を積み上げた男引き際は、プレースタイル通り派手さはないが、ファンの心にしっかりと輝きを残した。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年10月18日 17時15分
片や先勝、片やタイ CSファイナルがセ・パ同時に開幕
17日、セ・パ同時にその幕を開けたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ。セ・リーグでは1位広島と3位巨人が、そしてパ・リーグでは1位埼玉西武と2位ソフトバンクがそれぞれ激突した。 今シーズン巨人を「17勝7敗1分」、ホームでは「10勝2敗1分」と“お得意様”にしている広島は、相性そのままに1回裏に1点を先制。また、4回裏には怪我により昨年のポストシーズンを棒に振った鈴木誠也に2ラン、7回裏にはリーグ2位の39本塁打を放った丸佳浩にソロが飛び出すなどし、合計6点を奪取した。 投手陣も今シーズン最多勝(15勝、巨人・菅野智之とタイ)の先発・大瀬良大地が6回1失点と試合を作ると、後を受けた一岡竜司、へロニモ・フランスア、中崎翔太が無失点リレー。大事な初戦をスコア「6‐1」で制し、幸先よく白星スタートを切った。 一方のパ・リーグは、“下剋上”を目論む2位ソフトバンクが奮起。埼玉西武の先発・菊池雄星に対し、1回表から柳田悠岐のタイムリーで先取点を奪うと、逆転されて迎えた4回表には川島慶三(2点タイムリー)、上林誠知(2点スリーベース)、ユリスベル・グラシアルの3連打で一挙5得点。さらに、6回表に1点、7回表に3点を加えるなど、相手のお株を奪うような猛攻を披露した。 野手陣の援護射撃を受けた先発のリック・バンデンハークは、4回裏に栗山巧、6回裏には山川穂高にソロを浴びつつも、なんとか6回4失点でリードを死守。7回からは武田翔太、嘉弥真新也、加治屋蓮とつなぐと、最後はセーブ王の森唯斗が締め「10‐4」で勝利。2年連続の日本シリーズ進出に向け、まずは星を五分に戻した。 片や先勝、片やタイとそれぞれ異なる展開を見せた第1戦。セ・パ両方にCSが採用された2007年から昨年までの初戦勝利チームの内、セでは11チーム中6チーム(54.5%)、パでは11チーム中10チーム(90.9%)がその後ファイナルを突破しているが、今後の戦績はどのように推移していくことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月18日 17時15分
巨人の戦略が崩れた 高校ナンバー1右腕 金足農・吉田プロ志願
夏の甲子園でヒーローとなった秋田・金足農業高の吉田輝星投手がプロ入りを決断した。急に進学撤回したわけだが、巨人だけは他球団と異なる反応を見せていた。 「U-18アジア選手権後、吉田は『大学とか次のステージで…』とチームの解団式後の会見で答えています。大学の言葉が思わず出たので、進学濃厚と読んだスカウトも少なくありませんでした」(在京球団職員) 当然、ファンを公言された巨人も1位候補の絞り直しをしなければならない。「4季連続V逸の敗因を分析すれば、即戦力投手の補強は不可欠ですし、坂本勇人が元気なうちに後継者となる内野手も補強しておきたいところ。営業(観客動員数)のことを考えれば、人気の吉田はどうしてもほしい」(スポーツ紙記者) 10月5日、巨人はスカウト会議を招集している。以前から決まっていた日程だが、「吉田プロ入り表明」が飛び込んだため、大半はその話題に割かれたという。 関係者によれば、巨人の1位候補は5人程度。外れ候補を入れて10人ほどになるそうだが、まだ最終決定ではなく、別の戦略も練られていた。「ギリギリまで決めない」。その意味は、「吉田の進路変更を待つ」というニュアンスだった。 「'08年のドラフトでのことです。東海大進学を表明していた東海大相模の大田泰示(現日本ハム)がプロ志望届提出の期日直前になって、進路変更しました。ソフトバンクとの競合抽選になりましたが、普通にプロ入りを表明していたら大田の1位入札はもっと増えていたはずです。通常、1位指名を絞り込んだら選手側に伝えます。伝えた後に乗り換えたら、その在籍校からの信頼を失います。大田の指名時と同じ作戦でした」(球界関係者) 今回の進路変更は、巨人からすれば「早すぎる」となる。だが、それは吉田が裏で特定の球団と接触していないことを証明している。 “大田作戦”が通用していたら、吉田とは相思相愛になれたわけだが、これで他球団との指名重複は避けられなくなってしまった。 「巨人も、根尾や同じ大阪桐蔭の藤原恭大、東洋大の好投手・上茶谷大河に未練がないわけではない。吉田指名を避けたら、日本中を敵にまわす危険性もあります。高橋由伸監督の後任に最終決断を委ねるようです」(同) 「3度目の原」では客は呼び戻せない。目玉となる選手が確実に欲しい。そう考えると、やはり巨人は吉田のクリーンな進路表明に「早すぎる!」と、地団駄を踏むしかない?
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スポーツ 2018年10月18日 17時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「越中詩郎」愚直に闘い続けるド演歌ファイター
努力は必ず報われるわけではない。 時の運なのか、実力の限界なのか、いくら努力を重ねても結果につながらないことの方がむしろ多いだろう。しかし、だからこそ努力が結実したときには、たとえ他者のことであっても感動に包まれることになる。 1978年、越中詩郎は全日本プロレスの門を叩いた。前座時代を経て、'83年には若手の登竜門『ルー・テーズ杯争奪リーグ戦』の決勝で後輩の三沢光晴を破って優勝し、翌'84年にはその三沢とともにメキシコ海外修行へ向かう。 ところが、三沢はわずか数カ月で日本に呼び戻され、2代目タイガーマスクとして華々しいデビューを飾ることになる。 経験でも戦績でも下の三沢が日本で活躍する姿に、心中穏やかでなくなるのは当然のこと。そこに新日本プロレスから誘いがかかり、越中は移籍を決意する。 当時の新日は選手大量離脱の影響で、越中にも多くのチャンスが与えられた。ザ・コブラを破って初代IWGPジュニアヘビー級王座を獲得すると、続いて髙田延彦(当時は伸彦)とも抗争を繰り広げる。 このときの越中は新日正規軍。一方、髙田は外敵であるUWF軍。しかし、その当初は、ファンからの声援の多くが髙田へと向けられた。 「当時はUWFの人気がうなぎ上りで、その中でも髙田はマスクがよく、蹴りを主体としたファイトスタイルも新鮮だった。一方の越中は、見た目からして野暮ったく、得意技のヒップアタックもどこかコミカルでストロングスタイルに似つかわしくない。また、出戻りとはいえ髙田は新日出身。越中は全日出身の外様という“新日至上主義”も強かったのです」(プロレスライター) 髙田も髙田で、年上の越中を「エッチューさん」と小馬鹿にしたように呼び、遠慮なしに蹴りまくった。実況の古舘伊知郎に“人間サンドバッグ”と揶揄された越中だが、しかし、最初は簡単にダウンを奪われたものが、一発では倒れなくなり、いつしか蹴りの連発にも耐えきって反撃に出るようになった。 そんな中で、越中への声援も徐々に高まっていったが、とはいえこれは、あくまでも対髙田戦に限った判官びいき的なもの。越中単体での人気となると、いまひとつの状態が続いた。 ヘビー級でタッグ王座は獲得したが、シングルになると挑戦権さえなかなか回ってこない。反選手会同盟を結成して青柳政司率いる誠心会館との抗争の矢面に立ち、そこから発展した平成維震軍では独自興行まで開催するが、これも長くは続かなかった。 時に長州力、藤波辰爾、闘魂三銃士(橋本真也、武藤敬司、蝶野正洋)など、トップどころをシングル戦で下すジョーカー的な役割を担っても、シリーズを通して主役を張ることもなかった。 「越中に度々チャンスが与えられたのは、やはり人柄によるところが大きい。与えられたポジションに文句も言わず常に全力を尽くすので、マッチメーカーに認められていました」(同)★ファンの心情を揺り動かす存在 重宝される一方で、会社からは便利屋使いされることも多くあった。「例えば、UWFインターナショナルとの対抗戦。髙田の持つIWGP王座への挑戦者に越中が選ばれたのは、表向きには『ジュニア版名勝負数え唄の再現』とは言ったものの、新日側の本音は『三銃士らトップどころは負けさせられない。Uインターの主催興行なら越中でいいだろう』というものでした」(新日関係者) そんな中堅以上トップ未満の状態が続いた越中が、'07年に突如として脚光を浴びることになったのは、バラエティー番組『アメトーーク!』でのこと。ケンドーコバヤシがプロレスファン以外には無名に近い越中を、しつこいほど取り上げたことがきっかけだった。 ここで披露されたマニア好みのエピソードや「やってやるって!」などの越中語録は、なるほどバラエティーの要素に満ちたものであったが、同時にプロレスファンに笑いや懐古にとどまらぬ感情をもたらせた。 格闘技ブームに席巻され、棚橋弘至がチャラさで売る“プロレス冬の時代”にあって、愚直にプロレスに取り組んできたその姿は一筋の光明となり、多くのファンがここに至って、初めて越中を本気で応援することになったのだ。 越中人気の上昇を受けて組まれた'07年5月2日の後楽園ホール大会では、永田裕志が保持するIWGPヘビー級王座に挑んだ。 満場の観客から特大のコールを受けた越中。デビューからの28年間に積み重ねてきた努力が、ようやくファンに認められた瞬間で、入場時から感極まり、なかなかリングに上がれなかったのも当然のことであっただろう。 結果、敗れはしたが、この越中の一世一代の晴れ舞台、プロレスファンならば必ずや心に刻むべき一戦といえようか。越中詩郎***************************************PROFILE●1958年9月4日、東京都江東区出身。身長185㎝、体重105㎏。得意技/ヒップアタック、パワーボム、侍ドライバー'84。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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芸能 2018年10月18日 13時10分
デヴィ夫人、沢田研二コンサート中止騒動に「私だったら出ます」
デヴィ夫人が、18日、赤坂ガーデンシティにて開催された『Booking.com Traveler of the Year 表彰式』に丸山桂里奈と共に出席。さいたまスーパーアリーナで予定されていた沢田研二のコンサート中止について、「出るべきだった」と語った。 Booking.comは、近年の海外旅行業界の盛り上がりを受けて、10月19日の“海外旅行の日”にちなんだ同アワードを設立。記念すべき第一回目の受賞者にデヴィ夫人と丸山を選出した。今回はその授賞式。2人は煌びやかなドレスに身を包み登壇した。 最近行った海外旅行について尋ねられた、丸山は「コロンビア」と返答。今年開催された『サッカーロシアW杯2018』の対戦国へ、番組で取材に行ったと言い、「ビーチや街並みも奇麗だった」と回顧。「街中をドリブルしたんですけど、周りがボールを獲りにくるぐらい“サッカーの文化が根付いているんだな”と思いました」と語った。番組の企画でドリブルをしたそうなのだが、プライベートでも海外でドリブルすることを明かすと、デヴィ夫人は「びっくりしました」と笑っていた。 一方、デヴィ夫人は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)出演時の海外でのエピソードを披露。辺鄙なロケ地が多いため、ホテルから撮影する場所まで往復で7時間かかったこともあったという。続けて、「監督さんによっては、使われないのに(シーンを)いろいろ撮るんですよ」と不満も吐露。「10シーン撮って使われるのが4つくらいなので頭に来ます」とヒートアップしていた。 また、先日開催されたデヴィ夫人が代表を務めるNPO「アースエイドソサエティ」主催のイベントにカイヤが出演していたため、川崎麻世との離婚問題について質問を投げかけられると、「昔ひどい目にあったので」と言葉を濁すデヴィ夫人。以前に共演した際、番組でカイヤの浮気問題について庇ったのだが、カイヤは応戦せずに沈黙を守ったことから絶縁状態の時期もあったことを暗に触れ、「2人のことは“関知せず”ですね。“夫婦喧嘩は犬も食わぬ”と言いますから」とバッサリ切り捨てた。 ほか、沢田研二のコンサート中止騒動についてコメントを求められる一幕も。「どうしたんでしょうね。私だったら契約どうこうの前にファンの方が来ていたら出ますけどね」とコメント。「(事情は)よく分からないけど」とした上で、「ファンを失望させるなんて、お金の問題ではなくて出るべきだったんじゃないかと思いますけどね」と話した。
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