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『けもなれ』の視聴率が暴落 このドラマのガッキーはなぜ「観ていて苦しい」のか

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新垣結衣

 水曜ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第2話が17日に放送され、平均視聴率が8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが分かった。第1話の平均視聴率11.5%から3.0ポイントの下落。その背景には視聴者のある不満が隠されているという。

 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務めている本作。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、『アンナチュラル』(TBS系)などで知られる人気脚本家・野木亜紀子氏のオリジナル作品で、ファンの間では『けもなれ』の略称で親しまれている。ストーリーは主人公・晶(新垣結衣)を中心とした人間関係が描かれており、営業アシスタントとしてECサイト制作会社に勤める晶が、営業の社員から業務外の仕事を回されたり、社長からのパワハラに悩む一方、恋人・京谷(田中圭)との関係にも綻びが見え始め、行きつけのバーで知り合った恒星(松田龍平)と独特の関係性を築いていく――、というものになっている。

 第2話では晶と京谷の出会いが回想された一方、第1話の終盤でパワハラ社長に待遇改善を要求したものの、特別チーフクリエイターに昇進となるなど、話が噛み合わず。また、京谷が元彼女の朱里(黒木華)を自宅マンションに住まわせていることについて、晶が弱音を見せるなどの展開が描かれたが、放送後、視聴者からは、「観てて苦しくなる。楽しくない」「水曜日に見るには重すぎる」「イライラ要素とモヤモヤ要素が多すぎて観てられない」といった感想が集まった。

 「晶の周りに絶対的な味方がいないことが、『観ていて苦しい』という感想を生んでしまった原因のひとつでしょう。野木さんのこれまでの作品でいえば、『アンナチュラル』で主人公をサポートし続けた東海林(市川実日子)や『逃げるは恥だが役に立つ』の主人公の伯母(石田ゆり子)の存在が、『獣になれない私たち』にはおらず、誰かしらがそれぞれ晶の心の負担になっていることから、『重い』と感じてしまった視聴者が多かったのではないでしょうか」(ドラマライター)

 新垣と野木氏が再タッグを組んだ作品ということもあり、放送前から期待が高まっていたものの、残念な結果に。果たして、ここから逆転劇が描かれることはあるだろうか。今後の展開にも期待したい。

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