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スポーツ 2009年10月01日 15時00分
中邑11・3来てくれ!!
IGFが、アントニオ猪木への挑戦をブチ上げた新日本プロレスIWGP王者・中邑真輔に対して、ウエルカムの姿勢を見せた。30日、都内事務所で行われた会見には、宮戸優光GMと宇田川強エグゼクティブディレクター(ED)が出席。いつなんどき、誰とでも試合を組む用意があることを明かした。 現在、新日本プロレスと猪木は疎遠の状態にあり、交流は不可能と思われてきた。宮戸GMはそうした状況を踏まえた上で、「いまのプロレス界の中にあって、非常に勇気ある発言。IWGPの世界統一という理念に基づいた発言だと思いました。これはまさしくIGFが目指しているものであります」とコメント。中邑を敵対視するのではなく共鳴者とみなし、言葉を続けた。 「こういうエネルギーが出てきたのは本当に素晴らしい。新日本さんも会社としてはいろんなお考えがあると思いますが、プロレス界のために、レスラーの本音、闘魂の部分が発展するようにバックアップしていただければと思います」 中邑を受け入れる意思を明確にしたIGFは、闘いの候補地に11・3JCBホール大会をあげた。ただし、ゴリ押しするつもりはない。 宇田川EDは「中邑選手が参戦するかは彼次第ですし、我々は逃げも隠れもしません。戦わないまでも見に来られるようであれば席を用意して待っています」と発言。 猪木は引退しているため、直接対決は実現できないが、宮戸GMは「11月3日、上から下まで見ていただいて、じゃあコイツと栄誉をかけてやろうじゃないかというのがあれば、指名していただくのもありかと思います」と中邑の意向を汲む考えである。 また、事態が進展をせずJCBホール大会を終えた場合は「いつでもどこでも、どんな選手でも用意します」(宇田川ED)と門戸を閉じず、特別興行を開く可能性も視野に入れる。 猪木は現在、ニューヨークに滞在中で10月中旬に帰国予定だが、中邑発言は耳に届いており、IGFは「今回の会見の内容は猪木の意思を反映したもの」という。次なる局面がまったく読めない中邑VS猪木のIWGP闘争から、目が離せそうにない。 打倒アントニオ猪木を掲げた新日本プロレスの中邑真輔は「猪木さん本人の言葉を聞きたい」と態度を崩さなかった。27日の神戸大会で新王者となり、リング上で「イノキ〜! 旧IWGP王座は俺が取り返す」と猪木にケンカを売った中邑。 この日はIGFサイドから、11・3JCBホール大会の来場を要求されたが、あくまで「代理人とか代弁者じゃなくて猪木さん本人の言葉を聞きたい」とのスタンスを固持し「今日IGFさんが会見されるということで、他の方にも聞かれましたけど、自分としては時間もない。その気ならすぐ話はつくだろうし、スルーされるならされるでね」と語っていた。
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スポーツ 2009年10月01日 15時00分
格闘技界斜め斬り・三者三様 中邑が猪木に宣戦布告
吉川 今回は緊急特別編として、新IWGP王者の中邑真輔が、IWGP創始者の猪木に宣戦布告した問題を取り上げたいと思います。新日本のオーナーが猪木からユークスに変わってからは、新日本と猪木は相容れず、接点がまるでなかったわけですが…。 永島 聞くところによると犬猿の仲で、新日本では猪木という言葉は禁句らしいしね。でも俺は中邑の行動は当然のことだと思う。IWGPといえばやはり猪木。IWGPの価値観をあげるために、初代王者の猪木は避けて通れないし、これを止めるのはおかしいよ。 菊池 新日本は猪木とはもう関わらないほうがいいよ。また丸め込まれていいように使われるかもしれない。猪木が試合をするわけじゃないんだから、きっかけを与えるだけになってしまう。 永島 菊池さん、それは違いますよ。こんなスキャンダルはない。犬猿の仲になっているからこそ面白いんですよ。プロレス界は当事者が嫌うことをやればファンが一番盛り上がる。だから猪木も新日本もこのスキャンダルをうまく生かすべき。新日本にもいろんな事情があるだろうけど、IWGP王者が口にした言葉を受け止めてほしいね。中邑と“猪木が代表に立てた”選手とやるとなれば、いまのボーダレスのプロレス界にものすごいクサビを打ち込むことになる。 吉川 ただ、新日本は中邑の発言に困惑気味ですね。新体制になってからは棚橋、中邑の二本柱で新しいものを作り出しながら、猪木の影を徐々に消してきたわけですから。 菊池 急に猪木といわれてもな。中邑がストロングスタイルを掲げる以上、猪木へのこだわりはあるんだろうけど、むしろ意識しなくていいんだよ。「猪木のストロングスタイルとは違うんだ、これが本当のストロングスタイルだ」というものをやってくれればいいんだよ。 吉川 ただ、中邑も新日本と猪木の関係を理解しているはずで、にも関わらず猪木に食ってかかるところに、覚悟のほどが見て取れます。 永島 IGFも上品な言葉で対応するのでなく、来るなら来いでいいんだよ。それに宮戸の言葉ではなく、猪木に国際電話を入れて、猪木の正式コメントを出すのが当たり前。やるなら戦争でなければ意味がないよ。<プロフィール>菊池孝(きくち・たかし)史上最長のプロレス評論家永島勝司(ながしま・かつじ)本紙統括プロデューサー吉川義治(きっかわ・よしはる)元週刊ゴング編集長
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スポーツ 2009年10月01日 15時00分
奇妙なジンクスに悩む?諸見里しのぶ
女子ゴルフの賞金女王へ突っ走っている諸見里しのぶが、ここ2戦成績が上がってこない。単なる2連覇の疲れが出たためなのか? それとも…本紙では諸見里に“男の影”を報道したが、何かの関連性があるのか大変興味のあるところでもある。 女子プロゴルファーには、こんなジンクスがある。「男との関係が噂されたり結婚が決まった選手は必ず成績が落ちる」というスキャンダラスなものである。 過去には橋本愛子、北田瑠衣、藤井かすみ、不動裕理などが“該当”する選手として名前が挙がるが、まさに“男”が関連したものだった。 諸見里は師である江連忠氏との件がゴルフ界では、まことしとやかに、ささやかれてもいるが、いまや女子ゴルフのトップを走る“女王”にも忍び寄っているとは思えないが、気になるところではある。 女子はきょうから国内メジャーの日本女子オープン(千葉・我孫子GC)が開幕する。今大会には宮里藍も米国から一時帰国して参戦するだけに、その優勝争いはし烈を極めたものになるだろう。諸見里にとっても実力を見せつけるには願ってもない大舞台だけに、ここ一番、Vを達成して大ミエを切ってほしいところ。もう一つの見方として、しのぶちゃんに注目だ。
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スポーツ 2009年10月01日 15時00分
曙 みのるにスッキリ勝つぞ
「日韓親善国際格闘技大会GLADIATOR」(11月3日、岡山武道館)のカード発表が30日、都内のDEEPジムで行われ、曙が“性悪男”鈴木みのると対戦することが決定。仰天計画で返り討ちにすることを誓った。 同大会でドン・フジイと“相撲タッグ”を組み、みのる&ミノワマンと対戦することが決定した曙。 23日の全日本プロレス後楽園ホール大会では、みのる組を下し、アジアタッグ王座を奪取したばかり。 それでも「ずる賢さとかにほん弄されましたし、すっきりしたいですね。真っ正面から殴りたい」と今回は完勝を狙っている。
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スポーツ 2009年10月01日 15時00分
新日本プロレス 大谷 10・12IWGP防衛戦 橋本魂で獲る
新日本プロレス10・12両国大会で開催されるIWGPヘビー級選手権の調印式が30日、都内の同事務所で行われた。王者・中邑真輔に挑むZERO1の大谷晋二郎が静かな闘志。破壊王に捧ぐIWGP獲りを誓った。 25周年記念興行を行う蝶野正洋から「ZERO1の魂、破壊王の魂、お前に任せる」としてIWGP挑戦を打診された大谷。この日は調印式に臨み「このIWGPのリングに立つのは大谷晋二郎。当然橋本さんの思いも背負っているけど、ZERO1そして大谷が大谷であるためにIWGPを獲りに行く」と決意をにじませた。 今回のIWGP奪取への思いは特別なもの。この一戦を「俺が橋本さんのZERO1旗揚げに参加したことが間違いじゃなかったことを証明する」と位置づけており、当然ながら団体の看板を背負ってリングにあがる覚悟。 「ベルトを獲ったら橋本さんの墓前に報告に行きたい」。当日は橋本さんの長男・大地くんが、セコンドにつくことも決定的という。ZERO1そして破壊王の魂を背負って古巣のリングに舞い戻る大谷。8年8カ月ぶりのIWGP挑戦の最後には、リングのど真ん中で爆勝を誓う。
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トレンド 2009年10月01日 15時00分
萌えパチ「ナデシコ」が最近の台風の目
今年の夏は何か物足りなかったなと思ったら、台風がまったく来なかったことに今さらながら気づく。私は九州出身だから夏といえば台風なのだ。 時として甚大な被害をもたらす厄介ものだが、台風が発生したことを知ると「しめた!」と思ったものである。台風が来れば基本的に学校は休みになるからだ。台風接近中は枕元に置いた小型ラジオで台風情報をチェック。「このまま台風は九州南部に上陸する模様です」なんていうアナウンサーの声が聞こえると思わずガッツポーズである。 ところが翌朝、「早く起きなさい。学校に遅れるわよ!」と母の怒鳴り声。これは一体どうしたことか。 寝ぼけまなこでテレビの台風情報を見ると、深夜2時くらいに大幅に進路変更。まあ、上陸していたら大きな災害を引き起こしていた可能性もあったわけで「これでいいのだ」と自分を納得させ、トボトボと登校したものである。 ちなみに我が家は過去超大型台風によって窓を破壊されたことがあるが、それでも被害は少なかったほうで、友人の家は床上浸水。あの時は宙を舞う車を見て恐怖を覚えた。やはり台風を侮ってはいけない。 それでも台風が来ないとどうも物足りない不謹慎な自分。(やや強引な持っていきかただが)これは最近のパチンコ業界にも言えることで、ここのところ“台風の目”と呼ばれる台がなかなか登場しない。それなりに楽しめる台はたくさんあるものの、大手が安定して良台を供給しているためにあまり目立たないのである。 最近のお気に入りは、大手メーカーの1つ、SANKYOのナデシコ。前回スペックを勘違いしていて恥をかいたので、今回は盤面の型式をしっかり確認してから着席。RXタイプは16R確変なら1回あたり約2100個の出玉を獲得できる計算である。ここ数年、大当たり出玉は削られる一方だったが、ようやくかつての水準まで戻りつつある。 さて、私が選んだ台は1000円22回転レベル。等価でこれならそうそう負けることはないだろう。275回転目、特にこれといった予告もなくリーチがかかったと思ったら、「リーチ」という声のあとに「さらにチャンス!」が追加。そして最終的に信頼度約50%のナデシコリーチに発展! 「でも予告が弱いしなあ…」なんて思っていたら「突アツ!」出現! 今まで1度も出たことがなく存在すら忘れていた。これは良いものみたなあ。でも確変確定じゃないのね…。 続いては時短終了から33回転目、「7・4・5」絵柄(ナデシコの語呂合わせですね)が停止し激アツのナデシコチャンス発生。そして止まったのは…なんとゲキガンガーモードの枠。すなわち突確確定なり! しかし初の突確は敵に先制される最悪の展開。案の定、ゲキガンガーはなすすべなく敗北し、8絵柄停止&昇格なし。ラウンド終了後の文字も「チャンスタイム」で時短確定(12R確変ならラウンド中&大当たり後に必ず昇格する)。 しかし、1回転目が始まって数秒後にいきなり画面が「ブツン」と真っ暗になった。バグ? と思ったが実はそうではなく、激アツの次回予告発生合図だった模様。そしてナデシコリーチに発展し、当然のごとく大当たり!(ただし時短中でも非鉄板)。しかし揃ったのはまたも単発の8絵柄。せっかく1回転で引き戻したのに…。その後も274回転目に「なぜなにナデシコ」(テンパイ後に赤字でチャンス出現)からのナデシコリーチで8絵柄がズドン。おいおい、またかよ…。 が、昇格演出中にナデシコ役モノが落下して9絵柄に昇格! 念願の16R確変だ。上げ底仕様のいかさまドル箱には全て入りきらないほどの大量出玉。しかし優越感に浸る間もなくまたもや8絵柄で確変終了…。そういえば昨日は家に入り込んだハチを殺した。その呪いなのか…? 最後にもう一発確変を追加したがこちらも2連で終わり。まあ60%継続だからこういうこともある。今日は帰ってハチの供養だな…。 が、帰宅後おぞましい光景が。我が家のベランダにハチの巣が作られており、大量のハチが出入りしていたのだ。種類は分からないが自分で処理できないので、すぐに業者を呼び駆除してもらった。でもこれでまたしばらくはハチの呪いが続くかも…。プラス1万2500円ナリ(駆除代差し引いたらプラマイゼロになりましたとさ)。<プロフィール> 白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。
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その他 2009年10月01日 15時00分
幻覚ナビ
左から1・2・3・4
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レジャー 2009年10月01日 15時00分
「渋井哲也の気ままに朝帰り」裏話を聞くタイミング
キャバクラに通っていたり、キャバ嬢と付き合っていると、お店の裏話を聞く機会があるのではないでしょうか。今回は、そのタイミングについて考えてみたいと思います。 やはり、裏話はなるべく知りたくないものです。というのも、キャバクラはある意味で、舞台だからです。その意味で、キャバクラは女優です。女優がなにをどのように努力している姿は見せないのに、嬢もなるべく見せてほしくないのです。 しかし、舞台であると同時に、疑似恋愛の場でもあります。疑似恋愛の相手と位置づけると、発想は一転します。つまり、努力や裏話を知りたくなるのです。 あるK嬢(21)と私は歌舞伎町のある店で出会いました。知り合いのボーイが独立したというので、お祝いに行ったことがきっかけでした。 2人目に着いたK嬢を指名し、その後も何度か行くようになりました。最初のころは裏話はいっさいしませんでした。ちょっとしたプライベート話をしたくらいです。しかし、徐々に店の裏話をするようになってきます。同伴をドタキャンしたことがあるのですが、その頃から裏話が多くなったのです。 「実は、あの店、(経営が)ヤバいんですよ。実際、私も2か月、給料が出ていないんです」 ただ、移籍をしないのは、店長にすごくお世話になっているし、K嬢の心理状況をすごく考慮して働かせてくれているので、働く環境としては申し分ない、ということでした。そこには経営とは別に信頼関係があるのだな、と思ったものです。 ただ、その店はその後、閉店して、結果としてK嬢は移籍せざるを得なくなったのです。その後、K嬢とはプライベートでもよく遊ぶようになりました。私は徐々に、彼女の世界に入り込めた感じがしました。 しかし、嬢としての愚痴や店の裏話、プライベート話をいきなりすることは、萌えるどころか、萎えることになりかねません。 先日、歌舞伎町のある店に行きました。そこの指名は本指名でも場内指名でも同じ料金です。私はその店には何度か行ったことがあるのですが、指名嬢はいません。そのため、60分の間に、4人の嬢たちが順番に席に着きました。 4人目の嬢が座って間もないタイミングで裏話を聞くことになったのです。 「私、この店のシステム好きじゃないんですよね」 という台詞で始まったので、愚痴を話すのかと思ったのです。ところが、愚痴というよりは、店のシステムへの文句になったのです。 「この店って、指名があっても、ずっとは女の子が席に着かないじゃないですか。必ず、セットの時間内で、女の子が別の席に行きますよね。あれって、指名がかぶっていなくても、するんですよ。あれって、お客さんは嫌じゃないですか。せっかくお金を払ってきているのに」 なるほど。指名がかぶっていなくても、必ず席を立つ時間があるのですね。でも、それを仲良くなっていないばかりか、初めてあなたと話す私に言ってどうしようというのでしょうか。単純に、「へー、そうなんだ」と思うだけでなく、あなた自身に興味がなくなりますよ。 キャバクラは疑似恋愛な場所なのです。ですから、仮に裏話を聞くとしても、仲良くなったから、店の事情や嬢のプレイベートの話が聞けた、と思いたいわけです。それを初対面のあなたに聞いてもまったく面白くないわけです。その嬢を指名したくなくなるばかりか、その店に行きたくないと思ってしまいます。 嬢のプライベートを知りたい。でも、そのために距離を縮めたい。そんな欲求が客にはある。しかし、いきなり「素」を知ってしまうと、距離を縮めた後での「ご褒美」ではなくなってしまいます。そして、「高い金を払って、そんな素の女の子と飲みたくないよ」とも思ってしまいます。客とは妄想したい生き物なのです。<プロフィール>渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年09月30日 15時00分
スプリンターズS(GI、中山芝1200メートル、10月4日) アルティマトゥーレ 堂々のV宣言
秋のGIシリーズ第1弾は短距離王決定戦「第43回スプリンターズS」(中山芝1200メートル、10月4日)。東西から快速馬が勢ぞろいしたが、優勝の最短距離に立つのは新星・アルティマトゥーレだ。前哨戦セントウルSで王者スリープレスナイトを0秒4差突き放して圧勝したスピードとパワーは新ヒロインの資格十分だ。30日の最終追い切りでも絶好の動きを披露、万全の仕上がりをアピールしている。 「他人の不幸は我が身の幸せ」。勝負の世界では言い古された言葉だが、最有力候補のスリープレスナイトが故障(右前浅屈腱炎)でリタイア。各陣営はチャンスに色めき立った。 しかし、アルティマトゥーレ陣営は事情が違う。「残念だね。もう一度、負かしてやりたかった」と三浦厩務員はライバルの早すぎる引退を惜しんだ。 前哨戦のセントウルSは、王者スリープレスナイトに決定的な0秒4差をつけて圧勝。底知れぬパワーを見せつけている。相手に休み明けのハンデがあったため、本番も勝って名実ともに最強スプリンターの称号を手にしたかった。これが陣営の本音だ。 セントウルSで、こんなエピソードがあった。阪神競馬場の出張厩舎に到着するやいなや、「すぐにゴロンと横になって寝てしまった。周りの騒音はまったくお構いなし。あれには驚いたよ」と、担当の三浦厩務員は牝馬らしからぬずぶとさに感心しきり。 「春とは別馬のような落ち着きが出てきたし、寝姿を見ていて勝てると思った。松岡(騎手)も上手に乗ってくれたけどね」 中間も順調そのもの。速い時計こそ出していないが、連日、コースで元気いっぱいの動きを見せている。「夏に使っていた馬だし、短期放牧明けだった前走でも体はできていた。もう強くやる必要はないからね。疲れも取れて、いい雰囲気だよ」と奥平調教師は体調面に太鼓判を押す。 母エアトゥーレは、阪神牝馬Sなど6勝を挙げ、モーリス・ド・ゲスト賞(仏GI)で2着した名牝。ひとつ下の半弟は昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレ。朝日CC(1着)で復権を果たし、天皇賞・秋の有力候補にあげられている。 1200メートルはセントウルSを含め5戦4勝、2着1回と連対率10割を誇る。馬も完成の域に達し、今が円熟期。チャンスは限りなく高い。 「心配があれば道悪だけ。運を天に任す心境だけど、稍重までなら期待してもらっていい」と三浦さんは力強く締めくくった。 【最終追いVTR】高橋智騎手を背に終始、マイペースの調整。Wコースで5F66秒7→51秒8→37秒9→12秒9を馬なりでマークした。遠征帰りの中2週も、馬体は細くなった印象はない。バネの利いたリズミカルな動きから、調子の良さは一目瞭然だ。
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レジャー 2009年09月30日 15時00分
スプリンターズS(GI、中山芝1200メートル、10月4日) ビービーガルダン 新短距離王へ猛トレ
昨年の覇者スリープレスナイトの電撃引退で混戦ムードとなった「第43回スプリンターズS」(GI、中山芝1200メートル、10月4日)。最終追い切りは今朝(30日)、東西のトレセンで行われ、各馬、熱気のこもったケイコを消化した。なかでも、パワフルな動きが目立ったのはビービーガルダン。昨年は重賞未勝利の身で3着に善戦。進化を遂げた今年の狙いは、もちろん初のGI制覇だ。 この1年で貴重なキャリアを積んだ。今年、2つの重賞タイトルを手にしたビービーガルダンが、一気呵成にスプリント界の頂点を狙っている。 「昨年は馬体重の変動が激しくて、調子が安定しなかった。それに比べると今年は体がしっかりして、現在のところ516キロ。パワーアップしている」と宇佐美助手も充実ぶりを強調した。 重賞未勝利で臨んだ昨年はゴール直前まで先頭に立つ際どい競馬を演じた。その時の勝者スリープレスナイトが直前リタイア。“他馬の不幸は甘い蜜”といったら失礼だが、実際のところ、同馬に風が吹いてきたことは間違いない。 何より今年に入ってから念願だった重賞タイトルを手にした。阪急杯、そしてキーンランドC。特に前走は2番手から直線で早めに先頭に立ってそのまま押し切る強い内容だった。 「前走は予定していた函館スプリントSを外傷で回避した影響もあって正直、状態がもうひとつだった。それであれだけの強い競馬。こっちもびっくりしました」 近年のスプリンターズSは逃げ、先行勢が大活躍。この5年間でも逃げ馬3勝、そして先行勢が2勝をマークしている。まさに先行しながら直線でもうひと伸びできる同馬にとっては、これ以上にない舞台だ。 「左回りの高松宮記念は外々へ膨れていた。その点、右回りだと確実に伸びるし、いい体調で出走できるのが何より。もちろん、チャンスがあるんだから狙っていきたい」 無欲のチャレンジから1年。5歳を迎え、身も心も見違えるほどたくましくなった。今年は銅メダルに興味はない。目指すは表彰台の真ん中だ。 【最終追いVTR】安藤勝騎手を背にCWコースで単走。6F77秒2、上がり3F37秒4→12秒5の猛時計を一杯にマークした。向正面で少々掛かり、直線での反応はイマイチだったが、全体時計を考えればよく辛抱した方。コズミやすい体質だけに、今後のケアが重要になりそうだ。
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