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芸能 2018年09月30日 18時20分
“一発屋”も“くすぶり”も…動画配信で運命を変えた芸人たち
お笑い業界でも、働き方改革がはじまっている。「売れた芸人」の定義は一般的に、「テレビに出ていること」とされてきたが、ここ数年は異変が生じている。天下のダウンタウンがそれぞれAmazonプライムに出演したことによって、インターネット・ビデオ・オン・デマンドがよりメジャー化しているのだ。 同サービスは有料だが、その一方では、無料動画配信のYouTubeに個人で上げて、驚異の再生回数を叩き出して蘇生した芸人もいる。およそ14年前、「ヒロシです…」の前口上で自虐的な実体験をつぶやき、大ブレイクしたピン芸人・ヒロシだ。ブームが去った今、彼をテレビで観る機会は減ったが、ソロキャンプの動画がヒットしている。 「キャンプ初心者の参考になり、野外グルメがおいしそうで、おひとり様にも対応のキャンプ動画。本来の趣味を映像化しただけなのに、グッズ紹介や広告収入、ネットCMなどの利益を生んで、月収80万円になるそうです」(エンタメ月刊誌のライター) ちなみに、一発屋全盛期は最高月収が4,000万円! この栄光は取り戻せないが、動画を機に“二発屋芸人”も夢ではない!? そんなヒロシのV字回復と違い、知名度ゼロの貧乏芸人がYouTubeで一獲千金を手にした例もある。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の魂の巾着・本多修だ。 同期の渡辺直美やジャングルポケットが売れていくなか、くずぶり続けること12年。そこで出会ったのが、パラデル漫画だ。きっかけは、昨年、大事な仕事に穴を空けてしまい、3か月の謹慎処分を食らったことだ。有り余る時間を活用して、好きだったパラパラ漫画に3Dを合体させた「パラデル漫画」を発案したのだ。この作品をSNSに上げると、またたくまに拡散。絶賛した千原ジュニアを題材にすると、あらゆるジャンルから大絶賛された。 やがて彼の名は海を渡り、昨年、カンヌ国際映画祭にノミネートされた映画『ブリグズビー・ベア』のPR映像を作ることになった。さらに、車のTOYOTAのラグビーチームの紹介動画、神奈川県庁の交通安全PR動画も完成させている。 パラデル漫画とは、パラパラ漫画の進化版。2次元と3次元を行ったり来たりする手法だ。最初は、紙の上に書かれたイラストや文字という平面だが、そこからキャラクターや物体が立体的に飛び出し、動画やさらなる物とリンク。飛び出したり、再び紙の中に収まったりを繰り返すため、「パラパラ+飛び出る=パラ出る(デル)」と名づけた。 わずか5秒を完成させるのに費やす時間は、3時間。9月10日、制作期間およそ2週間、描いた枚数600枚という自身の史上最難関となった渾身作、中居正広の動画「中居くんの作り方」を『なかい君の学スイッチ』(TBS系)で紹介すると、感動の嵐。中居のお墨付きをもらったことによって、さらに有名になった。 動画で人生を変える。今の時代ならではのセールス方法である。(伊藤雅奈子)
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芸能 2018年09月30日 18時00分
あの作品のDVD化でキムタクに流れる不穏なうわさ
1997年にフジテレビ系で放送された、元SMAPで俳優の木村拓哉主演ドラマ「ギフト」のBlu-ray&DVDが来年1月9日に発売されることが決定した。 同作は、木村演じる記憶喪失の“届け屋”が、さまざまなものを届ける中で記憶を取り戻していくというストーリー。木村にとって記念すべき連ドラ単独初主演作となった。 共演は室井滋、小林聡美、篠原涼子、故忌野清志郎さんら。今年放送された木村主演のドラマ「BG〜身辺警護人〜」(テレビ朝日系)で木村とタッグを組んだ井上由美子氏が脚本を担当。最高視聴率23.0%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)を獲得するヒットドラマとなっていたのだが…。 「97年11月にVHSでソフト化され販売されていた。ところが、放送翌年の1月、栃木で女教師刺殺事件が発生。女教師を刺殺した少年は、劇中で木村が器用にバタフライナイフを振り回している場面を見て、そこに『かっこ良さ』を見出したなどと供述。そのため、その後、一切再放送されず“お蔵入り作品”となってしまった」(テレビ局関係者) ところが、放送から21年、突然のBlu-ray&DVD化。 ネット上では木村のファンからの歓喜の声が巻き起こっているが、その一方で不穏なうわさも流れているというのだ。「とっくに事件のほとぼりが冷めているので、ソフト化しようと思えばもっと早いタイミングでもできたはず。そのため、木村が権利関係を整理してのジャニーズ事務所退所説が浮上しています。事務所とは9月までの1年契約で、退所する場合には6月までに意思表示しなければなりません。同じマネジメント会社に所属する元SMAPの3人はジャニーズ独立後、仕事が軌道に乗っています。ジャニーズ内部はジャニー喜多川社長派VS藤島ジュリー景子副社長派で大揺れ。どちらにも属さない木村はそんな事務所に愛想を尽かしてしまったのでは」(芸能記者) 今後の木村の動向が非常に注目される。
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スポーツ 2018年09月30日 17時00分
スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争②
追い込まれた“権力者”たち ウエイトリフティング協会は、三宅義行会長を始めとする幹部に法政大学の出身者が多い。内規違反を指摘した古川氏は慶応大学を指導してきた。駅伝の渡辺元監督にしても、日体大が再起のチャンスを与えたのは、同大学のOBだからだという。いまだ続く体操協会のゴタゴタにしても、塚原夫婦の朝日生命対日体大の覇権争いのような構図にすり変わってしまった。「スポーツ団体のトップになると、どんなうま味があるのかと聞かれれば、まず金銭的な儲けはありません。でも、名誉職なのでなりたい人はゴマンといます。自分の生きてきた競技の世界のトップになるということは、ある意味で支配者になるようなもの。現役引退後、指導者になったOBがミスをした選手を罵倒し、殴るのは、自分が支配者になったと錯覚しているのでしょう」(飯山氏) パワハラで失脚した権力者の中には、すでに捲土重来を期して動き始めた者もいた。「ボクシングの山根明前会長(78)はすべての役職を追われたが、個人視察で海外の大会会場に向かっている。国外のボクシング有力者との関係をさらに強化してくれば、日本のアマチュア選手が海外の大会に出場する際にまた口出ししてくるでしょう」(関係者) ボクシング連盟は9月8日に臨時総会を開き、宮崎県連の内田貞信氏(45)を新会長に選出した。「不動産などの事業をされている人なので、マスコミにも腰が低い」(前出・体協詰め記者) その一方で「大丈夫か?」と懸念する声も出ていた。内田氏自ら会見で明かしたのだが、強要、恐喝で逮捕された過去があり、'15年には高裁で「懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決」を受けている。新理事メンバーは了承済みとのことだが、ボクシング連盟の告発は、助成金の不正流用や反社会的勢力との交友だった。「日本オリンピック委員会の橋本聖子副会長にも最高顧問就任を打診しているそうです」(同)「奈良判定」なる試合中の不正を正すだけでは組織刷新とはいかないようだ。“権力者”といえば、体操協会の塚原夫婦は作戦変更を余儀なくされた。「第三者委員会による調査が決まると、塚原夫婦はダンマリを決め込みました。しかし、光男副会長(70)はテレビ、千恵子強化本部長(71)は週刊誌に出て、自らの釈明を始めた。誤算だったのは、光男氏のほうです。最初に出演したフジテレビ系の番組では宮川紗江選手サイドの所属企業との二重契約問題を明かし、世論の見方も少し変わったんですが、次に出演した日本テレビ系の番組出演は完全に失敗でした。出演の理由を問われ、騒動を収めるためと答えたところ、『当事者が喋ったら、また騒ぎになるのでは?』と返され、そのあとは非難されっ放し。光男氏は『二度とテレビには出ない』と怒っていました」(体操関係者) 塚原夫婦は第三者委員会の調査終了までの間、体操協会から「職務停止」を通達された。通達がされた9月10日が、宮川選手の19歳の誕生日だったのは、単なる偶然か…。テレビ出演での誤算を知ったからか、宮川サイドの弁護士は第三者委のメンバー変更要求の追撃も行った。「第三者委の委員長を務める弁護士は、朝日生命が株主となっている企業の顧問弁護士です。日本大学のアメフト問題では日大が選んだ弁護士グループが公平な調査報告をし、内田正人前監督を排除にまで追い込みましたが、宮川サイドの言い分にも一理あります」(同)
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芸能 2018年09月30日 12時40分
DA PUMP初期メンバーで最も見かけない? 脱退者で唯一トラブルのない、KENの現在
「U.S.A.」の大ヒットで再び脚光を浴びているDA PUMP。現在、メンバーは7人だが、結成当初は4人。今でもメンバーとして残っているのはISSAのみとなる。最初に脱退をしたSHINOBUは飲酒運転で現行犯逮捕されたことがきっかけで芸能界を引退、YUKINARIは妻への家庭内暴力が原因で脱退に追い込まれたと言われている。残りの一人、KENだけはスキャンダルがあったわけではなく、音楽の方向性の違いから2009年に脱退を発表。現在、彼は何をしているのだろうか。「SHINOBUさんは地元・沖縄で民宿を経営していると度々テレビで紹介され、YUKINARIさんは最近、ライザップのCMに出演して話題になりました。しかし、KENさんだけはあまりメディアへの露出がない。というのも、今はダンス講師としてレッスンのほうに力を入れていて、完全に裏方の仕事に回っているそうです」(芸能ライター)KENは自身の特技を今でも仕事にしているというが、反応はいかがなものか。「下北沢にスタジオを構え、2つのダンスクラスとボーカルクラスを持っています。ダンスの腕前は当時のまま。KENさん自身は『まずは音楽を楽しんでもらいたい』と思っているそうですが、実際に踊りながら熱心にレッスンをしてくれるので、間近でプロのダンスを見ることができると、生徒さんたちからはかなり好評です。DA PUMP時代はあまり歌うことはなかったですが、沖縄アクターズスクール時代から培った技術があり、ボーカルクラスでは発声やリズムの取り方など、ボーカルに必要なスキルを教えています。他には、振り付けや舞台の監修なども手掛けているようですね」(前出・同)また、細々ながら自身が公の場に姿を見せることもあるようだ。「YUKINARIさんと琉-UNITというユニットを組んでいて、音楽フェスやクラブイベントにも度々登場しているようですね。今のDA PUMPの露出が増えたことが影響し、元DA PUMPの彼らが登場することで、今まで以上に会場は沸いています」(前出・同)ツイッターでは、元Folder5で現びびる大木夫人のAKINAと会ったことを報告するなど、現在も“同志”たちとの交流は続いている様子。だが本人は、ダンスレッスンに力を入れ、今後もメディアを賑わすことはなさそうだ。
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芸能 2018年09月30日 12時20分
嵐、初レギュラーをくれた恩人との感動秘話 意外な大御所と親交があった
興行収入20億円を突破した木村拓哉と嵐・二宮和也の初共演映画『検察側の罪人』。今夏の邦画では上出来で、木村と二宮がメディアジャックしてPRした労苦が、しっかり実を結んだ。二宮といえば16年、ジャニーズタレントではV6・岡田准一に続いて2人目となる日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞受賞者。日本を代表する役者だ。 一方の嵐としては、今年11月からデビュー20周年記念メモリアルイヤーに突入する。16日の北海道・札幌ドームで幕を開ける5大ドームツアーは、7年連続10度目。自己記録をさらに更新する。今回は、これまでのツアー最多動員数およそ86万人を上回る過去最大規模になる予定だというから、その勢いはとどまるところを知らない。 俳優、アイドルとしてトップクラスの二宮。演じる仕事をはじめて22年だが、アイドルになってしばらくはクラブ活動のような感覚だったため、長く続ける気持ちがなかったという。そんな中途半端な気持ちを断ち切れたのは、ある大物俳優との出会いだった。 「それは、亡くなったいかりや長介さんです。二宮くんとは、00年のドラマ『涙をふいて』(フジテレビ系)で初共演。ガンによってお亡くなりになる04年まで、プライベートで親交がありました。生前、いかりやさんは、『お前とならどんな結果であれ、別にいいよ、一緒に死んでやるよっていう人を、絶対ひとりは見つけなさい』と言ったそうです。さらに、『二宮くんを起用していい番組を制作した人がのちに、名前を売っていく存在に、二宮くんがなっていくはず』、『変なプライド持たずに、いろんな仕事をしな。みんな、ジャンルを超えて仕事をする時代がもうすぐ来るからな』とも話し、以来、二宮くんはクランクイン前に必ず、“一緒に死ねる人を探す”という言葉が脳裏をかすめるそうです」(テレビ誌のライター) いかりやさんといえば、昭和を代表するコントグループのザ・ドリフターズの元リーダー。伝説のコント番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)は平均視聴率27・3%、最高視聴率は73年4月に50・5%を記録しており、文字どおりのおばけ番組だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。 二宮と出会ったときはすでに俳優に転向しており、01年の嵐の春のコンサートに来てくれている。鑑賞後、スタッフに「すごい良かった」と伝え、そのスタッフはいかりやさんに褒めてもらえたご褒美として、メンバーに「プレゼントをあげるから、好きなものを書きなさい」と紙を渡した。メンバーはそろって、「深夜でも何でもいいから、嵐の単独の番組がほしい」と書いた。その数か月後、初のレギュラー番組『USO!?JAPAN』(TBS系)が決まった。いかりやさんが、パイプ役になったのだ。 嵐が大きな一歩を踏み出せた背景には、惜しまれながら他界したいかりやさんの存在があった。今の二宮の活躍を、天国から喜んで見ているに違いない。(伊藤由華)
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芸能 2018年09月30日 12時00分
バナナマン日村の報道で浮かび上がる、芸人の地方遊びの実態
バナナマンの日村勇紀の淫行騒動が『FRIDAY』(講談社)に報じられている。日村は16年前に、愛知県在住の女性からファンレターを受け取り、連絡を取った。女性は16歳であったが21歳の大学生を名乗っていた。その後、日村と地元で落ち合い関係を結び、実年齢も告白。女性の上京後も関係を続けていたようだ。今回のケースは、被害者の年齢ばかりがクローズアップされているが、居住地にも注目が集まりそうだ。 「被害者の女性は愛知県在住で、首都圏在住ではなかったのです。これはひとつの注目ポイントだといえますね。地方は、マスコミの目もないので、芸人にとっては羽目を外せる『遊び場』ともいえます。性風俗店へ行くといったパターンもありますが、一方で現地のファンの女性に手を出すのも常套ですね。日村の行動パターンは、まさにそうしたものに当てはまるのではないでしょうか。特に名古屋は、東京でも大阪でもないため、東京芸人、関西芸人双方にとってそうした場所となっているようですね」(芸能関係者) ただ、女性は上京後も日村の家へ通い関係を続けていたようだから、「一度きり」というわけではないようだ。ただ、最初に名古屋で会っているのは、やはり地方ゆえの「開放感」や「下心」もあったのではないか。 「現在ならば、そうした行為はすぐにSNSなどで発信されてしまうのですが、当時はそうしたものはありませんでした。そのため、表沙汰にならなかったのでしょう。日村に限らずこうした行為を行っている芸人は多そうですから、内心は恐れているのではないでしょうか。今回の日村の場合は、証拠写真がありましたが、中には、陣内智則のように寝ている間に写真を撮られるといったパターンもありますからね」(前出・同) 今後、別の芸人の新たなる疑惑報道が現れる可能性もありそうだ。
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社会 2018年09月30日 12時00分
徳島市長リコールに発展も…利権争いに踊らされた「阿波踊り抗争」
結局は利権の奪い合いということなのだろう。この夏、「総踊り」の中止騒動に揺れた徳島市の阿波踊り。 「総踊り」とは、4カ所の有料演舞場のうち、『南内町演舞場』に有名連(認定を受けた踊り手チーム)が集結。期間中(毎年8月12日〜15日)の毎日午後10時から、1000人以上が一斉に踊りまくる迫力のイベントとして人気を集めていた。 ところが今年は、4億円超の累積赤字を問題視した市が、改革案の一環として「同演舞場へのチケット売り上げの集中を避けるため」として中止を決定。各演舞場に有名連を振り分ける方向を打ち出した。 これに反発した踊り手団体が、13日に「総踊り」を強行。市との全面抗争に突入したのである。 地元関係者が解説する。「昨年までは公益社団法人『徳島市観光協会』と徳島新聞社の共催だったんですが、第三者の調査で、観光協会が桟敷等の工事で特定業者に発注していたことなどが発覚。徳島新聞社もずさんな会計処理があったことを指摘されたんです。どちらにしても協会と新聞社の利権の争奪戦が見え見えです」 踊り手団体は、『観光協会』側の「新聞社が利益を独占して損失を一切負担してこなかった」との主張を支持したが、市は同協会の破産手続きを徳島地裁に申請。一方の徳島新聞社は赤字の道義的責任を一部で認め、3億円を市に寄付したが、対立は収まらなかった。 「遠藤彰良市長は徳島新聞系列の四国放送の元アナウンサー。チケット独占を批判された“古巣”を、全国ネットのワイドショーなどに出演して擁護したんです。しかも、市が108万人と発表した4日間の人出も、大手都銀のシンクタンクの調査では20万人そこそこで、“水増し疑惑”まで持ち上がっている」(同) 腹の虫が治まらない踊り手団体は、9月24日に西日本豪雨の支援金を募るチャリティー公演を開催する。「踊り子連は、本番で不完全燃焼を余儀なくされたリベンジだと意気込んでいる。この公演をきっかけに、市長に対するリコール運動も始まりそうです」(同) 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら稼がにゃ損々!? というわけか。
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その他 2018年09月30日 11時00分
【戦国武将】現代も戦国時代も勤め人の苦労は同じ
信長だけではない。天下を獲るような連中は、人の命など屁とも思わぬ冷淡なところがある。また、癖も強い。豊臣秀吉も信長の家臣で中管理職だった頃は、明るく面倒見の良い上司だったが…天下を獲ってからは豹変。身分の低い平民出身というコンプレックスから「あいつ、俺を見下してるんじゃないか?」と猜疑心が強くなる。そのため、秀吉のためを思っての諫言には耳を貸さず、「ウザいから、九州に左遷!」 と、天下獲りに最大の功労があった軍師・黒田官兵衛は、わずか12万石の遠い豊後中津に移封されてしまった。 それとは逆に、優遇されるのは数少ない秀吉の親族や、幼少の頃から秀吉に従ってきた子飼いの武将のみ。つまり、血縁者しか重役になれない親族経営の企業のようなもの。この環境で冷遇されずに生き残るには、秀吉の前で道化て笑いをとり、好みの美女を付け届けたりと、嫌われないよう必死でゴマをすらなくてはならなかった。 さて、信長、秀吉とくれば次は徳川家康だが、こちらも、なかなかのブラックぶり。「お前さぁ、悪いんだけど死んでくれない?」 関ヶ原合戦の直前、重臣の鳥居元忠に対して、西軍に攻められて落城することがわかっている伏見城の居留守役を命じている。勝利のためなら家臣に平然と死を求める。まあ、乱世だからそれもしょうがない側面もあっただろう。だが、その後のアフターケアが、とても手厚いとは言えない。江戸幕府が成立したとき、徳川家の直轄領は400万石にもなる。これは秀吉の直轄地の倍にもなるが、そのシワ寄せは直参の三河武士たちが被ることになった。家康に天下を獲らせるために、長年命を賭けて戦い続けてきた武将たちの所領は、そのほとんどが10万石以下。「上様はどケチだから…」 徳川四天王として活躍した本多忠勝も、晩年にはよくそう言ってグチったという。
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芸能 2018年09月30日 06時00分
土屋太鳳、好感度とは裏腹に主演作のヒットになかなか結びつかないジレンマ
土屋太鳳といえば、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務め、一躍国民的女優となった人気タレントだ。CMも、ダイハツ『ブーン』や織田裕二との共演で知られる『イーデザイン損害保険』、日本コカコーラ『爽健美茶』、さらに『JRA日本中央競馬会』のCMでは、松坂桃李、高畑充希、柳楽優弥という朝ドラ出身メンバーと共演するなど大活躍だ。 「スタッフ受けは抜群です。また、テレビの前の視聴者もご記憶でしょうが、2年前の『オールスター感謝祭』(TBS系)に出たとき、『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(同系)の番宣のために恒例企画『赤坂五丁目ミニマラソン』に参戦。一時はトップに踊り出る力走を見せました。最終的には振るいませんでしたが、ゴールした際はその場に倒れこみ、過呼吸状態に。のちに彼女はこの時の自分について、『ドラマを見てほしかった』と振り返っています」(芸能ライター) だが、そんな業界での評判とは裏腹に、あまり出演作に印象がないのが土屋だ。特に映画もこなしているが、当たり外れが大きいことでも知られている。 「『まれ』直後に封切られた『orange』、さらに翌年の『青空エール』は、王道の青春ラブストーリーでヒットしたのですが、その後が続きませんでした。鳥人間コンテストを題材にした『トリガール!』は初週からいきなりトップ10圏外という惨状。また、菅田将暉とのW主演だった『となりの怪物くん』も初登場6位でスタート。翌週以降徐々に順位を落とし、早々と圏外となってしまいました。KAT‐TUN亀梨和也と共演した映画『PとJK』も、話題性の割には初登場7位。かなりの頻度で出てはいるものの、そのたびに芳しくない結果が伝えられています」(芸能ライター) 現在公開中の映画『累−かさね−』では、芳根京子とW主演。ところがこれもテレビ・雑誌ともに大プロモーションを展開していたのだが、ランキングは初週9位スタートだった。 結果が伴わないとなかなか大作のオファーも舞い込みにくいが、それでも引きも切らないのは、やはり土屋の人望にあるかもしれない。次こそは「大ヒット作」の称号を手にして欲しいものだ。
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社会 2018年09月30日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第二番 福田赳夫(2)
「オレが負ける戦をするかい」と豪語していた田中角栄は、ライバル福田赳夫への怨念はなかったものの「角福総裁選」に対する用意は、極めて周到だった。 すでに昭和47年(1972年)5月の「沖縄返還」を花道に7年8カ月の長期政権にピリオドを打ち、退陣が確実視されていた佐藤栄作首相は、公にはしなかったが自らの後継に実兄・岸信介の流れを汲む福田派領袖の福田を推していた。事実上、佐藤派内の“台所”を一手に担い、泥をかぶること度々の田中には、その実力と恩義を感じながらも、危い橋も渡りかねないという一沫の不安があったと思われる。対して、大蔵省出身のエリート福田には、安定感を見たようであった。 ために「13歳年上の福田を先に、そのあとに田中という順番がいいのではないか」との思いが強かったようである。そうした佐藤の物言いを、それとなく耳にしていた佐藤の側近もいた。 しかし、すでに田中がヤル気を露わにしていたことから、昭和46年(1971年)7月の佐藤内閣最後の第3次改造内閣で、田中を通産大臣に、福田を外務大臣に起用することで、互いを競わせる方策を取った。田中はその直前の参院選で敗北したことから、都合5期の幹事長を降りたばかりの通産大臣就任であった。 その田中は、この通産大臣ポストで手腕を示し、自民党内外に改めて「田中あり」を誇示した。折から、日米間には繊維貿易での不均衡問題が浮上していた。米国側はとくに“繊維”を俎上にあげ、「米国全体の貿易収支が悪化しているのは、突出した対日貿易赤字のせいだ」としていた。この日米繊維交渉は、田中の前の二代の通産大臣、大平正芳、宮澤喜一では何ら成果を出せなかった。田中は、これを一気に解決に導いてみせたのである。その過程で、抜群の交渉能力、弁舌能力を発揮、通産省のエリート官僚もその頭脳回転の速さに舌を巻いたのだった。 田中はまず、米国側の言い分に対し、「貿易は複数の国を相手にするもの。黒字の相手もあれば、赤字もある。日本は米国に対しては黒字であっても、産油国に対しては赤字になっている。二国間で常にバランスを保たねばならないという考えには無理がある」と反論した。交渉事に対する田中は、相手の論理に合わせ、相手の土俵に上がって理路整然と切り廻すというのが常であった。 しかし、田中の凄いところはここからであった。もとより、理屈と主張だけで交渉が決着するとは考えていない。打った手は、なんとも大胆なものであった。「繊維問題でこれ以上こじれたら、日米関係を悪化させる。理不尽ではあるが相手の要望も呑まねばならん。その代わり、日本の業界を救済する」として、3000億円で日本国内の繊維業界の損失を補償、交渉を決着させてしまったのだった。 業界からは米国の主張を受け入れたことで猛烈な批判が噴出し、佐藤内閣にはその後の「沖縄返還」問題があったことで、野党からは「イト(糸)でシマ(島)を買った」の声も出た。この田中と米国側の交渉に同席していた当時の通産官僚は、のちに次のように“田中交渉術”に舌を巻いたものだった。「とにかく、弁舌の鮮やかさには度肝を抜かれた。理解力、弁論の切り口、どれをとっても当代一流だと思い知った。歴代の通産大臣では、ピカ一だった」★佐藤首相の調整不発 日米繊維交渉が落着した翌昭和47年(1972年)1月、佐藤首相は田中、福田の両大臣を同行させ、サクラメンテでのニクソン大統領との首脳会談に臨んだ。「沖縄返還」への最後の詰めである。しかし、田中、福田をあえて同行させたことで、これには次のような憶測の声があった。 「佐藤は表向き『両君は君子の争いをせよ』と言っていたが、その胸中が福田にあることは誰もが察していた。ために、日本を離れたかの地で、まず福田、次に田中への禅譲という調整に動くと思われた。実際に調整話があったのかは不明だが、すでに走り始めている田中は聞く耳を持たなかったともっぱらで、両者の“握手”はなかったとされている」(同行記者) この日米首脳会談の席上のことを、田中は帰国後、秘書の佐藤昭子に「ニクソンは、オレを隣にすわらせてくれたぞ」と、いかにも嬉しそうに述べている。田中にとっては、米側が“ポスト佐藤”は田中と踏んでいるとの印象を得たことにほかならなかった。 訪米の最後の日はロサンゼルスだったが、こんなエピソードがある。前出の同行記者の弁である。「同行記者団はロスの夜をストリップ劇場で楽しんだのだが、踊り子の艶技“泡踊り”が佳境に入った頃、なんと田中、福田の両人が秘書官を連れて入ってきた。そのあと、田中の知人が本場の無修正ポルノ映画に誘ったんだが、福田は『行こう、行こう』、田中は『イヤだ』で、結局、これは実現しなかった。もともと田中は“下ネタ”嫌いで知られていたが、両者の来たるべき総裁選への緊張感の違いも垣間見られた」 なるほど、帰国後の両者の動きは大きく異っていた。田中は周到の構えで多数派工作に動き、政権構想を練り上げていた。対して、福田の動きは鈍かった。まさに「動」と「静」、田中の凄まじい動きが展開されることになる。_(敬称略/この項つづく)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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