『グラッフリーター刀牙』は、大人気マンガ「グラップラー刃牙(ばき)」が大好きな両親に英才教育を受けた刀牙少年が、商店街の仲間とともに、地上げ屋や謎の悪の組織と闘うヒューマン・コメディー。累計5000万部を超える人気コミックにもかかわらず、「2年前にお話をいただいていたんですが、実はこの作品の話が来るまで原作マンガを読んだことがなかったんです」という藤原監督。それが逆に功を奏したのか、客観視ができたようで、「映画化に当たって、(原作をそのまま)実写にするのではなく、そのマンガが好きな家族という描き方が面白いかな、と思って撮影してみました。マンガに負けないくらいぶっ飛んだ作品になったと思います」とアピールした。
そして、一番の歓声を集めたのはAKB48の北原。「去年はAKB48として参加しましたが、今年は個人で『沖縄国際映画祭』に来ることができました。本当にうれしいです!」と笑顔。そんな北原が演じたのは、フリーター・刀牙(須藤)の幼なじみ・琴音。実際に刀牙のようなフリーターがいたらどんな言葉を掛けたいかと聞かれ、「フリーターさんなので就職していただきたいな、と(笑)。フリーターでも一生懸命頑張っているので応援したいなとは思いますけど…、やっぱり就職はしていただきたいなと思います(笑)」と、笑顔ながらも厳しい(?)コメントを投げ掛けた。
一方、吉木は「私も就職はしてほしいんですけど、でも刀牙みたいに不器用でも一生懸命な人には魅かれてしまうかも!」と、刀牙にとってはうれしい言葉が。吉木さんの男性の好みがうかがえるひと幕でもあった。
最後に全員を代表して、津田が「東日本大震災などを経て、『絆』というものを考えた時に何ができるのかを考えました。映画人にとって作品は子どものような存在。その子どもたちで笑ってもらえるなら、とてもうれしいです」と語り、温かな空気の中で舞台あいさつは終了した。