今月23日から同日までの3日間連続公演で、この日がファイナル。
姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48、JKT48も参加し、総勢261人のメンバーたちが出演。3日間で最高人数(1日目が239人、2日目が200人)が勢ぞろいし、AKB48のコンサート史上最多人数が出演。
約2万5000人の熱狂的ファンで満席の中、最新曲「GIVE ME FIVE!」の選抜メンバーたちがオープニングでゴンドラに乗って登場し、「ヘビーローテーション」をバンドの生演奏で初披露してスタートし、大島優子が「いよいよ最終日だあ〜。最終日のオープニングは『ヘビーローテーション』と『GIVE ME FIVE!』の2曲を披露させていただきました」とあいさつ。前田は「楽しかった。緊張したけど、緊張するのがすごく気持ちよかった」とニッコリ。
大島が「今回は、新しくて可愛い衣装が多いんですよ」とステージ衣装について説明すると、篠田麻里子が「新しい衣装は、何と712着をそろえ、既存のものを含めると1242着です」と言って驚かせた。
その後は、チーム曲、ユニット曲を次々と披露し、シングル曲では「会いたかった」「Beginner」「風は吹いている」「フライングゲット」「ポニーテールとシュシュ」「Everyday、カチューシャ」などアンコールを含む全44曲を熱唱。
途中、シャッフルコーナーで岩佐美咲の曲「無人駅」を渡辺麻友が着物姿で歌い、続いて指原莉乃の曲「それでも好きだよ!」をSKE48の松井珠理奈が熱唱。松井は「今日は体調が悪かったのですが、スタッフさんにお願いしてこの1曲を歌わせていただきました。歌えて楽しかったです」と笑顔を見せた。
アンコールでは、「27thシングル選抜総選挙」(選ばれるのは64名)を6月6日に日本武道館で開催することを発表。その後、AKB48・チームKの横山由依が太田プロダクションと面談することが決まったほか、全15人が事務所移籍に向けての面談をすることが発表された。
そして、最後に衝撃的な報告が前田敦子(20)から突然飛び出し、「私は14歳のときにAKB48のオーディションを受け、初期メンバーとして加入させていただきました。それは、私の人生にとって初めての大きな決断でした。そして、今日ここで2回目の大きな決断をさせてください。私、前田敦子は、AKB48を卒業します…。私は昔から感情の起伏がすごく激しくて、メンバーにもたくさん迷惑をかけてしまいました。そして、ファンの皆さんにもたくさん心配をかけてしまったと思います。それでも私なりに頑張ってきた6年半でした。コンサートの1日目のときに東京ドームの発表があって、14歳のころからみんなで一緒に夢を見てきた、その夢がかなったと、とても感動しました。20歳の夢に向かって歩き出さなければといけないと、改めて思うことができました。正直、不安でいっぱいです。どうなるかわかりません。ここにこうしてたくさんいる後輩のためにも私が卒業して、歩き出さなければいけないと、そう思いました。いまは、まだ詳しいことは決まっていません。いますぐやめてしまうわけではありません。決まり次第、皆さんの前でご報告したいと思います」と涙ぐみながら話した。
その横で彼女の突然の報告を聞きながら高橋みなみは「私も突然のことでとても驚いています。メンバーも知りませんでした。となりでずっと見てきました。私は、たくさんの涙と笑顔を見てきました。(AKB48を卒業することは)去年、私に打ち明けてくれました。だから、敦子は一時の感情ではないことをわかってあげてください。たくさん考えたうえでの決断です。AKB48にいることがゴール地点ではありません。皆さんの温かい声がきっと彼女の背中を押してくれます。皆さんがいるから大丈夫です。本当はやめてほしくはありませんが、私たちに止める権利はありません。だから温かく背中を押してあげてください。よろしくお願いします」と話し、前田と強く抱き合った。
また、作詞家で総合プロデューサーの秋元康さんは「前田が決めた道なので応援します。14歳からセンターの重圧に耐えて来たわけですから、今は『よく頑張った。お疲れ様』と言ってあげたいです。これから先のことは何も決まっていないので、前田と相談します。
知っていたか? の質問で言えば、相談は受けていましたが、自分で決めなさいと言いました。もし、発表するなら最終日の『誰かのために』の後のMCしかないと思っていました」。
所属事務所の太田プロダクションは「突然の発表でしたので、今後に関しては、今現在、何も決まっておりません。事務所も本日聞きました。突然のことでハッキリしたコメントは出来ませんが、本人ともよく話し合い、彼女の夢に向けて応援していきたいと思います」とコメントを発表した。
(C)AKS