スポーツ
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スポーツ 2020年06月27日 11時00分
楽天・松井、先発転向は判断ミス? 不安が続く前守護神、「言い訳はできない」次戦で屈辱を晴らせるか
若きサウスポーの先発転向初戦のマウンドは、悔しさだけが残った。 6月20日対オリックス戦、楽天の松井裕樹は開幕2戦目のこの日、初回から連打を浴びるなど3安打で1点を失うと、2回には四球だけで満塁のピンチを招く。また2回以降は毎回、先頭打者の出塁を許すなど、リズムに乗り切れない投球が続いた。 思い切りよくストレートで押す場面や、落差のあるスライダーのキレはそれなりに感じられたものの、「初回から力が入ってしまった」とのコメントを残すなど、思うようにストライクが入らず、終始、安定感を欠く内容となった。結果的に最少失点で抑えたものの、4回でマウンドを降りるというこの日の結果は、先発登板への適応の遅れを物語っているようにも感じられた。 春先のオープン戦でも計3度先発し、全て初回に失点を喫した他、2軍戦登板の際には6失点炎上と、いずれのゲームでも立ち上がりでの脆さが露呈した。チーム活動休止期間明けの6月、練習試合での2度の登板で何とか結果を残したものの、滑り込みでのローテーション入りの感が否めなかった。 それでも、開幕2戦目での起用は『守護神』の座を降り、志願して先発転向を果たした背番号1への期待、そして信頼の大きさが表れている。 6年前の2014年、高卒ルーキーの時よりシーズンを通して一軍のマウンドに登り続けた。 翌年からはゲームを締める抑えとして投手陣の支えとなり、毎年、投球回数を上回る奪三振数を記録するなど、空振りを奪うことができるクローザーとして自身の特徴を発揮し続ける。若くして通算セーブ数が100を超えるなど、投手としてのスキルの高さは誰もが認めるところだ。 打線も含め、優勝候補にも挙げられるほど前評判の高い戦力となった今季の楽天において、先発、中継ぎ陣の充実が目覚ましい投手陣。これまでの一軍での実績を踏まえても、松井が「左のエース」の位置付けでローテーションの軸となることが求められている。 「次は言い訳はできない」と、今季初戦を投げ終え、自らを追い込まんとする言葉を発した。その気持ちの強さとともに、窺い知ることの出来ない程の重みであろう、24歳が秘める覚悟は必ずや、次戦以降の登板で結果として表れるはずだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年06月26日 19時30分
楽天・ウィーラーのトレードは「喜ぶべきこと」 元ロッテ里崎氏が批判を一蹴も、「姿勢が気に食わない」賛否の声
元ロッテで野球解説者の里崎智也氏が26日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。楽天・ウィーラーのトレード移籍について言及した。 >>巨人・ウィーラー、“松井復帰”の布石に? MLB時代に接点、イチロー・マー君との急接近ももたらすか<< 2015年から楽天でプレーしていたウィーラーは、巨人・池田駿との交換トレードで巨人に移籍することが25日に決定。2015年から昨シーズンまでに「.262・106本・345打点・553安打」といった数字を残した助っ人のトレードに巨人ファンから喜びの声が挙がる一方、楽天ファンからは「昨年も20本近く打ってるのにフロントは何で放出したんだ」、「石井(一久)GMの考えは意味が分からない」といった球団批判も噴出している。 物議を醸しているウィーラーのトレードについて、里崎氏は「トレードっていうのは喜ぶ(べき)こと。自分のチームでは出番がないけど他のチームなら出番がある、他のチームから『欲しい』と言われて行く(移籍する)ことは選手にとったら幸せ」と断言。トレードに対する批判にクギを刺した。 ウィーラーを放出した背景について、里崎氏は「楽天は野手がロメロ、ブラッシュ、投手がブセニッツ、シャギワ、宋(家豪)と外国人が5人いて、(ウィーラーと同じ三塁の)鈴木大地も獲っている」、「内田(靖人)ら若手も使っていきたいという中で(は)、(ウィーラーは)出番がないし使うところもない」と分析。ウィーラーが“飼い殺し”状態に陥っていたことがトレードに影響したのではと指摘した。 また、里崎氏はウィーラーの年俸が2億円(推定)と高額な点にも着目。「はっきり言えば、2億円の選手を二軍に置いておくだけでもったいない。巨人に移籍して、ここからの給料は巨人が払ってくれるわけだから経費としては浮く」と、今回のトレードにはコスト削減の意味合いもあったのではと推測した。 巨人移籍後のウィーラーは、本職の三塁に加え一塁、外野での起用で出番が増えるのではとした里崎氏。「このトレードは良かったと思うし、批判することでもないと思う」、「新天地に行くってことは、チャンスがあるっていうこと。だから(ウィーラーを)応援してあげてもらいたいなと思う」と、批判ではなく応援の気持ちを持ってほしいとファンに呼びかけていた。 今回の動画を受け、ネット上には「里崎さんの言ってることは一理ある、実際ウィーラーは今シーズン一軍出場してなかったし」、「このまま飼い殺しにされるよりも、他球団で活躍してくれた方が自分も嬉しい」、「ウィーラーは新天地で再起をかけれるし、球団はコスト削減しながら若手の枠を空けれるしでwin-winのトレードだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「里崎の言い分は分かるけど、5年も働いてくれた功労者への扱いとしてはぞんざいすぎるとしか思えない」、「ロメロや鈴木みたいな外様を優先して、生え抜き助っ人のウィーラーをないがしろにする姿勢が気に食わない」、「球団にしてみればいいことだらけなのかもしれんが、ここまでウィーラーを応援してきたファンの気持ちは全く考えてないだろ」といった、否定的な声も複数見受けられた。 楽天で約5年プレーしたウィーラーは長打力のある打撃はもちろん、映画『トイ・ストーリー』に登場するキャラクター『ミスターポテトヘッド』に似ている愛嬌のある風貌や、ベンチの盛り上げ役を買って出る陽気な性格で広く人気を博した選手。その人気者の突然のトレードに、未だ気持ちの整理がつかないファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
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スポーツ 2020年06月26日 17時00分
阪神・ボーア、打率0割台でも「悪くはない」 元阪神片岡氏が復調を予言、視察中に見た“光明”も明かす
元阪神で野球解説者の片岡篤史が25日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。阪神・ボーアについて言及した。 >>不振の阪神・ボーアに「スタメン落ちしてしまう」元阪神桧山氏が分析、“歯車を狂わせた”投手の存在も指摘<< 今回の動画で片岡氏は、開幕5戦を終えて「1勝4敗」の最下位に沈む阪神について複数選手の名を挙げながらトーク。全5試合に出場するも、「.053・0本・0打点」と結果を残せていないボーアについても言及した。 打撃不振のボーアについて、片岡氏はこれまでの試合で見られた課題を指摘。「上体に力が入ってしまってタイミングが合っていない」、「(打ちに行く際の)始動が少し遅いから、軸足に(体重が)乗る時間が少ない。だから(投手が投げた後の動きが)忙しくなって、前足への体重移動が早すぎる形になって、(結果的に)手打ちのような状態になっている」と具体的に解説した。 こうした課題があることから、ボーアは相手バッテリーに“高めの速球で空振りやファールを誘い、最後に落ちる球で仕留める”という攻めをされているという片岡氏。「早くタイミングをとって、高めの速球をファールでも(いいから)相手に怖いと思わせるようなタイミング、ポイントで打つこと。そうしたら、抜かれた球にも体が止まってきたりすると思うし、打球も上がってくると思う」とアドバイスを送った。 開幕5戦目となる24日・ヤクルト戦の中継で解説を務めた片岡氏は、試合前にボーアの打撃練習を視察した際に「センターから逆方向を意識して一生懸命打ってるし、悪くはない」という印象を受けたとのこと。1日も早い復調に向けて、本人も必死になって取り組んでいることを明かした。 開幕から2試合は4番に座っていたものの、打撃不振により3戦目からは6番に降格しているボーア。打てないことに不満を募らせるファンも多いが、片岡氏は「皆さんボーアボーアって言ってるけど、ボーアも初めて対戦する投手ばかり。だから、(対戦が)一回りするまでは温かい目で見てほしい」と訴えていた。 今回の動画を受け、ネット上には「丸(佳浩/巨人)や銀次(楽天)といった他球団の実力者も0割台だし、あれこれいうのはまだ早い」、「確かに試合見てても上体が突っ込んでる印象はあった、でも初ヒット打ってからは少し余裕が出てる感じもする」、「相手の攻め方まで分析してるのはさすがだな、打撃コーチやってた経験も活かしてるのかな」、「初ヒット出た直後に長打や四球も出始めたし、ここから調子は上がってくるのでは」、といった反応が多数寄せられている。 「開幕1戦目から4戦目まで無安打が続いていたボーアですが、片岡氏が解説を務めた5戦目の第3打席で遂に来日初ヒットを記録。翌25日の試合では第2打席にツーベース、第3打席では8球粘って四球をもぎ取っています。打率は『.095』と依然として0割台ですが、復調の兆しは見えつつあるといっていいでしょう。また、26日からの3連戦が、チームが過去5年間で『40勝20敗2分』と大得意にしている横浜スタジアムでのDeNA戦というのも好材料。相性の良さを発揮するチームメイトに乗せられ、ボーアが一気に調子を上げる可能性も十分にあるのではないでしょうか」(野球ライター) 25日の試合後の報道では、ボーアが「自分自身、状態は良くなってきていると思う」と語ったことが伝えられている。本日26日からの対DeNA3連戦で、その手ごたえを確かなものにすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年06月26日 11時45分
巨人・ウィーラー、“松井復帰”の布石に? MLB時代に接点、イチロー・マー君との急接近ももたらすか
新助っ人の経歴を見て、「ひょっとしたら!?」と思った関係者も少なくなかった。 「格差トレードだ。良くまとめられたな」 巨人と東北楽天の間で、トレードが成立した(6月25日)。来日5年で106本塁打を放ったゼラス・ウィーラー内野手を出すにあたって、楽天が求めた交換選手は、昨季2試合しか投げていない池田駿投手。推定年俸2億円と1450万円…。その格差も驚きだが、このトレードは後に「分岐点」と位置づけられることになるかもしれない。 「巨人が大砲タイプの野手を探している」との話は3月オープン戦の頃から流れていた。新型コロナ禍で日本中の生活が乱れ、苦しんでいる。「そんな最中に国内トレードができるのか?」という疑問と同時に、「所属球団の決まっていない米大物選手が日本球界に売り込みを掛けてきた。でも、来日の手続きが取れるのかどうか…」という声も出ていた。「今年度はシーズン途中の外部補強は無理」と見られていたが、今回のトレードは当該選手も合意の上だったという。 「原辰徳監督はウィーラーの左翼、一塁での起用を明言しています。楽天時代はもちろんですが、ハッスルプレーはメジャー時代から有名でした」(スポーツ紙記者) この「メジャーリーグ時代」において、着目しておかなければならない点があった。2014年、ウィーラーはニューヨーク・ヤンキースに在籍していた。 同年のヤンキースと言えば、日本人メジャーリーガーの宝庫だった。投手には黒田博樹、田中将大がいて、野手にはイチローもいた。マイナーにも前年ドラフト会議で指名された日本人の加藤豪将もいた。 それだけではない。松井秀喜もいた。すでに現役を退いていたが、同年春季キャンプでゲストコーチを務め、さらに元指揮官のジョー・トーリの記念セレモニー(8月25日)、盟友のデレク・ジーターの引退セレモニー(9月7日)にも駆けつけている。 「ウィーラーは春季キャンプを招待選手として過ごし、一度マイナー落ちも経験しましたが、8月下旬に再昇格しています。キャンプでは、契約を勝ち取ろうとしていた選手とコーチとして、トーリ、ジーターのセレモニーでも松井とウィーラーは会っています」(米国人ライター) 黒田、田中、イチローと元チームメイトで、ゴジラ松井にも通じる選手。このウィーラーの加入が、元日本人メジャーリーガーたちと原巨人の距離を縮めてくれるかもしれない。親しく付き合っていたという話はない。しかし、「きっかけ」くらいにはなるだろう。 「原監督の後継者は阿部二軍監督という流れ、雰囲気が伝わってきます。問題は、松井との球団の距離、関係性です。将来の監督候補として目されることに松井サイドは今も抵抗があると聞いています。でも、よく聞いてみると、前任の高橋由伸、後輩の阿部から奪うようなことはしたくない。彼らと良好な関係でいたいという意味のようです」(球界関係者) コロナ禍が落ち着いたら、ゴジラ松井がテレビ解説を務めることもあるだろう。その時、ウィーラーの紹介情報として、14年のヤンキースのことが話題になれば、巨人戦の視聴率アップにもつながるかもしれない。バットではもちろんだが、ウィーラーの経歴も原巨人にプラス要素を与えてくれそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月25日 18時30分
中日・阿部に「酷すぎる」ファン激怒 勝敗に響いた判断ミス、与田監督も「カバーしてあげないと」と嘆き
24日に行われた中日対DeNAの一戦。この試合に「6番・二塁」で先発出場した中日・阿部寿樹のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>巨人・日本ハムが優勝候補筆頭に? “延長10回打ち切り”の今シーズン、引き分けがペナントの行方を左右か<< 「2-0」と中日2点リードで迎えた2回裏。中日はこの回先発・山本拓実が1点を失いなおも1死一、三塁というピンチを招くも、打席に入ったDeNA先発・井納翔一をボテボテの投手ゴロに。この場面で中日守備陣は一塁、三塁が本塁アウト狙いの前進守備、二塁、遊撃がゲッツー狙いの中間守備というシフトを敷いていたが、打球を捕った山本はゲッツーを狙い二塁へと送球した。 ところが、二塁手の阿部は打球に反応し斜め前に前進していたため、山本の送球を受け懸命に戻ろうとするも二塁ベースを踏むことができず。その後一塁に送球し打者走者の井納はアウトにするも、この間に三塁ランナーの生還を許し同点に追いつかれてしまった。 中日はその後5回裏に山本が梶谷隆幸に勝ち越しのソロホームランを浴びると、最後まで追いつけないまま「3-2」で敗北。ミスで献上した1点が、勝敗に響く形となってしまった。 今回のプレーを受け、ネット上には「判断誤ってベース踏めないのは酷すぎる」、「打球につられて前にいったのが元凶、守備体形からいえば前進する必要は無かった」、「投手から見て右方向に転がったから、遊撃の京田(陽太)が前進するなら分かる。でも反対方向の阿部が前進するのはミスとしか思えない」といった反応が多数寄せられている。 一方、「焦って早く投げすぎた山本も悪い」、「一呼吸置いて投げたら普通にゲッツーだっただろ」、「併殺を狙うより三塁ランナーをアウトにした方が良かったのでは?」といった、山本に対する疑問の声も複数見受けられた。 「今回の場面は安易に前進した阿部の責任が最も大きいとの見方が優勢ですが、山本の送球を阿部が捕球した時点では一塁ランナーはまだアンツーカーにも差しかかっておらず、打者の井納も本塁・一塁間の中間にしか到達していませんでした。そのため、山本は阿部がベースカバーに入るのを一呼吸待って送球しても、ゲッツーは十分に取れていたのではと考えるファンは少なくないようです。また、井納が打球を放った瞬間に三塁ランナーはスタートを切っていたため、山本は二塁に送球せずそのまま三塁ランナーを追い、三塁・本塁間で挟殺を狙うのも一手だったといえるでしょう」(野球ライター) 試合後の報道では、与田剛監督が今回の場面について「(山本は)もうちょっとワンテンポ置いてあげるとか、阿部も何とかカバーしてあげないといけなかった」と語ったことが伝えられている。山本が昨シーズンまでのプロ2年間で通算10試合しか一軍登板の経験がなかったこと、阿部が24日の試合でも走塁ミスを犯すなどプレー面で精彩を欠いていることが絡んで起こったともいえる今回の連携ミスだが、阿部、山本の両名は、今回の場面を今後の教訓とすることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月25日 17時30分
DeNA・山崎、おうちから康晃ジャンプのエール! 3年連続セーブ王と200セーブへ向け発進
ベイスターズの山崎康晃投手が23日、今シーズン初登板でセーブを上げ、2020年のスタートを切った。 先発の濱口遥大が2人のランナーを残した9回一死の場面で出番が回ってきた山崎。通常であれば登場曲の「Zombie Nation」が掛かった瞬間、青く染った横浜スタジアムが「康晃ジャンプ」で揺れる光景が拡がるが、今はまだ無観客の状況。開幕前に「パワーももらっていますし、エネルギーのある応援。寂しさはあります」としながらも、「テレビの前やラジオを聞きながら応援してくれる方々にいい結果、いい報告が出来るようにして、また皆様がヤスアキジャンプを安心して球場に来て出来るようになるまで、信じて何とか戦っていきたい」と語っていたが、ビジョンにはおうちからエールを送るファンの姿が映し出され、球場にヤスアキコールがこだました。見えない力を得た山崎は、ランナーの生還を許すことなく試合を締め、今シーズン初セーブをマークした。 2015年のルーキー時からクローザーとしてマウンドに立ち続けている山崎。新人として37セーブは最多記録で、2018年に挙げた通算100セーブは日本人最速、昨年の7月には150セーブを達成し、最年少記録をマークした。また2018年、2019年と2年連続でセーブ王のタイトルを手にしており、今年は3年連続を記録して偉大なOB・佐々木主浩氏の4年連続に次ぐ記録と共に、あと37に迫っている200セーブも視野に入れる。 翌日の24日も二死満塁と苦しみながらも、何とか一点差を守り切り、開幕5戦で2セーブをマーク。「イレギュラーなシーズンとなりますが、チーム一丸となって、優勝目指して心を一つに頑張ります」と決意した小さな大魔神は、偉大な記録と悲願のリーグ制覇に向けマウンドで吠える。取材・文 ・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年06月25日 15時45分
ヤクルト・山崎、三塁目前で突然急停止! 「1点は確実だったのに」走塁ミスに批判、解説・金村氏も苦言
24日に行われたヤクルト対阪神の一戦。この試合に「6番・中堅」で先発出場したヤクルト・山崎晃大朗のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>ヤクルト・イノーア、今季を左右する存在に? 4失点KOも見せた光明、高津監督は我慢を貫けるか<< 話題となっているのは、「3-1」とヤクルト2点リードで迎えた4回裏に飛び出たプレー。ヤクルトはこの回1死から山崎のヒット・盗塁、エスコバーの敬遠四球で一、二塁とチャンスを作ると、次打者の嶋基宏もセンター前へヒット。二塁走者の山崎は嶋が打つ前からランエンドヒットでスタートを切っていたため、追加点が入るのは確実と思われた。 ところが、山崎は三塁手前で打球方向を振り返り一度ストップ。その後本塁へ走り出すも、三塁から3、4歩踏み出したところで再びストップした。結局、三塁付近で右往左往している間にボールが返球されたため、山崎は追加点となるホームを踏むことができなかった。 同戦のテレビ中継で解説を務めていた元近鉄・金村義明氏は、山崎の走塁を「いただけないですね」とバッサリ。「三塁ベースのところで(打球を)見てましたから。あそこで止まったところで、(打球を)捕られていたら帰ったところでゲッツーなんですよ。(本塁に)行ってしまわなきゃ」と、明らかな走塁ミスだと苦言を呈した。 山崎のプレーを受け、ネット上には「1点確実だったのに何やってんだ、完全に走塁ミスじゃないか」、「変なミスで打点つかなかった嶋が可哀想」、「せっかくの押せ押せムードにミスで水を差すのは勘弁してくれよ」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「三塁コーチャーが的確な指示をしなかった可能性もあると思う」、「三塁コーチの指示で山崎が戸惑った可能性もあるのでは?」といった、三塁コーチャーの河田雄祐一軍外野守備走塁コーチに対する疑問の声も複数見受けられた。 「早くスタートを切っていた山崎が急に三塁付近でアタフタした今回のプレーについては、河田コーチの指示が原因なのではとみるファンも少なからずいるようです。ただ、ハーフウェーの指示が出ていたとすれば山崎の位置は行き過ぎですし、三塁でストップという指示ならその直前で止まって振り返ったのは不自然。そもそも、金村氏も指摘した通りランがかかっている中では外野手の捕球の可否にかかわらず二塁への帰塁はほぼ不可能なため、必要のない打球確認をしてしまった山崎の方が責任は大きいのではと思いますが…」(野球ライター) チームが「6-1」で試合に勝利した一方、走塁ミスで物議を醸してしまった山崎。同戦では「4打数3安打・2打点」と打撃面では好調だったが、走塁面については今後に課題が残ったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月25日 11時50分
巨人、鍬原の一軍昇格が決まったワケ 直近の登板は大炎上、今後の投球に阿部二軍監督の手腕が試される?
原辰徳監督と阿部慎之助二軍監督の「師弟愛」が試される。 広島カープに敗戦した後(6月24日)、宮本和知投手チームコーチがリモート取材に応じ、鍬原拓也投手の一軍昇格を伝えた。代わって、二軍降格となるのは同日、広島・菊池涼介にソロ本塁打を食らった古川侑利投手だという。 「いきなり、二軍降格となるほどひどいピッチングではなかったと思う」(スポーツ紙記者) 古川に対し、そんな声も聞かれた。しかし、驚いたのは“鍬原の早期昇格”の方だ。 鍬原は6月10日の練習試合(対DeNA)で先発登板のチャンスをもらったが、3回6失点と炎上した。この時点で鍬原をかばう首脳陣のコメントも多く聞かれたが、以後、一軍での実戦登板はない。 「二軍で調子の良い投手は他にもいますよ。たとえば、24日の二軍戦で先発し、7回無失点と結果を出したルーキーの太田龍(ドラフト2位)、23日にリリーフ登板して4回無失点で切り抜けた畠世周とか」(関係者) それでも、鍬原が選ばれた理由だが、「事前決定だったのでは?」と予想する声も聞かれた。キャンプ、オープン戦で長く巨人を見たプロ野球解説者がこう言う。 「原監督の鍬原に対する期待は、本当に大きかった。練習試合で打ち込まれましたが、首脳陣の評価はむしろ高かった」 勝敗は結果論。「微調整すれば、一軍で通用する」と、首脳陣は6失点した練習試合後に確信したそうだ。 「鍬原には先発ローテーション入りを争わせてきました。昨秋キャンプで原監督自らが助言し、サイドスローに転向させました。その後、試行錯誤を重ねて、少し腕の位置を高く戻した現在の投げ方に落ち着きました。変化球、制球力アップなど色々と課題を持って取り組んでいました」(前出・プロ野球解説者) 鍬原は2017年ドラフト会議で1位指名された。「プロ通算21試合登板、1勝」はドライチに相応しくない数値。原監督は昨年、その鍬原に2年先輩にあたる15年1位の桜井俊貴を一人前に育て上げた。「次は鍬原の番」という雰囲気も昨秋キャンプからあったが、こんな指摘も聞かれた。 「補強が巧く行かないので、鍬原をなんとかしなければという状況でした。鍬原の決め球はシンカー。でも、打者二巡目からシンカーを中心とした配球だと通用しなくなる。どの先発投手もそうですが、打者一巡目、二巡目で配球パターンを代えています」(前出・同) 鍬原にはシンカーを決め球にした配球しかなかった。サイドスロー転向が決まったのと同じ頃からだが、二軍の杉内俊哉投手コーチが「小さく曲がるスライダー」を教えている。そのスライダーが試合でも決まり出せば、配球、ピッチングの幅も広がるはず。鍬原は二軍でその小さく曲がるスライダーの精度を高めていたという。 「阿部二軍監督もブルペン入りして見守っていました。細かな指導は杉内コーチらに任せていましたが、捕手出身の阿部二軍監督が見て、『鍬原は大丈夫-という報告が原監督にされたようです』(前出・関係者) 阿部二軍監督が送り出す鍬原がどこまで通用するのか…。昨季の桜井のように中継ぎでスタートし、先発ローテーション入りすることが理想だ。鍬原が打ち込まれるようなことになれば、阿部二軍監督の報告が一軍で疑われることにもなりかねない。選手を育てることだけではなく、再調整も重大な二軍監督の仕事だ。阿部二軍監督とその周りを固めている“チーム阿部”のお手並み拝見である。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月25日 11時45分
ヤクルト坂口智隆の第1号など打線爆発で快勝!「良い結果になって良かった」
プロ野球▼24日 東京・神宮球場(無観客試合)東京ヤクルト 6-1 阪神(2回戦)※ヤクルト1勝1敗 前日、阪神に敗れ2連敗中のヤクルトだが、初回、山崎晃大朗のタイムリーなどで、阪神先発のガンケルから3点を先制する。山崎は「良い流れで回ってきましたし、得点圏だったのでコンパクトに打つことを心掛けました。流れに乗って打つことが出来ました」と試合の流れに乗っていけたことを振り返っているが、山崎は5回にもタイムリーを放ち、「チャンスでしたし、流れ的に追加点が欲しい場面でしたので必死に食らいついて打ちにいきました。なんとか返せて良かったです」と絶好調。 さらに6回には、ポイントゲッターである坂口智隆の第1号ホームランまで飛び出した。坂口は「打ったのはスライダーです。とにかく塁に出ることを考えて打席に入りました。良い角度で上がってくれて良い結果になって良かったです」とコメント。開幕してまだ5試合しか経っていないが、打率.444と今年はいいスタートを切ったと言ってもいいだろう。 投げては先発のスアレスが6回を85球、被安打2、1失点の好投。「今年初登板で緊張が伝わってくるが、球の走りもいいし落ち着いて投げている。気合が空回りせず、この後も冷静に投げてほしい」と、序盤の投球を見て分析していた斎藤隆投手コーチの期待に応えたスアレスは「6回3失点以内のクオリティースタートを目標にしているので、今日もそれが出来て良かった。嶋(基宏捕手)と試合中もしっかりコミュニケーションが取れていたので、ピンチの場面でも嶋のリードを信じて投げることが出来ました。すごく気分がいいです」と阪神打線を黙らせた自身のピッチングに満足している様子だった。 このカードは25日も行われ、ヤクルトは高梨裕稔、阪神は秋山拓巳が予告先発として発表されている。(どら増田)
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スポーツ 2020年06月24日 22時30分
那須川天心の対戦相手が“シュートボクシングの新鋭”笠原友希に決定!
テレビ&ビデオエンターテインメントABEMAは、7月12日に「格闘チャンネル」にて完全独占生中継にて放送する、立ち技格闘技・RISEの初となるテレビマッチ『Cygames presents RISEonABEMA』(以下、『RISEonABEMA』)において、公募していた那須川天心の対戦相手が「19歳の天才」こと、笠原友希に決定したと発表した。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止対策などの安全面を考慮し、生中継開催日程を7月11日から7月12日に変更したことも併せて発表している。 天心の対戦相手として決定した笠原は、シュートボクシングの日本フェザー級ランク1位を獲得、同団体の次世代エースであり、 “19歳の天才”と呼んで差し支えがない、才能溢れる逸材だ。天心にとってはこれが初めての「年下の対戦相手」となる。6月10日に実施した『RISEonABEMA』の会見では、対戦相手を公募することに対し、「“那須川天心を倒してなんかやってやろう”という気のある選手に来てほしい」と語った天心だったが、笠原は「打撃を得意としているので自信はあります。那須川選手の不得意なところをもう見つけているので付け入るスキはあります」と勝利に対し貪欲な発言をするなど、”応募資格”にふさわしい心意気を持った選手と言えるだろう。 対戦相手決定を受けて、天心も「(試合が空いた期間で)どれだけ成長しているかをこの試合でしっかり見せて、格の違いを見せたい」と意気込みを語っており、「格闘界最高芸術」・天心が蹴散らすのか? 「ポスト天心」を担う才能の一人が、天心相手に爪痕を残すことができるのか? 注目が集まるところである。 笠原は、同じく天心戦を訴えていた小笠原瑛作を昨年6月にシュートボクシングのリングで破っている強豪で、兄の弘希との笠原兄弟はキック界で期待されているシュートボクシングの新鋭だ。笠原が16戦中、敗れたのは1試合のみ。今回が他団体初参戦となるだけに、どんな試合になるのか楽しみだ。(どら増田)
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密着! プロ野球トライアウト 戦力外通告を受けた男たち(2)
2016年11月25日 16時00分
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密着! プロ野球トライアウト 戦力外通告を受けた男たち(1)
2016年11月24日 16時00分
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大関豪栄道 上位陣対決がカギ! 18年ぶりの和製横綱誕生へ棘の道
2016年11月22日 16時00分
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プロレス解体新書 ROUND27 〈限界説を払拭した死闘〉 馬場vsハンセンPWF世界戦
2016年11月21日 16時00分
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友成那智 メジャーリーグ侍「007」 メジャーリーガーの見本市WBCは「大谷・菅野」に注目!
2016年11月20日 16時00分
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新日本プロレスがアミューズとのタッグでシンガポール大会を成功! メディア露出強化で木谷オーナーの公約が大前進!
2016年11月20日 12時00分
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早実・清宮幸太郎獲りで早大VSプロ12球団ドラフト攻防戦
2016年11月19日 16時00分
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巨人・太田泰示トレード裏に日本ハムの「ポスト栗山」体制
2016年11月18日 16時00分
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吉田沙保里 “副学長就任”は五輪回避の大義名分か
2016年11月17日 16時00分
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2016年「12球団合同トライアウト」 再起を目指す男たち(鶴直人編)
2016年11月16日 17時00分
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2016年「12球団合同トライアウト」 再起を目指す男たち(久保裕也編)
2016年11月16日 12時15分
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博多陥没事故も支障なし 大相撲九州場所「給料100万円から無給に…」幕下転落した豊ノ島の試練
2016年11月15日 16時00分
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スポーツ
プロレス解体新書 ROUND26 〈長州復帰と大仁田劇場〉 電流爆破で“邪道”退治の舞台裏
2016年11月14日 14時00分
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2016年「12球団合同トライアウト」 再起を目指す男たち(新垣渚編)
2016年11月14日 14時00分
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友成那智 メジャーリーグ侍「007」 「黒田博樹」が今もメジャーで賞賛される7つの理由
2016年11月13日 16時00分
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内藤が正論攻勢で棚橋にファン投票提案を突きつける! どうなる? 新日本1・4東京ドーム
2016年11月13日 12時00分
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バレーボール日本代表監督「中垣内&中田」選出に上がる不安の声
2016年11月12日 16時00分
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独占入手! 松井秀喜と黒田博樹が東京五輪代表監督で一騎打ち
2016年11月11日 16時00分
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阪神の糸井FA交渉で始まる「トラの崩壊」
2016年11月10日 16時59分