バレーボール全日本代表チームの新監督の決定は、男女ともまさにサプライズだった。女子は往年の名セッター、中田久美(51)。男子は中垣内祐一(48)に“なんとか”決まった。
「中垣内は現役時代、全日本を牽引し、引退後は全日本コーチを務めるなど将来を嘱望されていました。でも、不倫でバレーボール界を追われた経緯があり、監督就任で業界復帰です。社業での外回り、ドブ板営業で苦労したことをプラスに捉えた理事もいましたが、承認投票を拒否した者もいました」(関係者)
男子は'08年以降、五輪出場が途絶えている。次の東京五輪はホスト国なので自動的に本大会出場となるが、決勝トーナメントに進めなければ赤っ恥をかく。元エリートは業界復帰で浮かれている暇はない。
一方、女子代表は一部で予想されていた通りの人選となった。中田は久光製薬スプリングスを、指揮官就任1年目で優勝に導いた実績を持つ。表彰台を意識した人事だが、離婚歴があることでも知られている。
「リオ五輪前から『次は中田さん』の声が出ていました。代表チームの主将だった木村沙織も勘づいていたのでは」(TV局員)
中田は解説者時代の'04年、女子代表がアテネ五輪出場を決め大はしゃぎでTV出演すると、それを一喝。TV画面は試合映像に切り替わっていたが、「テメーらコノヤロウ!」の声が被さったことがある。その後、選手たちを萎縮させたことで、今日まで“放送事故”として語り継がれていた。
久光製薬での采配でも「いつも怒っていて独り言が多い」「突然キレる」ともっぱらの評判。木村は体育会独特のギスギスした上下関係が大嫌い。それで、引退後の去就をまだ決めていないという説も。
「不倫オヤジ」と「鬼指導者」…逃げ出したくなるのも分かる?