レジャー
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レジャー 2009年12月19日 17時30分
キャバクラ嬢「お持ち帰られ物語」第十二夜
以前に、タクシー運転手と思わぬアフターをしてしまったコの話をしたが、同じような体験談を持つ、さらなる強者がいた。本人の希望でお店の場所は公表できないが、都内の『L』というキャバクラに勤めるマリ嬢だ。茶髪のロングヘアーを思い切り盛った、いかにもキャバ嬢タイプの女のコ。やや童顔で小悪魔的な表情が印象的なので、10代と言われても違和感はないのだが、実は今年26歳になる大人のオンナだ。「実年齢よりは若く見られるから、ルックスで得してるところはあると思う(笑)」というマリちゃん。一体どんなことをしているのかというと、「お店から家まで、タクシーでだいたい1万円かからないくらいなんだけど、着いたら財布の中を探すフリをして、お金が足りないって言うの」その演技のために、わざと5千円だけ入っている財布を用意しているというから、他人事ながらタチが悪い。運転手さんも、さぞ困るだろうにと心配してしまうが、「たいていは、『あるだけでいいよ』って、仕方なく諦めてくれる」というから、可愛い女のコというのは、それだけで得な生き物なのだなと感心する。 もちろん、いつでもこの手が通用するわけではない。どうしても折れない運転手のときや、警察に行くことをチラつかせられた場合は、「家にあるか探してきますって言って、しょうがないからちゃんと払う」 と、当たり前のことなのに、少々ムクれた様子で話すマリちゃん。また、やはりカラダを要求されるケースもあるそうで、「人によって『口でいいから』とか、色々いますよ。そのときの気分にもよるけど、いいかって思ったら、ホテルに行きます」と、あっけらかんと語る。話しぶりから、そんな体験が何度もあったことはよくわかるが、立派に無賃乗車の常習犯という意識はあまりないらしい。「中には『お金ないときはここに連絡して』って、迎車用の連絡先を書いた名刺をくれた人もいて、何度かお願いしてる」のだとか。なんとも始末の悪い女のコなのだが、よく考えてみれば、アフター用のアッシー君を囲っているだけ、という見方もできる。そう考えれば、ご褒美がある分、運転手さんは普通のお客さんよりもラッキーなのかも?*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年12月19日 16時00分
朝日杯フューチュリティステークス(GI、中山芝1600メートル、20日)藤川京子のフォーキャスト予想!
朝日杯FSは◎トーセンファントムの鬼脚が爆発します。 前走の東京スポーツ杯2歳Sではメンバー最速の上がり33秒4を駆使し2着確保。直線では一気に行き過ぎたせいか最後は一杯になってしまいましたが、後方からケタ違いの瞬発力を発揮し力は示しました。 気性がまだ若く、テンションは高いところがありますが、それでいてこの内容なのですから秘めた未知の能力は相当なものかもしれません。1ハロン短縮される2連勝中のマイル戦の方が現段階では走りやすいし、スピードもありますからある程度の位置で競馬はできますので中山コースでも差し切りは可能。輸送も経験積みですので、関東圏の競馬も心配要らないでしょう。この勢いに乗りたいですね。 ○ローズキングダムは、キングカメハメハとローズバドの仔で言わずと知れた超良血馬。 デビューから2連勝で、緒戦では強敵ヴィクトワールピサを抑えて快勝。ヴィクトワールはその後2連勝し、京都2歳Sを楽勝しているのですからレベルの高さは一目瞭然です。 前走の東京スポーツ杯2歳Sは好位で折り合って、スムーズな競馬。直線では楽に坂を上がり、追い比べをアタマ差制しました。自在性があり、センスは抜群。性格も素直で従順、反応の良さも言うことなし。2戦目でこれだけの競馬ができるのですから、本当にいい馬ですね。東京では好位であれだけ最後まで粘れましたので、中山コースでは更にレースがしやすいでしょう。 ▲エイシンアポロンは京王杯2歳Sの覇者。これまではスピードを生かす競馬が多かったですが中団からレースを進め、直線は外から豪快に突き抜けました。道中はモタれたり、4角で膨れたりして馬自身戸惑いはあったものの、長くいい脚を使い最後までしっかり伸びた内容は評価できます。 内が比較的伸びる馬場でしたから、大外一気は優秀です。ハマれば一発ありですね。馬単 (15)(8) (15)(12) (15)(16)3連単 (15)(8)→(15)(8)(12)(16)(6)(11)(3)(4)(2)→(15)(8)(12)(16)(6)(11)(3)(4)(2)
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レジャー 2009年12月18日 20時10分
ディセンバーステークス(オープン、中山芝1800メートル、19日)藤川京子のフォーキャスト予想!
ディセンバーSは◎トウショウシロッコがこのレースの連覇を狙います。 昨年はスムーズに折り合い、楽に突き離しての圧勝劇。完勝でした。そして前走の福島記念では、中団からの競馬でメンバー最速の上がりを駆使して2着確保。敗れはしましたが、クビ差まで急追した末脚は最後までしっかりしたものでした。 オープン戦では既に2勝していて、重賞でも僅差の争いを演じてきた馬。オールカマーで昨年3着、今年4着しているように、2-3-3-7の中山は滅法合います。 また福島の重賞で4、4、2着と安定感があるように、小回りコースは得意。立ち回りがとても器用で、馬込みも大丈夫。中団から競馬ができますし、脚の使いどころも難しい馬ではないので、4角で捲くりながら鋭い脚を繰り出すことができるのです。前々走のようにあまり馬場が渋ると良くないですが当日は晴れるようですので心配要りませんね。 今秋以降は坂路中心からWコースで追い切りができているように、体質も強化し、状態面もアップ。動きもいいですし、引き続き好気配をキープしていますよ。少頭数でこのメンバーなら勝機十分でしょう。馬単 (2)(1) (2)(3) (2)(4)3連単 (2)→(1)(3)(4)(5)→(1)(3)(4)(5)
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レジャー 2009年12月18日 18時00分
「渋井哲也の気ままに朝帰り」本気のしちゃっていいんですか?
「何してたの?」 ある日、私が仕事の企画書を書いていると、K嬢(20)から電話があった。 「Kちゃんのことを考えてたよ」 私は言ってみた。「嘘っ! 本気にしちゃうよ」と、やや照れたような声でそう言いました。 ただ、これも営業電話の一環なのですから、お店への誘いの入り口にすぎません。K嬢はノルマが厳しい店に勤務しているので、同伴出勤が不可欠。そのための電話だったことは私も承知しています。K嬢から電話がくるときはいつも、同伴の当てがないときですから。 「助けてよ」 やはり、想定通りの会話になってきました。しかし、ちょっと違ったのは、同じ店のほかの子と連絡を取っているかどうか聞かれてからでした。 「メールは来たけど、一往復くらいしただけだよ」 と言いました。するとK嬢は、 「もっと、ギラギラしたり、がっつかないとメールこないよ」 とアドバイスめいたことを言います。 「がっつくってどんな風に?」 「どんどん攻める感じかな?」 「エッチしようとか?」 と極端に聞いてみました。「そう、そう」というので、 「じゃあ、Kちゃん、エッチしようよ」 と聞いてみた。「嫌だよ」と言われるのを想定したのですが、「いいよ」との返事だった。まさか、そんなうまい話があるはずがありません。 「ホントかよ」 と言ったら、「いいよ」ともいいます。こんな会話をしても本気にするのも変ですよね。とはいっても、ドキドキはするものですね。 「どのくらい本気で言ってるの?」 「うふふ(笑)」 「15%くらいか?」 「そのくらい」 「まじか。本気にしちゃうぞ」 と言ってしまいました。どうして「15%」という数字が出たのかはわかりません。きっと、私の中に、多少は本気でいてほしいという気持ちもあったのでしょうか。もちろん、これは営業トークですから、嬢としての本分は守っていると思うのです。だからこそ、 「エッチするには、まず奉仕してくれないとだめでしょ」 K嬢とは長い付き合いですから、本気で営業としてエッチする子でもないことも知っています。私に対して枕営業をする嬢でもありません。でも、こんな会話ができる嬢がなにげに好きです。 別の話ですが、最近、ある歌舞伎町のキャバクラに行きました。1セットで3〜4人が入れ替わり立ち代わり、私の横に着きました。そのうちの1人のA嬢(23)が、 「やさしそうですね」 と言ってきました。キャバ嬢でそういうフレーズを使う人ほど、私には興味がなく、どちらかといえば、会話が苦手な子が多いと思っていたのですが、A嬢は違っていたようです。本当にそう思っているかのような笑顔で、話を続けてくれます。 私がキャバクラに行く理由の一つに、「うまくだまされたい」というのがあります。お金を払い、お酒を飲むだけなら、キャバクラには行きません。嘘でもいいから、この目の前の空間だけでもいいから、自分自身が嬢にはまりたい。そう思って通っていますが、そこまではまれる嬢もなかなかいないものです。 しかし、その可能性がある嬢がそこにいました。こんな感覚は数年ぶりのような気がします。でも、そこはキャバクラです。頭がいろんな計算をしてしまいます。このキャバクラの常連だった知人にアドバイスを受けてみました。 「その子、何番目に着いた? あくまでも一般論だけど、1人目と3人目はやり手をつけるんだよ。2人目と4人目はちょっと落ちる子かな。1人目で、『なかなかいい店だ』と思わせて、2人目で期待を外す。3人目でもう一度期待値を上げるんですよ。そして4人目でまた外す。すると、1人目と3人目で期待値があがっているから、延長したくなる。店側の作戦ですよ」 思い出してみた。そういえば、A嬢は3人目だったな。でも、あの会話を期待しちゃうんでしょね。 「席を離れたときに、(指名で)呼んでくれるのかな?ってずっと思ってた。気になっていたから」 「本気にしちゃうぞ」 「いいよ」<プロフィール>渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年12月17日 12時30分
「渋井哲也の気ままに朝帰り」サイトと客引き、どちらを信用する?
初めての店を開拓するとき、私はいくつかあるキャバクラのポータルサイトから探すとき、検索サイト「Google」や「Yahoo!」などで、「キャバクラ」+「地域名」で検索する場合があったります。そのほか、夜の街に出かけていき、案内所で聞いたり、客引きに案内されたり、といった場合があります。 先日、北海道札幌に行ったときも、すすきの店を探すのに、キャバクラのポータルサイトを利用しました。そこからお店のホームページに行き、システムなどを確認してから、お店に向かいました。iPhoneのアプリ「Googleマップ」に住所を入れて、いざ出発。 それにしても、「Googleマップ」が示した場所に行っても、お目当ての店が見つかりません。うろうろしていると、客引きに声をかけられました。私が特定の店を探している旨を伝えると、 「あ、そこの店なら、この通りの裏だよ」 地図では、わかりづらかったのですが、どうやら、入り口が違っていたようなのです。 「案内しますよ」 と言われ、客引きがついてきました。すると、途中で、客引きが私を止めました。 「お客さん、なんでその店なんですか?指名の子でもいるんですか?」 「いえ、違いますよ」 「じゃあ、○○○のほうがいいですよ。料金はあまり変わりませんが、ぶっちゃけ、○○○のほうがかわいい子が多いし、どうですか?」 「きょうは、お目当ての店に行きたいので、いいですよ」 「料金安くしてもだめですか?」 などのやりとりがありました。 客引きとの交渉は慣れていないわけではないのですが、私は、すすきのでは、客引きで「当たり」と思ったことがなかったのです。そのため、いつも案内所かサイト、または人の紹介で行っていました。 とは言っても、「当たり」かどうかは主観的な問題です。誠意がある客引きもいると思いますので、そうした客引きに「当たらない」という私の運の問題かもしれない。短時間で、いろんなことを考えました。 「どうしますか?」 ファイナルアンサーな状況でした。そこで最終的に、サイトの内容を信用するか、客引きの言葉を信用するのか、といったことです。もちろん、料金のことはどちらも本当なのでしょう。サイトで嘘は言えないし、最近は厳しいので客引きもそれほど大きな嘘は言えない。あやしかったら、窓口で確認すればいい。問題は、私好みの女性が店にいるのか? ということです。 私の頭の中でちょっとした計算をしました。サイトに表示されている女の子も、客引きが案内する店の前にある写真も修正されているはず。そこで、ある程度、補正を外したイメージを頭に浮かべました。 結果的に、私は、客引きが案内した店を選択しました。この行為のどちらが正しかったのかは、私が店から出てくる時に判断できるが、両方を比べることもできない。だから、私の運がいいのか悪いかなのです。 システムを窓口で確認し、店に入りました。すると、嬢が着きました。結論から言えば、「はずれ」だったのです。なぜかといえば、見た目の問題も私が期待するものではなかったのですが、問題はそこではありません。ほとんど会話が成立しないのです。 見た目問題は、サイトで選んだ店に行っても、サイトに出ていた写真そのままの子がいる確率は低いですし、見た目を期待していくと外れることが多いと経験的に感じていました。だから、初めて行く店に関しては、見た目の前評判は気にしません。 やはり、笑顔がない、会話がない、接客が機械的といった、やる気のなさを感じてしまったのです。その子だけが「はずれ」だったのなら、まあ、そんな子もいるだろうし、新人かもしれないよな、って思えます。しかし、他の子も似たようなものでした。 客引きの案内する店を選択した私の間違いでした。もちろん、サイトで探した店に行ったとしても「はずれ」かもしれません。しかし、同じ「はずれ」だったとしても、最初から「私が選んだ店だ!」と納得の度合いが違ったかもしれません。 <プロフィール>渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年12月15日 20時00分
噂の騎士(ナイト)第33回『保健室の先生はとってもエッチ』
沙織は茨城県にある某工業高校の保健室の先生、だった。つい3年前までは。 正確な呼び名は、養護教諭という。ま、そんなことはどうでもよい。工業高校といえば、9割方男子。しかもその年齢のタマキンは一番生産能力が高く、しかも汁はすこぶる飛距離がある。 沙織はまるで生肉を身体に巻きつけながらサファリパークでお散歩してるような、そんな環境で仕事していた。毎日、仮病を装って保健室にやってくる野獣のような生徒からの好奇な視線に晒され、いつ犯されてもおかしくない職場だった。 しかし、沙織は年下の早漏チンポには全く興味が無かった。10代の頃からいつも人生の折り返し過ぎたようなオヤジにフェロモンを感じていた。 40代後半の社会科教師は、沙織のモヤモヤを昇華してくれるねちっこいセックスが上手だった。毎週土曜日の午後はちょっと遠出して、土浦のラブホテルでハメ狂っていた。 しかし2人の隠微な関係は学校や父兄会に直ぐに知られることになった。教師は妻と離婚して、学校を辞め、沙織と一緒になりたがった。しかし沙織の気持ちも一気に失せたと同時に、この男と別れて自らも保健室の先生を退職した。 心機一転、沙織は上京して錦糸町のキャバ嬢になった。周りの女の子たちからは少し歳が離れていたが、場所柄全然気にならなかった。沙織はここで保健室の先生とキャバ嬢が似たような職業だ、ということに気付いた。 お客たちはまるで、何かしら理由をつけて保健室に来る生徒と同じだった。彼らの仕事の愚痴や他愛も無いことに相槌を打ち、話し相手になると満足して帰っていく。しかしながら報酬は学校時代から比べて2倍以上も貰えることが驚嘆だった。 キャバクラ生活も半年余り過ぎたある日、あの社会科教師が沙織を探し当て店にやって来た。男はひたすら沙織に結婚を懇願したが、彼女にとって既にただの思い出、いまさら特別な感情は沸かなかった。 後日、男が自殺未遂した話も聞いたが、何も感じなかった。沙織は現在プロのキャバ嬢、保健室の先生時代から鍛え上げたホスピタリティーがこの店NO.1の実力を築いたようだ。*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年11月30日 15時00分
ジャパンC(GI、芝2400メートル、29日) ウオッカ 勝利と引換に鼻出血発症 今後の去就は!?
秋の東京競馬のフィナーレを飾る「第29回ジャパンC」(GI、芝2400メートル、29日)は、ルメール騎手が騎乗した1番人気のウオッカがレコードにコンマ3秒差と迫る2分22秒4(良)のタイムで優勝。JRA通算7つ目のGIをゲットし、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトと肩を並べた。だが、レース後に鼻出血していたことが判明。5歳も秋、果たしてウオッカの去就は!? 内でこらえるウオッカ、外から鋭く追い込むオウケンブルースリ。鼻面を併せてゴールに飛び込んだ2頭のマッチレースは写真判定の末、ハナ差でウオッカに軍配が上がった。 秋2戦の毎日王冠、天皇賞・秋は、ともに1番人気を裏切り(2)(3)着に惜敗。泣いて馬謖(ばしょく)を斬るかのごとく、主戦を務めてきた武豊騎手からルメール騎手にバトンを託して挑んだ今回は、陣営にとっても背水の陣だったに違いない。確定の瞬間、スタンドの大歓声とともに検量室では感極まって涙する関係者も見られた。 レースは好スタートからスッと好位をキープ。舌がハミを越した状態で追走する姿は、まさに舌なめずりする肉食系女子そのもの(?)。それでも、この日のウオッカは鞍上とケンカすることもなく、とても“いいコ”だった。ペースが上がり始めた直線手前、外にいたヤマニンキングリーが先に動いても、ルメールの「ちょっと待った」に、はやる気持ちを我慢させた。このひと呼吸遅らせた仕掛けが最終的に大きな大きなハナ差につながったのかもしれない。 「道中は落ち着いてうまくリズムに乗れたが、直線を向くときに行きたがるところがあった。でも、直線は長い。ためにためてパワーを温存したかった」 かつてJCはコスモバルク(2004年)、ハーツクライ(05年)で悔しい2着があるルメール。久しぶりにめぐってきた雪辱のチャンスに彼は冷静に対応した。 “初対面”は1週前の追い切り。陣営と綿密にミーティングを重ねるとともに、パートナーの背中を通して特徴をつかむことに努めてきた。準備期間はたったの10日余り。それでも、しっかりと結果を出すあたりが世界の名手といわれるゆえんだろう。 「(レースに)乗る前から楽しみだったし、乗れたことに感謝している。ウオッカはチャンピオン!」。青い瞳の貴公子は、自身初のJC制覇に喜びを爆発させるとともに、愛馬の労をねぎらった。 この日の勝利は、ウオッカにとっても記録尽くし。日本の牝馬による初のJC制覇はもとより、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトに並ぶJRA通算7つ目のGIをゲットした。 しかし、その代償も大きかった。レース後に鼻出血を発症していることが判明。1カ月の出走停止となり、有馬記念には出走できなくなった。 年が明ければ6歳。お母さんになるには適齢期でもあり、引退もひとつの道としてある。だが、このまま現役を去るのも惜しい。JRA・GI8勝目という前人未到の大記録がかかるほか、まだ手にしていない海外GI制覇というビッグな夢も残っている。婚活か、キャリアウーマンを地でいくのか、陣営は究極の選択を迫られることになった。
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レジャー 2009年11月30日 15時00分
JCダート(GI、ダ1800メートル、6日) ヴァーミリアン GI9勝目へGO!
今週は秋のダート王決定戦「第10回ジャパンCダート」(GI、ダ1800メートル、12月6日)が阪神競馬場で行われる。侍JAPANのエースとして主役を張るのはヴァーミリアンだ。休み明けのJBCクラシックで国内最強を改めて誇示。フェブラリーSを制したサクセスブロッケンなど世代交代を狙う新興勢力が居並ぶが、まだまだ王座は譲れない。勢いに乗って、一昨年以来となる2度目の制覇を成し遂げる。 守り続けてきた王座は簡単に譲れない。一昨年に続き、ヴァーミリアンが2度目の世界制覇に虎視たんたんだ。 休み明けだった前走のJBCクラシック。直線では一瞬、行き場をなくしたが、ラスト100メートルで自慢の末脚を爆発させた。勝利を確信しかけたマコトスパルビエロをアッという間に交わす。着差はわずかにアタマだったが、力の差は歴然だった。 「差はそんなになかったけど、最内を突いてしっかり伸びてくれたからね。強いレースを見せてくれた」と久保助手もあらためて底力を認識した。 この勝利で史上初のGI8勝を達成した。芝とダートの違いこそあれ、ディープインパクトやシンボリルドルフですら成しえなかった大記録。現役でいながら、すでに伝説の域に到達してしまった感すらある。 だが、陣営はあくまでどん欲だ。GI9勝目に向け、万全の仕上げを施している。25日に行われた1週前追い切りは、栗東坂路で800メートル53秒6。時計が目立たないのはいつものことだ。ぎっしりと筋肉の詰まった馬体、そして迫力ある走りが、目下の充実ぶりを物語っている。 「馬場が悪い中での追い切りだった。それを考えれば上々の時計をマークしてくれている。前走後もすごく元気で順調そのものだよ」 昨年はアメリカ馬に1角と直線で2度も前をカットされた。致命的な不利を受けながら、勝ったカネヒキリから0秒1差…陣営にとっては悔いの残る3着敗退となった。 「あれは本当に悔しかった。今年は精神面でも大人になったし、具合のいい時はきっちりと結果を出してくれるのがこの馬のいいところ。昨年の分も含めて、今回は気持ち良く勝ちたいね」と同助手はうなずいた。 フェブラリーSの覇者サクセスブロッケンに、3連勝中のエスポワールシチー。そして勢いのある3歳馬スーニ、ワンダーアキュート…昨年以上に新興勢力がそろい、骨っぽいメンバーとなった。 しかし、世代交代の波にのみ込まれるつもりはない。今も健在の圧倒的な地力を示し、リベンジを果たすのみだ。
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レジャー 2009年11月30日 15時00分
JCダート(GI、阪神ダ1800メートル、12月6日) 世代交代狙うサクセスブロッケン
フェブラリーSで初めてJRAのGIを制したサクセスブロッケン。その勢いで一気に世代交代へ突っ走るかと思われたが、秋初戦の南部杯は2着、続く武蔵野Sも10着に惨敗した。 「前走は南部杯の疲れが抜け切らず、回復に手間取った。その分、追い切りを目いっぱいにできなかった。59キロの斤量もきつかったけど、状態がいまひとつだったのが大きかったね」と藤原助手は敗因を振り返った。 じり貧の成績に歯止めをかけ、もう一度世代交代の波を起こすためにも、ここは結果がほしい。問題だった体調は、徐々に上向きつつある。1週前追い切りは栗東Wコースで6F84秒0。併せたオープン馬のタスカータソルテに1/2馬身遅れたものの、走り自体には、いいころの迫力が戻ってきた。 「今回はしっかり肉体のケアに努めてきた。疲れはまったくない。あとは精神面のダメージがどうかだけ。前走が大敗だっただけに、気持ちがガクッとなっていないかが少し心配だね」と藤原英調教師は見通しを語った。 昨年のJCDはスタートから引っ掛かってしまい、2角で先頭に立つ誤算が響いた。直線半ばまで何とか見せ場はつくったが、最後は失速して8着に敗れた。古馬との経験の差が如実に響いた格好だ。 しかし今は、年をひとつ重ねたことで、どっしりと落ち着きが出た。昨年にはなかった経験も積んでの挑戦だ。 「今年に入って調教でもしっかり追えるようになった。昨年以上に充実してきただけに、今度はいい結果を出してくれると思う」と藤原助手は前向きに締めくくった。 いまだ主役として君臨する7歳馬ヴァーミリアン。王者が王者の強さを誇示している間に打倒してこそ、胸を張って世代交代をさけべる。
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レジャー 2009年11月30日 15時00分
新重賞今昔物語 第1回JCダートを圧勝したウイングアロー
2000年から始まったJCダート。その第1回を勝った馬がウイングアローだ。 デビューは3歳の1998年1月。その当時からダートコースでの動きには目を見張るものがあり、所属した栗東・工藤嘉見厩舎では、ダートを中心に大活躍した先輩カミノクレッセの後継として期待されていた。 最初の2戦こそ(3)(2)着に終わったものの、名古屋の交流戦で初勝利。5月までに2勝を挙げ頭角を現した。そうなると、一生に一度のチャンスであるダービーを目指したくなるのが人情というもの。いくらダート馬とは分かっていてもだ。 だがTRのプリンシパルSに挑戦した結果は、無残なものだった。13着惨敗。しかしここで中途半端な競馬をしなかったのが、アローのその後にはいい結果をもたらす。芝適性に見切りをつけた陣営は、以降、引退まですべてダート戦に出走させた。ダートの全29戦中、掲示板を外したのは2度だけ。3年間にわたり、一線であり続けた。 この年は結局、JRA賞の最優秀ダートホースを獲得。当時、3歳ダートの3冠と位置付けられていたユニコーンS、スーパーDDを連覇。残るダービーGPも2着惜敗と大活躍した。 99年はヒザと球節を悪くしたため5戦未勝利に終わったが、00年に見事復活した。前半にフェブラリーSをV。そして秋には、第1回JCダートを制覇する。その走りは、生涯最高と評されるほど圧倒的な強さだった。 鞍上は名手・岡部。2走前のブリーダーズGCからコンビを組み、呼吸はぴったり合っていた。道中はレギュラーメンバーが猛烈なペースで逃げた。最初の100メートルこそゆったり入ったが、次の1Fは10秒4と急加速。その後も1F11秒台の超速ラップが続いた。芝並みのハイペースをアローは中団から追走。直線は残り少ないスタミナを絞り出すような消耗戦になったが、余裕を持ってサンフォードシチーを3馬身1/2突き放した。東京の2100メートルで、2分7秒2はとてつもないレコード。初代王者にふさわしい走りだった。 この年の3月には、定年で解散した工藤厩舎を引き継いだ南井克巳厩舎に転厩していた。3歳時にはレースでコンビを組んでいた元鞍上に、初のGI勝利をプレゼント。ちなみにフェブラリーSは、工藤元調教師の最後の重賞勝ちでもあった。
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