レジャー
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レジャー 2007年01月18日 15時00分
AJC杯 狙いは関東馬 チェストウイング
今週の中山メーン「第48回AJC杯」(GII 芝2200m)は、春の天皇賞を占う上でも意義の深い一戦。下馬評は2005年ダービーの2着馬インティライミ優勢だが、美浦黄門こと本紙・橋本千春記者は、同じスペシャルウィーク産駒のチェストウイングに注目。指揮官の秋山調教師を直撃取材した。重賞初挑戦のAR共和国杯4着、続くステイヤーズSも3着と好走、晩成の血が開花した円熟の6歳馬だ。今年、年男の吉田隼騎手と新コンビを組み、ベストパフォーマンスを披露する。 −−まず、前走のステイヤーズS(3着)を振り返ってください。 「年にひと鞍しかない特殊な距離(3600m)で57kgを背負って未知な部分が多かったが、期待以上のレースをしてくれたね」 −−中間の様子を聞かせてください。 「前走後はここを目標に調整。スケジュール通りのメニューを消化して、いい正月を迎えることができたよ(笑)」 −−最終追い切りの感想は? 「前走は意識的に軽くした(半マイル57秒6)が、今回は5Fから。予定通りの内容と時計に満足している」 −−吉田隼騎手はテン乗りになりますが、何か注文は? 「1週前にまたがってもらったし、研究熱心で頭のいい騎手なので、癖はつかんでくれたと思う」 −−その癖とは? 「折り合いが難しい。でも、最近はだいぶ解消されてきたから大丈夫だと思う」 −−折り合いに課題を抱えながら、5人の騎手(バルジュー、田中勝=2勝、後藤、藤田、北村宏)で勝っているのは、実力のたまものですね。 「(4勝を挙げた)去年から急激に力をつけている。おくての血が開花した感じだけど、まだまだ伸びしろはあるよ」 −−中山コースは<0126>と、まだ勝ち星がない“鬼門”のコースですが…。 「中山はたまたま体調のいいときに使えなかった。偶然が重なっただけで、右回りがダメということはない。実際、福島で勝っているわけだし。以前は折り合いに不安があったので、東京の2000m前後の方がレースがしやすかったのは確かだけどね」 −−前走から一気に1400mも距離が短縮されます。 「3600mという特殊な距離よりは、外回りの2200mの方がむしろレースはしやすいでしょう」 −−週末は雨予報ですが、道悪馬場は? 「雨馬場は上手。他馬が苦にする分、ウチの馬には有利になる」 −−最後に意気込みを聞かせてください。 「前2戦で重賞を勝てる力がついたことを確信できたし、期待したい」
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レジャー 2007年01月13日 15時00分
確定GIII京成杯 サンツェッペリン急上昇
日曜の中山メーンは「第47回京成杯」(GIII 芝2000m)。春のクラシックへ向け、好素材がそろったなか、本紙・橋本千春の目に止まったのはホープフルSで2着に好戦したサンツェッペリンだ。ライバルに目されるピサノデイラニは芝に不安が…。メイショウレガーロは距離延長に疑問符がつくだけに、開業して間もない斎藤誠師にいきなりビッグなプレゼントを贈るシーンは十分だ。 確固たる軸馬がいない、といったら「お前の目は節穴か」と、四方八方から非難の集中砲火を浴びせられそうだ。 偉大なシンボリクリスエス(天皇賞・秋2回、有馬記念)の半弟ピサノデイラニがいるではないか。未勝利→ベゴニア賞を連勝中のメイショウレガーロの実力も半端じゃないと…。 確かに、デイラニの血統は超一流だが、せこく(?)ダートで2勝を挙げてきたところが引っかかる。陣営は「この時期の完成度は兄より高い」(葛西助手)と強調するが、未知数の芝で本当にベストパフォーマンスを期待できるのか。 一方、メイショウレガーロは2000mが未知の領域。もともと頭の高いフォームを考えると、距離延長がプラスになるとは思えないし、こちらも危険な人気馬だ。 前置きが長くなったが、本命にはサンツェッペリンを推す。 その根拠は山ほどある。まず、長くいい脚を使えること。前走のホープフルS2着はまさに真骨頂。惜しくも2着に終わったが、相手はディープインパクトの半弟ニュービギニングだ。レース終了後に五十嵐冬騎手は「最後は血に負けました」と、兄をほうふつさせる“鬼脚”に、お手上げポーズで周囲の笑いを誘ったものだ。 しかし、今回のメンバーなら決して恐れることはない。来週の自己条件(若竹賞=芝1800m)とはかりにかけ、敢然と挑戦してきたのも、陣営に勝算があればこそだ。「最低でも2着を確保して賞金を加算したい」と、斎藤誠師はしっかりとクラシックを見据えている。 3戦ぶりにコンビ復活した松岡騎手の思い入れも相当強い。というのも、サンツェッペリンが育成時代、牧場まで足を運び、自ら騎乗してほれ込んだ馬なのだ。旧前田厩舎で兄弟弟子同様の間柄だった、斎藤誠師の厩舎開業に合わせて、この馬を薦めた責任(クラシックに出走させる)もある。 男の約束を果たさなければ“騎手の一分”が立たない。血統(テンビー)は地味だが、この一戦にかける執念はどの陣営よりも熱い。
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レジャー 2007年01月12日 15時00分
土曜中山メーン・ニューイヤーS デキ究極 老雄マヤノグレイシー
1回中山競馬4日目(土)のメーンは正月恒例のオープン特別「ニューイヤーS」(芝1600m)だ。実力拮抗したメンバーがそろい難解な一戦となったが、本紙・橋本千春は西から殴り込みをかけてきたマヤノグレイシーに◎。遅れてきた大物が混戦に断を下す。 実績だけなら、ハンデ頭(57kg)のマイネルモルゲンが一歩リードだ。中山でメンバー最多の5勝を挙げているだけでなく、うち3勝がマイル重賞と中身も濃い。 しかし、肝心の状態に“?”がつく。陣営も「使い詰めできた疲れが取れず、好調時のデキにはない」(堀井師)と泣きが入っている。これが煙幕でないことは、最近の成績が如実に物語っている。実績から無印にする勇気はないが、△の評価が妥当だろう。空耳だろうか?いらない馬に、こんなに行数をさくな、とお叱りの声が聞こえてきたので本題に入りたい。 本命には、わたしと同じ熟年(8歳)のマヤノグレイシーを抜てきした。8歳といっても、<6324>とキャリアは4歳馬並み。無理使いされていないから、心身とも元気はつらつ。オロナミンC(栄養剤)も必要ない。長期休養明けの清水Sは、まさに真骨頂だ。直線最内から電光石火の差し脚で0秒3差突き抜ける快勝劇を飾っている。芝1600m1分33秒7と勝ちタイムも優秀だった。 続く中日新聞杯は1番人気に推されたほど素質は高い。結果は悪夢の13着に終わったが、敗因は歴然。勝負どころの3コーナーでラチに接触する致命的な不利を受けたのだ。幸い大事には至らず、先週の京都金杯(除外)を使えたほど。 それを証明するように、今週の追い切りで“究極のデキ”をアピールしている。あらためて、“競馬は格より調子”。この格言に思い至る。この言葉を象徴して余りあったのが、先週の中山金杯。前走で1000万特別を勝ったばかりの格下馬シャドウゲイトがなんと、7馬身差をつける逃げ切り勝ちで周囲の度肝を抜いた。その余韻が覚めやらない。このニューイヤーSは、晩生(おくて)の血が開花したマヤノグレイシーが、ベストパフォーマンスを披露する。わたしはここまで能書きを書いてきて、自信が確信に変わった。 状態もさることながら、据え置きのハンデ55kgも強調材料だし、どの角度から見ても“死角”が見当たらないのだ。差し切りが決まる。相手はキングストレイルとメテオバースト。2頭とも休み明けだが、仕上がりは良く好勝負だ。
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レジャー 2007年01月09日 15時00分
GIII京成杯 デットーリが絶賛 メイショウレガーロ 大器
今週の中山メーンは「第47回京成杯」(GIII 芝2000m 14日)。春のクラシック第1弾・皐月賞と同舞台で開催されるだけに、目が離せない一戦となっている。シンボリクリスエスの弟ピサノデイラニが参戦を表明しているが、それに勝るとも劣らない素質を秘めているのが2連勝中のメイショウレガーロだ。あのデットーリ騎手が絶賛したという大器の走りを見逃すな! 偉大なる父マンハッタンカフェは同じく小島太厩舎に所属。そんなマンハッタンを間近で見守ってきた小島太師をして、「ただものではない!」といわしめてしまう超大器がメイショウレガーロだ。いよいよ重賞初参戦、クラシックへ向け、まずは初タイトルゲットを狙う。 「ぶっちゃけ、取りこぼしに近い」と鞍上の武幸騎手が振り返るデビュー戦こそ2着に甘んじたが、続く未勝利戦でトーセンクラウンなどを退けて危なげなく勝利。クラウンといえば、東スポ杯2歳S4着など重賞戦線でも活躍目覚ましい好素材だ。フサイチホウオー、そしてドリームジャーニーなどと好戦を演じた同馬を物差しにすれば、それだけでレガーロの能力の高さが分かるというもの。すでにG級の器であることは間違いない。 それを体現したのが前走のベゴニア賞。逃げ切り勝ちだった未勝利戦とは一転、中団やや前辺りでピタリと流れに乗ると、直線でも余裕を持って抜け出し、最後はマイネシャリマー以下を1馬身3/4突き放してしまったのだ。 手綱を取ったデットーリ騎手は言う。「ステッキを入れたら過敏に反応してしまったので、ムチはその一発だけ。でも、ものすごい反応をしてくれたし、いい脚を使ってくれたよ。今後が楽しみな勝ちっぷりだったね」。世界一と名高い名手をしてこの賛辞。もしビッシリ追えることができれば、そして休み明けの不利がなければ、いったいどれほどのパフォーマンスを演じていたのか、末恐ろしい限りである。 中間もいたって順調な調整が進められており、3日に行われた1週前追い切りでは5F65秒8→52秒4→38秒3→12秒8(Wコース)と出色の時計をマーク。暮れにも坂路で好時計を叩き出しているように、競馬を1度使われた効果は抜群だ。 小島太師はこの調整過程に「だいぶようなってきた。馬がいい感じになってきたな」。言葉少なながら、その笑顔が同馬の充実ぶりを如実にアピール。間違いなく、状態面は右肩上がりのカーブを描いていることだろう。 舞台は弥生賞と同じ中山2000m。初体験の距離ではあるが、「前走も余裕があったしな。本当に追うことができれば、ものすごい反応を見せてくれると思うぞ」と同師。条件うんぬんには触れることがなかったが、それこそが師の頭の中に不安のない証拠。名トレーナーはすでにいかに勝つかをイメージしているのだ。 常勝・藤沢和厩舎からシンボリクリスエスの弟ピサノデイラニの出走も決まっているが、父の果たせなかった春のクラシック制覇まで足踏みしている余裕はない。ここも単なる通過点、一気に皐月賞候補に名乗りを上げる公算だ。
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レジャー 2007年01月08日 15時00分
シンザン記念 本田V宣言 ローレルゲレイロ 負けられない
正月競馬3日間開催のラストを締めるのは「第41回シンザン記念」(GIII 芝1600m 京都8日)。春のクラシックへ向けた戦いが、いよいよスタートする。新旧勢力が入り乱れ、実力差のつかみづらい一戦だが、関西本紙の谷口昭弘は朝日杯FS銀メダルの実績を買ってローレルゲレイロに◎。年男・本田騎手の手腕に熱い一票を投じた。 新年一発目の1面予想は、若駒跳ねるシンザン記念。昨年は公私にわたり、大殺界の一年。さしもの超武闘家(?)谷やんの心も折れそうになったが、今年は御年48歳…俗にいう年男。垂れ込める暗雲を“猪突猛進”の気迫で振り払ってみせる! もちろん、その気迫を一騎入魂させるのは三度目の正直ならず、このシンザン記念で“四度目の正直”を成就させるローレルゲレイロだ。 「京王杯2歳Sをパスしたあたりから、目に見えてグングンたくましくなった」 昆師も驚く急成長の馬体は、男馬にしては線の細かった昨夏の函館のデビュー当初(448kg)から大きく変ぼうを遂げた。 「オースミダイドウだけを交わせば勝てると思っていた」暮れのGI・朝日杯FSは死角からすっ飛んできたドリームジャーニーの強襲の前に半馬身差の2着。またもや戴冠ならず涙をのんだが、「毎回毎回、突きつけられる課題をすべてクリアしてくれる」レースセンスが一級品であることは誰の目にも明らかだ。 昨年はカワカミプリンセスで天国と地獄の両方を味わう一方、先の調教師1次試験では見事に合格。記者と同じく亥年の年男で人生の岐路に立つ本田優騎手の「ここで負けたらGI馬に失礼。格の違いを見せてやる」のV宣言を聞けば、新興勢力などクソくらえ。ローレルゲレイロが勝利の雄たけびを上げる。
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レジャー 2007年01月06日 15時00分
確定GIIIガーネットS サチノスイーティー妙味
正月の中山競馬2日目のメーンは「第11回ガーネットS」(GIII ダ1200m)。下馬評ではダート短距離界の新星ジョイフルハートが断然の支持を集めているが、ちょっと待った!フレグモーネ明けの今回は調整過程ひとつ取っても“お客さん”に終わる危険性が高いからだ。本紙特捜班は波乱の目も十分と見て、スピードはジョイフルに勝るとも劣らないサチノスイーティーで果敢に勝負といく。 ダート界の韋駄天ジョイフルハートが圧倒的な支持を集めているが、なぜか陣営の表情が暗い。 いつもなら坂路800mを馬なりで楽に50秒を切るジョイフル(12月28日は49秒0=馬なり)が3日の追い切りではまったく行く気を見せず、一杯に追われてようやく51秒1の“凡タイム”に終わったのだ。 その理由のひとつには、中間に発症したフレグモーネ(急性化膿症)が挙げられる。宮本助手は「その影響だとは思いたくないが…」と否定したものの、昨年11月の京阪杯の目標をこのガーネットSに変更せざるをえなかったのだから、影響していないわけがない。現に「追い切りを見てちょっと自信が揺らいできた」と悲観的なコメントも残している。520kgに増えた馬体を絞るのに、輸送に頼らなければいけないというのも引っ掛かるところだ。 また、これまで手綱を取ってきた天才・武豊騎手も騎乗停止で不在。59kgのトップハンデに加え、初の中山。ゴール前の急坂に対応できるのかも疑問が残る。さらに、データを見ると過去10回のガーネットSで6歳馬が一度も勝っていない。ここは2着までの評価としたい。 そこで特捜班が目をつけたのは牝馬サチノスイーティーだ。 昨年のアイビスSD(1着)で見せたその絶対的なスピード能力はジョイフルと比較してもまったく見劣りはなく、短距離界の新ヒロイン誕生を印象付けた。林調厩員も「鞍上(鈴来騎手)がレース後に『他の馬とはスピードが違いすぎる』と言ったぐらいケタが違う」と胸をはるほどだ。 ダートは久々になるものの、デビュー当時に3戦経験。まだ心身ともに完成しきっていない2歳時に(4)(1)(4)着は決して悲観する結果ではないだろう。加えて、父カリスタグローリ産駒はダート短距離馬を多く輩出し、母父はアフリートと、バリバリのダート血統であることも強調できる。 前走は3着に終わったものの、3カ月ぶりでプラス22kgの重め残り、芝が荒れた最終週と悪条件が重なっていた。それでいて、勝ち馬から0秒1差に粘ったことは高く評価できる。地力の高さを見せつけたといってもいいだろう。 もちろん、1度叩かれた効果は絶大で同厩務員は「状態は文句なし」とキッパリ。現に3日にはWコースでラスト1F12秒6(馬なり)と軽快な走りを披露している。ハンデも据え置きの52kgと恵まれた。ビッグなお年玉を運んでくれるのはこの馬で間違いない。
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レジャー 2007年01月05日 15時00分
確定GIII中山金杯 イースター お年玉
近10年で3ケタ配当はたったの2度。「第56回中山金杯」(GIII 芝2000m 中山6日)は波乱の歴史が示す通り、今年も年始めに似つかわしく(?)非常に難解なレースとなっている。そこで「本紙特捜班」は美浦、栗東の両トレセンで徹底取材を敢行。とうとうその勝ち馬を見つけ出すことに成功した。初笑いはイースターで決まりだ! 前2年はベテラン勢の前に出る幕のなかった4歳勢だが、当世代は昨年の一連の成績を見てもレベルが高いのは明らか。特捜班が迷わず◎に推すのはイースターだ。 距離不安をささやくむきもあるが、前走のディセンバーSは完ぺきな競馬だった。前半1000m61秒6のスローペースを好位3番手でピタリと折り合うと、終い3Fも34秒1できっちりとまとめる横綱相撲。瀬戸口師の「あの内容なら距離にメドが立った」という言葉通り、2000mに不安を抱かせない、実にクレバーな競馬っぷりを披露したのだ。 もともと、母バプティスタはサンデーサイレンス×アンバーシャダイ。気性の激しさから、4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、芝1400m、阪神)など短いところでの活躍が目立ったとはいえ、血統的に中距離はドンとこい。実際、昨秋のオパールS(芝2000m)では、スタートでアオッて出負け、おまけにスローペースと不利な状況のなか、上がり3F34秒1の末脚で0秒3差4着まで追い上げているのだ。前走の完勝ぶりを見ても「精神的に大人になった」(同師)今なら、まったく問題ない。 ハンデも前走からたったの1kg増なら恵まれたといえるし、「輸送競馬でもテンションが上がらずに落ち着いていた。その分、ダメージも少なかったからね」と状態面の良さにも陣営は太鼓判。今年の2月いっぱいで定年を迎える瀬戸口師だけに、こん身の調整で挑んでくるはずだ。 相手に挙げるのは、こちらも明け4歳馬のトウショウシロッコ。馬具を変えるなどさまざまな創意工夫が施され、これまでとはひと味違った競馬が期待される。「太くはないが、まだ若干、重いかも」(大久保洋師)との言葉の分だけ割り引きとした。 同じく4歳馬のグロリアスウィークも人気を集めそうだが、いくら休み明けとはいえ前走の内容がまずい。引っ掛かり通しでいいところなしだった。良化はしてくるだろうが、ハンデもイースター、シロッコと比べると明らかに見込まれたといえるだろう。 一発を狙うならシャドウゲイトか。まだ準オープンの身だが、この中山金杯は条件馬でも好走した例が多い。単騎逃げが濃厚で、中山<2202>のコース実績も心強い。ハンデ53kgなら、あれよあれよの逃走劇も十分だ。
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レジャー 2006年12月28日 15時00分
大井G 東京大賞典 古谷◎ブルーコンコルド
JRAの有馬記念が終わっても、地方競馬はまだまだ熱い!今年最後のGI「第52回東京大賞典」(2000m)が29日、大井競馬場で行われる。本紙・古谷剛彦は、休み明けで出走してくる“ツータイム・チャンピオン”アジュディミツオーにスキありと見て、中央から殴り込みをかけるブルーコンコルドに自信の◎を打った。 今年のGIを3勝し、東京大賞典3連覇という偉業にチャレンジするアジュディミツオー。帝王賞以来の実戦となるが、今年のメンバーなら主役の座を張ることは確かだ。 左前骨りゅうのためJBCクラシックを早々と回避し、ここに照準を合わせての調整。最終追い切りとなった25日はコアレスデジタルの内に併せ、5Fから62秒4→49秒5→37秒8→13秒0を最後は余力を持ってマーク。上々の仕上がりと見ていい。 しかし、ミツオーはもともと左前の蹄が弱いため、テープを巻いていたが、11月から蹄を保護する目的で使用される鉄橋鉄で調整が進められてきた。 この蹄鉄は、昔でいう「シンザン鉄」みたいなもので、U型の蹄鉄に橋渡しをしているイメージを持って頂きたい。地方競馬では、00年の川崎記念を制したインテリパワーが使用していた。 芝と比べ、ダートの実戦ではマイナス要因にならないとはいえ、地面への引っ掛かりが悪くなることは確か。二枚腰の粘りが身上のミツオーにとって、今までと違う蹄鉄でレースに挑めば、3連覇に影響を及ぼす可能性も極めて高い。当日のパドックでは普通の蹄鉄に戻っているかどうか注意してもらいたい。 狙いは、JBCマイルの覇者・ブルーコンコルドだ。JCダートは直線で前が詰まり通しだったし、度外視できる。デキは絶好で、再度中距離を使ってきた意欲を買いたい。 昨年はスムーズに運べなかったシーキングザダイヤだが、2着を確保したあたりはさすが。追っての甘さはあるが、今年の状態なら、打倒ミツオーも夢ではない。
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レジャー 2006年12月25日 15時00分
有馬V ディープ 現役続行か
国民的行事となった24日に行われた「有馬記念」(GI 芝2500m 中山)を圧勝したディープインパクト。ひとまず伝説は完結した。だが、引退式が終わったにもかかわらず、ディープ現役続行の声が各方面から噴出している。池江泰郎師、金子真人オーナーともに踏ん切りがつかない表情をすれば、武豊騎手まで「凱旋門賞のみの復帰をしたい」と複雑な心情を吐露。果たして現役続行の可能性はあるのか? “引退レース”となった有馬記念をいつも通りの強さで圧勝したディープインパクトの引退式後に、ある出来事が起こった。 池江泰郎師と金子真人オーナーが斤量室の前で談笑しているときだった。スタンドのファンから「残せバカヤロー」「お前だけの馬じゃねーんだよ」というば声が聞こえるなか、金子オーナーが神妙な顔つきで「もっと走らせたいね」と現役続行を匂わせる発言をしたのだ。周りからの「鶴のひと声でお願いします」との声が聞こえたのか、一瞬だが、金子オーナーに迷いの表情が浮かんだ。池江郎師も、記者の「いい引退式でしたね」という質問に「そうですね」とそっけない対応に終始。記者陣からは「辞めないんじゃないか」という声も挙がったほどだ。 ある関係者は「引退式にここまで人が残るのは初めてだが、きょう限りで競馬をやめてしまう人も多数だろう」と、ディープ引退後の競馬が今以上に下火になることを危ぐ。鞍上の武豊騎手も「きょうは強かった。ものすごく強かった。こんな感覚は初めて。ただ、凱旋門賞のみの復帰はしたい。無理なんだろうけど…」と本音を漏らした。 現在の中央競馬の規定では繁殖のために抹消した馬は再登録できない。しかし、地方競馬や米国では復帰が認められている。極端な例だが、種付けは3〜5月、春に全休し、夏の終わりから翌年の始めまで競走馬として走ることは不可能なことではない。誰もが疑問に感じた禁止薬物使用で失格となった凱旋門賞は、種付けシーズン外の10月。引退→種付け→復帰→引退というシナリオはあながち夢物語ではない。 さらに、ディープの母ウインドインハーヘアは1995年のドイツGI・アルポカルで、お腹に子どもを宿したまま優勝している。そのときのお腹の子、グリントインハーアイが1勝もできなかったため、母のウインドが日本のノーザンファームに売却され、のちにディープが誕生したという逸話も「ディープ現役続行」の後押しになるかもしれない。 ディープにはすでに51億円のシンジケートが組まれ、種付け料は1200万円という破格の値段がつけられている。 しかし、社会現象にもなったディープが今後も走ることができれば、それ以上の莫大な経済効果が期待できる。来年の凱旋門賞でディープの勇姿を再び見たい。これはファンの総意でもあるだろう。
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レジャー 2006年12月23日 15時00分
有馬記念 藍子サンタ 頭ドリーム 今度こそ
いよいよ2006年の最終決戦「第51回有馬記念」(GI 芝2500m)が24日、中山競馬場で開催される。ディープインパクトの引退レースとして、日本国中が注目する一戦。女優・佐藤藍子はディープの強さを認めながらも、ドリームパスポートにこん身の◎。20代最後の“ラストラン”を勝利で飾ると息巻いている。 今年も残すところあとわずか。いよいよフィナーレの有馬記念ですね。私にとって有馬記念の思い出は大好きなトウカイテイオーが、3度目の骨折からの復帰戦で勝った1993年。「骨折明けで、1年ぶりのレースで勝っちゃうなんて、何て馬なんだ!」と感動したことを覚えています。 昨年のディープインパクトが敗れた一戦も衝撃でした。観ているファンの人たちが静まり返っていたシーンは強烈だった。ゴール直後のああいう雰囲気ってそうそうないと思うので印象深かった。今年はそのディープの引退レースです。一競馬ファンとしては有終の美を飾って「さすがディープ」っていう絵を見たいけど、馬券を買う身としては裏をかきたいかな、と。そんなわけで、あくまでディープは対抗まで。私にとっては20代最後の有馬記念。私自身も20代最後を有終の美で飾りたいと思っています。 そんな夢を託すのは、ドリームパスポートです。前走のジャパンCでも推奨しましたが、古馬相手に2着した結果を見て「ディープさえいなければ…」と思わせるレースぶりでしたし、やっぱりただものではないと再確認。唯一の不安材料だと思っていた乗り替わりも問題なかったし、今回の手替わり(内田博騎手)も大丈夫でしょう。来年からはきっとディープに代わって、この馬が日本の競馬をけん引することになると思います。 単勝はドリームで。確かにディープは強いけど、レースとの相性ってあると思う。ディープにとって有馬記念は鬼門なのではないか、と。史上最強馬が有馬記念だけ勝てないっていうのも、いかにも生き物っぽくていいじゃないですか。 とはいえ、さすがに2着を外す絵って想像できない。2着に負ける絵っていうのは、昨年の有馬記念で見ているだけに、想像できるんですけど…。そんなわけで馬単はドリーム=ディープの表裏を。3連単もドリーム=ディープで、1、2着の表裏からの流しで勝負です。相手にはまずダイワメジャー。正直、この馬が超怖い!10点以上の買い目が許されるなら、メジャーからも勝負したいというのが本音。 唯一、距離に若干の不安があるので評価を落としましたが、今秋3連勝した姿を見ても、素質が完全開花なった印象。目下の勢いはホント怖いですね。あとはコスモバルク。地方出身で中央と地方の垣根を超えて頑張る姿には素直にエールを送りたい。バルクは道営所属のままだけど、笠松競馬から中央に移籍したオグリキャップ(1988、90年の有馬記念を勝利)にも通じるものがあると思うので頑張ってほしい。そしてトウショウナイト。この馬を選んだのはちょっとしたワケあり。 先日、カレーを食べたら、すごくおいしかったんです。母に「ルウは何?」って聞いたら、「ジャワカレーだ」と。普段、我が家ではジャワカレーは食べないんだけど、大人の味って感じで、すごくおいしくて感動だったんです。 で、いざ有馬記念の予想をするうえで、馬柱で母父を見ていくと、Tナイトの母父がジャワゴールド。「これだ!」とひらめいた。誕生日馬券じゃないけど、初心に返った馬券の買い方もしてみよう、と。前走のAR共和国杯で2500m戦を勝っているし、ピリリとスパイスを利かせてくれるんじゃないかな(笑)。 前回の朝日杯FSも予想は外れたけど、私が本命に推したオースミダイドウが3着したのをはじめ、推奨馬全7頭のうち、5頭が掲示板を独占。あの結果を見て「私には相馬眼がある」と確信しました。最後の有馬記念で初的中のドラマを見せますよ。絶対に当てるので信じてついて来い!馬券は(3)の単勝に200円。馬単で(3)(4)の表裏に各100円。3連単はフォーメーションで1着(3)(4)→2着(3)(4)→3着(5)(7)(9)に各100円の9点で合計1000円。
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