新年一発目の1面予想は、若駒跳ねるシンザン記念。昨年は公私にわたり、大殺界の一年。さしもの超武闘家(?)谷やんの心も折れそうになったが、今年は御年48歳…俗にいう年男。垂れ込める暗雲を“猪突猛進”の気迫で振り払ってみせる!
もちろん、その気迫を一騎入魂させるのは三度目の正直ならず、このシンザン記念で“四度目の正直”を成就させるローレルゲレイロだ。
「京王杯2歳Sをパスしたあたりから、目に見えてグングンたくましくなった」
昆師も驚く急成長の馬体は、男馬にしては線の細かった昨夏の函館のデビュー当初(448kg)から大きく変ぼうを遂げた。
「オースミダイドウだけを交わせば勝てると思っていた」暮れのGI・朝日杯FSは死角からすっ飛んできたドリームジャーニーの強襲の前に半馬身差の2着。またもや戴冠ならず涙をのんだが、「毎回毎回、突きつけられる課題をすべてクリアしてくれる」レースセンスが一級品であることは誰の目にも明らかだ。
昨年はカワカミプリンセスで天国と地獄の両方を味わう一方、先の調教師1次試験では見事に合格。記者と同じく亥年の年男で人生の岐路に立つ本田優騎手の「ここで負けたらGI馬に失礼。格の違いを見せてやる」のV宣言を聞けば、新興勢力などクソくらえ。ローレルゲレイロが勝利の雄たけびを上げる。