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書評「ニッポンの地ビール」 地ビール完全ガイド制作委員会著、アスキー

 暖かくなってきたこの季節。黄金色の泡があふれ落ちるビールをゴクッと飲み干す姿を見れば、仕事帰りに一杯やっていく誘惑に勝てるわけがない。

 日本は世界的にも優れた品質のビールを持ちながら、その種類は大変少ない。大手ビールメーカーが作るビールは、日本人が愛飲する黄色いビールことピルスナーと呼ばれる種類がほぼすべてを占める。しかし、地ビールは85種類もあり、その個性がビール通をうならせている。GW連休中には全国229の醸造所が一冊にまとまったこのガイドブックを片手に、地ビール巡りの旅に出るなんてカッコ良さそうだ。
 魅力的なビールが並ぶ中で編集部のオススメは、本書でも「エールの巨塔」と賞されているヤッホー・ブルーイング(長野県)の「よなよなエール」。栓を開ければ柑橘系のフルーティーな風味があたりに漂う。大手メーカーとは全く異なるスタイルのため、体験したことのないコクを味わえるだろう。(税別2400円)

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