監督は、日米戦争を日本とアメリカの双方の視点から『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』の2作品に分けて描いた俳優のクリント・イーストウッドです。
この作品は、1920年代のロサンゼルスで実際発生した連続少年誘拐殺人事件「ゴードン・ノースコット事件」の被害者家族の実話を元にしたものです。
内容はシングルマザーで仕事に追われるクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)!! ある日クリスティンの息子ウォルターが姿を消してしまいます。警察に調査を依頼しますが「子供は24時間以内に帰宅する確率が90%ですから…」と、まともに相手にしてもらえなえないのです。
ウォルターが帰ってこない日々が5か月続きますが、遂に警察からウォルターを保護したと朗報がはいってきます。しかし再会したウォルターは全くの別人…警察は「あなたの子供ウォルターです」と言い張り、クリスティンは我が子ではないと主張します。
クリスティンは我が子の成長、身長がのびてる楽しみを柱の前に立たせ時折、柱に傷をつけていました。保護された子供は明らかに我が子より身長が低かったことや様々な点で「私の息子ではありません」と、再三警察に主張します。
すると、警察はクリスティンを精神異常者とし、精神病院に収容してしまいます。精神病院には、警察に対して主張したため数多くの女性が収容されているのを目の当たりにします。
この作品は冒頭で記したように被害者家族の実話を元にした作品です。息子が誘拐事件に巻き込まれたことによる被害だけではなく、プラス警察の横暴な体質による被害も重なっています。
最近でも警察の不祥事がたびたびピックアップされます。大多数の警察関係者が誠実に事に取り組んでいるのですが…。ただ残念なことに少数の人が不正を起してしまった時には、全体が不正をやっているかのように印象付けられてしまいます。
警察だけではなくその人たちの注目度が高くなればなるほど非難の的になってしまいます。本人はそんなに気にした行動(発言)でなくとも、周りは敏感になって非難の的にしてしまうこともあります。そんな時は、責任の取り方により明暗を分けてしまいます。
この作品の加害者たちはどんな責任の取り方(取らされ方)をしたのでしょうか?
<プロフィール>
西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。