そんな中、ファンの鑑ともいえる人物は誰か。
「有名なのは、“イチメーター”でおなじみの某女性。7月にイチローがヤンキースに移籍した同日のマリナーズ戦で、イチローからサインをもらって感涙にむせんでいた女性です。あのサインは、彼女がイチローにねだった、最初で最後のサインなんです。そのことが日本の視聴者にも感動を与えました」(スポーツライター)
彼女は、いったいどれだけ、イチローのことが好きなのだろうか。
「2004年にジョージ・シスラーの年間安打記録を破りそうになったことに興味を持ち、ファンのために某女性がはじめたのが“イチメーター”。ところがシーズンオフに、ニューヨークの野球殿堂にイチローのスパイクなどとともにイチメーターが飾られてしまった。それをきっかけに、これだ、翌年からも続けよう、と思わせたようです。『まさか10年連続で200安打を打つなんて。世界中のイチローファンとイチメーターファンに会うことが出来、自分の大事な人生の一部となった』、と最近になってその思いの丈を話している」(同)
同女性は、「マリナーズには戻らなくても、イチローを応援し続ける」とも語っている。
いっぽう、世界中にいる、“五輪おじさん”も、ファンの鑑だ。
金色の帽子に羽織袴の日本の五輪おじさんは、今回のロンドン五輪でも意気軒昂。女子サッカー日本代表の緒戦にいきなり鯉のぼりなどをあしらった勇姿で登場し、ファンのド肝を抜いた。現在は、「現地での応援を終えて帰国した」(関係者)、ということだ。
「イチローから直々に応援要請電話を受けるなど、ファンの鑑。自分より高齢である、“英国の五輪おじさん”と再会出来なかったのが気がかりみたい」(同ライター)
秘めたる交流があるのだろう。
「ほかにも、“中国の五輪おじさん”こと陳氏(57)は、北京の中国全土横断に続いて、今回のロンドンに向けて、2年間かけて世界中の災害・紛争地帯を平和を訴えて回り、開会式の前日の先月26日にロンドン入りした。半世紀にわたり五輪を応援し続けてきた日本の五輪おじさんの後継者のような人物ではないか」(同)
行く先々で写真や握手をせがまれ、人々を幸せな気持ちにする、そんなファンの鑑のような人物がいるのは精々しいばかりだ。