丹下眞也:海外ではライブが終わる時間がかなり遅い時間になるので、(日によっては)電車に間に合わせるため、シャワーを浴びる時間も無いまま、次の国へ…みたいな感じで、ベーカリーでパンを買って電車内で食べるということがあったから痩せていったと思います。
お酒は好きですけど、知らない国で酔って電車乗り遅れてライブが見れなくなるのは嫌なので、へろへろになるまで飲むことは無かったですね。
イギリスのコンビニでは深夜0時以降、お酒を販売していなくてバーも閉まってしまうところもありました。ドイツのケルン、ベルギーのゲントを観光したんですけど、スウェーデンでBIG4のライブを見た後、飛行機の都合でスイスのチューリッヒに一泊しました。チューリッヒの日曜はほとんど店が閉まってることもあり、ホテルの周囲を歩いた程度です。(BIG4=メタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスの4バンドのこと)
ブログを見てくれた香港のOUTRAGEのファンがスイスまで来ていて、BIG4の広いライブ会場で向こうが見つけてくれて、「丹下さんですよね?一緒に写真を撮りましょう」と言われました。
BONJOVIを見たロンドンのO2アリーナのステージは、走るような大きさでは無くてビックリしました。約2週間、同じ場所でライブをやっていてソールドアウトで、その人気にもビックリです。
(ロンドンの)O2アカデミーでは、ヘッドライナーのRATTのライブがキャンセルして、料金が3500円だったところ、GIRLSCHOOLとANVILのライブだけなので1500円に変わったんですよ。ANVILの大阪のライブに行った時、プロモーターの方が会わせてくれて、メンバーが映画の後で人生が変わったと…普通の仕事をしなくてもよくなったし、立派なマネージメントがついて、お金持ちではないけれど笑顔でやれるって言ってました。(会場のO2アカデミーの)キャパが500人くらいなんですが、お客さんは100人いないですね。下手すりゃ80人くらいです。
凄くよかったのは やっぱりあの人達は本当のミュージシャンというかロック好きですよね。映画で時の人になり、少ないお客の前でふてくされてやってもよさそうですが、笑顔で生き生きと演奏してるんですよ。ミュージシャンの自分にとって彼らは本当に良い先輩で、良いお手本と純粋に思いました。映画そのままの姿を見ました。
ドイツで見たスコーピオンズの会場のキャパは5000人くらいで、野球のように会場内を売り子が飲み物を売り歩いてました。イギリスで観たダウンロードフェスティバルのAC/DCと同じように老若男女のファンが観ていました。
Q:海外の野外ロック・フェスティバルを観る点で注意することは?
丹下眞也:雨対策が必要で、野外のライブフェスティバルを観る場合は、靴がドロドロになるので捨てる覚悟でいてください。雨が降る会場で数万人が動く為、地面が柔らかくなり、沼のようにヒザぐらいまで足が捕らわれてしまいます。準備をしている人はロングコートに軍用ブーツや長靴を履いてましたね。
会場はトイレまでの距離が遠いため、男性は紙コップやペットボトルを簡易トイレがわりにして利用することも多く、それが飛んでくるのです…ぶつけられた人は液体の匂いをかぎますね。何事においても野外ロック・フェスティバルを楽しむには自己防衛が必要だと思います。
※OUTRAGEオフィシャルサイト http://www.outrage-jp.com
※文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou