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「撃つぞこら」53歳の男が、後続車の女性をエアガンで脅す ネット上では二人共に批判

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 徳島県警牟岐署は17日、エアガンを持って女性を脅迫した疑いで自称トラック運転手の男(53)を逮捕した。男のあきれた言動に加えて、意外にも脅された女性の行動もネット上で物議をかもしている。

 トラブルが発生したのは、16日午後6時50分ごろ。軽ワゴン車の助手席に乗った男が後続の車を停止させ、運転手の40代女性に対し、窓ガラス越しに拳銃型のエアガンを見せ「撃つぞこら」などと怒鳴って脅したという。

 警察によると、男は酔っており知人女性の運転する車に同乗していた模様。エアガンで脅した動機について男は、「ライトをつけて後ろからあおってきたから怒った」「エアガンは勤務先の運送会社に寄ってくるカラス駆除のため通販で購入した」と供述しているという。この点について、後続者の女性は「ライトはつけていたが、あおったつもりはない」と話しているようだ。

 事件はトラブルが起きてから10分後、男が近くの大里駐在所に“あおり被害に遭った”と訴え経緯を説明したことで発覚した。酔っていたことで冷静さを欠いていたのか、エアガンを人に向けたことの方が問題となり、逆に捕まってしまった少々間抜けとも言えるケースだ。

 これを知ったネットユーザーから、エアガンの男性に批判が集中。「エアガンでカラス打つのってアウトでは?」「そりゃ午後6時50分なら、女性はライトつけるわ」「いくら空気銃でも殺傷能力の有る物も有りますからね」「運転してないんだからエアガンの男は関係ないでしょ ただの絡み酒」といった声も。また、「運転手の知人女性、普通ならやめさせるはずだろ 酒飲んでないやつが止めないのがどうかと思う」と、男と同乗していた女性にも批判の声が上がっていた。

 その一方で、後続車の運転マナーを指摘する意見も多かった。エアガンの男性の言動は論外としつつも、「バイク乗りだけど、軽の女性ドライバーは車間を取らないから追突されそうで怖いときある」「ハイビーム点けっぱなしのヤツけっこう迷惑なんだよな」「無自覚にマナー悪いのも問題あるよ 対向車がいてもローに変えない人が増えたね」「意外と女性であおってきたりする人多い気がする」といった意見が相次いだ。特に女性ドライバーのマナーの悪さについて、少なからず思うところがあったようだ。

 エアガンは、改造して威力を増大させたエアガンを使用した傷害、器物損壊事件等の多発によって2006年に威力規制が新設された。しかし、それでも事件は起こっている。4年前には、2歳の長男にエアガンを連射してあざだらけにした父親が逮捕された。また、2年前には自宅の窓から近くを通り掛かった小中学生に向けてエアガンを撃っていた男が逮捕されている。エアガンを人に向けて発射すれば「暴力行為」として刑法の暴行の罪に問われ、また、野生のカラスを撃って殺傷した場合は鳥獣保護法に反することになる。

 とはいえ、今回の事件はドライバーのマナーも問われる問題が混在しており、意外にもエアガンで脅された女性にも非難の声が集まった形だ。車の運転にしろ、エアガンの使用にしろ、どちらも前提として良識やマナーが大切ということだろう。

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