群馬県警高崎署は6月8日、勤務先の小学校の女子トイレで女性教諭を盗撮したとして、県迷惑行為防止条例違反と建造物侵入の疑いで、同県高崎市立大類小学校の男性校長(56=同県前橋市広瀬町)を逮捕した。
逮捕容疑は、同5日午前11時55分頃、小学校1階の女子トイレに侵入し、個室の仕切りの上からスマートフォン(多機能携帯電話)を差し出し、隣の個室にいた20代の女性教諭を盗撮した疑いがある。
校長は「間違いありません」と容疑を認めている。
同署によると、校長はよほど、この女性教諭にご執心だったのか、後を付けて女子トイレに忍び込み、女性教諭が用を足す姿を盗撮しようとしたという。
女性教諭が気付いて悲鳴を上げたため、他の教諭が駆け付けて事態を把握。学校側は同6日昼に、同署に被害を届け出た。
女子トイレ付近で、他の教諭が校長の姿を目撃していたことから、容疑者として浮上していた。逃げ切れないと思った校長は、同7日夜になって出頭した。
高崎市教育委員会によると、校長は81年採用で、12年から現職。市教委の飯野真幸教育長は「断じて許せない行為。女性職員や市民の方々に対し、お詫び申し上げます。全力で信頼回復に努めます」と陳謝した。
よりによって、自身の勤務先の小学校の女子トイレで盗撮行為をはたらくとは、決して許されるものではない。それこそ、生徒に説明のしようがない。
(蔵元英二)