報道によると再逮捕されたのは、名古屋市中区の28歳無職の男。7月に逮捕・起訴された犯行と同じ手口と見られる。
初犯を実行した4月30日は、婚活サイトを通じて知り合った30歳の女性と愛知県名古屋市中区の飲食店で午後7時半ごろから食事。巧みな話術で酒を飲ませ、女性を酔わせた男は「二日酔い防止の薬を飲んだら?」と嘘をつき睡眠導入剤を飲ませた。薬の効果が現れ始め、意識を失いかけている女性を自宅マンションに連れ込み乱暴を働き、顔面を平手で何度も殴ってケガを負わせるという悪質な犯行に及んだ疑いが持たれている。その後、女性が県警に被害を相談して犯行が発覚した。
警察には、複数の女性から同じような被害相談が寄せられており捜査を進めていたという。その中で男は6月にも別の女性に「滋養・強壮の薬」と嘘をついて薬を飲ませ、同様の犯行を働いた疑いが浮上し、今回の再逮捕に至ったようだ。警察の調べに対して、男は「間違いありません」と容疑を認めており、「他にもたくさんやった」と供述しているという。警察は、婚活サイトを通じて知り合った女性を狙い、犯行を繰り返していたとみて余罪を追及している。
逮捕された男は、もともと婚活サイトを運営するリクルートマーケティングパートナーズの元社員だった。それだけに、今回の事件で企業イメージを著しく低下させる可能性も考えられる。
この事件にネットでは、「腐ってる。去勢死でも足りない」「真面目に婚活している人を陥れるなんて、男の風上にも置けない」など、容疑者への厳しい意見が多く寄せられた。その反面「騙される女もどうかと思う」「結婚を焦ってるからこんな奴とも会ってしまうんやろな」などと、被害者女性の軽率とも思える行動を批判する声も一部で見られた。
また他方では、「婚活サイトって身分証明とかいらんの? 無職って。会員登録させちゃだめでは?」「『他にもたくさんやった』のなら、被害女性達から連絡があったはず。運営会社どうなってんの?」「被害者をこれ以上出さないようにまずこの婚活サイトの社名を公表したほうがいい」と、婚活サイトの運営側に対する批判の声も高まっている。
出会いを求めるニーズが高まっている昨今、SNSと連動した安価で手軽なアプリが人気を博している。しかし、実際に事件が起きている現実を踏まえると、特に女性は改めてリスクを考慮したうえで利用するべきだと言えるだろう。