−−異質なヒーロー。
アマゾンを演じるにあたって、自分でも意外と抵抗は無かったんです。人前で上半身裸でも不思議とそこまで恥ずかしくなかったですね(照笑)。
『狼少年ケン』とか『ターザン』とか、ああいったパワフルなヒーローが子供の頃に見ていて大好きでしたし。また、自分自身が九州の野山を駆け回って自然に囲まれて育った、言わば野生児=アマゾンそのものでしたから(笑)。
『ストラダ5』が終わった後にオファーを頂いたのですが、当初は「もう、子供番組はいいよ」ってスタンスだったんです。でも、企画書に目を通して行くうちに「あっ、この役は是非やりたい!」「この役は、俺がやるべき役なんじゃないか!?」ってモチベーションが上がってきましたね。…でも、いざ主演に決まり現場に入ると、やはりと言いますか、苦労は絶えませんでした。何しろ、当初は台本に自分のセリフが殆ど載っていないんですよ。「アマゾン、吠える」とか「唸る」とか、「睨む」とか、ト書きばっかりで(苦笑)。台本を読んで、頭に入れようにも「う〜ん?」って感じで…。アクションも含めてある意味、全部体当たりでしたね。本当に僕自身もアマゾンの様に、野生の感性で挑んだ現場だったと言えるかもしれません(笑)。
−−『仮面ライダーアマゾン』。
色々な事情で、短命に終わってしまった『アマゾン』ですが、当時からのファン、そして今尚、新しいファンがいてくれるんですよ。それも10代や20代の!特に最近は、村枝賢一さんの漫画『仮面ライダーSPIRITS』(※現在は月刊少年マガジンにて『新・仮面ライダーSPIRITS』として連載:講談社刊)を読んで、『アマゾン』に興味を持って、再放送やDVDで見てファンになった子が多いみたいなんです。実に半世紀近くも前に作られた番組なのに、今でも愛されて、更に新しいファンもいてくれる。本当にありがたい事です。そして、今現在も『仮面ライダーシリーズ』は続いている。『仮面ライダーアマゾン』は僕にとって誇りですよ…!
※写真:岡崎さんのもとに、村枝賢一さんからチャリティーオークションの為の品として、特別書き下ろし色紙が贈られた。
〜3へ続く〜
(7月3日 中野サンプラザにて)
取材協力:オフィスアラキ
●東映オフィシャルサイト
http://www.toei.co.jp/index.html
●東映ビデオ「仮面ライダー特集ページ」
http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/riderguide.html
●講談社:月刊少年マガジン
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/04777
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou