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「kawaii」は世界共通語!? 原宿で「カワイイ展」=デザイン・フェスタ・ギャラリー

 4月10日から16日まで、「東京・原宿・カワイイ展3」が、デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿(東京・渋谷区)で開催された。主催は同ギャラリー。“カワイイ”を表現する作品を集めた今回の企画展は、好評だった2009年・2010年に続き3回目。

 デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿は、「表現したい全ての人のための開かれた場所をつくる」というコンセプトのもと、1998年にオープン。外国人向けのゲストハウスだった建物に装飾を施したユニークなギャラリーで、日本を紹介する海外のガイドブックにも記載されている。

 ギャラリーの年間来場者は8万人を超える。うち3割は外国人。「外国人の方は作者が無名かどうかにはこだわりません。作品を気に入ったら手に取ってくださります」とはデザイン・フェスタ・オフィスの河村悠紀子さん(29)。そんな外国人にも大人気なのが、今回の「kawaii(かわいい)」作品たち。

 河村さんによると、「kawaii」は、「otaku(おたく)」同様すでに外国で言葉として使われている。丸みを帯びた日本の二次元キャラクターや、「萌え」「ゴスロリ」「ギャルもの」を含めた日本女性のファッション、ライフスタイル、文化等を示すそうだ。外国のキャラクターだと、男性はマッチョなヒーローで女性は文句のつけようがない美人というイメージが強く、また、「pretty(ぷりてぃー)」「cute(きゅーと)」等の言葉もあるが、日本の女性たちが口をそろえて「これ、カワイイ」と感嘆するような「カワイイ様子」に当てはまる英単語は存在しない。

 さっそく、「東京・原宿・カワイイ展3」開催中のデザイン・フェスタ・ギャラリー原宿に入ってみた。

 「ギャラリーWEST」一階の角部屋にイラスト作品が展示されていた。窓辺に座っていた作家は埼玉県に住むmomi・ZOMBIEさん(もみ・ぞんび/23)。イラストやアートとは関係のない職場で働いているmomiさんは、デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿の雰囲気を「いろいろな人が集まってきて楽しい」と語ってくれた。momiさんの同ギャラリーでの出展は今回で4回目とのこと。初めて出展したときは「アートピース」と呼ばれる、壁に黄色等で枠取られたスペース(出展料1日525円・1日から)を利用したが、この角部屋が気に入って、2回目以降はここを使っているそうだ。

 「ギャラリーEAST」のシャワールームでは、イラストレーター・絵本作家の、りうんさん(33)がイチゴをモチーフにした作品を出展していた。幼稚園で働いているりうんさんにも、デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿の印象を聞いてみた。どんな作家でも出展できる手軽さと日によって展示が変わる楽しさがあり、なかでも今回の「カワイイ展」は「みんな気合いが入っている」そうだ。

 デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿では、居住目的の建物をそのまま使っているため、和室や、トイレや、テラスもあり、そこも展示室として利用されている。また、2階・3階の部屋からは裏原宿の閑静な街並みを見渡すことができる。

 「アートピース」で作品を眺めていた一般来場者の20代女性2人連れに感想を聞いてみた。「作家さんによってカワイイの基準が違い、この作家さんにとってはこれがカワイイんだという発見があって面白い」と聞かせてくれた。2人も、お気に入りの作品を見つけると、しゃがみ込んで、「これ、カワイイ」と声に出していた。(竹内みちまろ)

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