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硬派くどき術「食堂のウエートレス」編

 押忍! おしゃべりは苦手だけど女性と仲良くなりたい…という武骨な男性諸君、元気ですか? 読者から本欄に「もっと自然な振る舞いで何とかならないでしょうか」との問い合わせをいただきました。ありがとうございます。さっそく今回はプレッシャーのないテクニックをレクチャーしましょう。勇気は全く必要ありませんので、肩の力を抜いてチャレンジしてください。

 ターゲットは大衆食堂のウエートレスです。なるべく店内が混み合っているとき、昼食時などを狙います。やり方は簡単で、ご飯を「超大盛り」で頼むだけ。胃袋に自信のない男性はやめておいたほうがいいでしょう。
 ギャル曽根はともかくとして、一般的な女性はおおむね小食です。どんぶりメシをかきこむ男性を「素敵…」と思うのは、異性を実感するからです。この事実を軽視してはなりません。「お金をいっぱい稼ぐ男性がいいな」というリクエストに応えるのは難しくても、「お米をいっぱい食べる男性がいいな」ぐらいは何とかなるものです。

 さて、オーダーするときの注意点ですが、大食漢を誇るように「ご飯超大盛りで!」などと大声を出さないこと。バカっぽくて逆に敬遠されてしまいます。あくまでもシブく「サバの味噌煮定食、ごはんは超大盛りでお願いします」と低いトーンでしめます。
 ご飯はよく噛んでゆっくり食べます。消化に悪いですから。100日通ったら「超大盛り」を付け加えずにオーダーしてみてください。
 ウエートレスさんはきっと「ご飯は大盛りにしなくていいですか?」と聞き返してくるはずです。間髪いれず「あっ、大盛りで、超大盛りでお願いします」と照れましょう。大食漢であることをちょっと恥ずかしがることがポイントです。彼女の中で恋が動き出します。

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