この日の『クレイジージャーニー』は「アリコレクター」として数回番組に出演している島田拓氏が登場。島田氏と番組スタッフは、オーストラリアの奥地に生息しているという世界一危険なアリを捕獲するロケを敢行。「アリ界のエメラルド」との異名を持つ「ツムギアリ」という非常に珍しいアリおよび女王アリを調査するため、島田氏は数時間かけて巣を探した。
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だが、アリの巣は見つかるもののお目当ての女王アリはおらず、島田氏は巣を守ろうとした働きアリから酸をかけられながら探したが、見つからず仕方なくロッジへと戻る事にした。
しかし、ここで奇跡が起こった。なんと、島田氏はロッジへと戻る道端で、たった一匹で休んでいるツムギアリの女王を発見したのだ。島田氏は「本当に良いアリですね」とテンションが上がり、写真を撮るなど大満足の様子であった。
諦めかけた帰りに、まさかのお目当てのアリが一匹でいる様子はまさに「漫画的」であり、ネットでは「すげえ!」「こんな事あるの?」と驚きの声が上がった。だが、スタジオにいる松本人志ら出演陣はずっと苦笑いを浮かべており、松本は「疑うなぁ~」とコメントしたほか、バナナマンの設楽統は「偶然なんすかね?コレ?」「ウソみたいにいましたね」とコメントした。
彼らの発言の裏には『クレイジージャーニー』の黒歴史である「ヤラセ事件」が背景にあったと思われる。「ヤラセ事件」とは、2019年8月放送分の内容で爬虫類ハンターの男性に密着したロケにて、捕獲した生物6種類のうち4種類がスタッフが事前に準備していた生物であった事が判明。その後も数々のヤラセ演出が明らかになり、『クレイジージャーニー』は一時的に放送休止の処置が取られた。
今回の女王アリも、あまりに「出来過ぎた」展開がいかにもヤラセ感があり、松本の「疑うなぁ~」という発言に繋がったと思われる。
もちろん、ヤラセ事件は当時大問題になった事から、スタッフも同じ轍は踏まないと思われるが、多くの視聴者が「笑撃」を受けた展開だったようだ。