第98回は、妊娠中の暢子(黒島結菜)が店をオープンするにあたり、房子(原田美枝子)は「店の味を任せられる料理人を雇う」という条件を出す。暢子がこの条件に合う料理人を探す中、ばったり出会ったのは、食い逃げで捕まった矢作(井之脇海)でーーというストーリーが描かれた。
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※以下、ネタバレあり。
矢作と言えば、フォンターナで働いていた暢子の先輩料理人だが、待遇に不満を抱き、同僚とともに突然退職。その後、独立して麻布の一等地に店を持つも、多数の借金を抱えることに。そこで、フォンターナに泥棒に入り、売上げと権利書を盗んで悪徳金融業者に権利書を渡し、フォンターナをピンチに陥らせた人物だがーー。
第98回では、そんな矢作に暢子が「もしよかったら、うちの沖縄料理のお店を手伝ってもらえませんか?」とスカウト。その理由について、「矢作さんはうちの求めている料理人の条件を全部満たしています」と説明するも、矢作には断られてしまうという展開に。
しかし暢子は諦めず、フォンターナへ行き、房子らに矢作に手伝ってもらいたいと熱弁する様子が描かれた。
作中の登場人物たちも驚いていた暢子のこの決断。ネット上からも「なんでわざわざ矢作に…」「何されたか忘れたのか?」「自分の店でも窃盗起こされていいの?」というツッコミが殺到しているが――。
「実は、先週の予告で矢作が久々に登場していたこともあり、この展開は多くの視聴者が予想していたもの。しかし、視聴者からは“窃盗事件を起こした矢作”を起用するという意味での心配以外にも、そもそもイタリアンの料理人を沖縄料理店の料理人として起用することへの疑問の声も多く集まっています。
イタリアンレストランで長く修業してきた暢子ですが、なぜ独立して沖縄料理店を開くのか、視聴者が納得できる理由は明かされないまま。その上、沖縄に全く明るくない矢作を同情心でスカウトしたことに、多くの視聴者が困惑しているようです」(ドラマライター)
ネット上からは「料理舐めてる」「ぱぱっと教えればすぐ作れるようなもんなの? 沖縄料理って」「お店へのこだわりが全く感じられない」「三郎の伝手とかいくらでもあるだろうに」「郷土料理ってそういうもんじゃなくない?」という疑問の声が多く集まっていた。
イタリアン風沖縄料理店にでもなるのだろうか――。