きっかけとなったのは、2月27日放送の『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)で、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、橋下徹氏と安倍晋三氏が「核共有」の議論をすべきとの考えを示したことに始まる。これに対し、岸田氏は「持たず作らず持ち込ませず」を定めた非核三原則を引き合いに、そうした議論は行わないと明言した。
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松井氏はこの動きに反発する形で、「岸田総理、議論を考え無いって如何なもんでしょうか?」と苦言を呈し、「今すぐに非核三原則を破棄するなんて誰も言ってないんですがね。維新国会議員団の皆さん、日本の安全保障を考える超党派の勉強会を呼びかけましょう」と呼びかけた。
松井氏は前日の1日に、自民党の福田達夫氏が核共有の議論を「回避すべきではない」と述べたニュースに、「岸田総裁に言って下さい」とコメントを付けている。松井氏としては関係の深い橋下氏の提言を受け、核を巡る議論はやはり行うべきではないかというスタンスのようだ。
ただ、これにはネット上で「松井市長、市政を放ったらかして非核三原則にイチャモンつけるって如何なもんでしょうか?」「あなたは先ず市長としての仕事を少しでもしてください」といった声が聞かれた。松井氏のメインの仕事は、あくまで地方行政ではないかというツッコミが生じた形だ。さらに、松井氏の“論敵”の一人、元新潟県知事で衆議院議員の米山隆一氏も「総理が(核共有の)議論するなどと答えたらそれだけで国際社会の疑念を呼びます」と慎重な考えを示している。
松井氏の今回の提言は、代表を務める日本維新の会ばかりではなく、超党派の勉強会を呼びかけるもの。今後、どのような動きを見せるかは気になるところだ。
記事内の引用について
松井一郎氏のツイッターより https://twitter.com/gogoichiro