外国人株主の比率を議決権ベースで20%未満とするよう定めている放送法。しかし、フジ・メディアHDでは2012年9月から2014年3月にかけて外資比率が20%を上回っていた。
総務省は今年3月に放送事業会社「東北新社」が外資規制に違反したとして、衛星放送事業の一部認定取り消しを決定。一方、フジ・メディアHDについては認定取り消しはされず、武田良太総務相は、再発防止に向けて外資規制の審査体制強化など制度改正を検討する考えを明らかにしている。
この日の『バイキング』では終盤にこの話題について扱ったが、この話題に使われた時間はわずか2分半強。出演者たちで意見を交わすことはなかった。
また、最後に伊藤アナが「私、情報番組のひとりの伝え手として、以前ありました総務省の接待問題のニュースでは、外資規制の重要性についてお伝えしましたし、東北新社の外資規制違反については批判的なトーンでお伝えしました」とした上で、「この点、本件を受けて批判は免れず、視聴者のみなさんの信頼を損なうものであったと思います」とコメント。さらに、「私、個人の思いでありますけど、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
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しかし、この謝罪に視聴者からは、「なんで個人…?」「いや、個人じゃなくて会社として謝罪しなよ」「いつもみたいに坂上忍たちに徹底深堀りさせたら?」といった批判的な声が多く集まっている。
「実はMCの坂上忍は3月5日放送回の中で、NTTによる官僚接待を取り上げた際、ゲスト出演していた橋下徹から『民放は大丈夫なんですか?』と聞かれ、『「バイキング」はやります』と、フジテレビで不祥事が起こった場合に番組で扱うと宣言していました。今回は接待ではなく外資規制違反ですが、それでも不祥事には変わらず。結局、宣言を反故にし、自身では扱わなかった坂上にネットからは、『やっぱり不言実行』『あれだけ偉そうにやるって言ってたのにやらないんだ』『あの宣言なんだったの?』といった苦言が聞かれました」(芸能ライター)
宣言したのにもかかわらず、ノータッチだった坂上。また視聴者からの信頼を失ってしまったようだ。