今回トレード移籍が決まった田口は、ここ3年は計10勝と今一つだが、2016~2017年にかけ2年連続2ケタ勝利(10勝、13勝)をマークした左腕。内野手の廣岡は昨季8本塁打にとどまったが、2019年は2ケタ10本を記録した実績を持っている。
報道によると、今回のトレードは内野手の層を厚くしたい巨人と、投手力を強化したいヤクルトの思惑が一致し実現したとのこと。トレード成立を受け田口は「東京ヤクルトスワローズでも、田口麗斗を応援してもらえるよう頑張ります」、そして廣岡は「新天地で活躍することが、皆さんへの恩返しにもなると思いますので、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います」と、それぞれ所属球団サイトを通じてコメントしている。
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両名のトレードを受け、複数の球界OBが自身のSNSを通じコメントしている。元阪神・藤川球児氏は、3月1日に自身の公式ツイッターに投稿。「巨人、ヤクルトのトレードはお互いの選手にとって良さそう」と、今回のトレードは両名にとっていい方向に働くのではと推測した。
同日に自身の公式ツイッターに投稿した元西武・G.G.佐藤(佐藤隆彦)氏は、元ロッテ・里崎智也氏の受け売りだと前置きし「トレードって基本は良いことだからね。球団が欲しいからトレードで獲るわけで、活躍のチャンスが生まれます」とコメント。今回のトレードを機に、両名が今まで以上の活躍を見せる可能性は十分にあると期待を寄せた。
今回の一件を受けて、ネット上にも「田口は2ケタ勝利、廣岡も2ケタ本塁打をマークした実績があるからこのトレードはビックリ」、「実績的には田口の方が上だけど、巨人は本当に放出して良かったのか?」、「投手が手薄とはいえ、22歳で2ケタ打った廣岡を出すとは思わなかった」と驚く声が多数寄せられている。
同時に、「お互い近年は伸び悩んでた印象だけど、このトレードで間違いなくチャンスは広がるはず」、「両球団のチーム事情を考えると、win-winのトレードになる可能性は高そう」、「田口は投手の台所事情、廣岡は遊撃争いにそれぞれ変化をもたらしてほしい」といった期待の声も多数寄せられている。
「今回トレードを成立させた両球団ですが、巨人は正遊撃手・坂本勇人が今年33歳とベテランの域に差しかかっているため、今のうちに“ポスト坂本”にめどをつけたい状況。現在チームにいる遊撃手は俊足巧打タイプの選手がほとんどのため、長打力のある廣岡が後継者争いに付け入る隙は十分にあるでしょう。一方、ヤクルトは昨季チーム防御率(4.61)、先発防御率(4.83)がリーグワースト、救援防御率(4.33)もリーグ4位タイと投手力が課題。そのため、先発・リリーフどちらもこなせる田口にはチーム合流直後からチャンスが与えられることになりそうです」(野球ライター)
田口は25歳、廣岡は23歳と、選手としての伸びしろも期待できる年齢。果たして新天地でチャンスをつかむことはできるだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
読売ジャイアンツの公式サイトより
https://www.giants.jp/
東京ヤクルトスワローズの公式サイトより
https://www.yakult-swallows.co.jp/
藤川球児氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/kyuji22fujikawa
G.G.佐藤氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/ggsato_travers