8年ぶりにNPB・楽天に復帰した田中はここまで実戦2試合に登板(2月20日・日本ハム戦/同月27日・ヤクルト戦)。ただ、日本ハム戦では中田翔に3ランを被弾し2回3失点、ヤクルト戦でも村上宗隆にタイムリーを浴び3回1失点と本来の投球はまだ見せていない。
>>楽天復帰の田中、右肩・ひじは既に限界? 毎オフの意味深行動も金村氏が暴露「ある筋から聞くと…」<<
VTR内では田中が3ランを被弾した日本ハム戦の投球が取り上げられたが、野村氏は「(昨季までは)例年メジャーにいたわけで、そうすると(20日の日本ハム戦はメジャーでは)キャンプに入ってまだ3、4日目ぐらい(の時期)」とコメント。昨季まで戦ったMLBでは今の時期はキャンプスタートから間もない時期であるため、低調な投球が続くのは仕方がないことだと指摘した。
また、野村氏は「マー君にルーキー早川(隆久)、怪我がなければ2人で25勝はする(と思う)んですよ。25勝上乗せしたら優勝ですよ」とも発言。今後調子を整えてシーズンに入れば、ドラ1・早川と共にチームを優勝に導くような投球を見せてくれるだろうと主張した。
野村氏の後に話を振られた谷繁氏は「(日本ハム戦では)全球種投げてたし、ストレートも本当に力を入れて投げたのは1、2球ぐらい(に見えた)」と、現在の田中は自身の投球に相手打者がどのような反応をするか見極めている段階ではないかと推測。
その上で、「(むしろ)今の時期にあれだけ投げられたっていうのは、そこまで準備をちゃんとしてきたなっていう(こと)。これから投げていけば(体の)キレも出てくるしスタミナもつくし、まあ問題ないと思う」と、今後実戦登板を重ねれば調子もどんどん上向いてくるだろうという見方を示した。
今回の放送を受け、ネット上には「投球結果だけみると不安もあったけど、OBが心配無いっていうなら信用できるかな」、「マー君は入団がキャンプイン直前でチームに合流したのも2月6日からだから、1日に一斉にキャンプインした他選手と比べて調子に差があるのはある意味当然なんじゃないか」、「キャンプでは野手の方が仕上がり早いのが一般的だし、OP戦中盤くらいから本領発揮となるはず」、「ヤクルト戦後は日本ハム戦に比べてはるかに良かったって言ってたし、本人はむしろ順調と考えてそう」といった反応が多数寄せられている。
楽天・石井一久監督が、開幕2戦目となる3月27日の日本ハム戦での先発起用を既に明言している田中。登板予定日までは約1カ月だが、この期間にどれだけ調子を上げることができるだろうか。
文 / 柴田雅人