昨季まで所属していたヤンキースとの残留交渉が難航し、MLB他球団も獲得へ向けた動きをあまり見せていなかったため、今年に入り楽天復帰の可能性が取りざたされていた。球団公式サイトによると、田中の背番号は前回所属時に着用していた「18」に決定し、日程が決まり次第入団会見を行うとのこと。契約年数や年俸については掲載されていないが、各報道では今オフ巨人・菅野智之が記録した8億円(推定/球界史上最高額)を上回る年俸9億円(同)での2年契約で合意に至ったと伝えられている。
田中は日本球界で「175登板・99勝35敗3セーブ・防御率2.30」といった数字を残し、2013年には「28登板・24勝0敗1セーブ・防御率1.27」と驚異的な成績で楽天を創設初のリーグ優勝・日本一に導いた。チームは涌井秀章、岸孝之、則本昂大とエースクラスの先発を複数抱えるが、田中の復帰により先発ローテはさらに強固となった。
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田中の楽天復帰を受け、球界OBたちが自身のSNSを通じコメントしている。元日本ハムで侍ジャパン投手コーチの建山義紀氏は、28日に自身の公式ツイッターに投稿。「あの熱い投球がまた日本で見られるとなると、野球ファンの方は堪らないんじゃないでしょうか」と、田中の復帰で球界は盛り上がるのではないかと推測した。
2007~2009年にかけ田中と共に楽天でプレーした元楽天・磯部公一氏も、28日に自身の公式ツイッターに「バリバリのメジャーリーガーが、仙台に帰って来ますね 打倒ソフトバンクに向けて、最高の戦力ですね」と投稿。楽天は昨季パ・リーグ優勝のソフトバンクに「9勝15敗」と大きく負け越したが、田中の復帰で力関係が逆転するのではとの見方を示している。
元巨人・上原浩治氏は、28日に自身の公式ツイッターに「楽天すげぇな 田中将大選手が復帰…でも、それだけMLB の経営(運営)が苦しいんだろなぁ」、「どんなピッチングを魅せてくれるのか… 楽しみが1つ増えた」と投稿。MLB球団がコロナ禍などで財政難に陥っていることが復帰につながったのではと推測した上で、復帰後にどれほどの成績を残すのかを期待した。
今回の復帰劇に、ネット上にも「マー君楽天復帰!これは大ニュースだ!」、「ここ数日復帰の可能性が取りざたされてたけどまさか本当に復帰するとは!」、「2013年に楽天を頂点に導いてくれた大エースの帰還は本当に嬉しくて言葉が見つからない」、「自分は田中がヤンキースに行った後に楽天ファンになったから、初めてその勇姿を間近で見れると思うとわくわくする」、「まだ衰えていない状態での復帰だから15勝くらいは期待したいな」といった反応が多数寄せられている。
ファンやOBから大きな注目が集まる中、田中は28日に自身の公式ツイッターに投稿。本拠地・楽天生命パークで撮影されたと思われる自身の後ろ姿を捉えた写真を添え、「この度、楽天イーグルスと契約させていただきました。今シーズン、日本でプレーする決断に至った経緯や思いは、後日、入団会見を行う予定ですので、その席でお伝えできればと思います」と投稿している。
楽天は2013年を最後に、日本一はおろかリーグ優勝からも遠ざかっている。同年の快進撃の立役者である田中は、今季チームに8年ぶりの栄冠をもたらすことができるだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
建山義紀氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/tatetatetateyan
磯部公一氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/isobekoichi
上原浩治氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/TeamUehara
田中将大の公式ツイッターより
https://twitter.com/t_masahiro18