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警部補は2019年8月から2020年5月にかけ、交通違反の取り締まりを担当した際、実際には速度違反が確認できなかったにもかかわらず、パトカーから出るスピードを計測するレーザーを電柱などに照射しデータを捏造。そのデータを証拠として違反切符を交付していた。
その後、北海道警が調査したところ、実に47件でデータの捏造が発覚。証拠偽造、虚偽有印公文書偽造作成の疑いで警部補を逮捕した。取り調べに対し、容疑を認めているそうだが、動機などについては明らかにされていない。
取り締まりの際には部下3人も同行していたが、異を唱えるようなことはなかったとのこと。北海道警は今後捏造データを元に、違反切符を交付した人に対し謝罪するとともに、違反金の返還と違反点数の取消をする方針だ。
スピード違反をしていないにもかかわらず、データを都合よく捏造した上で交通切符を交付していたという事実に、「許せない。何の罪もないドライバーを捏造データで取り締まるなんて権力の濫用じゃないか」「やり方が汚い。そもそもここまでして取り締まらなければいけない理由は何なのか」「交通違反検挙にノルマがあると聞いた。ちっとも交通安全を守る機能になっていない」と怒りの声が全国から相次ぐことになった。
真面目な警察官が大半であると信じたいが、データを都合よく捏造し違反をでっち上げた人物がいたことは事実。ほかの警察官もやっていないとは言い切れない。交通違反の取り締まり方法について、不満を示す声もある中で起こったこの事件。警察の根幹を揺らしかねない事件と言わざるを得ない。