事件が発生したのは8月12日午前2時過ぎ。高岡市の路上で富山県警本部通信指令課に勤務する巡査(25)が酒を飲んだ状態で運転し、赤信号を無視して自損事故を起こす。パトロール中の警察官がその様子を発見すると、巡査は車で逃走。しかし、田んぼに入り脱輪して動けなくなってしまう。
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駆けつけた警察官が事情を聞くと、巡査は酒を飲んでいたことを明かす。検査では基準値を超えるアルコールが検出され、道路交通法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕された。取り調べに対し、巡査は8月11日午後6時半から飲食店でビールや焼酎を十数杯飲み、帰宅するため運転したことを明かす。動機については「代行の料金がもったいなかった。ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話したという。
富山県警は10日、この巡査を懲戒免職処分としたと発表。そして、首席監察官が「官民を挙げて飲酒運転の撲滅に取り組む中、現職の警察官が酒気帯び運転をし、県民の皆さんに深くお詫び申し上げる」とコメントした。
この事件に、「代行に使う金を惜しんでまで酒が飲みたい。こんな思想を持っている人間は警察官に向いていない」「代行費をケチって職を失う。今後、この事実はずっとついて回るし、人生を棒に振ったと言ってもいい」「捕まえる側がこれでは話にならない。真面目に働く警察官に失礼だ」と怒りの声が上がる。
また、富山県民からは「富山県の警察は本当に質が低いと感じている」「冤罪だった氷見事件の反省を活かせてない。こんなことではいつまで経っても信頼回復できない」という指摘が出ることになった。
警察の信頼を損なう事件。同情の余地はまったくない。