同局では3月25日、50代の男性社員が新型コロナウイルスに感染したと発表。男性はビジネス関連の部門に所属しており、取材や番組制作には関わっていないとしていた。
一部スポーツ紙によると、当面の間は、番組制作や放送に直結する業務などを除き、局内への立ち入りができなくなるという。
TBSは2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今週末の4日から19日までの約2週間、バラエティー番組のロケやスタジオ収録などを見合わせることを発表した。
同局は先月31日、60代の男性派遣契約社員の感染を公表した。
また、テレビ東京も2日、番組収録を一時中断することを発表。同局では20代の男性派遣社員の男性が新型コロナウイルス陽性と診断されたことを1日に発表していた。
そして、フジテレビの三田友梨佳アナウンサーは2日、インスタグラムでメーンキャスターを務める同局系ニュース番組「Live News α」のコロナ対策を報告した。
同局では2日までの段階で、まだ関係者の感染を発表していない。しかし、三田アナによると、新型コロナウイルス感染などによる影響を最小限に抑えるため、同番組はしばらくの間、制作スタッフの2班制を導入。三田アナは月・火・水曜日を担当し、週後半は、普段は金曜メーンキャスターの内田嶺衣奈アナが担当するという。
「普段は、視聴率や営業利益に神経質になっているテレビ各局だが、もはや社員の身の安全を確保するために緊急体制に突入した。この体制がしばらく続くと、再放送とニュース番組ばかりになってしまうが、各局ともそれは承知だろう」(放送担当記者)
コロナの感染拡大で問題になっているのが、若者たちの不要不急の外出だが、その一因はテレビ各局にあるという見方もあるようだ。
「面白くて若者たちが『家でテレビを見よう』と思えば外出は減るだろう。しかし、テレビ離れがどんどん広がり、それもあって家にいる習慣がなくなっている」(同)
テレビ各局にとって、今後のコンテンツを考えるいい機会のようだ。