同特番は2012年から年に数回放送。レギュラー時代(2003~2010年)から出演している中堅芸人のほか、最近ブレイクした若手芸人まで20組以上が出演する構成となっている。
司会の福澤朗、白石美帆のコンビも放送開始から20年経過した今も変わらない、今や伝統番組といっても過言ではない本番組であるが、先日の放送で「変わらない」がゆえに露呈したある疑惑の演出があるという。
それは、客席の笑い声だった。昨今のお笑いバラエティ番組は、3月8日の「R-1ぐらんぷり」も含め、新型コロナウイルスの影響で一般の観覧者をスタジオに入れずに無観客で開催するのが基本となっている。
今回の『エンタの神様』もいつものSPでは映っているはずの観客の姿が全面的にカットされていた。
しかし、今回番組初登場となった「ぺこぱ」のネタ中には、多くの女性観客らしき声が入っており、ネットでは「観客がいないはずなのに笑い声が!?」「もしかして笑い声を足しているのか」「ネタは面白いのに笑い声が足されていて残念」「笑い声がいつもと同じじゃないか」といった失笑にも似た意見が多く書き込まれていた。
なお、今回の放送には「ぺこぱ」「四千頭身」といった最近の若手以外にも東京03やアンタッチャブルなども出演していたが、一部は過去アーカイブからの再放送であり、またいつ頃に放送したものか紹介されることもなかったため、より一層「笑い声の付け足し」がこっけいに見えることとなった。
もっとも『エンタの神様』は「ネタ中にテロップを入れる」「ダレたネタには容赦なくハサミを入れる」など、ある意味「芸人愛のない」演出が特徴でもある。視聴者の指摘通りとするならば「笑い声の付け足し」も、エンタらしいといばエンタらしい演出。ネットでは「これこそエンタ」という声もあるという。