三浦大輔監督
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スポーツ 2022年01月24日 17時30分
DeNA、三浦政権2年目のスローガンは“横浜反撃”! チームの歴代スローガンを振り返る
DeNAは公式YouTubeで「横浜DeNAベイスターズ プレイボールミーティング2022」を行い、今シーズンのスローガンを「横浜反撃」に決定したと発表した。 昨年の「横浜一心」に続き、三浦大輔監督自身が考案し採用。昨シーズンはホームの横浜スタジアムでヤクルトに敗れ、目の前で胴上げを許すとともに、チームの最下位も決定。「本当に悔しい思いやうらやましい思い、いろんな思いが混ざっていました」と屈辱の瞬間から「やり返す。2022年は横浜反撃の年にしなければ」と決意。「分かりやすくシンプルでストレートに伝わる言葉」を選んだとした。 TBS時代は2004年から3年続けて「BE A HERO」、2007年からも「MOVE ON なせばなる」を3年間、2010年は「FULL SEASON FULL POWER, Analyzing Baseball」、翌年は「FULL SEASON FULL POWER」とマイナーチェンジするにとどまり、あまりスローガンを重要視していなかったことがうかがえる。 ところが親会社がDeNAになってからは、中畑清DeNA初代監督が2012年「熱いぜ!横浜DeNA」と声高らかに発表。2013年「勝」、2014年「心」、2015年「導」と和テイストで中畑氏らしい心のこもった言葉が並んだ。 2016年にアレックス・ラミレス氏が監督に就任すると「WE PLAY TO WIN」と英語のスローガンとなり、文字通り勝つためにプレーしたチームは、セ・リーグ3位と球団史上初のクライマックスシリーズに進出。自信を深めた2017年は「THIS IS MY ERA.」。“我々の時代”と、もう一つ上の目標を掲げると勝率も5割を超えセ・リーグ3位と、一歩ずつ強豪チームとなっていった。 戦力も整いつつあった2018年は「VICTORY is within US.」。“勝利は我々の中にある”と優勝に向けメッセージ性を強くしたが、成績はセ・リーグ4位に後退。悔しさを踏まえ、2019年は「Go Beyond the Limit.」と限界突破を表現し、チームも2位とステップアップに成功した。2020年は「NEW GENERATION IS HERE.」とチームの顔だった筒香嘉智の去った後の新世代到来としたが、成績は4位とBクラスに低迷したこともあり、ラミレス監督も解任された。 言葉は言霊ともよく言われる。昨年は最下位に沈んだが、心をひとつに戦う「横浜一心」は体現できた。2022年はその名の通り最下位からの“反撃”を目指して、2年目の三浦ベイスターズは発進する。取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年01月06日 17時30分
DeNA、最下位からの逆襲へ視界良好? 怒涛の補強ラッシュで2022年は期待大
昨年、DeNA体制になって10年目のベイスターズは満を持してフランチャイズプレイヤーだったレジェンド・三浦大輔を監督に据え、大きな期待を受けて発進した。しかし開幕直後から様々な逆風にさらされ、残念ながら最下位に沈む苦しいシーズンとなってしまった。 これを受けて球団は、ファンの想像の上をいく怒涛の補強&FA引き留めラッシュを敢行。12月のプロ野球のニュースを毎日のようににぎわせた。 まずはFA組の残留を一気にまとめた。移籍がまことしやかにささやかれていた宮崎敏郎と6年の長期契約を締結し、勝負強い大和も複数年。ゴールドメダリスト・山崎康晃も単年で契約した。さらに来年以降FA権を取得することが濃厚な剛腕・三嶋一輝と3年、復活のリードオフマン・桑原将志と4年。球団としては異例の複数年契約を結び、流出を未然に防いだ。 また長年ブルペンを支えてきた鉄腕エドウィン・エスコバーと2年、後半は無双のピッチングを見せたスターター、フェルナンド・ロメロに2年目は球団オプション付きの2年、最強助っ人打者への階段を上っているタイラー・オースティンとは3年プラスオプションで大型契約。今年で契約の切れる、チームの核となる外国人助っ人たちも次々と引き留めた。 日本ハムからノーテンダーとなっていた強打の外野手・大田泰示、10年前に涙のトレードで横浜を去った藤田一也と、パ・リーグで実績を積んだ2名の実力者も獲得。 選手だけではなく、豪華コーチ陣の招へいも話題となった。斎藤隆チーフピッチングコーチ、鈴木尚典バッティングコーチ、石井琢朗野手総合コーチの98年優勝メンバートリオに、相川亮二バッテリーコーチに小杉陽太ファームピッチングコーチと5名のOBをスタッフとして復帰させた。トドメは三浦監督、斎藤コーチの師匠にあたる小谷正勝氏をコーチングアドバイザーとして招き入れるなど、万全の体制を整えた。 2020年オフはネフタリ・ソトの引き留めには成功したものの、梶谷隆幸&井納翔一はダブルでジャイアンツに流出。補強は風張蓮と宮國椋丞の戦力外組と人的補償の田中俊太、契約しなかったスペンサー・パットンに代わりケビン・シャッケルフォードを獲得するにとどまったことを鑑みても、今シーズンの本気度がうかがえる。 オフのイベントでも「悔しい」と繰り返していた三浦監督。2022年は盤石の布陣で捲土重来を期す。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月20日 17時30分
DeNA・三浦監督、今シーズンは「競争が少なかった」? オフの大型補強で戦力アップに期待
今年で24回目になる恒例の「京急百貨店×ウィング上大岡 PRESENTS がんばろう横浜!横浜DeNAベイスターズクリスマストークショー2021」で三浦大輔監督、京山将弥、牧秀悟の3人が150人のファンの前で軽快なトークを披露。その後、三浦監督が報道陣の取材に応じた。 三浦監督は就任1年目の今シーズン、大きな期待を受けながら最下位に終わってしまった。監督自身も「変わっていかないと。2022年は新しいものを作ってみせなければいけない」と強く決心。昨年度のオフはFAで井納翔一、梶谷隆幸を放出する一方、補強はスワローズを戦力外となった風張蓮を獲得する程度の控えめな動きしかなく、現有戦力の底上げに期待するしかない状況だった。 それが一転、このオフは98年優勝メンバーをコーチとして続々招聘し、イーグルスを自由契約となった藤田一也、ファイターズをノンテンダーとなった大田泰示らの経験豊富なプレーヤーを獲得。12球団を見渡しても積極的な動きを見せている。 ベイスターズで戦ったこともある藤田に関しては「現役からどんな形でも戻ってこいよと話はしていましたし、今回縁があって現役として戻ってきてくれる」と目を細め「昨年ファームで見ていても動きは良いですし、もう一花咲かしてもらいたいと思います。経験豊富な選手ですし、ゴールデングラブ賞も取って、楽天でたくさん経験して戻ってきてくれます。若い選手に与える影響は大きい」と類まれなるリーダーシップに期待。2年前に広い札幌ドームを本拠地とするファイターズで20ホームランをマークした大田には「東海大相模高出身なので横浜スタジアムは庭みたいなもの。暴れてもらいたい」と地元に戻った大砲の復活に期待を寄せた。 今シーズンは「競争が少なかったと思います。チーム内競争を激化させていかないといけない」と“競争”を逆襲のテーマにあげた指揮官。来シーズンへの戦いは、もう始まっている。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月15日 18時30分
DeNA・三浦監督、初の“秋季トレーニング”の意義を明かす「1、2軍関係なく全員で」 新コーチとの意思疎通も順調か
ベイスターズは一昨年まで秋季キャンプと称して、野手陣は鹿児島県・奄美大島で、投手陣は横須賀スタジアムのある追浜公園内の施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」で、若手を中心に汗を流していた。しかし今年からは「秋季トレーニング」と名前も変更し、1、2軍フルメンバーでDOCKと横須賀スタジアムを併用し、汗を流している。 三浦大輔監督はこのトレーニングで「個々のレベルアップ」と目標を口にしていたが、第3クールの始まった14日には横須賀スタジアムでケースバッティングを実施。ランナーを置いた場面で、バッティングピッチャーの投球に対して送りバントや進塁打など、小技を重点に置いた練習を重ねていた。フェニックスリーグから投手から打者への挑戦をしている、来シーズン4年目の勝又温史も無難に送りバントを決めるなどのシーンもあり、練習を見守るファンからも温かい拍手が送られていた。田代富雄バッティングコーチとともにバッターボックス裏で練習を見守っていた三浦監督も「今年一年感じた足りない部分をテーマに上げています。まだまだ失敗も多いし、改めて課題だなと。来シーズン始まるまでの準備期間として始めてます」と、今シーズン最下位に沈んだチームの課題クリアにも着手していると明かしていた。 また「1、2軍関係なく、選手コーチ全員で取り組んでいます」と、今までは投手陣と野手陣に分かれ、ベテラン勢は免除されることが多かった秋季キャンプとの違いとメリットも明かした。さらに初日から指導している斎藤隆、鈴木尚典両コーチに加え、14日から合流した小杉陽太コーチと新しい顔ぶれも加わったこともあり「コーチ、スタッフともコミュニケーションをより多く取っています」と、番長らしく意思の疎通にも重きを置いているようだ。 多くのレジェンドも入閣し、期待の大きい2年目の三浦ベイスターズ。1、2軍の垣根のない秋季トレーニングの中で、昨シーズンのスローガン「横浜一心」をよりブラッシュアップさせていく。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月04日 11時05分
DeNA、日本一戦士たちの入閣でチーム崩壊の危機? 来季低迷で危惧される三浦監督への逆風とは
“1998年メンバーの集結”へ。しかし、プラス材料ばかりではないようだ。 横浜DeNAベイスターズがコーチスタッフを改造する。前巨人コーチの石井琢朗氏が一軍打撃担当、メジャー5球団を渡り歩いた斎藤隆氏が投手コーチとして招聘されるという。また、球団OBで首位打者2回の実績を持つ鈴木尚典氏も入閣する。優勝、日本一に輝いた“98年のV戦士たち”が最下位に沈んだチームの再建に乗り出す。 >>巨人・中田が原因説浮上? 石井コーチの三軍送りに憶測の声、異例の配置転換が「原監督と揉めたのか」と勘繰られるワケは<< 「石井コーチは、指導者として4球団目。広島、ヤクルト、巨人。今季はその3球団に大きく負け越しており、相手のチーム事情も知っているので、作戦参謀としても期待できます」(スポーツ紙記者) 打撃指導は折り紙付き。石井コーチたちの帰還にファンも大歓迎だが、不安材料もないわけではない。 三浦大輔監督は47歳だ。打撃、投手の両部門を統括する新加入のコーチは“ビミョ~に年上”なのだ。 今季のコーチスタッフにも年上はいた。しかし、青山道雄ヘッドコーチは61歳であり、三浦監督からすれば、オヤジとまではいかないものの、甘えることもできるひと回り年上の先輩となる。それに対し、鈴木氏は2歳年上、石井、斎藤の両氏は4つ上。現役時代の関係で言えば、三浦監督は彼らに敬語を使っていたはずだ。 三浦監督はやりにくいと思っているのではないだろうか。その疑問をベイスターズOBにぶつけてみた。 「三浦監督は2016年に引退しました。同年は二軍調整や、一軍に昇格しても好投できず、苦しんでいました。その時の投手コーチは木塚敦志・現コーチと、篠原貴行氏(現スカウト)でした。自身よりも年下が投手コーチという状況に三浦監督も配慮していましたし、木塚、篠原両コーチも気を遣っていました」 立場は異なるが、先輩後輩、年齢が逆転する役職下での気苦労は経験済みというわけだ。「三浦監督なら巧くまとめられる」とも語っていたが、選手起用などで意見が異なった場合、どんな選択を行うのだろうか。最終決定権は監督にある。監督の選択が成功した場合はともかく、裏目に出た場合は絶対に気まずい雰囲気になる。 「DeNAが球団を買収してからは『OBを大切に』と方針転換しています。フリーエージェント権を行使して他球団に移籍した選手も含め、指導者として帰還してもらおうとしています」(球界関係者) 近年、DeNAの選手たちはFA権を行使するか否かで迷うと、三浦監督に相談していた。トレード移籍した選手も必ず挨拶をしており、「番長・三浦のチーム」という雰囲気で、年上の先輩選手たちもそれを認めていた。 「来季も下位に低迷するようなことになったら、ヤバイですよ。今季は監督一年生なので誰も口にしませんでしたが、来季も連敗するようなことになれば、采配批判は避けられません」(前出・同) 三浦監督は調子の上がらない選手も起用するなど、ガマンの采配が続いた。育成と自前戦力のレベルアップで、年上の先輩コーチたちがサポートしてくれたら、最高なのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年10月07日 17時30分
DeNA、“虎キラー”三浦監督でも勝てない阪神戦…8年連続負け越しも来季のリベンジに期待
5日に横浜スタジアムで行われたタイガース戦で完全に力負けしたベイスターズ。この日の敗戦で対タイガース8年連続負け越しが決定、現役時代に虎狩りを得意としていた三浦大輔監督に交代しても、虎アレルギーを払拭することはできなかった。 今シーズン最初の対戦は4月9日、開幕投手の濱口遥大を先発に立てたが2−9で惨敗し、このカードは3連敗発進。同月23日からの甲子園では初戦、坂本裕哉の快投で初白星を挙げるがその後は連敗し、5月の横浜でも1勝2敗と負け越した。この時点で2勝7敗と完全にカモにされていたが、交流戦で勢いをつけて形勢逆転。6月25日からの3連戦をスイープすると、7月12日から2勝1敗。敵地甲子園で4つの勝ち越しを決めた。 8月からはベイスターズが東京ドームを、タイガースが京セラドームをホームにして6試合戦ったが2勝4敗で負け越し、9月12日は久々の横浜スタジアムで勝利。3戦を残して10勝12敗となり、まだ勝ち越しのチャンスを残していたが、5日の敗戦で負け越しが決定した。 ベイスターズがタイガースに最後に勝ち越したのは2013年の14勝10敗が最後。この年は藤井秀悟(現BP兼広報)の4勝を筆頭に、三嶋一輝、藤江均氏、大田阿斗里氏がそれぞれ2勝し、8人のピッチャーに勝ち星がついた。横浜スタジアムで勝ち越したのも2015年が最後で、ギジェルモ・モスコーソ氏や長田秀一郎氏など計7投手が1勝ずつ挙げ7勝6敗と勝ち越しに成功した年だった。いずれもいにしえの名前が並ぶことからしても、一昔前と認識できる。 その後は打者ではベテランの福留孝介や糸井嘉男、また大山悠輔や近本光司らに加え、今年はルーキー・佐藤輝明に苦しめられた。投手でもランディ・メッセンジャー、藤浪晋太郎らのパワースターターに、最近ではジョー・ガンケル、青柳晃洋、これまたルーキーの伊藤将司と、特定の選手にやられている印象が強い。ラミレス元監督は毎年のように「阪神に勝ち越さなければいけない」と口にしていたが、指揮した5年間負け続けてしまった。 今シーズンは後半失速してしまったが、3勝を挙げた坂本や、3割以上の打率を誇る桑原将志&タイラー・オースティンのコンビが虎狩りに貢献しただけに、来年の三浦ベイスターズに苦手払拭への足がかりも見えた。6日のゲームでは先発の大貫晋一の好投むなしく、打線が沈黙し零敗を喫してしまったが、来シーズンをいい形で迎えるためにも、今日の最終戦は是が非でも白星で飾りたい。 取材・文 ・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月06日 18時30分
DeNA、10年目の「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2021」が開催! 6連敗中のジャイアンツ撃破で悪夢払拭へ
ベイスターズが主催する夏の恒例イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2021 Supported by 横浜銀行」が9月7日から9日のジャイアンツ戦で開催。選手、コーチ陣が着用し、ファンにも配布されるユニフォームは、ボディに全体に10年目を意味する「X」に横浜DeNAベイスターズのそれぞれの頭文字「YDB」を合わせた「XYDB」を斜めに配置し、昨年同様左胸にビジターキャップでも使用されている“Y”のロゴを単体で配するデザイン。袖にはこれから未来に歩んでいく意思を込めたメッセージ「STAR NIGHT X FUTURE」を刻み、輝かしい未来を象徴した今年限定のメモリアルカラーとしてゴールド調でロゴを表現した。 発表会で、スーパールーキーの牧秀悟は「初めて『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』への参加となり、また普段と違うユニフォームを着用して試合に参加できることに対して今からワクワクしています」とし、「過去のデザインが集結しているので先輩方の思いも背負っている感じがして気が引き締まります」と意気込み、今シーズン完全復活を果たした切り込み隊長・桑原将志は「今年も『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』の青い特別なユニフォームを着用することができ、うれしさを感じております」と感謝し、「『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』が始まって10年、僕も入団から10年が経ち、これからもっともっと活躍していきますので、ファンの皆さんからの声援に応えていきたいと思います」と、チームと共に、自らのメモリアルイヤーでのスターナイトでの活躍を誓った。 過去9年のSTAR NIGHTでの通算成績は10勝14敗2引き分けで4つの負け越しとなっているが、初年度と2年目は全敗し、3年目の初戦まで7連敗スタートしたことを鑑みれば、そこそこの戦いをしている。しかし今年は、初年度の2012年、2018年と共に屈辱の3連敗を喫し、18年は結果的にCS進出を逃す元凶と言っても過言ではない内容に「スターナイトメア」と揶揄されたジャイアンツが相手。現役時代から「やられたらやり返す」をスローガンにする三浦大輔監督が初めて振るうスターナイトでのタクトで、『一人ひとりが星のように輝いてチームも、街も、元気になるそんな場所をみんなでつくりたい』というYOKOHAMAの想いを、是非とも叶えてもらいたい。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年06月24日 11時25分
DeNA、対巨人10戦未勝利から更なるドロ沼へ? 三浦監督もイライラ隠せず、異例の日程も今後に追い打ちか
巨人・山口俊投手が復帰登板を白星で飾った。ここまで、横浜DeNAベイスターズは巨人戦10試合を消化して、まだ勝っていない。開幕から3か月強、同一カードの10戦勝ち星ナシは、1989年以来32年ぶりの屈辱だ。 試合後、三浦大輔監督は「フォークボールを効果的に使われた」と山口のピッチングを冷静に分析していたが、内心は違うはず。現役時代から勝つことに強い執着心を見せてきた野球人である。「勝っても負けても、ファンのために会見に応じる」の“心情”が感情を抑え込んでいたという印象だ。 「6月中、両チームの対戦はありません。7月にならないと…」(スポーツ紙記者) しかし、その7月対戦が“異例”なのだ。 >>DeNA・三浦監督に「大輔辞めろって」チームOBが苦言 サヨナラ機で犯していたミスをズバリ指摘、ファンからは賛否の声<< 7月2日から3連戦、主催球団はDeNA。球場は「明治神宮球場」である。 東京五輪の影響によるものだ。神宮球場は東京ヤクルトスワローズが本拠地としているが、同日はバンテリンドームでの中日戦が組み込まれている。DeNAの本拠地・横浜スタジアムが利用できないため、NPBと当該チーム同士で調整し、“間借り”することになったのだ。 “球場の間借り”だが、DeNAはこの北陸遠征前の広島3連戦を東京ドームで主催している。こうした状況がしばらくの間、続くのだ。 「今さらですが、横浜スタジアムは五輪の野球・ソフトボールの競技会場となります。その準備もあって、8月31日の広島戦まではDeNAは横浜スタジアムを利用できません」(球界関係者) 地方球場で主催試合を行う方法もあったが、選手の負担も考え、横浜スタジアムで試合をする時と同じように自宅から通える東京ドーム、神宮球場が提供された。この先、神宮球場も五輪の影響で暫く使えなくなるが…。 「東京ドームでの『DeNA対広島戦』もそうでしたが、神宮での『対巨人戦』も違和感があります。DeNAは両球場でビジターゲームをこなしてきたので、球場の特徴は知り尽くしています。問題はないと思いますが」(前出・同) しかし、こんな意見も聞かれた。 神宮球場は学生野球の聖地でもある。神宮3連戦の2日目となる7月3日は、夏の甲子園大会の東京都予選の開会式が予定されている。高校野球連盟も新型コロナウイルス禍で開会式の規模縮小を決めているが、その開会式のスタート予定時間は午後1時半、DeNAの試合開始は午後5時45分だ。 「高野連とプロ野球の入れ換えなどもあり、調整が難しい」(プロ野球解説者) 室内練習場などが利用されるはずだが、試合開始までの喧騒は想像に難くない。 「DeNAが横浜スタジアムで試合を行ったのは、6月6日が最後。8月末まで帰れません。阪神が夏の甲子園大会のため長期ロードに出る以上の期間です」(前出・同) 三浦監督は東京ドーム、神宮球場での主催ゲームに対し、「問題ナシ」と一笑に付していたが、一歩間違えばそのままズルズルと連敗街道に陥ってしまう危険性もある。 6月23日の巨人戦を落とし、借金17。早く立ち直らないと、DeNAはヤバイことにならないか? (スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年06月14日 17時45分
DeNA、交流戦を足掛かりに上昇気流へ! “らしい”豪快野球の復活でついに最下位も脱出
“悪夢の交流戦”。ベイスターズにとってまさに鬼門、過去15年で勝ち越した年が4回のみで、最下位は5回を数える。通算成績も11位のカープに大きく水をあけられ、12球団最下位とまさに散々たる成績である。 しかしこの数字はいわゆる"暗黒時代"3年連続最下位の"安定の6勝18敗"も含まれる。また、2015年のリーグ戦で首位を走っていたが、交流戦の3勝14敗1分が元凶で最下位に転落した"キヨシの悲劇"のインパクトも大きい。しかしラミレス監督が指揮を執るようになった2016年は、7勝11敗と少しは持ち直し、17年は9勝9敗の5割と目標の数字に届いた。18年は8勝10敗と負け越したが、19年には10勝7敗1分と4位の好成績を挙げ、通算勝率を.402とし3割台からやっと脱出できた。 昨年はコロナの影響で中止となったため、2年ぶりの開催となった今年の交流戦。リーグ戦では調子が上がらず、苦しい戦いが続いていただけに期待より不安の方が大きかったが、ふたを開けてみれば、自慢の打棒を軸に白星を積み重ねた。波に乗れた大きな原因は、開幕6連戦の勝ち越しにあったとみる。 最初のオリックス戦の先発は、山岡泰輔、宮城大弥、次戦の楽天戦は涌井秀章、田中将大、早川隆久と対戦。戦前は各チームの主戦級が次々と出てくるローテーションに、悲観的になるざるを得なかったが、実際は3勝2敗1分けと見事な勝ち越し。特に初戦、山岡からホームラン攻勢で大勝したゲームで打線に勢いが付き、その先も濱口遥大以外ピリッとしなかった先発陣を強力にバットでバックアップし、チームを勝利に導いた。結果17勝40敗とカモにされていたソフトバンクに負けなし、ロッテにも勝ち越しに成功。最後のロードで負け越してしまい交流戦優勝は逃してしまったが、9勝6敗3分の3位で堂々フィニッシュ。リーグ戦から見れば上出来すぎると言っても過言ではあるまい。 リーグ戦では.237、ホームラン37だった打線は、交流戦で打率.297と12球団トップ、ホームランは24本と12球団トップタイの数字を残し、豪打でパ・リーグを撃破した。最終戦も日ハムに勝利し、リーグでも5位に浮上。今週末から再開するリーグ戦でも、ベイスターズらしい豪快な野球でセ界をかき回してもらいたい。 取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年05月06日 17時30分
DeNA、敵地の改名が追い風に? 昨季の苦手意識を払しょく、次カードはハマスタで虎退治へ!
昨シーズンのナゴヤドームでの成績は1勝11敗。勝利したのは初戦の7月14日のみで、11月5日の最終戦で11連敗目を喫した際には、ラミレス政権2度目となるBクラスが確定するなど厳しい戦いを強いられていた。 しかし、今年は違う。昨年よりも苦しいチーム状況の中、バンテリンドームでは6戦して4勝2敗と2カード連続で勝ち越し。詳細を確認すると、昨年は12戦で得点は19、失点は49だったが、今年は既に得点23、失点17。それに伴い、防御率は昨年4.45から2.60と大幅良化。打率も昨年の.225から.266とこちらもかなり上がっている。 勝ち方も印象が良く、4月の3連戦初戦は昨シーズン3戦3敗、25イニングで1点も奪えなかった難攻不落の大野雄大から、神里和毅のグランドスラムなどで快勝。3戦目も昨年苦手としていた松葉貴大から、ルーキーの牧秀悟が逆転2ランを放ち、追いつかれても最終回に倉本寿彦、戸柱恭孝がタイムリーで突き放し勝利を挙げた。 ゴールデンウィークの3連戦も、3日は今シーズン初登板かつ初先発のマイケル・ピープルズが、6回無失点と期待以上の快投を見せ、苦しいローテーションとフル回転のブルペン陣を救うと、4番キャプテンの佐野恵太がホームランを放つなど、投打の歯車が噛み合った勝利となった。5日は開幕投手を任されながら、前回登板でやっと勝ち星を挙げた濱口遥大がキレッキレのピッチングを披露。先取点を許さなかった佐野の好返球、代打の桑原将志と山下幸輝が共にタイムリーで全打点を挙げるなど“三浦マジック”も冴え渡り、3カード連続の勝ち越しを決めるナイスゲームとなった。 ナゴヤドームからバンテリンドームに改名したことが、ベイスターズにとっていい風が吹いたのか、それとも三浦監督との相性がいいのか。勝負の世界は理屈では解明できないことも多々あるが、苦手球場を払拭出来そうなことは間違いなく好材料。名古屋で勢いをつけた今、今度は本拠地・横浜スタジアムで、これまた苦手のタイガース退治に挑んで行く。 取材・写真・文 / 萩原孝弘
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