三浦大輔監督
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スポーツ 2021年04月22日 16時45分
DeNA、今こそ思い出せ「横浜一心」! 9連敗と苦戦続くも、低迷脱出の兆しは投打に
23試合消化、3勝16敗4引き分け勝率.158の最下位。打率リーグ5位.227、防御率.4.79リーグ最下位。現在も引き分けを挟み9連敗中と苦しすぎる戦いを強いられているベイスターズ。フェルナンド・ロメロら新外国人の入団会見の際に、三原一晃球団代表が「最も大きな原因は、外国人選手の入国が遅れてしまったことだと思います。我々の仕事ができていなかった。申し訳ない」と謝罪する異例の事態となっている。 21日のドラゴンズ戦では、これまで防御率.5.84で、前回ベイスターズ打線も得点は出来ないながらも、5回6安打4四球と攻めた勝野昌慶相手に、6回まで入江と佐野恵太のフォアボールのみで、あわやノーヒットノーランかと思わせるようなゲームで大敗。三浦大輔監督も「何とかしようと皆でやっているが結果が出ない…」と見ているのが辛くなるような現状だ。 しかし、ポジれる要素もあったのも事実。先発のドラフト1位ルーキー・入江大生は、3回までは力のあるストレートを武器に9人で片付け、5点ビハインドで登場した2番手の櫻井周斗は、嫌な流れを断ち2回無失点と好投。開幕ダッシュの躓きの一つの原因ともなった石田健大も、リラックスできるポジションながら1イニング1奪三振を含む3人でピシャリ。待ちに待ったエドウィン・エスコバーも復帰登板し、ほぼぶっつけ本番のためか失点はしたものの、MAX155キロの剛球は健在だった。 打撃もタイラー・オースティンに1号ホームランが飛び出し、ネフタリ・ソトも右方向に長打と復調気配。9回には祖父江大輔から宮崎敏郎がセンター前ヒットで3割復帰を果たすと、佐野もスライダーをライト前に運ぶヒットを放つなど、完敗の中にも明日への機運が高まる終わり方に見えた。まだ地元横浜で1勝しか出来ていないのは現実だが、今こそ三浦監督がファンに願った「横浜一心」を胸に、ファンも街も一丸となって援護射撃をする時ではなかろうか。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年03月31日 11時20分
DeNA・三浦監督、不調の石田にあえて投げさせた? 逆転負けは「自分の継投ミス」猛省の裏にあった思惑とは
「初勝利」を飾ることができなかった。ともに“勝ち星ナシ”で迎えた東京ヤクルトとの一戦は(3月30日)、三浦大輔監督に投手継投の難しさを痛感させる結果となってしまった。同時点で勝ち星がないのは、セ・リーグでは横浜DeNAベイスターズだけだ。 「3点リードで迎えた8回表に左腕・石田健大を投入し、逃げ切りを図りました。その石田が打ち込まれ、3戦連続での失点となりました」(スポーツ紙記者) 石田は昨季、50試合に登板して25ホールドをマークしている。「勝ち試合で使う投手」と位置づけられているが、まだ本調子にはなっていない。 「石田に早く立ち直ってほしいから、そのきっかけとなる登板機会を与えたのだと思います」 三浦監督を現役時代から知るプロ野球解説者がそう語っていた。 >>DeNA・三浦監督、機動力強化が不発でも余裕を見せるワケ シーズンの行く末は前巨人・田中次第?<< 「あえて石田を投げさせた」のだとすれば、三浦監督は、クローザーに繋ぐ7回と8回を重要視していることが分かる。 7、8回を託すセットアッパーの投手について、思い当たるものがある。今季のペナントレースが開幕する直前、各球場でこんな声が多く聞かれた。「今季は引き分け試合が増えるそう」――。 新型コロナウイルス禍で、今季は9回打ち切りの特別ルールで行われる。その特別ルールが引き分けの試合数を増やし、さらに、強いチームとそうではないチームの差が大きく開いてしまうと危惧されていたのだ。 「例えば、同点のまま8、9回の攻防に入ったら、監督は延長戦を意識します。延長戦で投げてもらうリリーフ投手を残しておかなければなりません。でも、今季はそんなやり繰りは心配しなくていいので、どんどんリリーフ投手を投入できますし、8、9回を投げるセットアッパーが好調なら、投手継投策で引き分けに持ち込むことができます」(前出・同) 見方を変えれば、セットアッパーが本調子ではないことがDeNAの連敗スタートの要因と言えそうだ。 また、選手層の厚いチームはリリーバーの大量投入だけではなく、代打攻勢も仕掛けていける。強いチームとそうではないチームのゲーム差が「大きく開く」と予想される理由は、そこにある。 「もうしばらくの間は、我慢して不振投手も使っていくつもり。でも、先発投手から山崎につなぎ、その山崎に2イニングを投げさせ、クローザーの三嶋につなぐ継投策も囁かれています」(前出・スポーツ紙記者) 山崎、三嶋の新旧クローザーがフル回転すれば、チームの雰囲気も好転するだろう。 三浦監督は「自分の継投ミス」と言い、同日の逆転負けの敗因を全てかぶったが、こんな話も聞かれた。 「現役時代から『打たれても下を向かない』が信条でした。でも、球場と自宅を往復するクルマの中では一人になれるので、その中でストレスを発散させているそうです」(球界関係者) 大音量のBGMをかけ、歌いまくるそうだ。当然、クルマの窓は閉め切られているから外には漏れない。逆転負けを喫した30日、“大音量”は確認できなかったが、リリーフ陣の調子が上がってくるまでの間、クルマの窓は閉め切ったままとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月26日 11時10分
DeNAドラ2・牧なら菅野攻略も可能? OP戦での新人離れした技術、三浦監督もマー君に続く“大物食い”に期待か
阪神・佐藤だけではない。巨人対DeNAの開幕戦のキーマンも大卒ルーキーとなりそうだ。 「自分の頭の中では、ほぼ固まっています。新人? 入ります」 開幕前日、その舞台となる東京ドームでの練習前、横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督が取材に応じ、スターティングメンバーについてそう答えた。 >>DeNA・三浦監督、戦略明かし「失敗する予感しかしない」反発の声 昨季も3チームが掲げた機動力強化のデメリットとは<< DeNAで開幕一軍入りを果たした新人は、2人。5位の池谷蒼大投手(ヤマハ)と2位・牧秀悟内野手(中大)だ。牧の開幕スタメンデビューが決定的となった。 その牧はファーストに入って守備練習をこなしていた。阪神・佐藤の活躍で目立たなかったが、牧はオープン戦で打率2割7分3厘、打点3。「3割5分1厘」という、チームトップの出塁率(注・1打席1出塁のみで10割の田部隼人を除く)が決め手になったようだ。 「近い将来、クリーンアップの一角を任されると思います。大学日本代表では4番も務めており、右の大砲候補として、昨秋のドラフト会議でも注目されていた選手です」(スポーツ紙記者) 巨人の開幕投手は昨季、MVP、最多勝、勝率1位などのタイトルを獲得したエースの菅野智之投手だ。 オープンで好成績を収めたとは言え、新人の牧がキーマンになると予想される理由だが、それは彼の打撃テクニックにある。“変化球を拾う”のが巧いのだ。その打撃技術は、新人とは思えないほどだ。 「変化球でタイミングを外されても、バットに当てることができるんです。下半身主導の打撃技術もしっかりしているから、変化球を当てただけの打球がヒットになることも多い」(ライバル球団スコアラー) 菅野は変化球を投げる割合の多い投手でもある。 特に今年は桑田真澄投手チーフコーチ補佐の指導で、カーブを多投している。そのカーブで対戦バッターのタイミングを外す効果はオープン戦で証明済み。だが、牧にはタイミングを外された時に「バットに当てる技術」がある。ヒットにならなかったとしても、ファールで粘ることはできるはずだ。 「牧は大型二塁手として注目されてきました。三浦監督は守備面での負担を軽減させ、今季は打撃に専念させるため、一塁を守らせることにしました。一塁を予定していたソトの来日も遅れているので」(前出・スポーツ紙記者) 牧が菅野攻略の突破口を切り開くかもしれない。「名投手に対して自分のスイングがしたい」と新人自主トレで語っていたように、本来の打撃スタイルは初球からフルスイングしてくるタイプだ。楽天とのオープン戦では田中将大投手から2打席連続で快音を響かせた(3月14日)。牧は“ビッグネームとの対戦”に強いタイプなのかもしれない。 3・26、東京ドーム。順位予想ではDeNAを上位に挙げる声は聞かれなかったが、波乱の幕開けなんてことも十分に考えられる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月25日 11時10分
DeNA・三浦監督、機動力強化が不発でも余裕を見せるワケ シーズンの行く末は前巨人・田中次第?
横浜DeNAベイスターズのキャンプを訪れたファンは、きっと同じ感想を持ったはずだ。「声が出ている」「明るくなった」と――。 これも、三浦大輔新監督のチーム改革の一環だが、不安要素もないわけではない。「機動力」は、開幕戦には間に合わないようだ。 「三浦監督は『今はそれでいい』と言っていますが」(プロ野球解説者) 対外試合6試合を終えて、約34%。何の数字かというと、盗塁の成功率だ。21回も仕掛けたが、成功したのは7回しかない。就任した直後から俊足の神里和毅外野手の1番定着を理想と語っていたように、チームに機動力を定着させようとしていた。 足の速い選手も少なくなく、その狙いは間違っていないが、盗塁の成功率がこんなに低いようではペナントレース本番では怖くて仕掛けられないだろう。 >>DeNA・三浦監督、戦略明かし「失敗する予感しかしない」反発の声 昨季も3チームが掲げた機動力強化のデメリットとは<< 「二軍監督だった昨季、ファームの選手を走らせ、手堅くバントも多用していました」(前出・同) 今さらだが、そんな試合運びを見て、「三浦監督の誕生は近い」とメディアも確信していた。一軍を預かっているラミレス監督は犠打、盗塁を仕掛ける作戦をあまり好まなかった。盗塁数は20年まで2年連続でリーグ最少、犠打においては5年連続、つまり、監督だった全5年間、「バントで送る」という攻撃を嫌った。 三浦監督は二軍で真逆なことをやっていたのだ。 「チームに走るという意識を植えつけるのが狙いなのか、本当にペナントレース本番でも『機動力』を絡めるつもりなら、ベンチも動かなければなりません」(球界関係者) プロ野球の盗塁とは、「足が速い」という選手個々の身体能力だけではほとんど成立しないのだ。昭和時代からそうだが、スコアラーが対戦チームの主力投手の映像を集め、牽制球を投じる時とそうでない時のクセを徹底的に分析する。また、2000年代からはバッテリーの配球傾向も合わせて研究するようになり、「球速の落ちる変化球が投じられた時に走る」というやり方も定着している。 外から見る限り、DeNAのスコアラーなど裏方スタッフがそういった研究をしている形跡も見られないのだ。 三浦監督は盗塁の成功率が低いことをメディアに質問され、こう答えている。 「やってみないことには、何ができて何ができなかったのかが分からない。やってみて、見つかった課題をつぶすように練習で取り組んでいけば…」 「簡単には変わらない」の言葉も何度か繰り返していた。三浦監督も盗塁が選手とスコアラーの共同作業であることは分かっているはずだ。額面通りに受け止めれば、機動力野球への変貌よりも、チームの意識改革という第一段階が目的のようだ。 「対外試合が始まってから、FA移籍した梶谷の人的補償で巨人から獲得した田中俊太内野手の名前を挙げるようになりました。二遊間の守備固めを狙っての田中獲得でしたが、田中は対戦投手のクセや配球傾向にも着目でき、三浦監督の評価もうなぎ登りです」(前出・同) その田中が定位置を獲得し、巨人戦で機動力を発揮してくれたら、痛快なシーンとなるだろう。三浦監督は現役時代から「やってみろ」が口グセだ。成功すれば御の字、失敗してもそれが後の糧となるという持論だ。今は盗塁成功率の低い選手たちに「なぜ、失敗したのか」を考えてほしいと思っているのだろう。 すぐに「答え」を与えない。考えさせている。遠回りかもしれないが、人に教えられたことよりも自分の見つけたことの方が本当の力になる。三浦改革はその歩みは遅いが、着実に進んでいるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月18日 17時50分
DeNA、走る番長野球が浸透中! なるか30年ぶりのオーバー100盗塁
「如何にして得点を挙げるか」三浦新監督が、就任時から一貫して取り組むテーマだ。昨年はチーム打率は高いが、得点は少なく結果的にはBクラスに転落したチームを引き上げるべく、今年はキャンプから走塁改革に着手。対外試合では一軍二軍問わず、積極的に盗塁を仕掛ける場面が目を引く。 昨年までは編成上の特性と、ホームの横浜スタジアムが狭くホームランが出やすい環境にあることも関連していると思われるが、19年は盗塁40個、20年は31個と2年連続でリーグ最下位の成績。93年に横浜ベイスターズと球団名を変更してからは、97年の87個が最多となっており、スチールを武器にしている印象は少ない。 しかし、横浜大洋ホエールズ時代は、盗塁100個超えは7回をマーク。85年には脅威の188個を記録する、機動力溢れるチームだった。この年は近藤貞雄氏が監督に就任し、1~3番に高木豊氏、加藤博一氏、屋舗要氏を並べる“スーパーカートリオ”を結成。3人で計148個と走りまくり、翌年も屋鋪氏が48個で盗塁王を獲得するなど、彼らを中心に計180個をマークした。 最後に3桁盗塁となったのは、91年の130個で、屋鋪氏、高木氏は20個を超え、宮里太氏、高橋雅裕(当時・眞裕)氏、RJレイノルズ氏、清水義之氏の4人が2桁盗塁と、満遍なく走れるラインナップが揃っていた。 17日の練習試合でも、昨シーズンファームでチームトップの盗塁15個を決めている俊足の宮本秀明を、特別ルールにより5、7、9回と3回代走として起用。知野直人、中井大介と計3回の盗塁を企図するなど走塁への意識の高さが窺われた。宮本に限らず、神里和毅、関根大気、乙坂智、桑原将志の外野手陣に加え、ジャイアンツからFAの人的補償で加入した田中俊太と、走れる選手は決して少なくないベイスターズ。外国人選手は今なお来日未定となっている不透明な状況だけに、足を駆使して掻き回すスタイルは、番長野球の明暗を分けるキーポイントに成りうる。その先には30年ぶりの盗塁100個も見えてくるかも知れない。文・写真 萩原孝弘
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スポーツ 2021年02月10日 11時25分
DeNA・三浦監督、就任会見での発言が早くも実現? 梶谷が抜けた「1番・中堅」にも新星出現か
サイレント。いや、本当の意味でチームが変わるとは、こういうことなのかもしれない。 横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督は、キャンプ第2クール最終日の2月9日、「段階を追って上がってきている」と、手応えを語っていた。 指揮官が交代し、練習メニューも少しだが見直された。バント練習に30分も費やし、フリー打撃はマシンではなく、「対投手」にするなど、より実戦的な内容となっている。 「新しい練習メニューを取り入れたわけではありません。『重点を置く個所』が変わっただけ」(プロ野球解説者) 昨季のチーム総本塁打数135、チーム打率2割6分6厘は、ともにリーグトップ。しかし、犠打、盗塁はワーストだった。 投手出身の監督らしく、堅実に1点を取り、それを継投策と守備で守り切るスタイルに変えたいのだろう。長時間のバント練習などがその一環である。 もっとも、バットを寝かせて打球を転がす練習は“地味”であり、選手も集中しなければならないので“無言”となる。一見、活気がないように感じるが、チームは確実に変わりつつある。 そんな“無言の改革”は投手陣にも見られた。 「三浦監督は先発ローテーション入りさせるピッチャーをまだ明言していません。打順もポジションも」(チーム関係者) 前政権ではキャンプイン早々に、先発オーダーや投手編成を明言していた。三浦監督の頭の中に青写真はあるはずだが、明言しないことで投手陣をヤル気にさせているのだろう。 「エースの今永、東が復帰できるのかどうか分かりません。昨季ブレイクした大貫、平良も2年続けて活躍できるのか分からないし、ルーキーイヤーに活躍した投手が翌年に故障離脱する傾向も続いています。投手力全体を底上げしないと」(前出・プロ野球解説者) >>元DeNA・濱矢がNPB復帰へ始動! ラミレス前監督とタッグ結成、新天地・茨城も全面サポートを約束<< DeNAは担当制が確立しているチームでもある。データ解析の作戦担当、トレーニングやリハビリに関する専門家もいて、スコアラーも他球団から一目を置かれている。 「現場コーチは、トレーニング・リハビリ担当に口を挟みません。トレーニング担当も選手が自分の手を離れたら、現場コーチに口を挟みませんが」(前出・チーム関係者) 担当制による棲み分けができているのは、むしろ良いことだ。しかし、全てを統括する監督の立場からすれば、どこまで関与していいのか、そのさじ加減が難しい。 三浦監督は就任会見で「一、二軍の情報共有も」と話していたが、この言葉にはチームの内情が秘められていたわけだ。 梶谷の移籍で空席となった「1番中堅」を狙い、神里和毅が目の色を変えていた。ドライチ投手の入江大生(明大)、2位の牧秀悟(中大)も順調な仕上がりを見せていた。 「4年目の宮本秀明が良い。外野の定位置争いに食い込んできそう」(前出・プロ野球解説者) 新戦力の出現、選手がヤル気になっているということは、三浦監督が担当コーチを巧みにプロデュースしているのだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月04日 17時30分
DeNAキャンプ、京山・阪口が一軍スタート! 高卒右腕コンビにかかるブレイクスルーへの期待
5年間務めたラミレス監督から三浦大輔監督に指揮官が代わり、遂にキャンプインした新生ベイスターズ。「フラットな視線で見ていきたい」と今までの実績をリセットし、「コーチからの意見を総合的に判断」して新監督が最終決定した、春季キャンプの一、二軍の選手振り分け。昨年主にファームにいた選手も多い中、投手陣では昨年はともに二軍スタートだった京山将弥と阪口晧亮が一軍に抜擢された。 今年で5年目となる京山将弥は、2018年には春先からローテーション入りし、いきなり無傷の3連勝を挙げるなど、期待以上の活躍で6勝6敗の成績を残した。2019年は未勝利と足踏みし、昨年も9月6日までは一軍でも出番はなかったが、その試合で先発すると5回5失点ながら久しぶりの勝利を挙げた。最終的には5回先発1回救援で2勝1敗の成績でシーズンを終えた。 同じく4年目の阪口皓亮は昨年、8月22、30日に一軍で先発のチャンスを手にしたが連敗し降格。11月1日にもう一度上がってきた際には、初勝利とはならなかったものの5回1失点と好投し、成長の跡が感じられた。3日にはバッティングピッチャーとしてマウンドに上がり、対戦した嶺井博希からは「真っ直ぐも速く、力のあるボールを投げていた」と評価されるなど、調整も順調な様子だ。 昨年ファームの監督を務めていた三浦監督から、じっくりと目をかけられていた2人は、19年オフには川村丈夫コーチから強化指定選手に指名されたプロスペクト。昨シーズンはともに150キロ以上のストレートを投げ込み奪三振率も高く、スケールの大きな本格派としての成長が期待されている。 現状、ベイスターズはエースの今永昇太は左肩、2018年の新人王・東克樹は左肘のトミージョン手術でリハビリ組に入っており、昨年チーム2位タイの6勝をマークした井納翔一はジャイアンツにFA移籍。昨年も苦しんだ先発ローテーションは、チームにとってウイークポイントの一つとなっているだけに、“三浦チルドレン”の2人が、この一角に食い込めることができるのか。キャンプの見どころの一つとなりそうだ。文 ・ 写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年01月28日 11時00分
DeNA・三浦監督、開幕戦での勝利は絶望的か 阪神・矢野監督とも因縁? 現役時代の“負の歴史”は払しょくできるのか
巨人、東京ヤクルトと続き、最後の5カード目で矢野阪神とぶつかることに“因縁めいたもの”を感じているのではないだろうか。横浜DeNAベイスターズの三浦大輔新監督のことだ。 セ・リーグが2021年のペナントレースの日程を発表した(1月25日)。DeNAは敵地・東京ドームで開幕戦を迎える。その後、本拠地・横浜スタジアムに帰り、東京ヤクルト、広島と戦い、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)で中日戦を、そして、また、横浜スタジアムに戻って矢野阪神と激突する。 三浦監督はセ・リーグの他5球団と一巡するこの「ホーム9試合、ビジター6試合」で勝ち越し、優位に序盤戦を進めたいと思っているはずだ。しかし、三浦監督は“這い上がっていくオトコ”なのかもしれない。 >>DeNA・三浦監督「まだ決めていません」抑えについて白紙を主張 山崎の復調を熱望? “ダブルストッパー”を期待するファンも<< 7敗、NPB史上ワースト2位タイ。三浦監督が現役時代に作ってしまった「開幕戦」の記録だ。 「三浦監督は現役時代、開幕投手を7回務めました。しかも、7戦7敗。要するに開幕戦で勝ったことが一度もないんです」(プロ野球解説者) 三浦監督が初の栄誉を掴んだのは、1999年。ヤクルト戦だった。02年にまた大役を務めたが、広島に敗れた。04年以降は4年連続で選ばれてきたが、ヤクルト、中日、そして巨人とは2回続けて敗れている。最後の開幕投手となった09年も中日打線を抑えられなかった。 「三浦監督は打線の援護に恵まれず、開幕戦で勝てなかったというイメージです。05年の中日戦では9回にアレックス・オチョアにサヨナラ満塁ホームランを食らいました。8回まで無失点に抑えていたのに、です。開幕投手での連敗スタートとなった広島戦も好投し、唯一、釣瓶打ちにされたのが06年の巨人戦でした」(前出・同) 監督となって初めて迎える開幕戦は、「開幕投手」とは異なる緊張感もあるだろう。 “初陣に弱い”というイメージを、監督となって払拭してもらいたいものだ。 また、奇しくも開幕ゲームという舞台でぶつかっていない阪神戦にも、「遺恨」があるようだ。 「07年シーズン、三浦監督は『35イニング連続無失点』の記録を作りました。これは球団新記録として、今も抜かれていません」(ベテラン記者) その連続無失点の記録が途切れたのは、同年7月27日。甲子園球場での阪神戦だった。しかも、記録を終わらせる「1点」は、矢野燿大監督のバットから生まれていた。 「打ち損じの打球が一塁手の前に転がりました。でも、運良く(?)、ボールが一塁ベースに当たって、ヒットになったんです」 当時を知る関係者によると、矢野監督は一塁ベース上でニンマリし、三浦監督はマウンド上で苦笑いしていたという。 「三浦監督は解説者時代、関西のテレビ局でも仕事をしていた関係で、当時のことを矢野監督に質問しています。お互い良い思い出のようでしたが」(関係者) 現役時代、開幕ゲームに勝ったことのない三浦監督とすれば、その負の連鎖を止めておきたいはず。開幕戦でサヨナラ満塁弾を食らった05年、三浦監督は最優秀防御率のタイトルを獲得している。「這い上がっていく」のイメージが強いのは、負けても向かっていくという投球スタイルによるものだろう。チームに所信表明をするのはキャンプ前夜の1月31日。三浦監督はどんな言葉でチームを奮い立たせるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年12月21日 17時30分
DeNA、人的補償は田中俊太でスピード決着! 過去3例と同様の成功へ三浦新監督もエール「共に優勝をめざして頑張ろう!」
年俸水準がBランクに当たる梶谷隆幸がジャイアンツへFA移籍し、ベイスターズは人的補償を求めると、締結合意から僅か4日後の18日に、田中俊太を獲得したと正式に発表した。 ベイスターズは、今シーズンFA権を獲得したカープの田中広輔の動向にも注視していたと報道されたていたが、カープ愛を貫き残留したことで計画は白紙に。今シーズンの二遊間は、外野が佐野恵太、梶谷隆幸、タイラー・オースティンで埋まっていた際は、セカンドにネフタリ・ソトが入るケースもあったが、ホセ・ロペスの退団により来シーズンはソトがファーストへ固定される公算が高いことを踏まえ、田中広輔への調査と繋がったと考えられた。 このことからも、ベイスターズのポイントの一つと明らかになっていた二遊間の補強に、プロテクトリストから外れていた田中俊太はうってつけの存在。当初の兄・公輔からターゲットは変わったが、歳も27と若く、兄とプレースタイルの似た弟の獲得は朗報だ。 過去3回のジャイアンツからの人的補償は、ベイスターズにとって概ねプラスに作用している面もある。 2006年、チーム最多の10勝を挙げた門倉健との人的補償で現ソフトバンク監督の工藤公康を獲得。初年は先発で7勝6敗、翌年は未勝利ながらも、2009年はリリーフに回り46試合に登板し2勝3敗。大ベテランならではの経験をチームに伝授し、暗黒時代真っ只中に“ハマのおじさん”として話題も集めたことも含め、貢献度は高かった。 2011年は、村田修一がジャイアンツへ移籍し、ベテラン左腕・藤井秀悟を獲得。初年は6連勝を含む7勝、翌年には開幕投手も務め上げた。現在も球団広報兼バッティングピッチャーという稀な立場として、裏からチームを支える存在だ。 2016年には、山口俊の人的補償でベイスターズに平良拳太郎がやって来た。その活躍はオフに人的補償の話題になると、カープの一岡竜司と共に必ず成功例として出てくるほど。今やローテーションの中心で、来シーズンは開幕投手も狙える位置にまで成長した。 そして、今回の田中俊太は、地元・東海大相模出身で、ファンからも馴染み深い選手。三浦大輔新監督も、今季は二軍監督を務めていたことから「走攻守バランスが取れた選手だと思います」と評価。「地元神奈川出身ということもあり、横浜DeNAベイスターズの力になってくれることを期待しています。共に優勝をめざして戦おう!」とエールを送った。人的補償というネガティブなイメージを払拭する活躍をして、プレーし慣れた横浜スタジアムで田中俊太は再び輝く。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年12月07日 17時30分
DeNA・三浦新監督、ファンフェスラストでサプライズ登場! 佐野キャプテン継続を明言「引っ張って欲しい」
<12月6日 横浜スタジアム> 2020年ベイスターズのラストイベント「ファンフェスティバル2020」が、晴天の横浜スタジアムで行われた。 例年ならば、ファンと選手の触れ合いがメインとなるイベントだが、今年はコロナの影響もあり、メインステージでチームを3つに分けて、対抗戦「バトル☆ベイスターズ」などのコーナーを中心として行われた。歌ありモノマネあり、画力を競う企画で横浜スタジアムに集まったファンを喜ばせた。 最後の挨拶時には、来季から指揮を執ることが決定している三浦大輔新監督がサプライズ登場。昨シーズンまでレギュラーでも無かったのに、今シーズン筒香嘉智から4番とキャプテンの座の両方を引き継ぐという異例の重責を背負いながらも、期待以上の活躍を見せた佐野恵太に対し、「先程、佐野と話をして来シーズンもキャプテンを引き続き、やってもらうことになりました。佐野を筆頭に、チームをまとめて、結束をして、今年果たせなかった目標を全員でつかみにいきます」と堂々宣言した。 イベントの初めには.328で初の首位打者獲得の表彰式も行われ、ファンの喝采を浴びていたが締めも任され、ヒーローインタビューの際のお約束「あすもホームラン期待してもいいですか?」の問いに「期待しないでくださーい」のフレーズを繰り出し、「優勝、日本一を期待してもいいですか?」から「期待して下さいっ!」とキッパリ言い切った。 就任の際も三浦新監督は「今シーズン結果を出した。確率は高い」と佐野キャプテン継続をほのめかしていたが、この日正式に決定。イベント後の取材では「引き続き佐野が引っ張っていくのがベストかなと思う。特に何かを変える必要もなく、苦しくなった時でも、ベンチでも1年間明るく引っ張って、雰囲気を作っていって欲しい」と期待を込めた。 来シーズンからは背番号44から7へと変更されることも決定済み。首位打者を獲得した先輩、長崎啓二(現・慶一)、鈴木尚典とホエールズから受け継がれ、DeNAの初代キャプテンとしてチームを引っ張った石川雄洋も背負った番号を引き継ぐ。安打製造機とキャプテンシーを兼ね備えた佐野は、番長新監督と悲願達成へ邁進する。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ
DeNA、敵地の改名が追い風に? 昨季の苦手意識を払しょく、次カードはハマスタで虎退治へ!
2021年05月06日 17時30分
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スポーツ
DeNA、今こそ思い出せ「横浜一心」! 9連敗と苦戦続くも、低迷脱出の兆しは投打に
2021年04月22日 16時45分
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スポーツ
DeNA・三浦監督、FAの梶谷・井納は引き留めない? 巨人へのダブル流出は決定的、狙いは人的補償か
2020年12月02日 11時45分
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スポーツ
DeNA・三浦新監督が横浜ジャック!「皆さんの力を貸してください」の言葉にファン歓喜
2020年11月19日 17時30分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分