メジャーリーグ
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スポーツ 2021年04月22日 11時00分
エンゼルス・大谷の“乱調”は史上初の快挙だった? 現地メディアが称賛も、本人は故障の影響に苦悩か
これも、大谷翔平(エンゼルス)が愛されている証だろう。 大谷が今季2度目の先発マウンドに立ったのは、現地時間4月20日のレンジャーズ戦だった。4イニングを投げ、被安打1、奪三振7。「ナイスピッチング!」と言いたいところだが、与えた四死球は7(うち死球1)。初回は1アウトを取ったものの、3者連続四球を出して、その後、連続三振となった。一人でピンチを招いて、自分で切り抜けたという結果だった。 試合後のオンライン会見で、大谷もこう反省していた。 「0点でしたね」「全体的にはストレスがたまってしまうようなリズムで投げていたので…」 ところが、である。米メディアは「珍事であり、快挙」と好意的に伝えていたのだ。 「同試合を中継したBSウエストが調べたんですが、4イニング以下で6与四球以上、7奪三振以上、かつ無失点は、140年を数えるメジャーリーグの歴史において、初めてだと分かったんです」(米国人ライター) それだけではない。伝説のメジャー投手の記録にも並んだそうだ。 「エンゼルスの歴代投手で『6与四球以上、7奪三振以上』を記録したのは、1998年以来、23年ぶり91度目だと。そのうち、57度は、通算5714奪三振のメジャー記録を持つノーラン・ライアンによるもの。ここに『無失点』を加えたら、1978年のライアン以来、球団として43年ぶりの快挙だと分かったんです」(米国人ライター) 「ノーラン・ライアン以来の快挙」、4イニング以下ならメジャーリーグでは初めて。 米スポーツサイト・SBネーションがそんな見出しを立てたため、試合をリアルタイムで見ていなかったファンは「スゴイ!」と思ったのだろう。 >>エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?<< もっとも、大谷の反省の弁も報じられたが、好意的な見方は変わっていない。 二刀流への期待、マジメさ、ちょっと童顔な雰囲気、ファンや記者団にも丁寧に対応してきた人柄が、先に伝わっていたからだろう。 「2018年にトミー・ジョン手術を受け、右手中指にできたマメの影響もあり、ベストコンディションではありません。『投手・大谷』は徐々に良くなっていくというのが、米メディアの評価です」(前出・同) 一つだけ、気になる点もあった。試合後のオンラインで反省の弁を述べた後、大谷は「スプリット(フォークボール)しか良くなかった」と、同日のピッチングを振り返っている。スプリットは指先からボールを放つのではなく、挟んで投げる変化球だ。 つまり、マメの影響がいまだ残っていると、告白したのである。 日本のプロ野球解説者が、同日のピッチングをこう評していた。 「大谷はスライダーを投げる割合が多いんですが、同日は少なかったですね。直球と小さく落ちる別の変化球を多投し、2ストライクを取った後はスプリットと決めていたようですね。マメの影響でスライダーを多投できなかったと見ていい」 四球、奪三振。マメの回復具合の遅れが気になる。次回は奪三振だけで快挙達成と行きたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月19日 11時05分
ダルビッシュの幻惑投球が米球界の常識を変える? 意味深な“逆サイン”に現地メディアも驚愕か
パドレスのダルビッシュ有投手が古巣・ドジャース戦に先発し、メジャーリーグを代表するクレイトン・カーショーとハイレベルな投手戦を繰り広げた(4月17日/現地時間)。 敗戦投手にはなったが、そのスリリングな攻防は多くの米スポーツメディアが称賛していた。興味深いのは、ダルビッシュが同日に投じた球数だ。7イニングで僅か98球、被安打1。奪三振数9であり、先発投手としての役目は十分すぎるほど果たしている。ダルビッシュだからできた「超・省エネ投球」である。 「彼は『11種類の変化球』を操るピッチャーと認識されています。カーショーは重量感のあるスピードボールが武器です。一時期、その球速に衰えが見え始めたんですが、トレーニング方法を変え、また球速で勝負できるようになりました。カーショーとは対照的なピッチングスタイルだったので、パドレス以外のチームを応援しているファンも見入ってしまいました」(米国人ライター) 両投手とも、パーソナルキャッチャーがいる。ダルビッシュはパドレスへのトレードが通告された際、「ヴィクター・カラティーニも!」とリクエストしたこともあり、彼の存在は有名になっている。その専属捕手と、同試合で“意味シンなサインの交換”もしていた。 3回のマウンドだった。カラティーニの出すサインに1、2度、首を振る。その後、ダルビッシュは帽子、脇腹、胸などを触るシグナルをカラティーニに送り返したのだ。投手から捕手に球種を伝える“逆サイン”というヤツだ。 前出の米国人ライターによれば、「ダルビッシュからサインを出すのは初めて?」とTV中継のアナウンサーが伝え、解説者が「変化球が11種類もあるんだから、大変だろう」とユーモアで返していたそうだ。 >>ダルビッシュ、マー君の楽天復帰にガッカリ? 移籍直前の裏話を明かし反響、“弟分”との離別を惜しんだワケは<< このシーンについて、日本ハム時代からダルビッシュを知るプロ野球解説者に聞いてみた。 「彼が日本ハムに在籍していた当時、鶴岡慎也捕手(現・バッテリーコーチ兼任)とバッテリー組むことが多かったです。大野奨太(現中日)もいたんですが。大野は『オレに付いてこい』というリードでした」 それに対し、鶴岡は「次はこの球種が投げたいんだろ?」と投手の考えていることを先読みし、投手をノセていくタイプだった。 しかし、今回の逆サインは「他に投げたい球種があった」という単純な話ではなかったようだ。 「ダルビッシュは対戦打者全てに対し、ウイニング・ショットの球種を変えていました。試合前の打ち合わせとは異なる打者の対応があったらしく、逆サインを送ることで、カラティーニに『次の打者から配球を変えよう』と伝えたかったのだと思います」(前出・米国人ライター) 3回の逆サイン以降、ダルビッシュはカラティーニに指示を出していない。「一緒に考えていくバッテリー」でもあるようだ。華麗な投手戦はこの2人の野球頭脳と共同作業によって生まれたものでもある。 「米国では、捕手は日本のように重要視されません。内野ポジションの一つみたいな捉え方です」(前出・同) ダルビッシュの「魅せるピッチング」によって、米国の捕手論も変わっていくのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月09日 11時00分
ダルビッシュの被弾増に「クセを盗まれた?」現地メディアが指摘 試合中の配球変更は自覚の表れか
ダルビッシュ有(パドレス)の次回登板が、注目されそうだ。 今季2度目の先発マウンドに立ったのは、現地時間・4月6日のSFジャイアンツ戦だった。勝敗はつかなかったが、6イニングを投げて被安打3失点1、与四球1。「4回までは毎回の7奪三振」と好投した。 「ジャイアンツ戦の登板が『試金石』と見られていました。前回の登板、つまり、開幕戦での彼は5回途中4失点と内容がイマイチでした。開幕戦独特の緊張感もあります。今年もやってくれるのかどうか、真の状態を見極める登板と位置づけられていました」(米国人ライター) 今季も、昨季同様、目を見張るピッチングが見られそうだ。 >>ダルビッシュ、マー君の楽天復帰にガッカリ? 移籍直前の裏話を明かし反響、“弟分”との離別を惜しんだワケは<< しかし、その2回目の登板でこんな指摘もされていた。「クセを盗まれたのではないか?」と――。 「同試合を中継した放送局・FSサウスが指摘し、米メディア全体がそれに同調したんです。昨季のダルビッシュはシーズンを通し、ホームランを5本しか打たれていません。なのに、今季は2回の登板で3本を喫しています」(前出・同) 同局の指摘を聞き、ピンと来たのが「サイン盗み」だ。 ドジャース時代の2017年、アストロズとのワールドシリーズ登板でバッテリー間のサインを“盗み見”され、この問題は「あってはならないこと」とし、アストロズはもちろん、それに関わった選手、首脳陣、球団スタッフ全てが処罰された。 ここで、線引きしておかなければならないことがある。対戦投手の「クセ」を見抜くことはOKだが、バッテリー間のサインを盗撮カメラで見て、味方バッターに伝達するのは“ルール違反”だ。 同放送局の「クセを盗まれたのではないか?」なる指摘は後者のルール違反を指しているものではない。しかし、好成績を残した投手に対し、徹底的な研究をし、対策を講じるのは日本もアメリカも同じだ。いや、専門のアナリストを雇い、数値化するアメリカの方が「上」だろう。昨季最多勝で、サイ・ヤング賞次点のダルビッシュ対策は、ナ・リーグ西部地区だけではなく、リーグ全体のテーマでもある。 「昨季と同じ投球スタイルでは通用しない、色々と研究しているのはダルビッシュも同じです」(前出・同) ダルビッシュの決め球はスライダーとナックルカーブと言われている。先のジャイアンツ戦でもウィニング・ショットとしてそれを使っていたが、「研究されている」という自覚があったのだろう。途中から直球やスプリットを多投していた。 ホームラン3本は単なる偶然か、それとも、ダルビッシュ攻略法が見つかったのか? その結論は次回登板で明らかになる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月06日 11時20分
エンゼルス・大谷、怪我は軽傷も球団は冷や汗? アクシデントの裏で浮き彫りとなった二刀流の問題点とは
「次は慎重になるんじゃないか?」 エンゼルス・大谷翔平が4月4日(現地時間、以下同)のホワイトソックス戦に先発し、かつ「2番・ピッチャー」で登場した。第一打席で右中間に特大の2号ソロを放ち、アナハイムスタジアムのファン、及びテレビ中継を観ていた野球ファンは“リアル二刀流”に狂喜乱舞したが、ホームベース上の交錯プレーで負傷退場となってしまった。 >>エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?<< 「試合後、大事は至らなかったと、球団、本人ともに伝えています。本当に大丈夫なら、8日からのブルージェイズとの4連戦のどこかで先発登板してきますが。様子見ということで、1回登板を飛ばすのではないかと思われます」(米国人ライター) データによれば、先発投手が「2番」で出場したのは、1903年カージナルスのジャック・ダンリービー以来。長いメジャーリーグの歴史の中で、2人しかいない。史上3人目、118年ぶりの“偉業”だった。 米国の野球ファンが同日の二刀流に注目していたのも納得だが、こんな指摘も聞かれた。 「大谷の弱点も見たような気もします。マジメさです」(前出・同) 重心を落としてタッチプレーに入る前だったので、走者のスライディングで足元をすくわれたという。 そもそも、今回の転倒負傷だが、大谷の失投によるもの。捕手が後方にそらし、バッターは振り逃げで一塁へ。捕手の一塁送球も悪送球となって、その間に二塁走者が本塁突入を試みた。ボールはホームベースのカバーに入っていた大谷に送球されたが、これまた、悪送球となり、ジャンプして捕ろうとした大谷は足元をすくわれて、転倒してしまった。 一般論として、交錯プレーのリスクを先に考え、捕球せずに避けていくピッチャーも少なくない。大谷は自分の投球ミスから始まった「失策の連鎖」を止めたかったのだろう。 日本のプロ野球解説者がこう続ける。 「そのアクシデントが発生した5回ですが、大谷はコントロールミスで直球が高めに浮き始めていました。前日も打者で出場しており、疲れがあったのかもしれません」 今後は体力面での勝負になる。全て、全力プレーというマジメさ。これが、弱点として指摘されている。 「大谷が故障すると、打線、先発ローテーションともに戦力ダウンです。エンゼルスはこの試合で大谷が故障する恐怖を知ったはずです」(前出・米国人ライター) 日本ハム時代、投手と打者のどちらかに比重を置き、二刀流を継続してきた。今季は投打ともにフル回転で行こうとしている。 気になった点もある。コロナウイルス感染防止策で球場を満員にできないからだろう。同日の大谷は直球系のボールを投じるごとに声を挙げていた。その雄叫びが衛星中継の画面からも確認できた。花巻東、日本ハム時代もそうやって投げていたと思われるが、恥ずかしながら、球場にいても気が付かなかった。「常に全力投球」の姿勢は好感が持てるが、怪我のリスクも多く抱えている選手でもあるようだ。勝利打点、勝利投手、ともに大谷。そんなリアル二刀流のゲームが見たい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月05日 18時30分
エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?
5日(現地時間4日)に行われたエンゼルス対ホワイトソックスの一戦。「7-4」でエンゼルスがサヨナラ勝ちを収めたが、試合結果以上に話題となったのがエンゼルス・大谷翔平の活躍だった。 2日(同1日)の開幕戦・ホワイトソックス戦から野手としての出場が続いていた大谷。5日の試合では「2番・投手」とDH制を解除する形で先発したが、投手と打者で同時出場するのは日本ハムからエンゼルスにポスティング移籍した2018年以降では初めてだった。 その試合で大谷は1回表に渡米後最速となる101.1マイル(約162.7キロ)をマークし無失点に抑えると、その裏の第1打席で右翼席への2号ソロをマーク。DH制を解除して出場した先発投手が本塁打を記録するのは、150年以上の歴史があるMLB史上初の快挙だった。 大谷の歴史的アーチを受け、複数の球界OBがSNSを通じコメントしている。元日本ハム・建山義紀氏は、5日(同4日)に自身の公式ツイッターに投稿。「いきなりHRて」と、第1打席で初球をスタンドにたたき込んだ大谷に驚愕している。 同じく5日(同4日)に自身の公式ツイッターに投稿した元巨人・上原浩治氏は、「マジか…ゲームの世界やん」、「投げては100マイル、打ってはホームラン」とコメント。100マイル超の速球を投げ、直後に自らを援護する先制弾を放った大谷のプレーは現実離れしていると感想を述べた。 >>エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か<< 同戦の大谷の活躍を受け、ネット上にも「投打二刀流出場でいきなりホームラン打つのは化け物すぎる」、「表で160キロオーバー、裏でホームランはさすがに想像以上」、「漫画の世界にいるような選手をリアルタイムで見れてることは幸せなことなのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 一方、「序盤の活躍は凄かったけど、その後のアクシデントはちょっと心配」、「思いっきりスライディング受けて降板したけど大丈夫なのか?」、「サヨナラ直後はグラウンドに出て来てたから大事には至ってないと思うけど…」と、大谷の状態を心配するようなコメントも複数見受けられた。 「試合序盤の活躍が話題を集めた大谷ですが、5回表2死二、三塁の場面で振り逃げ、味方野手のエラーが絡み2点を失った際、本塁に突入した相手走者と本塁上で交錯。左足にスライディングを受けた大谷はすぐに立ち上がったものの、その後は続投せず降板となりました。ただ、試合後の報道によると球団側は『大谷の降板は故障によるものではない』と軽症を強調するコメントを出したとのことで、大谷本人も『時間が経ってみて、自分自身大丈夫そうだなと思っている』と大事には至っていない旨を語ったと伝えられておりますので長期離脱の心配はなさそうです」(野球ライター) エンゼルスを率いるマドン監督は試合後、大谷について「明日は休みを与える」と語ったことが伝えられている。そのため、大谷の次回出場は7日(同6日)のアストロズ戦以降になると見込まれている。文 / 柴田雅人記事内の引用について建山義紀氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/tatetatetateyan上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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スポーツ 2021年03月25日 11時00分
「山ほど走者を出す」Rソックス・澤村が地元メディアに煽られまくり? 投手コーチもお手上げの悪癖、女房役の援護で克服なるか
“フレーミングの天才”は、澤村拓一投手(レッドソックス)を救うことができるのかどうか…。 現地時間3月22日、レイズとのオープン戦に登板した澤村は走者こそ出したものの、「無失点」に抑えてみせた。被安打1、奪三振1、与四球1。3試合目にして、無失点は初めてなのである。 「ラジオ、テレビの実況アナウンサーもヒドイものでしたよ(笑)。過去2回の登板ではともに押し出しを記録しており、早くも『澤村と言えば四球』のイメージが定着しています」(米国人ライター) レッドソックスを応援する複数の地元メディアが同試合を中継していたが、各局の実況アナウンサーは澤村が四球を出した途端、「山ほど走者を出すのを見てきた」、「97マイル(156キロ)を記録しておきなから、もったいない」、「(制球難の)問題はアメリカでも繰り返されるだろう」と“絶叫”したそうだ。 各局とも準備をしていたのだろう。NPB時代の与四球数などのデータを挙げ、四球で自滅したエピソードも紹介していたそうだ。 >>Rソックス・澤村、今季前評判通りの活躍は絶望的? MLB球界の大変化に早くも不安要素を露呈か<< しかし、その絶叫が始まった直後、ちょっと珍しい光景も見られた。 捕手のクリスチャン・ヴァスケスがタイムを取り、自軍ベンチから通訳も手招きし、マウンドに駆け寄った。 ここまでなら、良くある光景だが、その澤村とヴァスケスのやり取りに、投手コーチが加わらなかったのだ。ベンチでデンと座ったままで、澤村たちのやり取りを眺めていた。日本はもちろん、メジャーリーグでも、バッテリーが長めのやり取りをする時はコーチも同伴するものだが…。 「ヴァスケスに全て任せたのでしょう。勝敗が重要視されないオープン戦でしたし」(前出・米国人ライター) 「ヴァスケスに任せる」の言葉に、澤村の今後を占うカギが隠されていた。 ヴァスケスはフレーミングの天才とも称されている。フレーミングとは「ストライクか、ボール。」のきわどい投球を、キャッチャーミットを動かしながら捕球するか、体の向きを代えて、ストライクに見せるテクニックのこと。球審にストライクとコールさせるためのインサイドワークと言っていい。 「強肩捕手としても知られており、走者の油断や大きなリードを絶対に見逃しません。捕手からの牽制球で何度も走者をタッチアウトにしています」(前出・同) コーチ抜きで行われた試合中の打ち合わせで、ヴァスケスが澤村に何を伝えたのかは不明だが、「少々のボール球なら、オレがなんとかしてやる」と励ましたのではないだろうか。 「ヴァスケスは低めのワンバウンドを捕球するのが苦手なんです。後逸数の多いキャッチャーとしても知られており、澤村が投げにくそうにしているのは、そのせいではないかとも言われています」(現地関係者) 現時点で、ヴァスケスが澤村のスプリット(フォークボール)を後逸したことはない。 コントロールミスによる完全なボール球ならともかく、“きわどいコース”に投げ込めば澤村の与四球数も激減するのでは? 制球難とフレーミングの天才のコミュニケーションにも注目だ。(スポーツライター・飯山満)※選手のカタカナ表記は「メジャーリーグ名鑑2021年」(廣済堂出版)を参考にいたしました。
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スポーツ 2021年03月22日 19時30分
ダルビッシュ、マー君の楽天復帰にガッカリ? 移籍直前の裏話を明かし反響、“弟分”との離別を惜しんだワケは
21日未明放送の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)に、パドレス・ダルビッシュ有がVTR出演。VTR内での発言がネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 日本テレビ系で放送されるプロ野球中継の“ベースボールスペシャルサポーター”KAT-TUN・亀梨和也が、ダルビッシュとリモート形式で対談。ダルビッシュは楽天・田中将大のスプリットや巨人・菅野智之のスライダーをそれぞれ高く評価した。 その中で、ダルビッシュは1月28日に楽天復帰が発表された田中について、昨季ヤンキースをFAとなった直後から移籍先の相談を受けていたと告白。そのため、田中から楽天復帰発表の1、2日前に電話がかかってきた際は、電話に出る前から楽天復帰を予感していたという。 ただ、直後に田中から楽天復帰を報告されたダルビッシュには、「やめてくれ、それを言うな」とNPB復帰を認めたくない感情があったとのこと。「日本(球界やファン)から考えると(田中の復帰は)いいことなんですけど、自分の中では寂しかった」と、2014年から共にMLBでプレーしていた田中の復帰を惜しんでいた。 >>楽天復帰の田中、右肩・ひじは既に限界? 毎オフの意味深行動も金村氏が暴露「ある筋から聞くと…」<< 今回の放送を受け、ネット上には「ダルとマー君が復帰直前にやり取りしてたって話は初めて聞いた」、「マー君のNPB復帰を寂しいと思ってたのは意外」、「ツイッターでもよくやり取りしてる仲だから、できるだけ長くMLBで一緒にやりたかったんだろうな」といった反応が多数寄せられている。 これまで日本ハム(2005-2011)、レンジャーズ(2012-2017)、ドジャース(2017)、カブス(2018-2020)、パドレス(2021-)でプレーしている34歳のダルビッシュと、楽天(2007-2013,2021-)、ヤンキース(2014-2020)に所属している32歳の田中。両者は2007年から2011年にかけパ・リーグ、2014年から2020年にかけてはMLBでそれぞれしのぎを削っている。 「ダルビッシュと田中はNPB・MLBで何度も投げ合った仲であり、2008年の北京五輪や2009年のWBCでは日本代表として共に戦った仲。田中は高校時代からダルビッシュに憧れていたといい、ダルビッシュもその田中を“まさお”という愛称で呼び、かわいがっています。今回田中が楽天に復帰したことでお互いの道が分かれる形となりましたが、2月2日にはツイッター上でお互いがプレーしているスマホゲームアプリ『プロ野球スピリッツA』(KONAMI)や『PUBG MOBILE』(PUBG Corporation)についてリプライを交わし合うなど相変わらずの仲の良さがうかがえます」(野球ライター) グラウンド内外で田中と良好な関係を築いているダルビッシュ。“弟分”のNPB復帰に寂しさを覚えたのもある意味では当然の話なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月19日 11時10分
エンゼルス・大谷に“三刀流”の可能性が浮上? 野手・大谷に否定的だった監督が考えを改めたワケは
2021年は“二刀流の進化系”、新たな大谷翔平(エンゼルス)が見られそうだ。 バックスクリーン越えの特大アーチも飛び出したインディアンスとのオープン戦後(3月16日/現地時間)、エンゼルスのジョー・マドン監督が興奮ぎみにこう語っていた。 「全てのスイングで球を強く叩くように見えた。全ての打球が中堅から(流し打ちの)左方向なのも良い。2ストライクまで追い込まれてもバットの芯で捉えている」 「打者・大谷」の好調さについてだ。同時点での打率は5割7分9厘。オープン戦とは言え、驚異的な数字である。また、懸念された「投手部門」もかなり順調な仕上がりを見せている。しかし、今年の二刀流は単なる復活だけではなく、新たな起用法も検討されていた。 「打者としての出場は指名打者(以下=DH)ばかりでした。今年は守備に就くこともありそう」(米国人ライター) 大谷は日本ハム時代の2015年以降、投手以外のポジションに就いたことはない。「野手・大谷」が実現すれば、14年シーズン以来となる。 もっとも、高校時代に彼を取材した者なら、イチローばりの強肩を何度も見せられている。「野手に専念したら」の声が今も聞かれるのは打撃力のことだけではなく、当時の衝撃が忘れられないからである。 「昨季後半、試合前の守備練習で何度か一塁を守っていました。この時点でのマドン監督は『野手・大谷』に否定的でしたが」(前出・同) 「野手・大谷」が実現すれば、“三刀流”か…。 >>エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か<< そもそも、今季の大谷は「投手」としての出場に重点が置かれると見られていた。 と言うのも、野手陣が大きく強化されたからだ。まず、オフの補強でライトのレギュラーとしてデクスター・ファウラーを獲得。一塁を守っていたアルバート・プーホールスがDHに回って、昨季後半にブレイクしたジャレッド・ウォルシュが正一塁手になる。 プーホールスは今年41歳となったが、本人はヤル気満々。大谷がDHで出場する日は「お休み」ではもったいないとの声もあり、「野手・大谷がベンチスタートになる日も」とも予想されていた。「大谷の打撃が好調なので、スタメンで起用しなければもったいないくらいです。ウォルシュ、プーホールス、大谷の3人の状態を見ながら、一塁とDHを振り分けて起用するようです」(前出・同) 41歳のプーホールスがDHで、若い大谷が一塁という日も出てきそうだ。“待望論”かもしれないが、先発投手で出場する日はDH制を使わず守備交代の形で、そのまま打席に立たせてみる選択肢もある。一塁からマウンドに向かい、そのままリリーフ登板なんてシーンも見てみたい。 マドン監督はアイデアマンでも知られる指揮官だ。昨季、「野手・大谷」に否定的だったのは打撃不振が背景にあった。絶好調な今年は、華麗なグラブ捌きも見せてくれるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月04日 11時00分
Rソックス・澤村、今季前評判通りの活躍は絶望的? MLB球界の大変化に早くも不安要素を露呈か
「新しい公式球」の影響だろう。テキサスレンジャーズの有原航平投手がホワイトソックスとのオープン戦に登板し、“2イニング相当”を投げ、被安打5四死球2失点3と炎上した(3月3日/日本時間)。 「1イニング20球まで」という特別ルールが採用されたため、有原はいずれのイニングも3アウトが取れずに交代となった。 試合後のオンライン会見では、「ワクワクする気持ちはありましたし、その中で抑えられなかったのは悔しい」と語っていたが、表情は明るかった。まだ試運転の段階であり、結果を気にする時ではないと捉えていたようだ。 >>レンジャーズ・有原の炎上は上原氏よりマシ? 建山コーチの主張に本人が応戦、「嘘だと思って調べた」驚きの声も<< 同日のほぼ同じ時間帯だった。ボストンレッドソックスの澤村拓一投手がチームに合流した。初日ということもあり、練習はキャッチボールなど軽めなもの。しかし、今季より新しくなったMLB公式球に違和感を持っていたようだ。 「澤村は遠投の際、狙ったところよりもボールが遠くに行きそうになりました」(現地記者) 同日の有原の投球も、全体的に高めに浮いていたように見受けられた。新公式球の影響ではないだろうか。 米スポーツメディア「ジ・アスレチックス」によれば(2月8日付)、新公式球はボール内部の材質、構造を変え、2・8グラムほど軽量化されたという。その目的は本塁打量産の現状を改めるためだ。 「前カブス編成本部長のテオ・エプスタイン氏がコミッショナー付のコンサルタントとなり、提案されました。ホームランばかりの大味な今の野球スタイルを変えなければ、ファンは離れてしまう、と。その新公式球なんですが、触っただけだと、軽くなったのかどうか分かりません。でも、実際に投げてみると『変わったんだな』って分かります。軽くなった分、素人のキャッチボールでも、イマイチ力が伝わっていないというか」(米国人ライター) 少し前から、メジャーリーグでは「フライボール革命」なる言葉が使われ、飛距離を争うようなアッパースイングも定着した。「力が伝わらない」は個人の感想だが、ボールが軽くなったことで「打球の飛距離が落ち、リーグ総本塁打数も10%弱減少する」とも予想されている。 とは言え、今回のボール変更は必ずしも“投手有利”とはならないようだ。 「ボールが軽くなった分、剛速球のボールの威力で勝負するタイプの投手は苦労しそうです。ボールの変更は2月に入ってから各球団に通達されました」(前出・同) 準備不足は他の米投手も同じだが、特に澤村は豪腕投手で鳴らしてきた。それを評価されての米球界移籍であり、ボールが軽くなれば、直球の威力も減ってしまう。 慣れれば解消されるはずが、こんな指摘も聞かれた。 「澤村は2013年の第3回WBCメンバーに選ばれた際、MLB公式球に馴染めず、制球に苦しんでいました。何事も時間が掛かるタイプなんです。米挑戦も突然だったので、きちんと準備ができていたのかどうか…」 当時を知る日本のプロ野球解説者の言葉だ。 有原は変化球も多彩で器用なタイプだが、澤村は違う。就労ビザの関係でチーム合流もこの時期になってしまった。この出遅れが、ちょっと気になる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月03日 17時00分
レンジャーズ・有原の炎上は上原氏よりマシ? 建山コーチの主張に本人が応戦、「嘘だと思って調べた」驚きの声も
元日本ハムで侍ジャパン投手コーチの建山義紀氏が、3日に自身の公式ツイッターに投稿。その内容がネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 建山氏は、今季からレンジャーズに加入した有原航平(前日本ハム)が同日にアリゾナでのオープン戦に登板したことを伝える記事のリンクを引用し投稿。有原は2イニング相当(1、2回ともに途中打ち切り)、打者11人に投げ「3失点・被安打5・四死球2」と打ち込まれたが、建山氏は「全く問題無いでしょう。乾燥したアリゾナでメジャー球を操作するには経験が必要です」と、乾燥した気候での投球に慣れていないだけで今後は適応するだろうと分析した。 話題となっているのは、同投稿内にある「歴代日本人投手も初年度は皆苦しんできました。上原浩治に至ってはアリゾナでの防御率が8〜9点台だったと記憶があります」という文言。建山氏は現役時代にレンジャーズでプレー(2011年途中~2012年)した上原氏を引き合いに出し、その上原氏も乾燥への適応にかなり苦しんでいたと述べた。 >>日本ハム残留の西川、契約更改後の発言が物議 「狂っちゃいそう」嘆き節連発にファン反発<< 投稿内で唐突に上原氏の名が挙げられたからか、ネット上には「有原の話の流れで突然上原がいじられててちょっと驚いた」、「嘘だと思って調べたら、2012年の上原のOP戦防御率は10点台だったから本当だった」、「2人の関係性を知らない人が見たら、上原が不当に晒されてると勘違いされるんじゃないか?」と驚く声が多数寄せられている。 一方、引き合いに出された上原氏は建山氏の投稿に返信する形で「シーズンで結果を出せばいいんです!」と自身の公式ツイッターに投稿。大事なのはOP戦ではなくシーズンの結果だと主張している。 「建山氏と上原氏は東海大仰星高時代の同級生で、プロ入り後もレンジャーズで共にプレー(2011年途中~2012年)した旧知の仲。その関係性は今でも良好なようで、今年1月下旬には森本稀哲氏(元日本ハム他)も交えてリモート飲み会を行ったことをお互いに自身のツイッターで明かしています。グラウンド内外で上原氏のことをよく知っているからこそ、今回の投稿であえて挙げたのかもしれません」(野球ライター) 上原氏は2012年のOP戦防御率が「10.61」だったが、その後のシーズンでは同「1.75」ときっちり結果を出している。有原も上原氏と同じように、同戦を含めたOP戦登板をシーズンにつなげることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について建山義紀氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/tatetatetateyan上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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スポーツ
マエケン、新型コロナの影響でLA帰還を報告 ツインズ移籍後から1か月ぶり、嬉しい出来事も
2020年03月19日 19時55分
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スポーツ
筒香に「活躍できない」発言の元巨人・笠原氏に「手のひら返し早すぎ」の声 OP戦好調を評価もファンは疑問
2020年03月17日 20時00分
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スポーツ
ダルビッシュ、「強要するなら虐待」野球少年への過度な指導に苦言 過去には張本氏と議論を繰り広げたことも
2020年03月10日 17時00分
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スポーツ
ダルビッシュ、新型コロナ感染疑惑が浮上? 「一瞬で病院に行かされた」体調不良で登板回避した経緯を明かす
2020年03月06日 13時25分
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スポーツ
ダルビッシュ、「なんぼかかんねん」 ハマっている野球ゲーム5日で15万円以上の出費? タイムリミット近づき注目集まる
2020年03月03日 18時20分
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スポーツ
ダルビッシュ、「とうとう俺きた」 ハマっている人気野球ゲームに登場 「アプリで俺きたってかっこよすぎw」動画公開に期待の声
2020年02月28日 19時00分
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スポーツ
マエケン、「トレード移籍のワケ」「ドジャースへの不信感」を初告白 「先発としてのプライドがあった」固い信念にファンも感銘
2020年02月27日 19時50分
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スポーツ
「自分と違っていい子」ダルビッシュも期待、マエケンが今日YouTubeデビュー! 「MLBの裏話を聞きたい」ファンからリクエストも
2020年02月25日 18時10分
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スポーツ
ダルビッシュ、野村克也さんの遺体公開について「アメリカならOK」か調査 現地のチームメイトらも「聞いたことがない」
2020年02月20日 13時03分
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スポーツ
ダルビッシュ、野村克也さんの遺体公開に「意味が分からない」 アメリカならOKの風潮にも疑問、団野村氏のSNS投稿に苦言
2020年02月19日 13時12分
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スポーツ
元巨人・笠原氏、レイズ筒香に「活躍できない」「レギュラーも獲れない」 メジャーに挑む大砲を酷評したワケは
2020年02月10日 19時00分
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スポーツ
ドジャース・前田、“LAの同士”コービーさんの訃報に沈痛 「この写真は宝物」生前の交流も
2020年01月29日 17時45分
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スポーツ
「完全に球団ぐるみ」元巨人・中畑氏がサイン盗みに喝 メジャーを揺るがす大騒動に「永久追放ぐらいの厳しい処置を」
2020年01月27日 20時58分
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スポーツ
牧田1年目の結果、前例は参考になる? 最多勝、2ケタ、一軍登板ゼロ…明暗分かれるメジャー帰り投手たち
2020年01月26日 11時00分
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スポーツ
16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?
2020年01月25日 19時30分
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スポーツ
レッズ・秋山、大谷・イチローの前例からある決意を明かす 「日本人の打ち方は…」メジャー1年目へ向けた戦略に反応続々
2020年01月24日 13時47分
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スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分