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エンゼルス・大谷の“乱調”は史上初の快挙だった? 現地メディアが称賛も、本人は故障の影響に苦悩か

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大谷翔平

 これも、大谷翔平(エンゼルス)が愛されている証だろう。

 大谷が今季2度目の先発マウンドに立ったのは、現地時間4月20日のレンジャーズ戦だった。4イニングを投げ、被安打1、奪三振7。「ナイスピッチング!」と言いたいところだが、与えた四死球は7(うち死球1)。初回は1アウトを取ったものの、3者連続四球を出して、その後、連続三振となった。一人でピンチを招いて、自分で切り抜けたという結果だった。

 試合後のオンライン会見で、大谷もこう反省していた。

 「0点でしたね」「全体的にはストレスがたまってしまうようなリズムで投げていたので…」

 ところが、である。米メディアは「珍事であり、快挙」と好意的に伝えていたのだ。

 「同試合を中継したBSウエストが調べたんですが、4イニング以下で6与四球以上、7奪三振以上、かつ無失点は、140年を数えるメジャーリーグの歴史において、初めてだと分かったんです」(米国人ライター)

 それだけではない。伝説のメジャー投手の記録にも並んだそうだ。

 「エンゼルスの歴代投手で『6与四球以上、7奪三振以上』を記録したのは、1998年以来、23年ぶり91度目だと。そのうち、57度は、通算5714奪三振のメジャー記録を持つノーラン・ライアンによるもの。ここに『無失点』を加えたら、1978年のライアン以来、球団として43年ぶりの快挙だと分かったんです」(米国人ライター)

 「ノーラン・ライアン以来の快挙」、4イニング以下ならメジャーリーグでは初めて。

 米スポーツサイト・SBネーションがそんな見出しを立てたため、試合をリアルタイムで見ていなかったファンは「スゴイ!」と思ったのだろう。

 >>エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?<<

 もっとも、大谷の反省の弁も報じられたが、好意的な見方は変わっていない。

 二刀流への期待、マジメさ、ちょっと童顔な雰囲気、ファンや記者団にも丁寧に対応してきた人柄が、先に伝わっていたからだろう。

 「2018年にトミー・ジョン手術を受け、右手中指にできたマメの影響もあり、ベストコンディションではありません。『投手・大谷』は徐々に良くなっていくというのが、米メディアの評価です」(前出・同)

 一つだけ、気になる点もあった。試合後のオンラインで反省の弁を述べた後、大谷は「スプリット(フォークボール)しか良くなかった」と、同日のピッチングを振り返っている。スプリットは指先からボールを放つのではなく、挟んで投げる変化球だ。

 つまり、マメの影響がいまだ残っていると、告白したのである。

 日本のプロ野球解説者が、同日のピッチングをこう評していた。

 「大谷はスライダーを投げる割合が多いんですが、同日は少なかったですね。直球と小さく落ちる別の変化球を多投し、2ストライクを取った後はスプリットと決めていたようですね。マメの影響でスライダーを多投できなかったと見ていい」

 四球、奪三振。マメの回復具合の遅れが気になる。次回は奪三振だけで快挙達成と行きたいものだ。(スポーツライター・飯山満)

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