メジャーリーグ
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スポーツ 2020年02月19日 13時12分
ダルビッシュ、野村克也さんの遺体公開に「意味が分からない」 アメリカならOKの風潮にも疑問、団野村氏のSNS投稿に苦言
カブス・ダルビッシュ有が、19日に自身のツイッターに投稿。11日に亡くなった野村克也さんのご遺体が、義理の息子である団野村氏によってツイッター上に投稿されたことに苦言を呈している。 野村氏の妻である沙知代さん(2017年12月8日に逝去)と前夫の長男である団氏は16日、自身のツイッターに野村さんが納められた棺、そしてヤクルトのユニホームを着て眠る野村さんの全身を写した写真をそれぞれ投稿。この投稿を受け、団氏の元には「最後の野村克也さんを見せてくださってありがとう」、「安らかなお顔が見られてとても嬉しいです」、「不謹慎すぎます、今すぐ消してください」、「身内にこんな非常識な事をする人がいるのは残念」と賛否の声が殺到していた。 19日にツイッターに投稿したダルビッシュは、この一件を伝える『AbemaTIMES』(AbemaTV)の記事を引用リツイートした上で、「本人がいいって言ってたならわかるけど、そうでないならダメでしょう。 賛否の賛の意味がわからない」と苦言を呈した。 今回の投稿に返信する形で、ツイッターユーザーからは「いかに身内とはいっても、さすがに非常識な気がします」、「ご遺体の写真をSNSにアップする神経が理解できません、野村監督のことを知らない人の目に入る可能性もあるのに…」、「そもそも最後の姿は心に残すもので、写真や映像に残すものではないと思う」といった反応が多数寄せられている。 なお、ダルビッシュは今回のツイートの返信欄に寄せられたツイートの一部に返信してもいる。「団氏に感謝を述べる人もいたがどう思う?」というツイートには、「単に『自分が野村克也さんの最期を見られてよかった』ってことでしょう。野村克也さん側に立っては考えていないですよね(原文ママ)」と見る側の自己満足ではないかと回答。 また、今回の一件を巡っては「アメリカなら珍しいことではない」との指摘も散見されるが、この点を踏まえた「アメリカの文化ならOKという風潮はどう思う?」とのツイートに対しては、「アメリカにそんな文化あるんですね!明日チームメイトに聞いてみます!」と、ダルビッシュ自身はこの文化を知らなかったようだ。 19日正午現在では、団氏のツイッター上にアップされたままになっている野村さんのご遺体写真。日を追うごとに波紋は広がり続けているが、今後、団氏が削除などの対応を行うことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu団野村氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/donnomura
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スポーツ 2020年02月10日 19時00分
元巨人・笠原氏、レイズ筒香に「活躍できない」「レギュラーも獲れない」 メジャーに挑む大砲を酷評したワケは
2015年に起こした野球賭博事件での解雇・無期限失格処分を経て、現在はユーチューバーとして活動する元巨人(2009-2015)の笠原将生氏。その笠原氏が9日にアップしたユーチューブ動画が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 笠原氏は同日の動画内で、今オフメジャーに移籍した3名の日本人選手が移籍初年度に残す成績を予想。このうち、元横浜(2006-2016)・巨人(2017-2019)の32歳・山口俊(現トロント・ブルージェイズ)に対しては「10勝8敗・防御率3.70」、元西武(2011-2019)の31歳・秋山翔吾(現シンシナティ・レッズ)に対しても「打率.300・10本・180安打・20盗塁」と、それぞれ期待を込めて予想をしていた。 問題となっているのは、残る1名である元DeNA(2010-2019)の28歳・筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)についての予想。笠原氏は3名の中では最年少である筒香に対し「正直、メジャーで活躍できないと思う」とした上で、「ホームランが15本ぐらい、打率は.250もいけないと思うな」と予想。 続けて、「ひょっとしたらレギュラーも獲れないと思うんですよ、筒香選手に限っては」と、山口、秋山とは違いレギュラーの座も危ういのではと危惧した。 筒香を酷評する理由について、笠原氏は「自分と対戦(して)した時と比べて、筒香選手は体のキレがすごくなくなった」と、同じセ・リーグに身を置いた2010~2015年と比べ、現在の筒香は打撃面での瞬発力、対応力が衰えていると指摘。 その上で、「メジャーのボールって手元で動くってよく言われてますけど、それに対応できるかなっていう(ところが不安)。ボールを引き付けて、体をくるっと回すことができれば打てるとは思うんですけど、2017年から見てて(昨年は特に)体のキレがすごく悪くなった」と、メジャーで主流となっているツーシームやムービングファストといった動く直球には対応できないのではと述べた。 今回の動画を受け、ネット上のプロ野球ファンは「まだ始まってもない段階で何決めつけてるんだ」、「メジャー経験の無い笠原に言われても説得力が無い」、「球界から追放された奴が偉そうに語るな」と反発。 一方、「自分も筒香が一番厳しいと思う」、「日本でもストレートに苦戦してる筒香が、メジャーで打てるとは到底思えない」、「ホームランに関しては15本もいかないんじゃないか?」と笠原氏に同調する声も少なからず見受けられた。 「メジャーの投手は日本と比べて平均球速が早く、2017年には150キロ台に突入してもいます。そのため速い球、とりわけ動く直球への対応は必要不可欠と言えますが、昨年の筒香の球種別打率を見ると直球の打率は『.238』。2度の死球や首の張りなどといった故障もあったとはいえ、日本でもこれだけ直球に苦戦していることを考えると、メジャーでも対応に苦慮する可能性は高いと言わざるを得ません」(野球ライター) 動画内では筒香の成績を「ホームラン15本、打率は.250いくかいかないか」と予想している笠原氏。果たして、実際の筒香の成績はどのような数字となるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について笠原将生氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGOKBW_5opgTMC1mJR_fERQ
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スポーツ 2020年01月29日 17時45分
ドジャース・前田、“LAの同士”コービーさんの訃報に沈痛 「この写真は宝物」生前の交流も
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太が、29日に自身のインスタグラムを更新。26日にヘリコプターの墜落事故に遭いこの世を去った元米プロバスケットボール(NBA)選手のコービー・ブライアントさんと、ブライアントさんの娘で13歳のジアナさんを追悼した。 ロサンゼルス・レイカーズ(1996-2016年)で活躍したブライアントさんと、プロ野球・広島(2007-2015)を経てドジャース(2016-)でプレーしている前田。この両者はごく短い期間ながら、同じロサンゼルスで現役のプロアスリートとして活動している。 29日午後1時ごろ前田は、インスタグラムに、「コービー・ブライアントさんとその娘さん(ジアナさん)の死について心からお悔やみ申し上げます。家族、友人、そして世界中のファンが、あなたたちがいなくなったことをとても寂しく思っています」と英語で追悼文を投稿。 また、「#この写真は宝物」という日本語のハッシュタグと共に、笑顔の前田とブライアントさんがそろって肩を組んで写っている2ショット写真も投稿した。前田はインスタのストーリーにも同じ写真を「R.I.P(Rest In Peace/ご冥福をお祈りいたします)」と添えて同時刻に投稿し、ブライアントさんと娘ジアナさんの死を悼んでいる。 前田の投稿を受け、コメント欄にも「色んな人達に尊敬されたブライアントさんが、まさかこんな事になるとは夢にも思いませんでした」、「ロサンゼルスのスターだったからショックですよね」、「交流があったんですか、それだとさらに辛いですよね」、「もう二度と撮れない写真になってしまいましたね…悲しすぎます」などとファンから悲しみの声が寄せられている。 2018年2月7日に自身のインスタで、「今日初めてNBAを観戦させて頂きました レイカーズ勝ちました すごく楽しかったです!」と、かつてブライアントさんが所属したチームの試合を楽しんだと報告したこともある前田。自身の拠点であるロサンゼルスが誇るスーパースターだったブライアントさんと娘ジアナさんの死に打ちひしがれているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について前田健太の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/18_maeken
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スポーツ 2020年01月27日 20時58分
「完全に球団ぐるみ」元巨人・中畑氏がサイン盗みに喝 メジャーを揺るがす大騒動に「永久追放ぐらいの厳しい処置を」
26日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)に、元巨人でプロ野球解説者の中畑清氏が出演。現在米メジャーを揺るがしている“サイン盗み問題”について言及した。 この問題はアストロズとドジャースが戦った2017年のワールドシリーズにおいて、シリーズを制したアストロズが外野席に設置したカメラを通じてドジャース側の投球サインを盗み、それを口笛やベンチ内のごみ箱を叩く音で打者に伝達していたというもの。 問題を重く見たメジャーリーグ機構は、アストロズに「約5億5000万円の罰金+今年、来年のドラフト1・2位指名権の剥奪」の処分を下すことを決定。また、アストロズを含めた3チームの監督が、選手・指導者時代にアストロズでサイン盗みに関わっていたとして解任される事態となっている。 番組MCのビビる大木から「処分(の内容)を考えると、サイン盗みは事実だったんだろうと」と話を振られた中畑氏は、「悲しいね。まだこんなこと(サイン盗み)をメジャーではやってたのか」と一言。 続けて、大木が「サインを盗めると、やっぱり打者は簡単に打ててしまいますか?」と聞くと、「完全に球種が分かっているという状況で打席に立てるんだったら、プロの打者なら7割から8割はヒットにできる」とサイン盗みによる影響の大きさを指摘した。 また、大木からは「よく(相手投手の)クセを見破るって言いますけど、それとはまた違うんですか?」という質問も出たが、中畑氏は「クセを見破るのは個人個人の技量や努力によるもの。でもこれ(サイン盗み)は完全に球団ぐるみで取り組んでいるわけだから、(盗まれている側にとっては)試合にならない」と全くの別物であることを強調した。 「下手したら永久追放になるぐらいの、厳しい処置を与えるルールを作らないとダメ」と、より厳しい処分を盛り込んだルールを制定すべきと主張した中畑氏。「日本でもこの先もしこんな問題があったら、絶対ファンは野球から離れるよ」と、サイン盗み問題は日本球界にとっても決して対岸の火事ではないと警鐘を鳴らした。 同番組を受け、ネット上のファンからは「インチキしたチームや選手がそれなりの代償を負うのは当然だと思う」、「確かに処分が甘いと、昔のダイエーみたいにやった者勝ちになるな」、「一昔前も騒動になったし、日本球界も改めて警戒すべき」といった反応が多数寄せられている。 「日本球界ではダイエー(現ソフトバンク)が球団職員にモニターを通じて相手側のサインを解読させ、それを外野席に配置したアルバイト職員のメガホンの動きを通じて選手に伝えていたという疑惑が1998年オフに浮上し、調査の結果当時の球団社長に職務停止6カ月、球団代表に同1カ月の処分が下された事例があります。この騒動がきっかけとなり現在では外部からの情報伝達やサイン盗みは禁止されていますが、メジャーでの騒動を機にこの事例を思い返しているファンも多いようです」(野球ライター) 約20年前のような騒動を防ぐためにも、日本球界が警戒を強めることに越したことはないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月26日 11時00分
牧田1年目の結果、前例は参考になる? 最多勝、2ケタ、一軍登板ゼロ…明暗分かれるメジャー帰り投手たち
昨年11月26日に、楽天が獲得を発表した牧田和久。西武(2011-2017)からポスティングでサンディエゴ・パドレス(2018-2019/2019年はマイナー)に移籍していたアンダースロー投手の日本球界復帰は、各メディアによって広く報じられた。 メジャー挑戦した投手が、その後帰還する事例も珍しくはなくなってきている近年の日本球界。復帰1年目から健在ぶりを見せつけている投手がいる一方で、期待に応えられなかった選手もいる。 広島(1997-2007)から海外FAでメジャー挑戦した黒田博樹は、ロサンゼルス・ドジャース(2008-2011)、ニューヨーク・ヤンキース(2012-2014)でプレーし2015年に古巣に復帰。前年まで5年連続で2ケタ勝利を挙げていた投球は健在で、復帰1年目も「26登板・11勝8敗・防御率2.55」と2ケタ勝利をクリアした。 なお、2016年も「24登板・10勝8敗・防御率3.09」と2ケタ勝利をクリアした黒田は、チームの25年ぶりのセ・リーグ優勝を置き土産に同年限りで現役を引退している。 ダイエー・ソフトバンク(2003-2011)から海外FAで海を渡った和田毅は、ボルチモア・オリオールズ(2012-2013)、シカゴ・カブス(2014-2015)に所属した後2016年に古巣復帰。メジャー時代は左ひじの怪我もあり思うような成績が残せなかったが、復帰1年目のシーズンは一転して「24登板・15勝5敗・防御率3.04」で最多勝、最高勝率(.750)の2冠に輝く大活躍を見せた。 ただ、その翌年から2019年までの3年間は左ひじや左肩の故障で今一つ成績は残せず、2018年に関しては一軍登板ゼロ。復帰5年目となる今シーズンに向け、現在は並々ならぬ覚悟で自主トレに励んでいることが伝えられている。 一方、西武(1999-2006)、ボストン・レッドソックス(2007-2012)、ニューヨーク・メッツ(2013-2014)でプレーした後2015年にソフトバンクへ入団した松坂大輔(現西武)は、右肩故障の影響から復帰1年目の一軍登板はなし。そればかりか、ソフトバンク在籍3年間で一軍登板は2016年10月2日楽天戦のわずか1試合のみで、その試合も「1回・3安打5失点・4四死球」と大乱調に終わってしまった。 しかし、ソフトバンク退団後に加入した中日(2018-2019)では、1年目に「11登板・6勝4敗・防御率3.74」と復活しカムバック賞を受賞。しかし、2019年は「2登板・0勝1敗・防御率16.88」と振るわず、オフに退団となった後、古巣西武に復帰している。 その松坂と同じ結果となってしまったのが、近鉄(2000-2004)、オリックス(2005)、楽天(2005-2011)、シアトル・マリナーズ(2012-2017)と日米4球団を渡り歩き、2019年から巨人に加入した岩隈久志。同年2月の春季キャンプでは1軍スタートだったが、2017年8月に受けた右肩手術の影響でなかなか状態が上がらず。結局、復帰1年目は一軍未登板、二軍でも2試合しか登板できず、2年目の今シーズンに再起をかけている。 メジャーでは「27登板・0勝1敗・防御率5.40」と振るわなかったが、日本時代は「276登板・53勝49敗54ホールド25セーブ・防御率2.83」と確かな実績を残している牧田。チームの石井一久GMは獲得発表時に「これまでの日米での経験からイーグルス投手陣の底上げを期待してオファーをしました」と牧田加入の狙いを明かしているが、来たる復帰1年目の今シーズンは果たしてどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月25日 19時30分
16勝、34ホールド、37セーブ…メジャー1年目で記録を残した一流投手たち、ブルージェイズ・山口の目標は?
今オフ、ポスティングによりメジャーへ移籍した山口俊(巨人→トロント・ブルージェイズ)。純粋な日本人投手のメジャー挑戦は、昨年の菊池雄星(西武→シアトル・マリナーズ)、一昨年の平野佳寿(オリックス→アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、牧田和久(西武→サンディエゴ・パドレス/現楽天)に続き3年連続の出来事となる、 横浜・DeNA(2006-2016)、巨人(2017-2019)の2球団でプレーし、「64勝・25ホールド・112セーブ」をマークしている山口。メジャーではどの役割を担当するのかも注目されているが、ここではそれぞれの役割での目標として、日本人投手のメジャー1年目における勝利数、ホールド数、セーブ数の歴代1位記録をそれぞれ見ていきたい。 メジャー1年目の日本人投手が挙げた勝利数の最高記録は、2012年のダルビッシュ有(日本ハム→テキサス・レンジャーズ/現シカゴ・カブス)、2016年の前田健太(広島→ロサンゼルス・ドジャース)がそれぞれマークした「16勝」となっている。 2011年オフに日本ハム(2005-2011)からレンジャーズへポスティング移籍したダルビッシュは、それまでに最優秀防御率を2回(2009-2010)、最多奪三振を3回(2007、2010-2011)、最高勝率(2009/当時の名称は最優秀投手)を獲得し、同年まで6年連続で2ケタ勝利をクリアしてもいたチームの大エース。メジャー1年目でも、その実力を存分に見せつけた形となっている。 2015年オフにポスティングで広島からドジャースへ移った前田も、ダルビッシュと同じく同年まで6年連続で2ケタ勝利を継続し、最多勝を2回(2010、2015)、最優秀防御率を3回(2010、2012-2013)、最多奪三振を2回(2010-2011)獲得するなどタイトル経験も豊富。メジャー1年目の勝ち星が同数となったのは、決して偶然ではないのかもしれない。 日本人ルーキーの最多ホールド記録は、2004年に大塚晶則(中日→パドレス)が記録した「34ホールド」。当初近鉄(1997-2002)でプレーしていた大塚は、2002年オフにポスティング移籍を目指すも失敗。その後オフに金銭トレードで移籍した中日(2003)で1年プレーし、オフに申請した2度目のポスティングでパドレスへ移籍した。 日本時代は7年間通算で137セーブを挙げ、1998年には最優秀救援のタイトルも獲得するなど抑えとして鳴らしていた大塚。メジャーでは抑えではなくセットアッパーとして、73登板に登板するなど1年目からフル回転した。 メジャー1年目の日本人投手が残した最多セーブ記録は、2000年に佐々木主浩(横浜→マリナーズ)が記録した「37セーブ」。佐々木は大洋・横浜(1990-1999)でプレーした期間中に、最優秀救援のタイトルを5回(1992、1995-1998)獲得。日本を代表する守護神として、1999年オフに海外FA権を行使しメジャーに参戦した。 佐々木は移籍先のマリナーズでも守護神の座をつかみ日本人ルーキー最多記録、そして当時のメジャー新人記録をも更新する37セーブをマーク。また、チームが所属するアメリカン・リーグの新人王にも選出された。 先発・中継ぎ・抑えのどこで起用されるかは、各報道でもまだ見方が分かれている山口。ただ、日本時代にいずれの役割も経験していることや、移籍直前に投手3冠を獲得したことなどを考慮すると、どこで起用されても先人の記録を更新するチャンスは少なからずあるのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月24日 13時47分
レッズ・秋山、大谷・イチローの前例からある決意を明かす 「日本人の打ち方は…」メジャー1年目へ向けた戦略に反応続々
23日に放送された『報道ステーション』(テレビ朝日系)に、西武からシンシナティ・レッズに移籍した秋山翔吾がVTR出演。今シーズンから始まるメジャー挑戦について言及した。 今オフ海外フリーエージェント(FA)権を行使した秋山は、今月6日に3年総額約23億円でレッズに入団。メジャー全30球団の中で、これまでに唯一日本人選手のメジャー出場がないチームへの加入は、各メディアによって広く報じられた。 VTRの中でインタビュアー役を務めた清水俊輔アナウンサーから「レッズに決めた要因は?」と聞かれた秋山は、「日本人のメジャーリーガーがまだ在籍していないこと(です)」と即答。 続けて、「メジャーに行ったら(行くこと自体が)チャレンジになるので、まだ誰も見たことのない街、住んだことのないところで野球をやって、自分のチャレンジに厚みを持たせたかった」と、前例のない挑戦に意義を見出したことが決断の要因になったと明かした。 一方、「メジャー(1年目)でどれくらいの数字を残せる?」という質問に対しては、「数字はイメージが湧かない」と明言せず。「自分の実力が知れるのは、この1年目だろうなと思います」と、来たるシーズンに慎重な姿勢も見せていた。 「大谷(翔平)君がノーステップにしたり、イチローさん、松井(秀喜)さんがタイミングの取り方を小さくしたっていうのは(知っている)」と、過去の日本人選手の変化についても触れた秋山。「日本人の打ち方は全部が全部そのままいける(通用する)わけではないということは分かっているので、そうなった時に(自身の打撃を)変えることに臆病になる必要はないと思ってます」と、結果を残すためなら自身も変化を恐れないという強い決意を述べた。 今回の放送を受け、ネット上のファンからは「チャレンジ精神が凄いな、必ず成功してほしい」、「怪我だけには気をつけて、まずはレギュラーを確保してくれ」、「今の秋山は足を大きく上げてるから、もし変えるならこの部分になるのかな」、「柔軟に対応できれば、メジャーでも3割は打てるはず」といった期待の声が多数寄せられている。 西武(2011-2019)でプレーした9シーズンの間に首位打者を1回(2017)、最多安打を4回(2015、2017-2019)獲得し、2015年にはプロ野球記録となるシーズン216安打もマークしている秋山。日本を代表する“安打製造機”は、果たしてアメリカでも快音を響かせることができるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月12日 18時00分
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
今オフ、それぞれメジャー球団への移籍を果たした秋山翔吾(西武→レッズ)、筒香嘉智(DeNA→タンパベイ・レイズ)の両名。純粋な日本人野手のメジャー挑戦は2013年の田中賢介(日本ハム→サンフランシスコ・ジャイアンツ)以来の出来事となる。 どちらも日本球界ではトップクラスの打者ということで、これまでの歴史を塗り替えるような活躍が期待されている両名。ここではその歴史の一つとして、日本人野手のメジャー1年目における打撃3部門の歴代1位記録をそれぞれ見ていきたい。 メジャー1年目における日本人歴代1位の打率は、2001年にイチロー(オリックス→シアトル・マリナーズ)がマークした「.350」。2000年オフにオリックス(1992-2000)からマリナーズへポスティング移籍したイチローは、前年まで7年連続でパ・リーグ首位打者を獲得。ヒットを打つことに関しては、日本で右に出る者はいないといっても過言ではない打者だった。 日本人野手初のメジャーリーガーとなったイチローだが、海の向こうでも変わらず快音を連発。1年目にしていきなり首位打者、最多安打(242本)、盗塁王(56盗塁)のタイトルを獲得し、さらにマリナーズが所属するアメリカン・リーグの新人王やMVPにも選出されるなど、まさに記録ずくめのルーキーイヤーとなった。 日本人ルーキーの最多本塁打記録は、2018年に大谷翔平(日本ハム→ロサンゼルス・エンゼルス)が放った「22本」。投手と打者を両立する“二刀流”の選手として日本ハム(2013-2017)で活躍した大谷は、2017年オフにエンゼルスへポスティング移籍。高校時代から公言していたメジャー挑戦の実現は、数多くのメディアによって広く伝えられた。 注目のメジャー1年目。大谷は右ひじの靭帯を損傷したことにより、投手としては10試合しか登板できず。しかし、打者としては104試合に出場し、日本時代の2016年に並ぶ自己最高タイの数字となる22本塁打をマークしている。 メジャー1年目の日本人打者が残した最多打点記録は、2003年に松井秀喜(巨人→ニューヨーク・ヤンキース)が記録した「106打点」。巨人(1993-2002)で長らく4番を務め、この間に本塁打王、打点王にそれぞれ3回ずつ輝いた松井。その実績を引っ提げ、2002年オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使しヤンキースへ移籍した。 前年に50本塁打を放っていたこともあり、異国の地でもアーチを量産することが期待された2003年の松井だったが、迎えたシーズンで松井が放った本塁打は16本と激減。一方、打点については日本時代とそん色ない数字をマークしている。 現時点での打撃3部門の最高記録はどれもハードルの高い数字となっているが、もし塗り替えた場合は大きな注目・話題を集めることは確実。アベレージヒッターの秋山には打率、そしてパワーヒッターの筒香には本塁打、打点の記録更新を大いに期待したいところだ。文 / 柴田雅人
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