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レジャー 2009年04月28日 15時00分
考えるキャバクラ〜フリーでもいいコがつく方法
指名をせず、フリーで遊ぶ場合、どんな女のコが隣にくるかは運次第、と考えている方も多いかと思うが、これはとんだ勘違い。六本木の某キャバクラ店長によると、「明らかに次がなさそうな一見の方に、いいコをつけても時間のムダ。基本的にエース級は、リピーターになってくれそうな方にしかつけません」という。ランダムに見える席替えにも、実はお店側の経営戦略的な事情が大きく関わっているのだ。 ではどんなところで良客を見分けるのかというと、「ネットやフリーペーパーの割引サービスを使っているのに、指名はナシという方は、その時点でやや期待薄」だという。事前に写真を見ても指名がないのは、目的の第一が安く飲むことであり、どの店でもよかったと考えている可能性が高い。「しかも場内も注文も延長もせず、ハウスボトルで済ませている方なら、ウチに来たのはたまたま、次があっても上客にはなりそうもない」となる。割引チケットなどを使うこと自体は大きなマイナス評価にはならないが、過剰にケチな印象を与えると、常連客になりにくいタイプと判断されてしまうのだ。 ということは、定価で遊んだ方が、フリーでもいいコがつく確率は上がるということになるが、金銭的な問題よりも、シチュエーションが大切なこともある。例えば「複数客よりは単独客の方が、リピーターになる見込みはあります。ひとりで来るほどキャバ好きなわけですし、なにより財布の所在がはっきりしている」ため、お店側としてはエース級を投入する価値があるというわけだ。お金に関しては、ガツガツしていなければ大丈夫といったところだろう。 外見では、服装も大切なポイントになる。カジュアルではダメというわけではなく、「ウチは六本木ですし、サンダル履きの方などは、逆に近所に在住しているかも、と考えることもあります。一番のポイントは、初対面の女性に見られることを意識しているかどうかで、これは服装の細かい部分や態度を見ればわかりますね」とのこと。お店によって採点基準の違いはあるだろうが、こちらが客だからといって、あまりにも無頓着でいると、損をするのは自分自身ということだ。 お店側は客が女のコを選ぶ以上に厳しい目で、しっかりと客を見ている。リピーターになりそうと思われ、はかの客よりも質の高いサービスを受けるには、「身なりは最低限以上、紳士的だが遊び慣れている雰囲気」が必要充分条件。難しいことではないので、ほんの少しだけ気を遣ってみるといいのではないだろうか。*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年04月27日 15時00分
丹下日出夫の虎の巻 天皇賞・春(GI、京都芝3200メートル、5月3日) 打倒アサクサキングスの一番手はこの馬だ
ダービーを頂点とする3歳クラシックは、一連のトライアルのどこかで、走破タイムやラップなど、その馬の能力の在りどころを把握できたりするものだが、20数戦ものキャリアを積んだ古馬ともなると、ことは単純には運ばない。 とくに、3200メートルの天皇賞に至る中長距離系の競馬は、長丁場であるがゆえに、道中のペースの緩急が激しく、同じ距離を走っても、走破タイムに2〜3秒の誤差が簡単に生まれてしまう。 しかも、底力型の持久力タイプが集うだけに、上がり3Fのラップの優劣が、即結果に結びつくとは限らないから、やっかいだ(近年の中長距離は、層の薄さにも問題あり)。 ただ、格好のサンプルというか、昨春の盾を制したアドマイヤジュピタは、前年のAR共和国杯を歴代2位にあたる芝2500メートル2分30秒8で制覇。それを起点に、後の天皇賞につなげている。 翌2008年のAR共和国杯は、アドマイヤジュピタと、わずか0秒1差の2分30秒9でスクリーンヒーローが優勝。余勢を駆って、続くジャパンC制覇を成し遂げたのは記憶に新しいが、JC好走の要因がAR共和国杯の走破タイムということになると、天皇賞・春にも、そのまま通じて不思議はない。 ただし、AR共和国杯はハンデ戦。当時は53キロという軽ハンデに恵まれたスクリーンヒーローにがい歌が上がったものの、2着のジャガーメイルは56キロ。3着のアルナスラインは58キロを背負っていた。もし斤量が異なっていれば、結果も後の戦績も違ったものになったかもしれない。 なんて、わずかコンマ2秒の差でJC出走を逃したジャガーメイルは、その後、海外へ目を向け、世界の超一流の中長距離馬が集う香港ヴァーズ(国際GI)で僅差の3着。潜在能力の高さを改めて示した。 今回は4か月半ぶりの実戦となるが、調教過程は、前回の休養明け(1着)とほぼ同じ。初めての京都もコースの特性を知り尽くしたアンカツが鞍上となれば、心配する必要はないだろう。スクリーンヒーローと同斤なら、胸を張って天皇賞の本命に推せる。 もちろん、充実著しいアサクサキングスの存在は百も承知。3000メートルの菊花賞制覇を筆頭に、昨年の天皇賞・春で0秒3差の3着等々、京都コースは<3010>とめっ法得意。しかも、今季はともに58キロを背負い、京都記念→阪神大賞典を連勝。決して得意とはいえない、坂のある阪神も軽々と突破した。よほどのアクシデントや体調不良でもない限り、凡走は考えにくい。 これを凌駕(りょうが)する本命馬がいるとすれば、まだ勝負付けの終わっていない、単純に同馬を上回るポテンシャルを秘めた素材、もしくはレース実績に注目するしかないのだが、冒頭でも述べたように、AR共和国杯組には、その要素が詰まっている。 阪神大賞典はアサクサの4着に終わったスクリーンヒーローも、今回は1キロ減の58キロ。有馬記念の直線でのアゴの上がり方を見ると、直線がフラットな京都にかわるのもプラス材料だ。日経賞勝ちで復調をアピールしたアルナスラインも、チークピーシーズ着用が功を奏し、復調気配がありあり。ジャガーメイルを筆頭とするAR共和国杯組が、アサクサキングス包囲網を形成する天皇賞・春とみた。
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レジャー 2009年04月27日 15時00分
天皇賞・春(GI、京都芝3200メートル、5月3日) 完全復活 アサクサキングスが2つ目のGI奪取へ王手
威風堂々。ついに頂点が見えてきた。春の古馬ナンバーワン決定戦「第139回天皇賞・春」(GI、京都芝3200メートル、5月3日)は、目下GII連勝中と完全復活を果たした菊花賞馬アサクサキングスが堂々の主役を務める。3角の坂の下りからロングスパートできる淀の長丁場は最も得意とする舞台。加えてデキは絶好。3着だった昨年より相手が楽なここは、2つ目のGIが手を伸ばせば届くところにある。 地面を舐めるような屈辱から鮮やかに立ち直った。今、どん底の日本経済もお手本にしたいぐらいアサクサキングスが見事なV字回復を見せている。 昨暮れの有馬記念。ダイワスカーレットの圧倒的な強さに見ほれた大観衆が、思わず見落としてしまうほどの大敗だった。シンガリの14着。前年の菊花賞馬という輝きは完全に消え失せた。 このまま終わるのか…。いや終わるわけにはいかない。そこで陣営は、強力なカンフル剤を打ち込んだ。 「攻め馬をしっかり強化したんです。普段の坂路キャンターでも1秒ぐらい速くなるようにね。成績が悪かった昨秋は、夏場の調整が遅れたのもあるけど、東京への遠征が続いてなかなか攻め切れなかった。馬体維持を優先したことで力を出し切れなかった」と寺島助手は話した。 ケン土重来を期して、この春は地元の関西圏ばかりでローテーションを組んだ。その分、時間をかけてバリバリ乗り込めた。成果はすぐ出た。京都記念を完勝し、続く阪神大賞典も、JC馬スクリーンヒーローや菊花賞馬オウケンブルースリが重馬場に苦しむなか、力強い末脚でGII連覇を果たした。 激戦が続き、さすがにその後は疲れが出た。しかし、日ごろのケイコで「貯金」をつくっているだけに回復は早かった。 「2週前に坂路で15-15を乗ってから、馬がやる気になってきた。1週前も良かったし、もう心配ありません」 その1週前は栗東DWで6F82秒9、ラスト1F11秒4。終い重点とはいえ、ゴール前の勢いは際立っていた。 「もう馬体はできているので、いい状態で出走できる。菊花賞を勝っている得意の京都だし、昨年の天皇賞・春も3着だった。その時の上位馬がいないここなら楽しみ。何より昨年より勢いがあるからね。早めに馬体を併せる形に持ち込めれば」 アドマイヤジュピタ、メイショウサムソンがいない淀の2マイル。“空位”となっている古馬の頂点を3角、坂の下りから一気のロングスパートで奪ってみせる。
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レジャー 2009年04月27日 15時00分
フローラS(JpnII、東京芝2000メートル、26日)ディアジーナが樫へ弾み
オークスTR「第44回フローラS」(JpnII、東京芝2000メートル、26日)は、2番人気のディアジーナ(牝3歳、美浦・田村厩舎)が好位から力強く抜け出し快勝した。勝ち時計は2分2秒2(良)。対照的に、1番人気のミクロクスモスは後方のまま伸び切れず14着と大敗を喫した。 白地にブルーのラインが入った勝負服が、薫風の吹く府中の杜で華麗に舞う。まるで昨年の再現VTRを見ているかのようだった。好発から4番手を無理なく追走したディアジーナは直線に入っても“持ったまま”。坂を登り切る手前で鞍上・内田騎手からゴーサインが出ると一気に弾け、追いすがる後続を瞬時のうちに引き離した。 「この馬の持ち味を十分に発揮できました。こういうパフォーマンスを見せられれば、次につながると思う」と内田騎手。くしくも馬主、厩舎、騎手、そしてフラワーC2着からの参戦は、いずれも昨年のレッドアゲート(1着)と同じ。「不思議な縁を感じるよね。それにしても強い競馬だった。オークスから逆算して使ってきたし、馬も成長しているから自信はあった」。田村調教師はサラリと言ってのけた。 そのレッドアゲートはオークスで0秒4差6着に敗れ去ったが、「初勝利を挙げたときから、(ディアジーナの方が)全然、(力が)上と思っていた。だから、これまでずっと手元に置いて調整してきた」と田村師。「距離が延びていいタイプだし、本番でも楽しみだね」と期待を寄せた。 樫の舞台には桜花賞馬ブエナビスタが待ち構えているものの、東京で重賞2勝の実績は大きなアドバンテージ。きょうの勝ちっぷりなら、女王の脚元をすくうシーンがあってもおかしくない。
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レジャー 2009年04月27日 15時00分
アンタレスS(GIII、京都ダ1800メートル、26日)新星ウォータクティクスがレコードV
ダート界に新星現る。26日の京都メーンで行われた「第14回アンタレスS」(GIII、ダ1800メートル)は、2番人気のウォータクティクス(牡4歳、栗東・池江寿厩舎)が6連勝の離れ業で重賞初制覇。従来のレコード0秒6更新する1分47秒8(良)のタイムで並み居る実績馬を“圧逃”した。 「1角に入ったところでペースは速いと思ったが、道中は(気持ちに)スイッチが入らないように気をつけて乗った」と川田騎手。好発から主導権を奪うと、1000メートル通過は59秒8。淀みない流れを自らつくりあげながらも、これがマイペースとばかり、後続のし烈な2着争いを尻目に、最後までしっかりとした脚取りでゴールを駆け抜けた。 「直線に向いてオーロラビジョンにワンダースピードの姿が見えたけど、こちらも手応えは良かったからね」。ダート無敗。そして、5連勝中の勢いは初めて挑戦した重賞でも止まることはなかった。 「小細工せずにこの馬はスピードを生かした方がいいね」。改めて愛馬の素質の高さを認識した池江寿調教師はニューヒーローの誕生に、自然とほおを緩ませた。そして、「今年の最大目標はJCダート」と早くも砂の頂点に照準を合わせていた。
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レジャー 2009年04月27日 15時00分
しらさぎ賞(SIII、浦和1400メートル、29日)パノラマビューティ 待望のタイトル獲得へ万全の態勢
混戦の南関牝馬戦線に断を下す。昨秋の船橋転入以来、牝馬重賞で好走してきたパノラマビューティが、待望のタイトルを手に入れるべく万全の態勢を整えてきた。 「前走後は厩舎でひと息入れ、ここを目標にビッシリ乗り込んできた。最終追いを入れて5本は速い時計を出しているからね」と松代眞調教師も胸を張る仕上がりだ。 そのエンプレス杯(7着)は折り合いを欠いて自滅したが、「レース前からカリカリしていたし、中央での実績からスローペースの長丁場は合わないのかもしれない」とトレーナーは振り返った。 その点で今回は転入初勝利を挙げた相性のいいコース。「間隔をあけた効果で今は精神的に落ち着いているし、浦和の千四なら流れも速くなりそう。上手にさばければ同条件で勝利したときのようないい結果を期待できると思う」と力を込めた。 初タイトル獲得へ、おぜん立ては整った。あとは自慢の末脚を思う存分さく裂させるだけだ。
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その他 2009年04月27日 15時00分
元祖アキバ系パフォーマー FICEの 『私たちヲタクです』新世代御神輿、神田明神に宮入!!
昨日(4月26日)、偶然にもおもしろい物にでっくわしました。 この日は日曜日ということもありFICEはライブ2本まわし。1本目をお茶の水で終えて、2本目のアキバの会場にファンのみなさんとぞろぞろ徒歩で移動していた時のこと。神田明神の前を通りがかると鳥居の下になにやら不思議な物が!? それは格子に組んだ担ぎ棒の上に建造物的な物が設置された、一般的にいうところの「御神輿」に限りなく近い物。但し、御神輿は神が乗る輿であり、地域によって形状は違うが神殿を模した物が一般的。 でもそこにあった物は今までに見たことのない不思議な姿でした。担ぎ棒は通常の御神輿と何ら変わらない、でもその上の建造物は…神殿?? いや、ある意味神殿でしたよ。正面にはいきなり液晶ディスプレイ、そして側面や屋根を覆い尽くす漫画本、ゲームソフト、ノートパソコン、フィギュア…etc,ガチャポンやら真空管やらいわゆるアキバ的な物がとにかく盛り沢山にデコレーションされていて、なんとてっぺんにはロボが…しかも動いてるっっ!! 正面のディスプレイだってちゃんと映像流れてます、屋根に設置された防犯カメラが写す、神輿の花棒あたりの映像が(汗) 思わず足を止めて、ミーハー心丸出しで写メっていると「あと5分で出発するのでぜひ一緒に担いでください、FICEさん」て、え、まじっすか!? そんな名指しなんてされたらほんとに参加しちゃいますよ♪というわけで、まったくのただの通りすがりなのにちゃっかりと一緒に担いできちゃいました。 いやぁ〜実は自分(FICEの赤い方です)はむかし、鳥越神社(東京•台東区)の本社神輿を担いだことがあったりするので燃えました! 相方は初体験でちょっと不安そうだったけど絶対大丈夫と説得。何故ならこの不思議な神輿?の担ぎ手は1/3がメイドさんで1/3が一般男性(見物客やらFICEのファンやら)と、ほとんど素人。そのぶん残りの1/3を本職の皆様がしっかりサポート。神輿自体も建造物の中は空洞で、電気機器用のバッテリーのみなので、めちゃくちゃ軽量。ノリは子供神輿みたいなもんですね。これを鳥居から本殿までゆっくりゆっくり担ぎます。女性や初心者が大半なこともあり、激しく揉んだりしない平担ぎ。掛け声は…うーん、ちょっとバラバラだったかな(笑) それでもなにげにしっかりと時間をかけた宮入で、本殿前での参拝、お祓い、江戸式の10拍の1本締めまで本格的でした。 この御神輿、あとで調べたら「アキバMIKOSHI」っていう物だったみたいです。アキバでメイドさんが観光案内をしている「秋葉原案内所」が中心になって有志を集い、地元の商店や企業も協力して発足した「アキバを担ごう会」が1年もかけて準備したそう。御神輿って伝統文化であり神事なのでこういう斬新なものは賛否両論あると思うけど、日本の三大祭のひとつ「神田祭」で有名な神田明神の古典行事とと新世代アキバ文化なんていう未知との遭遇的なコラボレーションの実現はひとえに「盛り上げていきたい」という気持ちあればこそ。 最近は酉の市起源発祥の鷲神社でもフィギュアで飾られた「萌え熊手」が売られている時代。気持ちが前向きであれば日本の神様はけっこう寛大です。こういうコラボ、これからもどんどん増えていく!? 最後に、アキバを担ごう会のみなさま、神田明神のみなさま、ただの通りすがりでメイドさんでもないのに参加させてくれてありがとうございましたぁ! めっちゃ楽しかったですぅ♪ちゃっかり集合写真にまで写っちゃって(汗)みなさまほんとおつかれまでしたぁ〜!<プロフィール>FICE(ファイス) 完全人型アンドロイド(2001年2月製造、FIRE(炎)+ICE(氷)=FICE)のアニメビジュアルパフォーマンスユニット。アキバを中心にオリジナルCDを引っさげてパフォーマンス活動によって 人々の心の平和とどこからともなく現れる敵から街の平和を守ってます。近年では、ライブハウスでの活動がメインとなり、2007年は年間201本達成と活躍中。
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スポーツ 2009年04月27日 15時00分
王と長嶋〜プロ野球を国民スポーツにした2人の功労者〜 “既定事実作り”で抑えられた王の年俸
「王の年俸が長嶋を超えることはない」という巨人軍の不文律が破られたのは、ONコンビ解消の年の74年だけだった。73年のシーズン、2年連続無冠に終わった長嶋さんが4920万円のまま据え置き。初の3冠王に輝いた王さんは460万円アップの5260万円になり、ついに長嶋さん超えを実現した。しかし、これには特別な事情が重なっている。 「74年のシーズン限りで長嶋は現役引退して、75年から川上監督に代わり、巨人監督に就任する」という既定路線が敷かれていたことが、理由のひとつだ。74年のシーズン限りで現役を引退、75年から長嶋監督が誕生すれば、プレーするのは世界の王ひとりになる。まさにビッグ1になるワケで、巨人軍とすれば、「王の年俸が長嶋を超えることはない」という不文律も意味はなくなる。監督とプレーヤーでは立場が違うからだ。 現役引退、監督就任が決まった後に、長嶋さんは大手企業のCM数本に出演するようになった。「お金は汗水垂らして稼ぐもの。本当はCMに出るのは好きではないが、税金を払うのに必要だから仕方ない。税金は前の年の年俸に対してかかるものだからね。監督になれば、プレーヤーのようには稼げないから、CM出演もやむを得ないよ」と、その理由を語っている。税金対策としてのCM出演だというのだ。 不文律のなくなった王さんのその後の年俸推移はどうなっていったのか。74年も2年連続の3冠王を獲得。が、75年の年俸は現状維持の5260万円のままだ。これにはそれなりの理由もある。天井知らずの年俸になるのを阻止するために、年俸とは別にタイトル料という名前の特別ボーナスを支払う形になっていたのだ。76年も5260万円のままだった。華々しくスタートを切った長嶋政権1年目の75年のシーズン、チームが球団史上初のワースト最下位になったように、王さんも悪戦苦闘した。キャンプでふくらはぎを痛めたからだ。打点王を獲得したものの、打率2割8分5厘、33本塁打、96打点と不本意な成績に終わっている。 3年間の横ばいの後に、77年の年俸は1040万円アップして6300万円になっている。76年、チームは前年の最下位から奇跡といわれるリーグ優勝。王さんも打率3割2分5厘、49本塁打、123打点と復活、本塁打、打点の2冠王、大リーグのベーブ・ルースを抜く715号を放ったからだ。前年リーグ連覇して、本塁打王、打点王を獲得。ハンク・アーロンの大リーグ記録を更新した756本塁打で国民栄誉賞第1号まで獲得した。翌年の78年は、1440万円も上がり、7740万円。前年に最後のタイトル、打点王を取った79年には、420万円アップの8160万円。前年18年ぶりの無冠だった、現役最後の年になった80年も現状維持の8160万円だった。 年俸144万円でスタートした世界の王の最後は、8160万円で現役生活を終えたことになるが、実は異論がある。「本当は年俸1億円を超えていたはずだ」というのだ。当時の王番記者がこう明かす。「球団側がほかの選手の年俸を抑えたい意味もあって、世界の王でも1億円を超えなかったという既定事実を作りたかったからだ」と。「黙ってグラウンドで結果を出せば、お金は後からついてくるものだ」ONともに同じ金銭哲学を持っているが、球団側の対応は違っていたのだ。
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スポーツ 2009年04月27日 15時00分
オリックス大石監督が怯える清原の影
今シーズンは優勝候補の一角に挙げられているオリックスの大石大二郎監督。開幕ダッシュできず、さっそく正念場を迎えている。昨シーズン途中、成績不振のコリンズ監督が突然退団してから指揮を執り、チームをアッという間に2位に押し上げ大石株は高騰した。しかし、その高騰株が、今季は”サブプライムマネーショック”並みに下落の一途。アノ男の影におびえているという。 昨季のオリックスは、メジャー監督経験者のプライドばかり目立ち、日本球界を見下ろすようなごう慢なコリンズ前監督への不信感が充満していた分、臨機応変で柔軟な姿勢の大石新監督に対して、ナインの士気は高まった。 2位という結果は、誰もがそれほど大きな期待をかけていなかったからプレッシャーもかからず、無欲の勝利とも言える。 だが、今年は違う。2位となれば、次は優勝という期待をかけられるのは当然。ローズ、カブレラ、ラロッカ、フェルナンデスという外国人選手の大砲をそろえる打線の破壊力。有望な若手が多く、昨年10勝以上したのが小松、金子、近藤、山本と4人もいる投手陣。どうしても周囲のチームに対する評価が高くなるだけに、球団側から大石監督に求められるものも厳しくなる。「オリックス本社の置かれている世間的な厳しい立場もあるから、なおさら大変だろう」と大石監督に同情する球団関係者もいる。 日本郵政のかんぽの宿一括売却の買い手として、オリックス・宮内義彦オーナーは世間の批判の矢面に立たされた。 「自らが政府の審議委員会の委員になっておきながら、かんぽの宿を不当に安く一括購入するのは、どう考えてもおかしいだろう。出来レースではないか」 「オリックス本社はもう終わった。野球どころではないだろう」と、ある球団のトップはオリックス本社の危機的な状況を明かし、球団経営どころの話ではないと断言している。球団身売りさえあり得る非常事態だというのだ。 そもそもオリックスが阪急ブレーブスを買収して球界に参入したのは「オリエント・リース」を「オリックス」と社名変更、世間的に認知させるための手段だったと言われている。 「オリックスが本社の社名周知に成功すれば、すぐに球団を身売りするかもしれない。プロ野球界への加盟料60億円、参加料30億円という規定は、それを阻止するために、高額な加盟料、参加料を設定した。そうすれば、オリックスが球団を売ろうとしても簡単に買う企業は出てこないからだ」。こう古手の球界OBが語る。 現在は加盟料、参加料は廃止され、新参加球団に対する25億円の預かり保証金制度になっている。だが、即身売りはともかく、1リーグ制度移行を狙い、近鉄を事実上吸収合併して、オリッ 将来、監督としての現場復帰を宣言して評論家活動に入っている清原氏は、WBC米国ラウンドのテレビ解説などの仕事している。 「バラエティー番組ばかりなどに出ていると、タレント扱いされ、現場復帰しようと思ったら、マイナスになっても、決してプラスにはならない」というのが、球界の定説である。 宮内オーナーが秘蔵っ子扱いしており、切り札監督として清原氏を擁しているのだから、大石監督も大変だ。昨シーズンは期待以上の2位で人心掌握術を絶賛されたが、今季は優勝しないと監督の座は安泰とは言えない。 「今年も昨年同様に、パ・リーグはダンゴレースで、どこが1位になっても6位になっても不思議はない」 評論家諸氏のそんな一致した予想通り、全チームが3ゲーム差以内(26日現在)の混戦になっている。大石監督にも十分チャンスはあるが、つねに緊張を強いられる戦いが続くことになる。後任に清原氏という超大物が控えているのだから、それも当然だろう。クス・バファローズを誕生させているように、宮内オーナーの動向からは目を離せない。 「本社の窮地もあるし、大石監督が期待通りの結果を出せなければ、宮内オーナーは、お気に入りの清原(和博)監督という最後の切り札を出すだろう。選手時代のグッズの売れ行きもダントツだったし、清原人気に宮内オーナーはゾッコンだからね」と球界関係者は予想する。
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スポーツ 2009年04月27日 15時00分
勝利の方程式に頼りすぎた!?巨人“投壊”
首位を独走する巨人が試練の時を迎えている。守護神マーク・クルーンがケガを再発させ25日に登録を抹消。中継ぎ陣も登板過多がたたり、打ち込まれるなど勝利の方程式が崩壊した。そればかりか、救援陣を補てんするために先発枠を減少。中継ぎ依存のシワ寄せをモロに受け、“投壊”の危機にひんしている。 巨人投手陣がパンク寸前だ。 現在、セ・リーグの貯金を独占し、首位を快走中。原動力はなんといっても投手陣で、チーム防御率は2.95と12球団で唯一の2点台を記録している。 だが、中継ぎ陣に頼るあまり、チームの完投数はわずかに1。これまでも救援陣の登板数の多さが懸念されてきたが、ついに綻びが出始めた。 クルーンが23日のヤクルト戦で、開幕前に負傷していた右手中指のけんしょう炎を再発。ケガの治療に専念するため、巨人移籍後初となる登録抹消となった。 自慢の中継ぎ陣にも陰りが見え始めている。24日の試合では越智大祐が2失点で負け投手に。25日は山口鉄也が1失点、豊田清は3試合連続失点と打ち込まれている。そのため、「お休みしてもらいました」(尾花高夫投手総合コーチ)と26日は休養にあてさせた。 勝利の方程式に依存したツケは先発陣にも回ってきた。巨人は今季先発ローテーションを5人で構成しているが、25日に先発した高橋尚成を外し、中継ぎ強化のため、急きょ2年目の古川祐樹を先発に昇格。原辰徳監督は「前向きな抹消です」と語ったが、先発の駒が1つ減ったことになる。 26日の中日戦は、先発陣の数が不足しているため、セス・グライシンガーが122球の完封劇から中4日で登板し、5回4失点でKO。その後、中継ぎ陣も打ち込まれ、0-8で今季初の完封負けを喫した。「マウンドに対応しきれず、ボールが高めに浮いてしまったのがすべて」(グライシンガー)と悔やんだ。 尾花投手総合コーチはグライシンガーについて「疲れが取り切れていなかった」と敗因を疲労と分析。中継ぎ頼みの反動を中日との3連戦で露呈してしまった。 「ファンの人たちに申し訳ない。2度とこういう試合にならないような戦いをする」(原監督)と、今回の敗戦を教訓としたようだが、先発陣の頭数がそろわなければ、救援頼みの現状を打開することはできい。 今後はあす28日の広島との3連戦を皮切りに、移動日を1日挟んで9連戦のハードスケジュール。交流戦前、最大の山場であるゴールデンウィークで、貯まった貯金をすべて吐き出しかねない状況だ。
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