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アンタレスS(GIII、京都ダ1800メートル、26日)新星ウォータクティクスがレコードV

 ダート界に新星現る。26日の京都メーンで行われた「第14回アンタレスS」(GIII、ダ1800メートル)は、2番人気のウォータクティクス(牡4歳、栗東・池江寿厩舎)が6連勝の離れ業で重賞初制覇。従来のレコード0秒6更新する1分47秒8(良)のタイムで並み居る実績馬を“圧逃”した。

 「1角に入ったところでペースは速いと思ったが、道中は(気持ちに)スイッチが入らないように気をつけて乗った」と川田騎手。好発から主導権を奪うと、1000メートル通過は59秒8。淀みない流れを自らつくりあげながらも、これがマイペースとばかり、後続のし烈な2着争いを尻目に、最後までしっかりとした脚取りでゴールを駆け抜けた。

 「直線に向いてオーロラビジョンにワンダースピードの姿が見えたけど、こちらも手応えは良かったからね」。ダート無敗。そして、5連勝中の勢いは初めて挑戦した重賞でも止まることはなかった。
 「小細工せずにこの馬はスピードを生かした方がいいね」。改めて愛馬の素質の高さを認識した池江寿調教師はニューヒーローの誕生に、自然とほおを緩ませた。そして、「今年の最大目標はJCダート」と早くも砂の頂点に照準を合わせていた。

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