山口敏太郎
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ミステリー 2017年07月18日 18時00分
狐を使って呪術を行う「狐ばばぁ」〜徳島の怪談〜
「おい、おまえ、狐ばばぁって知ってるか?」 そう聞いてきたのは、友人Nであった。Nは幼馴染で、どこかすねたところのある男であった。 「狐ばばぁ、何いうとるんじゃ、アホとちゃうか、ここは徳島やぞ、狐なんかおらんわ」 私は、Nの軽口をいなすと、笑った。するとNは一瞬、口をとがらすと、反論した。 「うそちゃうって、ほんまに狐を拝んでいる婆ぁがおるんやって」 「ほんなことがあるかいな」 否定する私に向かってNは、狐ばばぁの話をしてくれた。 Nの話によると、眉山のふもとに一軒のあばら家があるという。そのあばら家に、片目が不自由な老婆が住んでいた。この老婆が、狐を使った呪術をすると、近所でも評判の老婆であった。子供たちの目にも、その姿は明らかに異様で、不気味に映った。 「あの、おばあさんは狐を使うから、注意しなさい」 「やばいわね、あの人を怒らすと狐を使って復讐するのよ」 近在の主婦たちは、そう言って子供たちに警戒心を与えた。 だが、Nはその老婆に近づいた。 彼女が狐を使って行う呪術に興味があったのだ。Nは、老婆の家に度々通い仲良くなると、願い事をした。 「おばあちゃん、狐の魔法を見せてよ」 老婆はこの問いに、ふふふっと笑った。そして、こう話を続けた。 「狐が見たいか、そうか、狐さまはな、お祈りを聞き届けてくれるとき、必ずお使いをよこす」 しゃがれた老婆の声にNは、興味をそそられた。 「お使いって、なに?」 「使いは狐そのものじゃ、使いはな動物の狐の姿になってこの庵に遊びに来るんじゃ」 老婆は、かかかっと笑うと、祭壇を拝み始めた。 ある夜のこと、塾の帰りに老婆の家に寄ったNは、お使いの姿を見てしまう。いつものように老婆のあばら家で、狐の話を聞いていると、老婆が突如立ち上がった。 「おうおう、お使いさまがこられた」 Nはその言葉に全身が硬直した。ついに、狐の使いが見れるのだ。嬉々として玄関に歩み寄る老婆。Nも興奮を抑えきれない。 「よくおいでくだすった、よくおいでくだすった」 老婆が玄関を開けると、そこには一匹の狐が座っていた。闇夜に、ぽつんと浮かびあがる狐の姿。物凄い鋭い視線で、狐がNを睨んだ。狐の目は、何もかも見透かすような迫力があった。 「これを、おあんがんなさい」 老婆は、油あげを狐に差し上げると、深くひれ伏した。この時、狐の口元が笑ったように見えた。 「どうぞ、願いをかなえてください」 狐は、じろりとNの方を一瞥すると、油あげをくわえ、そのまま姿を消した。後には静かな闇が、残るのみであった。 Nはその後、長ずるにつれ、生活が乱れ始める。成人後には、借金をする、女遊びにはまると、破綻した人生を送る。大学時代、筆者がNと呑んだ時、酔っ払った奴がまるで狐のような素振りで歩き回った事は忘れることができない。お使いに、心を奪われたのであろうか。狐ばばぁから、狐への崇拝を受け継いだのであろうか。 今はもう、狐ばばぁのあばら家も、跡形もない。あのNの行方も、まったく不明である。監修:山口敏太郎事務所 イラストレーター:増田よしはる
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ミステリー 2017年07月15日 20時00分
闇米政策の罪を背負い死罪となった“十郎兵衛事件”の闇と怨霊伝説
江戸期において、諸藩の間で商業価値のある農業品が盛んになった時期がある。現在の徳島県である阿波藩もそうであった。 貨幣兌換率の高い「藍」染めが流行り、儲けの薄い米を作らない時期があった。当然、藩内では米が足らなくなる。かと言って、他藩からの米の買い取りは制限されているし、裏取引で米を他藩から買い取る闇米は重罪であった。 「しかし、このままに捨て置けぬ、誰ぞを藩の代人として、闇米を購入させろ」 藩の上層部の指示により、十郎兵衛という資産家の男が闇米の取り扱いを行った。おかげで、阿波藩の米不足は解消されたが、この行為が幕府の知るところとなった。「闇米は十郎兵衛の独断でござる」 いつの時代でも切り捨てられるのは弱者である。不幸にも、闇米政策の罪を背負い十郎兵衛は死罪となった。 その悲劇は阿波の人形浄瑠璃になり今も上演されているが、怨念は今も晴れていないという。何故なら、十郎兵衛屋敷において、不思議な写真がとれたり、怪異な現象が続いているからである。 この話を友人でもある徳島の郷土史家・多喜田氏にしたところ「その祟りの原因は、十郎兵衛とは限りませんよ」と言われた。 氏の説によると、現在怪異が起こると言われている噂の十郎兵衛屋敷は、元々四国の某酒造メーカーの社長の自宅であり、それを観光的に十郎兵衛屋敷として移転し、再構築しているだけであるという。つまり、十郎兵衛が住んだ屋敷ではなく、企業の社長が所有していた旧家なのだ。 すると、怪異の主は誰で、誰に、何を訴えているのか。 筆者は少年時代から度々十郎兵屋敷に行っているが、一瞬にして鬼のような顔に変化する浄瑠璃人形が怖くて、怖くて腰を抜かしそうになった事がある。 木偶人形に対する潜在的な畏怖が産んだ怪異談ともいえるだろう。徳島が生んだ都市伝説である。監修:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年07月11日 18時00分
人間の胎児のようにも見える 不気味な半魚人のミイラ
これは知り合いの山中さんから聞いた不可解な話である。 山中さんが学生時代というから二十年近く昔の話である。彼の住む町に偏屈で有名な老人が住んでいた。その老人は多くの事業に成功しており、豊かな生活を送っていたが変わり者で周囲の他人を寄せ付けなかった。 だが、ある日山中さんはその老人と仲良くなることに成功した。戦争中の負傷で右目、右手、右足にハンディキャップを抱える老人は基本車椅子生活であった。 「ちくしょう、とれねえな」自動販売機の前で小銭を落として拾えず困っている老人に手を差し伸べたのだ。 「これですね。どうぞ」笑顔で小銭を拾って渡してくれた彼の顔を見ると、老人は気味の悪い笑顔を浮かべ、自宅に招いてくれた。 「ほう、おまえは良いやつだな、俺の家に遊びに来ないか」 「ええっ、いいんですか」 老人宅にあがった彼はその内装の豪華さに仰天した。贅沢な美術品や精巧な工芸品が山程おかれていたのだ。その中に奇妙なミイラがあることに気がついた。 「なんですか、これは」 何か両生類のようにも見えるし、人間の胎児のようにも見える。恐る恐るミイラを覗き込む彼の耳元で老人はしゃがれた声で言った。 「この不気味な生物は、わしの守り神なんじゃよ、いひひひぃ」 「このミイラが 守り神なんですか」 不思議そうに聞き返した彼に向かって老人は戦争中の体験を披露した。南方で所属部隊が全滅中、老人は一人彷徨っていた。 「ちくしょう、絶対に生き残ってやる」必死に海岸沿いの道を歩き続けるが、なかなか味方には合流できなかった。そのうち海面に黒い影が浮かんできた。 「んっ、なんだ!!あれは」 恐怖に震える老人に、その影が飛び掛ってきた。明らかに怪物であった。まるで半魚人のような人型の水棲生物であった。 「わわわわぁぁぁ」 怪物は老人の右手や右足に噛み付いた。凄まじい流血の中、近くにあった棒を使って反撃する老人。怪物を数回殴打したが、激痛とショックでそのまま気を失ってしまった。気が付くと友軍の野戦病院であり、左手にはあの怪物が小さいミイラになって握られていた。 「わたしはどうしたのだ」 「あなたは、右目、右手、右足に大怪我を負っているところを味方に助けられたんですよ」 その後、終戦となるのだが、老人はそのミイラを肩身はなさず持ち歩いた。 「以来、わしは株やギャンブル、企業経営などで負け知らずで、今の財産を築いたというわけじゃ」 老人はそう言って、不気味なミイラを見て笑った。 それから数日後、老人は海岸近くで遺体となって見つかった。残った左目、左手、左足を負傷した状態で死亡していたのだ。そして、外出するときはいつも身に着けていたあの半魚人のミイラは、そのまま行方不明となった。監修:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年07月08日 19時00分
首吊りの電話ボックス
K大学の、大抵の学棟の前や敷地内には電話ボックスが設置されている。だが、唯一商学部A棟前の道にある電話ボックスのみ、背の低い電話スタンド(小さな屋根あり)になっている。 大学の敷地の中で、屋外にある公衆電話で電話ボックスではないのはここに設置してある電話スタンドのみ。なぜここの電話ボックスが電話スタンドになったかというと、その後ろにある大きな木に由来がある。 一人の学生が、何らかの原因で心を病み、商学部A棟前の大木にロープを垂らして首を吊ったのだ。首を吊るのに丁度良い枝が、電話ボックスの上に突き出ていたため、電話ボックスによじ登ってロープをかけ、そこから飛び降りて自殺したのだ。 それ以降、この電話ボックスで電話をかけていると、電話ボックスのアクリルの壁を、誰かが外からドンドン! と激しく叩くようになった。 勿論姿は見えない。が、叩かれるのは学生の頭より少し上ぐらい。つまり天井付近なのだ。首を吊った学生が、死にきれずにもがいた足が、今も電話ボックスの壁を蹴り続けているのだ。 そんなことがあってから、電話ボックスは撤去されて、代わりにずっと背の低い電話スタンドが建つようになった。 また、大学の大きな木は全て、下の方の枝は根本から切り払われるようになった。枝があるのは余程細い枝や、低い木のものばかりである。勿論、もう2度と誰も首を吊るような事が無いように、である。 だが、たまにこの学校で写真を撮ると、枝からロープを垂らしてブラリと下がった影が写る、と言う。 ついでに、霊感のある友人が「ここの木は怖いよ、だって全部の木から誰かがぶら下がってるし」と言っていた事も、付け加えておこう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年07月04日 17時00分
アメリカはフリーメイソンが建国した国だった!? 初代大統領ジョージ・ワシントンの絵に秘密が!
アメリカの1ドル紙幣には、不気味なシンボルが大きく描かれている。ピラミッドの上部に光輝く目がある、いわゆるフリーメイソンのマーク「プロビデンスの目」だ。この紙幣のデザインはアメリカの、ひいては世界の金融をフリーメイソンが裏で支配している証拠とされているが、他にもアメリカの政府とフリーメイソンを結びつけるものは多数存在している。 こちらの絵はアメリカの国会議事堂を建築する際に行われた式典の様子を描いたもの。三角形に組まれた柱の真下に礎石があり、この礎石を置く儀式を初代大統領であるジョージ・ワシントンが行っている様子が描かれているのだが、この時ワシントンが身に付けているのはフリーメイソンの記章とエプロン。三角形に組まれた柱もピラミッドを連想させるものとなっている。 そもそも初代大統領のワシントンはフリーメイソンのメンバーであり、アメリカ独立戦争の時にはフランスのフリーメイソン有力ロッジの協力を得て支持者獲得に動いていた側面もあるという。だからこそ、フリーメイソンの協力があったことを示す絵やシンボルを各所に残したのだろうか? 現代に至るまで、フリーメイソン会員でもあるアメリカ大統領は多い。政治家や有力者、富豪にフリーメイソン会員は多いとされているが、国のトップがメイソンであった割合が高いのはアメリカが群を抜いているという。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年07月01日 18時00分
山口敏太郎 新潟県でツチノコ捜索に参加! TBS「世界がビビる夜」の裏話
オカルト用語として登場する言葉に、「未確認生物」こと「UMA」が存在する。 種として未発見の謎の生物を指す単語だが、この「生物」にはチュパカブラやフライング・ヒューマノイド等のような既存の生物学では考えられないような生態を見せる生物も含まれている。 なお、「UMA」とは「Unidentified Mysterious Animal」の略称でありUFOの略語を元に作成された一種の和製英語にあたる。海外ではクリーチャー(Creature)、ヒドウンアニマル(Hidden Animal)等の呼び方が一般的だったのだが、近年では日本発の「UMA」の呼称も浸透している。日本は意外にもUMA研究が盛んな国だったりするのだ。 昭和時代を代表する日本の未確認生物と言えば、蛇系UMAの「ツチノコ」である。これは岡山や兵庫、岐阜で頻繁に目撃されている生物であり、胴体が寸足らずで短くて太い、数メートルのジャンプが可能で、いびきをかいたり、瞬きをするという特徴を持っている。 このジャンプと瞬きという部分がミソである。蛇は瞬きをしないし、ジャンプもしない。結局、正体は不明だが、筆者としては、輸入された海外のトカゲと数万匹に一体という確率で生まれる突然変異の個体ではないかと推測している。つまり、ツチノコが捕獲されないのは、種として存在しているのではなくて、逃走したペットの個体、変異個体ではないかと思っているのだ。 さて、先日放送されたTBS「世界がビビる夜」を見た方にはお分かりかと思うが、山口敏太郎は的場浩司氏らと共に新潟県糸魚川市でツチノコ捜索を敢行した。二年前に滋賀県で行われた捜索のリベンジにあたる。筆者の体調が悪かったことに加え、厳しい自然界の撮影で生爪を剥いでしまうなどの大変な目にもあったが、現地調査の結果我々は説明のつかない動画の撮影に成功することとなった。 果たしてツチノコ(ないしはそれに該当する未知の生物)は存在するのか。少なくとも、ロマンの溢れる結果となったのは間違いない。文・監修:山口敏太郎 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年06月27日 17時30分
イスラエルで目撃事件が多発しているマーメイド
21世紀に入った現在も、世界中で未確認生物(UMA)が目撃されている。ビッグフットにつちのこ、モスマン、チュパカブラスなどメジャーな未確認生物(UMA)は数多いが、中には、「おいおい、いくらなんでも、こいつはいねえよ!!」と激しくツッコミたくなるとんでもない目撃事件も報告されている。 例えば、立派な大人に「空飛ぶドラゴン」や「火を吹くヤマタノオロチ」などを見たと言われても、リアクションに困るし、「おまえは、特撮映画のスタッフか!」「早く、病院に行ったほうが良いですよ!」と言いたくても、目撃者の瞳が涙でうるんでいると、つい思わず「ほう、それは凄い目撃談ですね」と言ってしまうのが人情というものだ。 今回、世界中に配信された未確認生物(UMA)目撃事件も、ツッコミどころが満載なのだが、なかなかその隙を与えない。実は、2009年の初夏あたりから、イスラエルのハイファという町の海辺にて、人魚目撃事件が多発している。そう、あのお肉を食べるともれなく不老不死になれるという「人魚」である。江戸期の日本では、シャケと猿のミイラを縫い合わせ「人魚のミイラ」として、オランダや中国へ販売しており、重要な輸出品のひとつであった。言い換えれば、江戸時代のガレージキットみたいなものだが、そんな人魚がナマモノとして、生きて目撃されているというのだ。いくらなんでも無茶すぎる。 報道によると、イスラエル・ハイファの近くのキリヤット・ヤム(Kiryat Yam)という場所にて、ここ数か月間に、何十件もの人魚目撃例が報告されているというのだ(うむむっ、なかなか豪快で思い切りの良いニュースではないか)。 報道された情報によると、問題の人魚は、夕方に出現するらしく、まるでイルカのように海中からジャンプし、軽快に泳ぎ回った後、再び海中に消えてしまうらしい。地元自治体は、人魚との共存共栄を図りたいと言いながらも、「もし人魚の実在を証明(明らかに確認できる写真撮影など)すれば、賞金として100万ドル(1億円)を差し上げる」と表明している(遠野の河童生け捕り賞金は一千万だから、かなり奮発したようだ)。 「ガチ? ネタ? どっちやねん!!」 町おこしを狙った町ぐるみのネタなのか、本当に人魚のような怪しい生物がいたのか。そのあたり、主旨がよく理解できないのだが、イスラエルとアラブの戦いも、人魚の歌声で収まってくれれば素晴らしいのだが…。文:和田大輔 監修:山口敏太郎 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年06月24日 17時30分
血の滴る子どもの生首を握りながら満面の笑み 葛飾北斎「百物語 笑い般若」
江戸時代に活躍し、現代でも浮世絵師の代表格として知られる絵師・葛飾北斎。 葛飾北斎は富嶽三十六景など、多数の名画を世に出していることで有名だが、江戸時代後期の読本作者である滝澤馬琴ら、当時の作家による作品に挿絵を描いていた。 そのため、彼の作品は現代の視点から見ても漫画調に戯画化された物が多く、非常にイマジネーションに溢れたものとなっている。 彼の想像力が一番発揮されたのが妖怪や幻獣など、実在していない生物の描写だった。書物などの描写を元に、既知の生物の特徴を踏まえて戯画化された妖怪たちは、迫力と凄みとともに、どこかユーモラスな姿をしている。 そんな彼が妖怪をテーマにして出した連作が「百物語」だ。有名な怪談や怨霊がモチーフとなっているのだが、現在まで残っているのは5作のみとなっている。四谷怪談のお岩や番町皿屋敷のお菊を怪談の重要な要素と組み合わせてダイナミックに描いているのだが、この中に「笑い般若」なる異様な絵がある。 丸い窓から髪を振り乱し、口元に血のついた般若が顔を出しているのだが、その顔には満面の笑みが浮かんでいる。手には血の滴る子どもの生首が握られており、その生首を指さして笑っているように見えるのだ。 また「笑い般若」に該当する明確な物語は現代まで確認されておらず、全体的な雰囲気も含めて「百物語」5作の中では特にグロテスクで異彩を放つ絵となっている。 この「笑い般若」の正体については正確な伝承がないため、今でも解釈の分かれる所であるが、後に鬼子母神という仏尊となる赤子をさらって食い殺していた夜叉、訶梨帝母の姿を描いたものではないかとする説が強い。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年06月20日 17時30分
全ての都市は地下通路でつながっていた!? 古代インカの遺跡を結ぶ謎の地下通路
世界遺産として有名なマチュピチュを始め、南米各地には古代マヤ文明やインカ文明などの遺跡が残されている。 だが、その巨石を用いた建築方法は今もって不明とされている。高度の高い山の中に、現代のクレーン車等を用いても一つ持ち上げるのがやっとだった巨石を組み上げて建築している。しかもこれらの遺跡は、これまでに何度も南米で起きている大きな地震に遭っても大きく崩れたことがないという。 果たして、彼らはどこからこの優れた建築技術を手に入れたのか?中には南米のこれらの遺跡の建築には、異星人や謎の古代文明のテクノロジーが関係しているとする説がある。 その証拠とされているのが、各古代遺跡を繋げる地下トンネルの存在だ。約50年前、ペルーのクスコにあるサクサイワマン遺跡の裏に存在した洞窟を探検に行った大学生5人が行方不明になるという事件が起きた。 1か月後、同じクスコの遺跡、太陽の神殿の地下室から行方不明になっていた大学生の1人が生還した。現地の研究者によれば、南米の遺跡たちは地下に作られた広大な網の目状の地下通路で繋がっており、アンデス山中や太平洋に通じるものもあるとされているのだ。その総延長は4000キロにも及び、また今なお崩れていない石組みの通路となっているという。 やはり、異星人など我々の知らない知的生命体の技術が関与していたのだろうか?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所※イラスト・インカ神話の創造神ヴィラコチャの絵
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ミステリー 2017年06月17日 17時30分
UFOはナチス・ドイツの産物だった!? 謎のベル型飛行物体「ディグロッケ」
UFO関連の陰謀論で出てくるものに、「かつてナチス・ドイツがUFOを開発していた!」というものがある。 一見荒唐無稽な話に思えるかもしれないが、ナチス・ドイツは新兵器として全翼機やローターを内蔵したヘリコプターなどを開発しており、これが見ようによっては円盤状に見えるため、UFO開発疑惑に繋がったとされている。 だが、中には本当にUFOのような見た目と性質を持つ秘密兵器も開発されていたというのだ。 それが“ナチス・ベル”とも呼ばれた秘密兵器ディグロッケである。 ディグロッケは高さ3.6〜4.5メートル、幅2.7メートルの釣鐘型で、大量の電力によって自在に飛行することが可能とされて開発が急がれた。 1944年12月にポーランド南部のルドヴィコヴィッチュ村のヴェンツェシュラスコ廃坑に秘密基地を構えて開発実験が行われたとされている。しかし、ディグロッケは作動時に強力な放射線と電磁波を放つため、研究に携わった人物が被害に遭ったりしたという。 この実験は敗戦濃厚になった1945年4月に開発最高責任者のハンス・カムラーがヒトラーの命を受けて施設を破壊、闇に葬られることとなった。 しかし、その技術は完成しており、ヒトラーやナチス高官らが南極へ逃げるために活用されたとも、カムラーが技術を持ち出しアメリカへ亡命したとも言われている。 現代でも様々なUFO陰謀論に度々登場するディグロッケは、今も世界の空を飛び回っているのかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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