こちらの絵はアメリカの国会議事堂を建築する際に行われた式典の様子を描いたもの。三角形に組まれた柱の真下に礎石があり、この礎石を置く儀式を初代大統領であるジョージ・ワシントンが行っている様子が描かれているのだが、この時ワシントンが身に付けているのはフリーメイソンの記章とエプロン。三角形に組まれた柱もピラミッドを連想させるものとなっている。
そもそも初代大統領のワシントンはフリーメイソンのメンバーであり、アメリカ独立戦争の時にはフランスのフリーメイソン有力ロッジの協力を得て支持者獲得に動いていた側面もあるという。だからこそ、フリーメイソンの協力があったことを示す絵やシンボルを各所に残したのだろうか?
現代に至るまで、フリーメイソン会員でもあるアメリカ大統領は多い。政治家や有力者、富豪にフリーメイソン会員は多いとされているが、国のトップがメイソンであった割合が高いのはアメリカが群を抜いているという。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所